この記事では小規模事業者持続化補助金の最新情報とその補助金の内容と申請方法を飲食店に特化してお伝えします。
いよっ!待ってました!!
- 小規模事業者持続化補助金の最新情報をお伝えします!
- 飲食店に特化して補助金の具体的な内容をお伝えします。
- 補助金の申請方法を伝授いたします。
【最新情報】小規模事業者持続化補助金について令和6年5月30日現在
第16回の小規模事業者持続化補助金が終了してしまいました。
詳細はこちらです。
以前の公募に比べて公募期間が短くなっており、事業計画書の作成や申請準備に追われることになります。
事業地の管轄商工会に書類を持ち込む必要があり、それには予約が必要になる可能性があります。
第16回受付締切分の公募は、2024年5月27日17時に終了いたしました。
採択発表をお待ちください。ってことです。
次回の募集を待ちましょう。
小規模事業者持続化補助金でできる事
この補助金はどんなことに使えるの?
例えば、新しい顧客層をターゲットにしたメニューの開発や、効率的な運営方法の導入など、事業の拡張と改善に必要な経費の一部を国が支援するということです。
小規模事業者持続化補助金を活用する具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
小規模事業者持続化補助金の活用例
- 1. デジタルマーケティングの強化
- ウェブサイトのリニューアル:モバイル対応やユーザー体験の向上を目指してウェブサイトをリニューアル。
- SNSマーケティング:InstagramやFacebookを活用した広告キャンペーンで新規顧客を獲得。
- オンライン広告:Google AdsやSNS広告を使ってターゲット顧客に直接アプローチ。
- 2. 販路拡大
- オンラインショップの開設:自社製品をオンラインで販売するためのECサイトの開設。
- 展示会への出展:業界の展示会や見本市への出展費用を補助金で賄い、新たな販売チャンネルを開拓。
- 3. 商品・サービスの品質向上
- 新商品の開発:市場調査や商品開発に関わる費用を補助金でカバーし、新しい商品やサービスを市場に投入。
- 生産設備の導入:製造効率を上げるための新しい機械や設備の購入。
- 4. 店舗環境の改善
- 内装リフォーム:店舗の雰囲気を改善し、顧客体験を向上させるための内装工事。
- バリアフリー化:高齢者や障害を持つ顧客にもアクセスしやすい店舗環境を作るための改修工事。
- 5. 業務効率化
- 業務用ソフトウェアの導入:在庫管理や顧客管理を効率化するためのソフトウェア購入。
- デジタル決済システム:キャッシュレス決済の導入で、顧客の利便性を高めると共に、売上管理を効率化。
こんなにたくさんの事業の補助をしてくれるんだね!
どれにすればよいか迷っちゃう。
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人の心理として中が見えな扉の前が来店への最大のハードルになります。
そこで注意を惹く看板が最後の一押しとして活躍してくれるでしょう。
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ECサイトの開設についてはコチラで解説しております。
そもそも補助金とは?給付金とは違うの?
てか、補助金の他に助成金とか給付金とかあるよね?
どうちがうの?
補助金、助成金、給付金には、それぞれ異なる特徴と目的があります。
これらを理解することは、適切な資金調達の方法を選択する上で重要です。以下にそれぞれの違いを簡潔に説明します。
類 | 目的 | 使用方法 | 確定検査 | 採択 |
---|---|---|---|---|
補助金 | 特定の事業やプロジェクトを奨励し、経済的に支援する | 事業期間中に支払った補助対象経費に対して支給 | 事業終了後の確定検査あり | 審査による評価の高い順に採択 |
助成金 | 社会的な目的を達成するために個人や団体に金銭的な支援を提供する | 申請要件を満たせば助成される | 確定検査なし(一般的) | 申請要件を満たせば助成 |
給付金 | 個人や団体への直接的な経済的援助 | 使用使途は特定されておらず、申請者の裁量に委ねられる | 確定検査なし | 特定のニーズや状況に基づき給付 |
補助金は特定の事業やプロジェクトに対する支援であり、助成金と給付金はより広範な目的に対して金銭的な支援を提供する点で異なります。
また、補助金には事業終了後の確定検査がある点、助成金と給付金にはそれがない点が重要な違いです。
小規模事業者持続化補助金とは
と言いつつ…持続化補助金って結局なに?
お金はいくら貰えるの?
これは個人などで経営している小規模事業者が、今後の経済環境の変化に対応し、事業を成長させるための支援です。
繰り返しになりますが、新しい顧客層をターゲットにしたメニューの開発や、効率的な運営方法の導入など、事業の拡張と改善に必要な経費の一部を国が支援するということです。
あれ?じゃあ、ボクみたいな新規で開業する人は対象外なの?
残念ながら、申請時点でまだ開業していない場合は、補助金の対象外になります。
たとえ税務署に開業届を提出済みでも、申請日よりも後の日付で開業する予定の方や、申請日時点で開業の実態がない場合は対象外となってしまいます。
しかし、小規模事業者持続化補助金の中には、特に新しい事業を始めた方を支援するための「創業枠」というものがあります。
これは、創業後3年以内の事業者を対象にした補助金で、特に新しい販路を開拓しようとする事業者に適しています。
開業と同時に準備して開業後にすぐ申請できるように準備すると良いでしょう。
持続化補助金の対象者になるのはどんなひと?【人的要件】
小規模事業者持続化補助金の補助金対象者は小規模事業者です。
あ、うん。まあ、そうだろうね。
小泉構文みたいでさ、なんてかさ…
もっとさ、これから開業する人間はどうなのかとか…
個人で飲食店開業を営む方に焦点を当てて解説します。
対象者は以下のポイントになります。
- ①商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)
※デパートやコンビニのような他者から仕入れた商品をそのまま販売する事業をいう- 常時使用する従業員の数 5人以下
- ②サービス業のうち宿泊業・娯楽業
※宿泊客に振舞われる食事やディナーショーなども含みます。- 常時使用する従業員の数20人以下
- ③製造業その他
- 常時使用する従業員の数 20人以下
- 流通性のある商品を製造または他社の生産物に加工して付加を付与する事業
- その他=これまでの3分類に当てはめるのが難しい場合
- 常時使用する従業員の数 20人以下
あれれ?飲食店は製造業になるの?
飲食店については
補助金の参考資料に例が載っています。
・その場で料理して提供する場合は
=①商業サービス業になります。
・料理をしてパックに詰めたお弁当やお土産、惣菜を製造する場合
=③製造業になります。
他の対象者の要件は以下のようになります。
他の対象事業者の要件
- 資本金の条件:
あなたの会社が資本金または出資金が5億円以上の大企業に全株式を保有されていないことが必要です(法人の場合)。 - 税所得の条件:
過去3年間の平均課税所得が15億円以下であること。つまり、あなたの会社があまり大きくないことを示す必要があります。 - 地域の条件:
あなたの事業が商工会議所の管轄地域内で運営されていること。つまり、事業が特定の地域にあることが必要です。 - 報告書の提出:
以下の3つの補助金プログラムにおいて、補助事業を実施し、報告書を提出済みであること。- 小規模事業者持続化補助金<一般型>
- 小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>
- 小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>
- 特定枠の非該当:
小規模事業者持続化補助金<一般型>の「卒業枠」で採択され、補助事業を実施した事業者でないこと。つまり、この枠で既に支援を受けていないことが条件です。
この補助金は一度支給されても、完了したら再びおかわりができるんだね!
持続化補助金の対象になる事業内容は?【事業要件】
最近ドラム式の洗濯機が気になってて新しい洗濯機がほしいんだけど、どんな事業が補助の対象になるの?
この補助金は小規模事業者の販路開拓を目的としています。
簡単に要点をまとめておきました、
- 事業の目的:
- この補助金は、持続可能な経営に向けて計画された事業のための取り組み、特に販路開拓を支援するために設計されています。
- 対象市場:
- 対象市場は、国内に限らず海外市場も含まれます。幅広い市場を視野に入れることができるのです。
- 対象取引:
- この補助金は、消費者向けだけでなく企業向け取引もカバーしています。多様なビジネスモデルが考えられますね。
- 事業者の取組例:
- 例えば、開業したばかりの事業者が行う集客や店舗の認知度向上のためのイベントなども補助の対象になります。
- 事業活動の目標:
- 重要なのは、事業の完了後、概ね1年以内に売上げにつながることが見込まれる事業活動を行うことです。早期に市場での取引達成が期待されます。
さらに補助対象となる事業(計画)内容は3つの条件をすべて満たす事業であることが必要です。
補助対象事業
- 経営計画に基づく事業実施:
- 事業は、あらかじめ策定した経営計画に沿って行う必要があります。
- 販路開拓、業務効率化、生産性の向上など、計画に基づいた具体的な取り組みを実施。
- 商工会議所の支援を受ける:
- 商工会議所からのサポートやアドバイスを受けながら事業を進めること。
- 商工会議所による事業支援計画書の発行を含む。
- 特定の条件に該当しない事業:
- 国からの他の補助金を受けている同一内容の事業、売上げに直接つながらない事業、射幸心をそそる内容の事業は対象外。
- 補助金の目的に合致する、適切な事業内容であることが求められます。
ふんふん。
ってことは商工会議所に加入しないといけないの?
小規模事業者持続化補助金を申請するのに商工会議所の加入要件はありませんので未加入でも問題ありません。
じゃ、補助金を申請するには、商工会地区と商工会議所地区、どちらの窓口に行けばいいの?
基本的には、事業所つまりお店の所在地によって決まります。
商工会議所地区の管轄地域で事業を営んでいる場合は、商工会議所地区の窓口に申請することになります。
ちなみに本社が商工会議所地区にあるものの、実際に事業を行っているのが商工会地区の管轄であれば、その場合は商工会地区の窓口に申請する必要があります。
申請のルールとして回ごとに応募は一人一回までです。
間違えて、商工会と商工会議所の両方に申請してしまった場合は双方が不採用になってしまいますのでご注意くださいね。
補助率、補助金の上限
こちらが種類別の補助金の補助率と上限のリストになります。
類型 | 補助率 | 補助上限 | インボイス特例 |
---|---|---|---|
通常枠 | 2/3 | 50万円 | 50万円※ |
賃金引上げ枠※ | 2/3 (赤字事業者は 3/4) | 200万円 | 50万円※ |
卒業枠※ | 2/3 | 200万円 | 50万円※ |
後継者支援枠 | 2/3 | 200万円 | 50万円※ |
創業枠 | 2/3 | 200万円 | 50万円※ |
いよ!まってました!創業枠は200万円まで補助されるんだね!
条件とか早く教えて!!
インボイス特例の要件について
まずはインボイス特例の要件について説明します。
インボイス特例の適用要件リスト
- 対象期間内の免税事業者:
- 2021年9月30日から2023年9月30日までの課税期間内に一度でも免税事業者であった、または免税事業者であることが見込まれる事業者。
- 2023年10月1日以降の創業事業者:
- 2023年10月1日以降に創業した事業者で、適格請求書発行事業者の登録が確認できること。
- 補助事業終了時の要件満足:
- 補助事業の終了時点で上記要件を満たしていない場合、補助金は交付されません。
- 参考情報:
- 特別枠の採択事業者の除外:
- 小規模事業者持続化補助金<一般型>における「インボイス枠」で採択され、補助事業を実施している(した)事業者は、本特例の申請対象外。
- 要件不満足時の交付不可:
- 通常枠、特別枠、インボイス特例の要件を1つでも満たさない場合、補助金は交付されません(部分的な交付もなし)。
これから創業する人はインボイス登録するだけで上限50万円アップするってことね!
創業枠の申請要件について
創業枠に関しては通常の手続きにプラスして以下の要件が追加されます。
創業枠の補助金申請条件
- 概要:
- 新しくビジネスを始めた方を対象に、特定のプログラムから支援を受けた事業者を優先的に支援します。
- このプログラムは「認定市区町村」や「認定連携創業支援等事業者」が行うものです。
- 支援を受けた日やビジネスを開始した日が、補助金の公募締切日から過去3年以内である必要があります。
- 個人事業主の要件:
- 個人事業主本人が特定のプログラムから直接支援を受けていることが条件です。
- 家族や後継者が支援を受けた場合は対象外です。
- 以前に「創業枠」で補助金を受けた場合は、再申請はできません。
- 必要な手続き:
- 個人事業主の場合、開業届のコピー(税務署受付印があるもの)を申請書に添付して提出します。
- 電子申告の場合は、「受付結果(受信通知)」を印刷して添付します。
- 証明書の内容や有効期限については、認定市区町村等に直接問い合わせてください。
認定連携創業支援等事業者のプログラムについては別の記事で紹介してたよね。コチラの札幌市創業支援等事業計画で紹介してたね
補助対象経費について
補助金の対象となる経費は、事前に策定した経営計画に基づくものが対象です。
つまり、経営計画で定めた活動に関連する経費のみが補助の対象になります。
例えば、販路開拓や業務効率化のための経費ですね。
この経費以外のものは補助金の対象外となります。
そっか、あくまで事業の発展を目標にする経営計画でかかる経費を補助してくれるんだよね!忘れてた!!
対象となる経費の一覧になります。
- ①機械装置等費
- ②広報費
- ③ウェブサイト関連費
- ④ 展示会等出展費 (オンラインによる展示会・商談会等を含む)
- ⑤ 旅費
- ⑥ 新商品 開発費
- ⑦ 資料購入費
- ⑧ 借料
- ⑨ 設備処分費
- ⑩ 委託・外注費
これだけじゃ、抽象的過ぎてわからないね。
補助対象内経費の具体例
以下は、飲食店向けの補助金申請における経費内容の具体例をリスト化したものです
取組事例 | 想定利用イメージ | 経費内容例 |
---|---|---|
機械装置等費 | 新しい調理機器の購入 | 冷蔵庫、オーブン、食器洗浄機 |
広報費 | 店舗の宣伝や広告 | チラシ印刷、SNS広告 |
ウェブサイト関連費 | ウェブサイトの制作・改善 | ウェブサイトデザイン、ドメイン料金 |
展示会等出展費(オンライン含む) | 出展料と運搬費・通訳等 | ブース料金、オンラインプラットフォーム利用料 |
旅費 | 商談や市場調査のための出張 | 交通費、宿泊費 |
新商品開発費 | 新メニューの材料費 | 原材料費、試作費 |
資料購入費 | 市場動向やレシピの研究資料 | 専門書籍、市場データ |
借料 | 店舗スペースのレンタル料 | イベントスペースレンタル |
設備処分費 | 古くなった設備の処分 | 廃棄処理業者への支払い |
委託・外注費※ | キッチンカーの内装改造工事 | 会計業務の委託、デザイン作業の外注 |
以下が具体例になります。
経費対象外になるものが多岐に渡ります。
計画の段階で専門家などに相談して進めると良いでしょう。
なお相談料も委託・外注費の経費の対象になります。
補助対象外経費の具体例
他にも対象外になる経費もあります
対象外経費のカテゴリ | 具体的な対象外経費例 |
---|---|
機械装置等費 | 一般的なオフィス機器、船舶、動植物など |
広報費 | 未配布のチラシ、期間外の広告、フランチャイズ本部の広告物など |
ウェブサイト関連費 | 営業活動目的の広告、WEBコンサルティング費用、未公開のウェブコンテンツなど |
旅費 | 国の基準を超える旅費、日当、ガソリン代、タクシー代など |
新商品開発費 | 販売用の試作品開発費、使い切らなかった材料、既存の包装材など |
他の制度と重複する経費 | 保険適用診療経費 |
通常の事業活動経費 | 商品の仕入、既存機械の取替え費用、オフィス家具購入費 |
販売やレンタル目的の生産 調達経費 | 販売や有償レンタルを目的とした製品や商品の生産・調達費 |
他社のための経費 | 他社を対象とした経費 |
自動車等車両 | 自動車、フォークリフト、キッチンカー、除雪車、キッチントレーラー等 |
その他認められない経費 | 事前発注・契約、通信費、消耗品購入、接待費、不動産取得など |
ウェブサイト関連費についての注意点
ホームページ作成やウェブ広告は補助金の対象になりますか?
ウェブサイト関連の費用は販路開拓につながる場合、補助金の対象になり得ます。
ただし、ウェブサイト関連費の補助上限は補助金総額の1/4、最大50万円です。
ホームページ制作を専門業者に依頼したり、ウェブ広告を出したりする経費も含まれます。
しかしウェブサイト関連費のみでの申請はできません。
他の取り組みと合わせて申請する必要があります。
下記の留意事項にも注意しておきましょう。
補助対象経費全般の留意事項
- 使用目的が明確な経費(ア):
- 経費は、本事業の遂行に必要であることが明確に特定できる必要があります。
- 交付決定日以降に発生した経費(イ):
- 対象経費は、交付決定日以降に発生し、対象期間中に支払が完了しているものでなければなりません。
- 証拠資料で支払金額が確認できる経費(ウ):
- 支払金額は、領収書や契約書などの証拠資料によって確認できる必要があります。
小規模事業者持続化補助金の申請手順
とりあえずアイデアはまとまってきたから実際の申請方法の流れや準備する書類について教えて
申請方法については
電子手続きと郵送申請の二通りになります。
まずは個人飲食店の方の必要書類一覧になります。
申請に必要な書類
様式 | 書類名 | 備考 |
---|---|---|
様式1 | 小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書 | 電子手続きの場合は システムに直接入力(添付不要) |
様式2 | 経営計画書兼補助事業計画書① | |
様式3 | 補助事業計画書② | |
様式5 | 補助金交付申請書 | |
様式6 | 宣誓・同意書 | |
様式4 | 事業支援計画書 | 商工会議所発行、電子申請システムへアップロード |
確定申告書/開業届 | 直近の確定申告書または開業届 | 電子申告した場合は受付結果(受信通知)を添付、マイナンバーは黒塗り |
創業枠 | 特定創業支援等事業により支援を受けたことの証明書 | 写し |
インボイス枠 | ・適格請求書発行事業者の登録通知書 ・登録申請手続中の事業車は・登録申請データの「受信通知」を印刷したもの | 写し |
各書類は申請システムに直接入力するか、必要に応じて商工会議所から発行を受けたり、適切な形式でアップロードする必要があります。
申請手続きの手順
電子申請と郵送申請のそれぞれの手順を解説します。
電子申請の場合:
- 書類の準備:
「申請に必要な書類」および操作手引きを確認し、必要な書類を準備してください。 - 事業支援計画書の申請:
電子申請システムに「経営計画書」と「補助事業計画書」を入力し、商工会議所に「事業支援計画書」(様式4)の発行を依頼してください。公募締切の1週間前が受付締切です。 - アップロード:
地域の商工会議所から交付された「事業支援計画書」のPDFをシステムへアップロードしてください。 - 申請完了:
受付締切までに全ての提出物を揃えて、17:00までに申請を完了させてください。
※原則:電子申請をご利用ください。電子申請システムを利用するにはGビズIDプライム・Gビズメンバーのアカウントの取得が必要です。取得には数週間かかりますので早めに申請してください。
郵送申請の場合:
- 書類の準備:
応募時提出資料・様式集を確認し、必要な書類を作成・準備してください。 - 事業支援計画書の申請:
「経営計画書」と「補助事業計画書」の写しを商工会議所に提出し、「事業支援計画書」(様式4)の作成・交付を受けてください。公募締切の1週間前が受付締切です。 - 計画書の受取:
後日、商工会議所から「事業支援計画書」を受け取ってください。 - 申請完了:
受付締切までに全ての提出物を揃えて、補助金事務局へ郵送してください。当日消印有効ですが、持参や宅配便での送付は受け付けていません。
申請手続きにおける留意点
うえ~、経営計画を考えたり、商工会議所に書類作ってもらったり、認定証明書もらったりやること、代理してもらおうかな…
第15回から事業者自身が申請するよう文言が追加されました。
本事業は、小規模事業者自身が、経営計画・補助事業計画等の作成時や採択後の補助事業実施の際に、商工会議所の支援を直接受けながら取り組む 事業 です。このため、社外の代理人のみで、地域の商工会議所へ相談や「事業支援計画書 (様式 」の 発行 依頼等を行うことはできません。
小規模事業者持続化補助金<一般型>第15 回公募 公募要領
すべてを外部に丸投げする事はできません。
外部の力を借りて協力し客観的な目線でアドバイスをもらうなどは可能なので自信が無い場合は行政書士やコンサルにお願いするのも良いでしょう。
さらに重要説明事項の欄にも注意書きがあります。
重要説明事項より抜粋と要約
- 第三者からのアドバイスの問題
- 一部の機関やコンサルタントが、高額な成功報酬等の費用を請求する事例が報告されています。
- この補助金は、小規模事業者が自ら経営計画を立てて販路開拓を行うためのものです。
外部のアドバイスは問題ありませんが、補助金の趣旨に沿わない申請や高額なアドバイス料は不採択の原因となります。
- 第三者の支援と報告義務
- 商工会・商工会議所を除く第三者の支援を受ける場合、その相手方と金額を経営計画書に記載する必要があります。
記載がない場合は虚偽報告として不採択となります。
また、不当なアドバイス料の請求を防止するため、実施者に対するヒアリングや現地調査が行われることがあります。
- 商工会・商工会議所を除く第三者の支援を受ける場合、その相手方と金額を経営計画書に記載する必要があります。
さては、謎のコンサルたちが問題起こしたな~…
採択審査について
書類を提出したあとは委員会による審査があります。
補助金採択審査の手順:
- 採択審査方法:
- 補助金の採択審査は、提出資料を「審査の観点」を基に有識者等の審査委員会で行われます。
- 審査は非公開で、ヒアリングは実施されません。提出資料の不備に注意してください。
- 結果の通知:
- 応募事業者全員に採択または不採択の結果が通知されます。
- 採択された事業者の情報(事業者名、代表者名、事業名など)が公表されることがあります。
- 審査結果の詳細に関する問い合わせは対応不可です。
- その他留意事項:
- 他の国の補助事業との併願は、重複を避けるため不可です。
- 過去3年間に同一の補助事業で採択された事業者は異なる事業であることを明記する必要があります
- 同じ事業での応募は不採択(採択後の取消もあり得ます)
- 採択された場合でも、予算の都合により補助金額が減額されることがあります。
採択審査で採用される方法
どうすれば採用されやすくなるの?
審査の観点を予習して対策を立てるのがよいでしょう。
補助金審査のポイント:
- 経営状況の把握:
- 自社の経営状況と製品・サービス、自社の強みを適切に理解しているか。
- 経営方針と目標:
- 自社の強みを基にした経営方針や目標を設定しているか。
- 対象市場の特性を踏まえたプランを立てているか。
- 補助事業計画の具体性と実現可能性:
- 具体的で実現可能性の高い補助事業計画を立てているか。
- 計画の必要性と有効性:
- 計画が経営計画の目標達成に必要かつ効果的か。
- 創意工夫の特徴:
- 小規模事業者ならではの独自性や創意工夫があるか。
- ITの活用:
- 補助事業計画でITを有効に活用しているか。
- 事業実施の適合性:
- 計画が事業実施に適しているか。
- 事業費の正確性と明確性:
- 事業費の計上が正確で、必要な金額が明確に記載されているか。
事業計画の具体性、実現可能性、創意工夫、ITの活用など、多角的な視点から計画を評価されます。
計画の策定にあたっては、これらのポイントを意識して、明確で実現可能な計画を立てることが重要です。
さらに加点ポイントをうまく活用することで採用可能性が高くなります。
採択加点一覧について
【 重点政策加点 】 と 【 政策加点 】 からそれぞれ1種類、合計2種類まで選択することができます。
まずは自社の状況や事業計画がどの加点項目に当てはまるかを検討しましょう。
例えば、赤字事業者であれば『赤字賃上げ加点』を、地域資源を活用する事業計画であれば『パワーアップ型加点(地域資源型)』を選ぶと良いでしょう。
加点項目 | 概要 | |
---|---|---|
重点政策加点 | 赤字賃上げ加点 | 赤字事業者の賃金引上げ枠申請時の自動加点 |
事業環境変化加点 | ウクライナ情勢や原油価格高騰の影響を受ける事業者への加点 | |
東日本大震災加点 | 福島第一原発の影響を受けた地域の事業者への加点 | |
くるみん・えるぼし加点 | くるみん認定またはえるぼし認定を受けた事業者への加点 | |
政策加点 | 賃上げ加点 | 最低賃金以上の賃上げを行う事業者への加点 |
パワーアップ型加点(地域資源型) | 地域資源を活用し、地域外への販売や新規事業の立ち上げを行う計画に加点 | |
パワーアップ型加点(地域コミュニティ型) | 地域の課題解決や暮らしの実需に応えるサービスを提供する事業者への加点 | |
経営力向上計画加点 | 中小企業等経営強化法に基づく経営力向上計画の認定を受けた事業者への加点 | |
事業承継加点 | 代表者が60歳以上で後継者が補助事業を行う事業者への加点 | |
過疎地域加点 | 過疎地域で地域経済の持続的発展に貢献する事業者への加点 |
地域に貢献したい気持ちと最近の物価高や原油高に困っているから活用すべきだね!
もし採択されたら?その後の流れ
申請後の流れと採択された場合のスケジュールが以下になります。
補助金交付後の流れ:
- 採択・交付決定:
- 審査終了後、採択案件が補助金事務局ホームページに公表され、採択結果が通知されます。
- 審査結果の問い合わせには応じられません。
- 受付締切から約2~3か月で採択発表があります。
- 採択決定者は「補助金交付申請書」の確認後、「交付決定通知書」を受領します。
- 補助事業の実施:
- 「交付決定通知書」受領後、提出された補助事業計画に沿って事業を実施してください。
- 交付決定日から補助事業実施期限までの間に発注・支払いを完了させる必要があります。
- 補助事業内容や経費配分の変更が必要な場合は、計画変更の申請が必要です。
- 実績報告書の提出:
- 補助事業終了後、30日を経過した日または最終提出期限までに実績報告書を提出してください。
- 提出がないと補助金の支払いができなくなりますので注意が必要です。
- 確定検査・補助金額の確定:
- 実績報告書と支出証拠書類(見積書、契約書、領収書など)の審査・確認後、補助金額が確定されます。
- 提出された内容に不備がある場合は、修正や追加提出が必要です。不備が解消されない場合、補助金額は減少または0円になり得ます。
- 補助金の請求:
- 補助金額確定後、「補助金確定通知書」が送付されます。その後、精算払請求を補助金事務局に提出してください。
- 補助金の入金:
- 補助金は事業者に入金されます。入金には数週間かかることがあります。通帳等で入金確認を行ってください。
- 事業効果報告:
- 補助事業完了から1年後、「事業効果および賃金引上げ等状況報告」を提出する必要があります。特に賃金引上げ枠や卒業枠を申請した場合、賃上げや雇用の状況についての報告も求められます。
ここまでたどり着いて
ついに準備していた計画を実行できるんだね!
まとめ
小規模事業者持続化補助金は、地域経済と小規模事業者の発展にとって重要な役割を果たすものです。この補助金を活用することで、事業者は多くの課題に対応し、新たな成長の機会をつかむことができます。
ただし資金を得るだけではなく、補助金を戦略的に活用することが重要です。
事業計画の策定には、市場の特性、自社の強み、そして社会的・経済的な動向を考慮に入れてください。
補助金が採択されるには具体的な事業計画が必要です。
申請プロセスにおいては、審査のポイントや加点項目を理解し、精密な申請書類を準備することが肝心です。
また、補助金が交付された後の事業実施と報告にも細心の注意を払ってください。
補助金はあくまで手段の一つです。最終的には、あなたの事業アイデアと実行力が成功を左右します。
しっかりと準備し、機会を最大限に活かしてください。
経営計画を立てることで自分の事業を改めて見つめ直しができるから、たとえ不採用になったとしても得られるものも大きはず。
臆せずにどんどん挑戦していくよ!