やってきました!確定申告!!
よくわからないまま開業届を出して、青色申告書申請書書いてマイナンバーカードも作ったけど、これらってどう使うの?
開業後の確定申告は、はじめて経験する人にとっては、頭を悩ませることの一つかもしれません。
この記事では、飲食店開業とはじめての確定申告における基本的なステップと、注意すべきポイントを解説します。
- 会社員時代と脱サラ後の税金の手続きの違いについて理解ができる。
- e-Taxを利用した確定申告の方法が理解できる。
- 独立後に活用できる税金の節税対策を知りることができる。
多くの人が脱サラして独立を夢見る中で、税務に関する正確な知識は成功への重要な鍵です。
特に、脱サラ後の確定申告は、サラリーマン時代とは異なる手続きやルールが多く、事前の準備が必要です。
この記事では、脱サラ後の確定申告における基本的なステップと、知っておくべきポイントを解説します。
これにより、税務処理の不安を軽減し、スムーズに独立後の生活を送るための準備を整えることができるでしょう。
確定申告と年末調整の違い
いままで、確定申告として会社から変な書類書いてたけどこれが確定申告?
会社員時代は会社がアナタに変わって確定申告を行っていました。
年末に提出していた手続きは年末調整と呼ばれます。
以下は、提供された詳細情報に基づいて、確定申告と年末調整の比較をテーブル形式で整理したものです。
項目 | 年末調整 | 確定申告 |
---|---|---|
定義 | 所得税の過不足を精算する手続き。企業が従業員に代わって行う。 | 個人が前年の所得を申告し、税額を一括または分割で支払う手続き。 |
対象者 | 一年間同一の企業に勤める会社員。 | フリーランス、個人事業主、副業・兼業で所得がある会社員など。 |
所得の種類 | 給与所得のみ。 | 給与所得、事業所得、副業・兼業所得など、複数の所得が対象。 |
手続きの時期 | 11月頃にスタートし、1月下旬までに | 毎年2月16日から3月15日までの期間 |
必要書類 | 扶養控除等(異動)申告書、基礎控除申告書、配偶者控除等申告書、所得金額調整控除申告書、保険料控除申告書、住宅借入金等特別控除申告書など。 | 自社の年末調整済みの源泉徴収票(給与所得者)、支払調書(事業所得者)、その他収入証明や経費に関する領収書など。 |
控除項目 | 基礎控除、配偶者控除、扶養控除、障害者控除、寡婦控除、ひとり親控除、勤労学生控除、生命保険料控除、地震保険料控除、社会保険料控除など。 | 医療費控除、寄付金控除、雑損控除など、年末調整ではカバーできない特定の控除を含む。 |
確定申告が 必要なケース | 副業・兼業などで他に所得がある場合、医療費控除など特定の控除を受ける場合。 | 年間所得が20万円未満の副業・兼業所得がある場合を除き、基本的に所得があった場合は確定申告が必要。 |
罰則 | 年末調整を行わない企業には罰則が課せられる。 | 正しい税額を申告・納税しない場合、罰則の対象となる可能性がある。 |
収入?所得?どっちももらえるお金のことでしょ?どう違うの?
収入と所得は、税金計算や財務分析においてよく使用される二つの重要な用語ですが、それぞれ異なる意味を持っています。以下にその違いを説明します。
項目 | 収入 | 所得 |
---|---|---|
定義 | 働いて得た金額全体。サラリーマンでは年収総額、事業者では売上金額。 | 収入から必要経費を差し引いた金額。サラリーマンでは給与所得控除後の金額、事業者では収入から必要経費を引いた金額。 |
計算式 | サラリーマン: 年収総額 事業者: 売上金額 | サラリーマン: 給与収入 – 給与所得控除額 事業者: 収入金額 – 必要経費 |
税金計算の基礎 | 税金の計算には直接使われない | 所得から所得控除を差し引いた課税所得金額に税率を適用して計算される |
控除の適用 | 控除の対象外 | 所得控除(基礎控除、社会保険料控除など)を適用後の金額が税金の計算基礎 |
例 | サラリーマン: 源泉徴収票の「支払金額」 / 個人事業主: 確定申告書の「収入金額等」 | サラリーマン: 源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」 / 個人事業主: 確定申告書の「所得金額等」 |
補足としまして
所得の種類として、稼いだ方法によって10種類に分類されます。
(例: 給与所得、事業所得、不動産所得など)。
それぞれの所得には、特定の計算方法があります。
最終的には課税所得金額に対して所得税として決められた税率を適用し、さらに復興特別所得税が加算されることで計算されます
いちばん簡単な確定申告のやり方
確定申告をはじめるとしてまず、どこからスタートすればいいの?
確定申告のやり方についての4つの方法があります。それぞれメリット・デメリットがあります。
それぞれの特徴を以下の比較テーブルにまとめました。
方法 | 説明 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
確定申告書作成コーナーで作成 | 国税庁Webサイト上で必要事項を入力し確定申告書を作成。 | ・国が提供しているため安心 ・指示に従って入力するだけで作成可能 ・納税額が自動計算される | ・UI/UXが直観的でないため使いにくいことがある |
確定申告ソフトで作成 | 専用ソフトを使用して申告書を作成。 | ・直観的で使いやすい ・クレジットカードや銀行口座との連携可能 ・スマホ対応ソフト多数 | ・一部機能が有料であること ・無料版には広告が付いてくることがある |
手書きで作成 | 紙の確定申告書に手書きで入力。 | ・申告期間中は税務署で相談しながら作成可能 ・確定申告を行う達成感がある | ・計算ミスや記載ミスのリスクが高い ・初心者にはおすすめしにくい |
税理士に依頼 | 税理士に確定申告の代行を依頼。 | ・正確な申告が可能 ・節税の相談ができる ・申告内容が複雑な場合でも安心 | ・報酬がかかる ・自分で申告するよりコストが高くなる可能性がある |
確定申告書の作成方法についてはコチラで解説しています。
- e-Taxでの提出:
- 確定申告書作成コーナーまたは確定申告ソフトで作成した確定申告書は、e-Tax(電子申告)を利用してオンラインで提出することも可能です。e-Taxを利用するには、マイナンバーカードとカードリーダー、またはID・パスワードが必要になります。
- 税務署での提出:
- 確定申告書を紙で作成した場合は、直接税務署に持参するか、郵送で提出することができます。
ほんと聞いてばかりで申し訳ないですが…e-Taxってなんですか?
…あとカードリーダーってなんですか?
e-Taxとは所得税、消費税、贈与税などの税務申告や納税をインターネットを通じて行うシステムです。
利点として自宅や事務所から手続きが可能で、納税もオンラインで行えるため、時間と労力の節約が可能です。
さらに高度なセキュリティ対策が施され、利用者の個人情報保護に万全を期しています。
e-Taxの利用可能な手続きは以下になります。
- 所得税確定申告等
- 相続税申告
- 贈与税申告
- 法人税確定申告等
- 消費税確定申告等
- 復興特別法人税申告等
- 酒税納税申告
- 間接諸税申告
- 所得税関係
- 源泉所得税関係
- 相続税・贈与税関係
- 法人税関係
- 消費税関係
- 復興特別法人税関係
- 間接諸税関係
- 酒税関係
- 納税証明書交付関係
- 納税関係
- 法定調書関係
- その他
ICカードリーダーライタがあれば、パソコンと接続することで確定申告時にオンラインで公的個人認証サービスを利用してマイナンバーカード(個人番号カード)を読み取り本人確認を行うことができます。
本人確認後は家からでも安全に確定申告を行うことが可能となります。
一時的な処置としてICカードリーダーライタをお持ちでない場合でも、確定申告は可能です。
e-Taxのシステムは、IDとパスワード方式を用いて確定申告書を作成し、オンラインで送信する方法も提供しています。
この方法を利用すれば、マイナンバーカードやICカードリーダーライタがなくても、スマートフォンやパソコンから直接申告書を提出できます。
へ~、マイナンバーカードとか作ったけど無くてもネットで確定申告はできるんだね!
e-Taxを使ってみよう!5ステップで完了
さっそくやってみよう!とおもったけど…どうすればいいの?
e-Taxを使用するための全体の流れとしては、まず利用者識別番号の取得から始まります。この番号を取得する方法は複数あり、以下の手順に従って進めることができます。
1.利用者識別番号の取得7つの方法
- マイナンバーカードを使用してアカウント登録
- PCやスマホからマイナンバーカードを読み取り、登録画面に従って利用者情報を登録することで、利用者識別番号を取得できます。
- WEBから利用者識別番号を取得
- e-Taxの「開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」から開始届出書を作成・送信することで、利用者識別番号を取得できます。
- マイナポータルの「もっとつながる」機能からe-Taxを利用
- マイナポータルからe-Taxへの連携を利用する際には、利用者識別番号が必要です。利用者情報の登録を行うことで、アカウントの登録が完了します。
- ID・パスワード方式での届出
- マイナンバーカードを使用して、ID・パスワード方式の届出を作成・送信することで、利用者識別番号を取得できます。
- 税務署での対面による届出
- 税務署で本人確認後、ID・パスワード方式の届出を行うことで、利用者識別番号を取得できます。
- 書面での届出
- 国税庁のウェブサイトから届出用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、提出先税務署に送付または持参することで、利用者識別番号を郵送で受け取れます。
- 税理士による代理送信
- 関与税理士に開始届出書の代理送信を依頼することで、利用者識別番号を取得することも可能です。
利用者識別番号を取得した後、e-Taxソフト(WEB版)やその他のe-Tax対応サービスを利用して、所要の申告書や届出書の作成および提出が可能となります。
e-Taxでの送信を利用すれば、紙ベースでの書類提出が不要となり、手続きの迅速化と効率化が図れます。
これらの手順を踏むことで、e-Taxを用いた確定申告や各種税務関連の手続きをオンラインで完結させることができます。
ちょっと待った!利用者識別番号ってマイナンバーカードに書かれている番号とは別なの?
マイナンバーカードに記載されているマイナンバーとは別になります。
比較してまとめておきます。
特徴 | マイナンバー(個人番号) | e-Taxの利用者識別番号 |
---|---|---|
定義 | 日本に住むすべての人に割り当てられる12桁の番号 | e-Taxを利用するために必要な半角16桁の番号 |
目的 | 社会保障、税、災害対策の分野での利便性向上と行政の効率化 | e-Taxサービスの利用者識別とログインのため |
取得タイミング | マイナンバーカードを取得する際に割り当てられる。 | e-Taxの利用開始手続きを行った際に発行される。 |
記載場所 | マイナンバーカードに記載。 | e-Taxの登録手続き完了後に通知される(カードには記載されない) |
使用場面 | 個人を識別するため、様々な行政手続きで使用される。 | e-Taxでの申告、届出、納税などの手続きに使用される。 |
2.電子証明書の取得
- 電子証明書とは:
- 電子証明書は、オンライン上で本人確認を行い、データが改ざんされていないことを保証するために必要なデジタル証明書です。確定申告データを送信する際に、この電子証明書を使用して電子署名を行います。
- 取得方法:
- 電子証明書はマイナンバーカードに組み込まれています。マイナンバーカードを取得する際、公的個人認証サービスの利用申請を行い、電子証明書を発行してもらいます。
- ICカードリーダーライタを利用するには:
- 電子証明書がICカードに組み込まれている場合、その電子証明書を読み取るためにICカードリーダーライタが必要です。これはUSBケーブルでパソコンに接続し、マイナンバーカードを読み取るための機器です。
- デバイスドライバのインストール: ICカードリーダーライタをパソコンで使用するためには、適切なデバイスドライバのインストールが必要です。これは、リーダーライタをパソコンが認識し、正しく動作させるためのソフトウェアです。
- スマートフォンの利用:するには :
- マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンを持っている場合は、ICカードリーダーライタの代わりにスマートフォンを使用して電子証明書を利用することも可能です。
これにより、PCがない環境でも確定申告の電子署名が行えます。
- マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンを持っている場合は、ICカードリーダーライタの代わりにスマートフォンを使用して電子証明書を利用することも可能です。
- 申告データの送信:
- 確定申告データをe-Taxを通じて送信する際、電子証明書を使用してデータに電子署名を施します。これにより、送信されるデータが利用者本人によって作成され、送信中に改ざんされていないことが保証されます。
電子証明書の取得と電子署名のプロセスは、オンラインでの確定申告を安全かつ信頼性高く行うために非常に重要です。
ICカードリーダーライタやスマートフォンを適切に準備し、電子証明書を用いて電子署名することで、自宅や事務所から確定申告をスムーズに行うことが可能になります。
電子署名?電子証明書?
ワタシは今、電子の海で溺れています・・・
電子署名や電子証明書といった用語は、日常生活ではあまり聞き慣れないものですからね。ここで、これらの概念をできるだけ簡単に解説させていただきます。
電子証明書とは? | 電子署名とは? |
---|---|
電子証明書は、インターネット上であなたが「あなた自身」であることを証明するデジタルIDのようなものです。 実世界で身分証明書や運転免許証があなた自身であることを証明するのと同じように、電子証明書はオンライン上であなたの身元を確認するために使われます。 | 電子署名は、電子文書やメールに「サイン」をするデジタル版です。 これにより、送信された情報が改ざんされていないこと、そしてその情報が特定の人物によって送信されたことが証明されます。 電子署名は、電子証明書を使用して生成されます。 |
複雑に感じるかもしれませんが実際には、これらのプロセスは自動化されており、ユーザーが行うことはそれほど複雑ではありません。
パソコンやスマートフォンが電子証明書を読み取り、適切な場所に電子署名を施す手順をガイドしてくれます。
始める前は少し不安かもしれませんが、一度流れを理解すれば、実はとてもシンプルな作業です。
初めてのことは誰でも戸惑うものですが、少しずつ慣れていきましょう。
3.手続を行うソフト・コーナーを選ぼう
WEB型とダウンロード型でそれぞれソフトがあります。
WEB型ソフト・コーナー
ソフト/コーナー名 | 利用可能デバイス | 申告可能手続き | 申請・届出可能手続き |
---|---|---|---|
確定申告書等作成コーナー | パソコン | 所得税、消費税、贈与税 | 所得税、消費税、贈与税 |
同上 | スマートフォン・タブレット | 所得税 | × |
受付システム | パソコン | × | メッセージボックスの閲覧など |
e-Taxソフト(WEB版) | パソコン | × | 源泉所得税、法定調書、納税関係など |
e-Taxソフト(SP版) | スマートフォン・タブレット | × | 源泉所得税、納税関係など |
QRコード付証明書等作成システム | パソコン | 保険会社又は寄附金の受領者からの証明書作成 | – |
ダウンロード型ソフト・コーナー
ソフト/コーナー名 | 利用可能デバイス | 申告可能手続き | 申請・届出可能手続き |
---|---|---|---|
e-Taxソフト | パソコン | 全ての申告(贈与税申告を除く) | 各税目の申請・届出(NISA・CRSを除く) |
e-Taxを利用するにあたって、ご自身のデバイスや必要な手続きに応じて適切なソフト・コーナーを選択することができます。
確定申告書等の作成が必要な場合は「確定申告書等作成コーナー」を利用することができます。
確定申告書等作成コーナーってのを使えばいいのね
4.申告・申請データを作成・送信する
- 電子証明書の登録
- 取得した電子証明書を使用し、選択したソフト・コーナーの画面に従って「電子証明書の登録」を行います。
- マイナンバーカード方式の登録が完了している場合は、この手順は不要です。
- 申告・申請データの作成
- 確定申告書等作成コーナーの指示に従い、必要な申告や申請データを作成します。
- 作成方法の詳細については、マニュアルや「よくある質問」セクションを参照してください。
- 申告・申請データへの電子署名
- 作成した申告・申請データに自身が作成したことを証明するために電子署名を施し、電子証明書を添付します。
- 電子署名には、e-Taxに登録した同一の有効期限内の電子証明書を使用する必要があります。
- 特定の手続き(所得税徴収高計算書の送信、納税証明書の交付請求などID・パスワード方式による申告等)では、電子署名は不要です。
- 申告・申請データの送信
- 作成・署名済みの申告・申請データを、各ソフト・コーナーの画面指示に従って送信します。
- 送信後、e-Taxシステムはデータの形式やファイルサイズをチェックし、正常に受信された場合は受付番号、受付日時、ファイル名、送信者の利用者識別番号を表示します。
やっとこさ、終わったよ
5.送信結果の確認
- 即時通知の確認
- 申告や申請データをe-Taxに送信直後、即時に表示される通知画面で受信通知を確認できます。
- 審査結果の確認
- 送信データに関する審査結果は、少し時間をおいてからe-Taxにログインし、メッセージボックスで確認してください。
- 審査項目には、必須項目の入力確認、データの改ざんチェック、添付された電子証明書の有効期限内であるか、登録された電子証明書と一致するかなどが含まれます。
電子納税の手続き
- メッセージボックスの閲覧
- メッセージボックスを閲覧するには、マイナンバーカード等の電子証明書が必要です。
- 納付情報登録依頼の確認
- 納税額のある申告等データを送信した場合、メッセージボックスに「納付情報登録依頼」が格納されます。
- 電子納税の操作
- 「納付情報登録依頼」を利用して、電子納税の手続きを行います。詳細操作については、「電子納税」のセクションで確認してください。
- 振替納税手続きが済んでいる場合
- 所得税の確定申告に係る納税で、既に振替納税の手続きが完了している方は、電子納税の操作を行う必要はありません。
送信結果の確認
- 即時通知の確認
- 申告や申請データをe-Taxに送信直後、即時に表示される通知画面で受信通知を確認できます。
- 審査結果の確認
- 送信データに関する審査結果は、少し時間をおいてからe-Taxにログインし、メッセージボックスで確認してください。
- 審査項目には、必須項目の入力確認、データの改ざんチェック、添付された電子証明書の有効期限内であるか、登録された電子証明書と一致するかなどが含まれます。
申告や申請データの送信後は、即時通知とメッセージボックスを通じて送信結果と審査結果を確認することが大切です。
納税額がある場合は、メッセージボックス内の「納付情報登録依頼」を使用して電子納税の手続きを進めることができます。電子証明書やマイナンバーカードは、メッセージボックスの閲覧や電子納税において重要な役割を果たします。
これらの手順を遵守することで、e-Taxを利用した確定申告や納税がスムーズに行えます。
確定申告書等作成コーナーで確定申告書を作成しよう
って!その前にさっきのWEB型ソフト・コーナーの話で
「e-Taxソフト」と「確定申告書等作成コーナー」ってどう違うの?
「e-Taxシステム」と「確定申告書等作成コーナー」は、ともに確定申告のプロセスをサポートするためのツールですが、機能と利用方法に違いがあります。
以下の比較テーブルで、その主な違いをわかりやすく解説します。
特徴 | e-Tax | 確定申告書等作成コーナー |
---|---|---|
主な用途 | 作成した申告等データのインターネットを通じての送信 | 申告書等の作成 |
利用者 | 個人・法人の納税者 | 個人の納税者 |
必要な証明書 | 公的個人認証サービスに基づく電子証明書、税理士証明書 | 同上 |
操作性 | ウェブまたはソフトウェアを通じてのデータ送信 | ウェブ上での申告書作成 |
申告書作成 | 申告データの作成は別途必要 | 直接ウェブ上で作成可能 |
送信機能 | 申告データの直接送信可能 | 作成後、e-Taxを通じて送信 |
利用の前提 | 利用者登録と電子証明書の登録が必要 | 同上 |
サポート内容 | 申告、納税、届出など多岐にわたる | 主に確定申告書の作成に特化 |
利点 | 一連の税務手続きがオンラインで完結 | 直感的な操作で申告書を作成できる |
注意点 | 初期設定(利用者登録や証明書の登録)が必要 | 作成したデータはe-Taxを通じて送信する手続きが必要 |
e-Taxの利用には事前の準備が必要ですが、一度設定を済ませてしまえば、幅広い税務手続きを効率的に行うことができるようになります。
「確定申告書等作成コーナー」は、特に確定申告書の作成に特化しており、直感的な操作で申告書を作ることが可能です。
各自の状況に合わせて、適切なツールを選択しましょう。
手続きの流れ
やっとスタートできる…どうすればいいの?
パソコンを利用した場合のl定申告等作成コーナーの利用手順について解説します。
パソコンで申告マイナンバーカードを利用したe-Tax送信方法
- 確定申告書等作成コーナーへアクセス
- 国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーにアクセスし、「作成開始」をクリックします。
- 提出方法の選択
- スマートフォン使用の場合は「スマートフォンを使用してe-Tax」を選択し
- ICカードリーダーライタ使用の場合は「ICカードリーダライタを使用してe-Tax」を選択します。
- 申告書等の選択
- 作成する申告書を選択します。確定申告の場合は「所得税」
- マイナポータルアプリのインストール
- スマホでマイナポータルアプリをインストールし、パソコン画面に表示されるQRコードを読み取ってインストールします。
- マイナンバーカードの登録状況確認
- マイナポータルアプリを使ってマイナンバーカードの登録状況を確認し、e-Taxの登録を行います。
- 申告書データの作成
- 画面の指示に従って所得、経費、控除などの情報を入力し、申告書を作成します。
マイナポータルと連携している場合、一部の情報は自動で入力されることがあります。
- 画面の指示に従って所得、経費、控除などの情報を入力し、申告書を作成します。
- 申告書データの送信
- 作成した申告書データをe-Taxに送信します。送信後、送信完了のメッセージが表示されます。
- 送信結果の確認
- 送信結果を確認し、必要に応じて送信表等の印刷や保存を行います。
- 申告書データの保存
- 来年の申告で活用するために、申告書データを保存します。
このプロセスにより、マイナンバーカードを利用して、パソコンから確定申告書をe-Taxを通じて送信することが可能です。スムーズに進めるためには、事前にマイナンバーカードの読み取り方法を確認し、必要なアプリケーションや拡張機能をインストールしておくことが重要です。
マイナポータル…なんか昔インストールしたような…。
マイナポータルは、日本政府が提供するオンラインサービスプラットフォームで、国民一人ひとりに割り当てられたマイナンバー(個人番号)を活用して、様々な行政サービスを利用できるシステムです。
具体的には、以下のような機能やサービスが提供されています。
主な機能とサービス
- 行政手続きのオンライン化:
- 子育て支援や介護、税金の申告、社会保険の手続きなど、さまざまな行政手続きをオンラインで行うことができます。
- 個人情報の確認:
- 自分自身に関する行政機関が保有する個人情報(住民票情報、健康保険の情報など)を確認することが可能です。
- お知らせ機能:
- 行政機関からの通知やお知らせをオンラインで受け取ることができます。例えば、税金の納付期限の通知や、子どもの予防接種のスケジュール通知などがあります。
- 民間企業との連携:
- 社会保険や税の手続きなどに必要な情報を、マイナポータル経由で民間企業のシステムと連携させることができます。これにより、効率的なデータのやり取りが可能になります。
マイナポータルを利用することで、行政手続きの効率化や情報管理の利便性が大幅に向上します。マイナンバーカードを取得していない場合は、そのメリットを享受するためにも取得を検討する価値があります。
マイナポータルを利用するメリット
- 手続きの簡素化:
- オンラインで行政手続きが完結するため、窓口への出向や書類の郵送が不要になります。
- 時間と場所の自由:
- 24時間いつでも、どこからでも手続きが可能です。忙しい人や遠方に住んでいる人にとって特に便利です。
- 情報の一元管理:
- 行政からの通知や自分の個人情報を一箇所で管理できるため、情報の見落としや手続きの漏れを防ぐことができます。
あれ?
なんか似たようなのでG-Bizなんちゃらって補助金の話で見たぞ~
なんだっけ?
もう、この記事で1万文字を超えてしまっていますので別の記事で改めて説明致します。
まとめ
脱サラ1年生の個人事業主さまに向けてできるかぎりじっくり初歩の初歩を解説してきました。
公的手続きは似たようなサービスが多くありこんがらがってしまうこともおおいです。
e-Taxは、国税庁が提供する国税の電子申告・納税システムです。
所得税の確定申告、消費税の申告など、多くの税務申告をインターネットを通じて行うことができます。
e-Taxを利用することで、税務署への出向きや書類の郵送を省略でき、効率的に申告作業を行うことが可能になります。
e-Taxで申告を行うためには、マイナンバーカードとICカードリーダーが必要です。
e-Taxのウェブサイトでマイナンバーカードを使用して本人確認を行い、利用者IDを取得します。
申告書の作成: e-Taxソフトまたはウェブ版e-Taxを利用して、申告書を作成します。
必要な情報を入力し、作成した申告書をe-Taxを通じて電子送信しその後に受領通知が発行されます。
電子申告はインターネットがあれば、時間に制限されずにいつでも申告が可能で紙の申告に比べて処理が早く、還付金が速やかに振り込まれます。
確定申告をしたら、いよいよ個人事業主として1年間やり遂げた充実感があるね!…赤字だと絶望感かな?がんばろ…