飲食店の看板・チラシ・HPに補助金は使えるの?小規模事業者持続化補助金を解説

甲斐承太郎

飲食店を開業するときって、看板とかチラシとかホームページにもお金がかかるよね。
小規模事業者持続化補助金って、こういう集客費用に使えるの?

アカガネ所長

いい質問です。
ただし、最初に大事なことを言っておきます。
小規模事業者持続化補助金は、開業資金を先にもらえる制度ではありません。
この補助金は、小規模事業者が自分で経営計画を作り、販路開拓などに取り組む経費の一部を支援する制度です。
補助金は後払いであり、審査があるため不採択になる場合もあります。
つまり、 「看板を作りたいから補助金ください」 ではなく、
「看板を使って新規客を増やします」 という考え方が必要です。

この記事でわかること
  • 飲食店の看板・チラシ・ホームページが持続化補助金とどう関係するか
  • 「販路開拓」として申請を考えるときの整理の仕方
  • 開業前に補助金をあてにしすぎる具体的な危険と、やってはいけないこと
シマナガ

結論。 持続化補助金は、看板代を安くする制度ではない。
販路開拓のための補助金。
看板、チラシ、ホームページは、 客を増やす理由を説明できて初めて候補になる。
先に買うな。
補助金を開業資金の柱にしないことです。

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この記事を書いた人

こやけ企画代表:たがわひでゆき

たがわ ひでゆき

所有資格:行政書士・簿記2級
趣味:プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

目次

第1章|小規模事業者持続化補助金は「販路開拓の制度」として理解する

甲斐承太郎

販路開拓って言われると、ちょっと硬いんだよね。
飲食店で言うと、結局どういうこと?

アカガネ所長

飲食店でいう販路開拓は、かなりシンプルに考えて大丈夫です。
要するに、新しいお客さんに店を知ってもらい、来店につなげる取り組みです。

小規模事業者持続化補助金は、
小規模事業者が経営計画に基づいて行う販路開拓等や、それと併せて行う業務効率化の取組を支援する制度です。
対象経費には、広報費、ウェブサイト関連費、機械装置等費、委託・外注費などが挙げられています。

やりたいこと具体例販路開拓としての考え方
店を知ってもらうチラシ、ポスティング、SNS広告新規客に存在を知らせる
店前で止まってもらう外看板、メニューボード通行人に入店理由を見せる
来店前の不安を減らすホームページ、Googleマップ導線メニュー・価格・場所を伝える
客単価を上げるメニュー表、写真撮影、POPおすすめ商品を分かりやすく見せる
新しい売上を作るテイクアウト、ランチ告知新しい利用シーンを作る
甲斐承太郎

なるほど。 「おしゃれな看板を作りたい」じゃなくて、 「店前で迷っている人に、入る理由を見せる」って考えるんだね。

アカガネ所長

その通りです。
持続化補助金で大事なのは、買うものの名前ではありません。
その投資が、お客さんを増やす流れのどこに効くのかです。

シマナガ

看板は飾りではない。
店前の営業マン。
ホームページは名刺ではない。
検索した人を来店させる導線。
補助金で考えるなら、 売上につながる理由を書くことです。

第2章|看板・チラシ・HPで申請を考えるときの整理

甲斐承太郎

じゃあ、実際に飲食店だと何が候補になるの?
看板、チラシ、ホームページ、メニュー表……このへんは全部いけそうに見えるけど。

アカガネ所長

候補にはなります。
ただし、ここでも大事なのは「何を買うか」ではなく「何のために使うか」です。
たとえば、同じ看板でも「ただ店名を出す看板」では弱いです。
申請では、その看板がどうやって売上につながるかを説明する必要があります。

やりたいこと具体例補助金で考える目的
店の存在を知らせるチラシ、ポスティング、SNS広告新規客に認知してもらう
店前で入店を促す外看板、メニューボード通行人に入店理由を伝える
来店前の不安を減らすホームページ、Googleマップ導線メニュー・価格・場所を伝える
メニューの魅力を伝える写真撮影、メニュー表、POP注文率・客単価を上げる
新しい利用を増やすテイクアウト告知、ランチ告知新しい販路を作る
甲斐承太郎

じゃあ、
「映えるデザインにしたいから看板を作ります」
で申請すれば通るってこと?

アカガネ所長

……それだと、かなり難しいです。

シマナガ

デザインの美しさで審査は通らない。 「なぜこの看板で客が増えるか」を説明しろ。 デザインの話は、その次。
補助金で見るのは制作物ではない。 導線。
チラシで認知。 看板で入店。 ホームページで来店前確認。 メニュー表で注文率を上げる。
役割を分けるのです。

甲斐承太郎

うわ、「おしゃれにしたい」だけじゃ全然ダメなんだ。 「この看板で、どういう流れで客が増えるのか」まで言えないといけないんだね。

シマナガ

そうです。
補助金の申請では、制作物の名前よりも、その取り組みで売上や販路がどう広がるのかを説明できることが大事です。

第3章|開業前の落とし穴|後払い・審査・先買いNGを一括整理

甲斐承太郎

でもさ、これから店を始める人こそ、看板とかホームページのお金がきついよね。
開業前に補助金を使えたら一番助かるんだけど。

アカガネ所長

気持ちはよく分かります。 ただし、ここが一番注意するところです。
まず、この補助金には3つの大きな落とし穴があります。

落とし穴①
補助金は後払い

申請して、採択されて、事業を実施して、報告して、やっと入金されます。 「先にお金がもらえる」制度ではありません。

落とし穴②
審査があり、不採択もある

申請すれば必ず採択されるわけではありません。 不採択になれば、補助金はゼロです。 補助金を前提に資金計画を組んでいると、そのまま計画が崩れます。

落とし穴③
交付決定前に買うと対象外になる

これが一番やりがちな失敗です。

補助金を使う可能性があるなら、必ずこの順番を守ります。

危ない流れ

  1. 申請前に「どうせ必要だから」と看板を発注する
  2. あとから補助金を申請しようとする
  3. 交付決定前の購入は対象外
  4. 全額自己負担になる

正しい流れ

  1. 補助金の対象経費・申請時期を確認する
  2. 見積を取る
  3. 申請する
  4. 採択・交付決定を待つ
  5. 発注・契約する
  6. 支払い・実施する
  7. 実績報告する
  8. 補助金が入金される
注意点理由
補助金は後払い先にお金がもらえるわけではない
審査がある申請すれば必ず採択されるわけではない
開業前は対象外になる場合がある申請時点の事業実態が問われることがある
先に契約・購入すると危険交付決定前の発注は認められない場合がある
証拠書類が必要見積書・契約書・領収書・成果物管理が必要
シマナガ

開業前に、補助金は後払いなのでアテにしてはいけません。
不採択もあので 先に買ってはいけない。
口約束で進めるない。
証拠書類を残さないといけない。
なのでまずは補助金なしで開業できる資金計画を作りましょう。

甲斐承太郎

つまり、補助金に間に合わなかったら、最低限の看板で始めて、 開業後に強化するってのが現実的ってことか。

シマナガ

その通りです。
補助金に間に合わないなら、無理に待つ必要はありません。
むしろ、開業後に「どの集客が足りないか」が見えてから申請する方が、計画書も書きやすくなります。

STEP
開業時

最低限の看板・メニュー表で始める

STEP
開業後

客層や売れ筋を確認する

STEP
補助金を検討

看板改善・ホームページ強化・チラシ配布

第4章|ワンオペ飲食店での集客導線と優先順位

甲斐承太郎

じゃあ、ワンオペ飲食店だと、看板とかホームページってどの順番で考えればいいの?
全部やりたいけど、全部やるお金はないし。

アカガネ所長

ワンオペ飲食店では、店主の時間が最も貴重です。 仕込み、調理、接客、会計、片付け、発信、経理を一人で抱えるなら、 説明の一部は道具に任せるべきです。
つまり、看板・メニュー表・ホームページを「店主の代わりに説明する道具」として考えます。
最初に考えるべきは、店前です。

優先度作るもの役割
1店前看板・メニューボード通行人に何の店か伝える
2メニュー表注文しやすくする、客単価を上げる
3Googleマップ整備検索・地図から来店につなげる
4簡易ホームページ営業時間・メニュー・場所を伝える
5チラシ・SNS広告近隣客に認知してもらう
6デジタルサイネージ店頭で目立つ、メニュー変更をラクにする
  1. 店前で何の店か分かる
  2. 中に入る理由ができる
  3. 注文しやすい
  4. また来る理由ができる
シマナガ

ホームページは最初から大規模なものを作る必要はありません。 ワンオペ店なら、まずは次の情報が分かれば十分です。

ホームページに載せる最低限の情報
  • 店名・場所・営業時間・定休日
  • メニューと価格帯
  • 支払い方法
  • 一人で入りやすいか
  • 予約・問い合わせ方法

最初から全部作るな。 店前、メニュー、地図。 まずはこの3つ。
検索される前に、店前で逃していることも多い。

甲斐承太郎

甲斐承太郎: たしかに、ホームページを作り込む前に、店前で何の店か分からないと意味ないね。 来店までの流れを順番に作るってことか。

アカガネ所長

その通りです。
補助金を使うかどうかに関係なく、ワンオペ飲食店では集客導線をシンプルに考えます。

  1. 店前で見つける
  2. メニューで判断する
  3. Googleマップで確認する
  4. 来店する

補助金は、この導線を強化するための選択肢として考えましょう。

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まとめ|持続化補助金は「集客を強化するため」に考える

アカガネ所長

小規模事業者持続化補助金は、飲食店の看板・チラシ・ホームページと関係があります。
ただし、単に「安く作るための制度」と考えると危険です。
この補助金は、販路開拓のための制度です。
飲食店でいえば、新規客を増やす、入店率を上げる、来店前の不安を減らすための投資として考えます。

使い道考え方
看板通行人に何の店か伝え、入店率を上げる
チラシ近隣客に店の存在を知らせる
ホームページ検索した人に営業時間・メニュー・場所を伝える
メニュー表注文しやすくし、客単価アップを狙う
デジタルサイネージ店頭で目立たせ、情報更新をしやすくする
シマナガ

結論。
持続化補助金は、看板代を安くする制度ではない。
販路開拓のための補助金。
開業前に頼りすぎるな。
先に買うな。 売上につながる理由を作りましょう。

甲斐承太郎

なるほど。
補助金で看板を作るっていうより、 看板で新規客を増やす計画を作るってことなんだね。
まずは、店前で何を伝えるか。
ホームページで何を確認してもらうか。 そこから考えてみるよ。

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