山本綺羅星う〜ん……。 ナイトビジネスって、ニュースで『脱税』とか『マルサが入った』とかよく聞くじゃない?
私、数字も苦手だし、計算とか間違えて逮捕されたりしないかな……。 こんな私が経営者なんて、本当にやっていけるの?



会計や税務の『現場のリアル』は、実際に店を回してみないと見えてこない部分も多いですからね。
机上の空論で悩んでいても仕方ありません。
ここは一つ、『会計に困っている開業後の綺羅星さんをお呼びして解説していきましょう。



え?どういう意味…?
そんなことできる…
あ、あれ??





(未来の綺羅星)
はぁ……今日もレジ金が合わない。
女の子たちの『手渡しでお給料ほしい』って要望に応えてたら、誰にいくら払ったかグチャグチャになっちゃった。
前のオーナーは『夜の店なんて適当でいいんだよ、現金売上なんて抜いちゃえばバレないし』って言ってたけど……。
私、この店だけは守りたいの。ネグレクトだった親を見返すためにも、私を頼ってくれる子たちのためにも。
でも、税務署が来たら『脱税だ!』って店を潰されちゃうのかな……怖いよ。



綺羅星さん、その危機感は正しいです。
はっきり言います。
国税局が今、一番目を光らせているのは『ナイトビジネスの現金管理』です。
『昔はバレなかった』という化石のような武勇伝を信じると、追徴課税で店ごと持っていかれますよ。
- 衣装代・整形・アフター代はどこまでOK? 税務調査で否認されない夜職特有の「経費の境界線」
- 「インボイスなら辞めます」を阻止する! キャストの離職を防ぎつつ、店の利益も守る現実的な解決策
- 手書き伝票は脱税の証拠!? 追徴課税で店を潰さないために導入すべきツールの最適解



むしろ、ホワイトな経営体制を整えることは、優秀なキャストを集めるための最強のブランディングになります。
この記事では、オーナーがやるべき『守りの経理』について、結論から話します。」
第1章:キャストへの支払いは「給与」?「外注費」?


1-1. その「外注扱い」、税務署には通用しないかも?



うちの店、キャストの女の子たちへの支払いは全員
『外注費(業務委託)』ってことにしてるの。
だって、お給料扱いにしちゃうと源泉所得税を預からないといけないし、社会保険とかの手続きも面倒でしょ?
女の子たちだって『手取りが減るのはイヤ!』って言うし、お互いその方がWin-Winじゃない?



お気持ちは痛いほどわかります。
多くのオーナーさんがそう考えていますからね。
店側は『消費税の節税』になり、キャストは『手取りが増える』。
一見するとWin-Winに見えます。
ですが、税務調査官はそこを真っ先に狙ってきます



えっ、狙うって……どういうこと?



もし税務調査で『この子たちは実態として従業員(給与)ですね』と認定されたらどうなると思いますか?
過去数年分にさかのぼって、『源泉所得税の徴収漏れ』と『仕入税額控除の否認(消費税の追徴)』のダブルパンチを食らいます。
これは、店が傾くレベルの金額になりますよ。
1-2. 「実態」で決まる!給与と外注の判定基準



口約束や、形式だけの契約書では通用しません。
税務署が見るのは『働き方の実態』です。
以下の表で、あなたのお店のキャストが
『給与(従業員)』と『外注(個人事業主)』のどちらに近いか、今すぐチェックしてください。
【図解】どっちが正解?「給与」vs「外注」判定チェックリスト
| 判定項目 | 給与(従業員)の可能性大 | 外注(個人事業主)の可能性大 |
|---|---|---|
| 指揮監督 | 店の指示に従う義務がある (シフト、接客方法など) | 断る自由がある (自分の裁量で業務を行う) |
| 時間拘束 | 出勤・退勤時間が管理されている | 時間の制約がない (成果に対して報酬が出る) |
| 代替性 | 他のキャストが代わりに出勤してもOK | その人でないとダメ (指名制度など) |
| 道具・経費 | 店が用意する (ドレス、ヘアメ代など店負担) | 自分で用意する (衣装も交通費も自己負担) |
| 報酬の計算 | 時給計算されている | 売上歩合や成果報酬がメイン |



綺羅星さんのお見せはどうですか?
『時給保証』があって、『シフトを店が決めて』いて、『遅刻したら罰金』なんてルールがあったら、それはもう完全に『雇用(給与)』と判断される可能性が高いです。
1-3. 対策なしの「外注扱い」は自滅行為



うそ……。時給も出してるし、シフトも組んでるわ。
これじゃ完全にクロってこと?
今さら全員を雇用契約にするなんて無理よ!
どうすれば『外注』として認めてもらえるの?



クロに近いグレー、という状態ですね。
『外注』として主張し続けるなら、
実態を外注に近づける努力と、証拠(契約書)が必要です。
例えば、時給要素を減らして歩合給の比率を高める、衣装は完全に自前にさせる、などの変更が必要になります。
- 名前だけで判断されない: 「外注」と呼んでいても、働き方がアルバイトと同じなら「給与」とみなされる。
- リスク: 否認されると、過去の源泉税と消費税を一気に請求され、倒産のリスクがある。
- 対策: キャストとの「業務委託契約書」を必ず作成・締結する。
第2章:経費の境界線。アフター代、衣装、整形代はどこまで落ちる?
2-1. 「領収書があれば何でもOK」は大間違い!



見て見て! この1年で集めたレシートの山!
お客さんとのアフター代、女の子たちへの差し入れ、私がお店で着るドレス、美容室代、あと送迎車のガソリン代……。
これ全部『経費』にすれば、税金なんてほとんどゼロになるんじゃない?



綺羅星さん、その山の中には『時限爆弾』が混ざっていますよ。
夜職は確かに経費の幅が広い業種ですが、.税務署は
『プライベート費用の紛れ込み』を徹底的にマークしています。
2-2. 勘定科目の「魔界」を攻略せよ



結論から言うと、整形費用は原則NGです。
しかし、オーナーが迷いやすい経費は他にもあります。
一覧表にまとめましたので、これをスマホに保存して確認してください。
【図解】夜職オーナーのための「経費の境界線」判定リスト
| 項目 | 判定 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| キャストへの貸出衣装 | ◎ OK | 事業(売上)を作るための備品・消耗品。 |
| 自分の衣装・ヘアメ | ◯ OK | お店に出るためのものなら可。普段着兼用は×。 |
| 同伴・アフター代 | ◯ OK | 「交際費」。誰といったかメモが必須。 |
| スタッフとの食事 | △ 注意 | 全員参加なら「福利厚生費」。 特定の子だけなら「交際費」か「給与認定」のリスクも。 |
| タクシー・代行代 | ◯ OK | 業務上の移動なら可。「旅費交通費」。 |
| 送迎車のガソリン | △ 注意 | 事業利用分のみ。私用車兼用の場合は**家事按分**が必要。 |
| 整形・エステ代 | × NG | 個人的な支出とみなされる可能性極大。 |
- 公私混同は死を招く: プライベートのレシートが1枚でも混ざっていると、全体の信用を失う。
- メモこそ最強の盾: 「いつ、誰と、何のために」のメモが領収書になければ、ただの紙切れ。
- 整形代は諦めろ: 基本的に経費にはならない。
第3章:インボイスでキャストが辞めちゃう? 店が取るべき「3つの選択肢」


3-1. 「インボイス登録するなら辞めます」の衝撃



大変……! お店のNo.1の子から『他のお店に移籍するかも』って相談されちゃった。
理由を聞いたら、
『この店だとインボイス登録しろって言われるから嫌だ』って。
向こうの店は『登録しなくていいよ、消費税はお店が被るから』って言ってるんだって……



これは今、全国のナイトビジネスオーナーが抱えている最大の悩みですね。
キャストさんは『インボイス登録=本名バレ・税金バレ』と誤解して恐れていますし、店側は『負担増』に怯えている。
まさに『人(キャスト)を取るか、利益(税金)を取るか』のチキンレース状態です。
3-2. オーナーが取るべき「3つのサバイバル戦略」



選択肢は3つあります。
お店の体力と、キャストとの関係性で決断してください。
【図解】夜職オーナーのための「インボイス対応」決定マトリクス
| 戦略 | 内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| A. 全額店負担 | キャストは登録不要。 増えた税金は店が全額被る。 | キャストが辞めない。 採用に有利。 | 利益が激減する。 店が潰れるリスク大。 |
| B. 報酬調整 | 未登録のままでOKだが、 消費税分だけ報酬を下げる。 | 店の税負担は増えない。 登録の手間がない。 | 実質的な賃下げになり、 離職リスク大。 |
| C. 登録+支援 | 「2割特例」を使い、 登録してもらう。 確定申告は店がサポート。 | 店の税負担を回避。 ホワイトな経営体制へ。 | キャストへの説得と、 申告サポートの手間がかかる。 |



私のおすすめは『C. 登録+支援』です。
実は今、インボイス登録した免税事業者(キャスト)には『2割特例』という激甘ルールがあります。
これを説明し、
『面倒な計算は、店が導入する会計システムで全部サポートするから大丈夫』と言ってあげるのです。
第4章:「POSレジ」と「会計ソフト」が無い店はカモにされる


4-1. 手書きの伝票は「改ざんの証拠」と疑われる!?



ねえ、キャストのみんなのインボイス対応もして、毎月の売上管理もして……これ、私の手作業じゃ絶対に無理!
それに、うちはまだ手書きの伝票を使ってるし、レジもリサイクルショップで買った古いやつ。
これじゃ、税務調査が来たら『売上ごまかしてるだろ』って言われ放題じゃない?



その通りです。
ハッキリ言いますが、
『手書き伝票』と『ガチャレジ(非ネットワークの古いレジ)』を使っている店は、税務署にとって格好の獲物(カモ)です。
なぜなら、『後からいくらでも数字を書き換えられる』と思われるからです。



税務調査で『売上を除外(隠蔽)していますね?』と疑われたとき、
あなたの身の潔白を証明するのは
『改ざんできないデジタルデータ』だけです。
店を守るための『二種の神器』、
『Square(スクエア)』と『マネーフォワード』
を今すぐ導入してください。
4-2. 【神器その1】POSレジ:夜職には「Square」一択の理由



POSレジって、なんか最近よく見るIpadをレジにしてiphoneに値段が表示されてるやつ?
なんか、レジ金庫とかタブレットとか色々買わないのはちょっと…



だからこそ『Square(スクエア)』なんです。
これはスマホかiPadさえあれば、レジになります。
あとは必要であれば小さなカードリーダーを置くと持ち運べるキャッシュレス決済マシンになります。
世界で一番『夜のお店の雰囲気を壊さない』レジと言っても過言ではありません。



デザインだけではありません。夜職にとって致命的に重要なのが
『入金サイクル』です。
キャストへの日払いや急な仕入れで、現金が必要になることも多いでしょう?
Squareなら、指定銀行口座であれば最短で翌日に入金されます。
【図解】夜職オーナーがSquareを選ぶべき3つの理由
| 特徴 | Square (スクエア) | 一般的なPOSレジ |
|---|---|---|
| デザイン | 圧倒的にオシャレ。 配線も少なく、高級店のカウンターに置いても馴染む。 | やや散らかって見える タブレットやスマホにレジ金庫など |
| カード決済 | 審査が早く、導入が楽。 タッチpayであればスマホのみOK | 専用マシンが必要になることも 別途用意しなければならない |
| 入金速度 | 最短「翌日」入金。 (みずほ・三井住友銀行の場合) | 月2回や月1回が多く、 キャッシュフローが苦しくなる。 |
| 初期費用 | 0円〜 (スマホかタブレットがあればOK) | 0円~ 多機能がウリだと数十万円かかることも。 |



翌日入金は神すぎる……!
それに、あのiPadのレジスタンドなら、お店に置いても恥ずかしくないスタイリッシュなデザインね!


4-3. 【神器その2】会計ソフト:プロも認める「マネーフォワード」



レジはSquareにするとして……。
問題は『経費』と『キャストへの報酬管理』よ!
将来はお店を大きくしたいし、いつかは税理士さんにお願いすることになると思うんだけど……。



将来の『拡大』を見据えているなら、
会計ソフトは『マネーフォワード クラウド会計』がベストな選択です。
なぜなら、税理士の利用率が非常に高く、プロ向けの機能が充実しているからです。



最大のメリットは『連携力』です。
先ほどの『Square』の売上データはもちろん、
銀行口座、クレジットカードの明細を自動で吸い上げてくれます。
さらに、給与計算ソフトとも連動しているので、キャストへの源泉徴収管理もスムーズです。
【図解】「マネーフォワード」が経営者に選ばれる理由
| 比較項目 | マネーフォワード クラウド会計 | 他社ソフト(freee等) |
|---|---|---|
| 連携力 | Squareとの相性抜群。 2,400以上の金融機関・サービスと連携可能。 | 連携数は多いが、 独自の入力ルール(タグ付け等)に癖がある。 |
| 拡張性 | 「給与計算」「勤怠管理」など、 店が大きくなってもシリーズ製品で対応可能。 | 個人事業主には使いやすいが、 複雑な経理処理には弱い面も。 |
| 税理士対応 | 多くの税理士が推奨。 「マネフォなら見れます」という事務所が多い。 | 対応していない税理士もおり、 契約時に断られるケースがある。 |



なるほどね。
今は私がやるけど、いつか税理士さんに丸投げするときも、マネーフォワードならスムーズに引き継げるってことね。
『未来への投資』だと思って、これにするわ!



その判断、素晴らしいです。
Squareで売上を作り、マネーフォワードで守りを固める。
これが現代の最強の防衛策です。


4-4. 結論:ツール代は「安心代」としては安すぎる



でも、やっぱり毎月お金かかるんでしょ?



Squareのアカウント作成は無料、
月額固定費もかかりません(決済手数料のみ)。
マネーフォワードも月額1,000円〜3,000円程度です。
もしツールをケチって、計算ミスで税務署に追徴課税されたら、
数十万円が一瞬で飛びます。
『月額数千円で買える、最強の保険』に入らない経営者はいません。
- 手書きはリスク: 税務署に「隠蔽」を疑われないために、デジタルデータを残せ。
- Square一択: 夜職の雰囲気を壊さず、翌日入金に対応するSquareが最強。
- マネーフォワードで自動化: プロ仕様のマネーフォワードなら、将来税理士に依頼する時もスムーズ。
まとめ:自分の城(居場所)を守るために、ホワイトな申告をしよう



お疲れ様でした、綺羅星さん。
これで、夜職オーナーがやるべき『税金対策』と『お店の守り方』が見えてきましたね。



うん。最初は『バレなきゃいい』って思ってたけど、今は違う。
キャストのみんなが安心して働ける場所を作るために、私がちゃんとしなきゃって思う。



その覚悟があれば、あなたのお店は絶対に潰れません。
最後に、今日から始めるべき
『3つのステップ』を整理します。
- 環境を整える(今日中に!)
- Squareのアカウントを作る(審査に時間がかかる場合があるため、早めに)。
- マネーフォワードに登録し、事業用口座・クレカを連携させる。
- ルールを決める(1週間以内に)
- キャストとの契約を「業務委託」にするなら、ちゃんとした契約書を作る。
- 領収書は「交際費(誰といったかメモ)」を徹底する。
- プロに頼る(困ったら)
- 売上が1,000万円を超えたり、キャストが増えて管理しきれなくなったら、我々(行政書士・税理士)に相談する。



よし! まずはスマホでSquareとマネフォの登録から始めるね。
面倒な計算はデジタルに任せて、私はもっといいお店作りに集中する!
さあ、明日もお店の経営がんばろうっと!



未来の綺羅星さんも問題が解決したってことで…
時を戻そう。



奇面組なみの強引な設定回…





