知らないと損する!?飲食店の店舗総合保険|補償の穴と選び方を徹底解説

甲斐承太郎

店舗総合保険が素晴らしいのはわかった!
じゃあさ、結局どこの会社の保険に入るのがいいの?
どこを見ればいいのか全然わからないんだけど…。
名前で選ぶの?金額?それとも営業マンの“熱意”とか…?

アカガネ所長

この疑問は、ほぼ全ての飲食店オーナーがつまずく部分ですよ。
でも、実は 保険会社ごとの“差”は思っているより小さい んです。
ポイントはひとつ。
比較の軸も “補償の中身と枠の厚さ” が主役 になります。

この記事でわかること
  • 店舗総合保険を比較するうえで最も重要な「3つの基準」
  • 飲食店の規模・業態ごとに“どれくらいの補償が必要か”の実用ライン
  • 保険会社を選ぶときに“本当に見るべきポイント”と失敗しないコツ
シマナガ

店舗総合保険は“会社で選ぶ”より“補償の枠で選ぶ”ほうが確実です。
店の業態・設備・リスクに合わせて、必要枠を先に決めておく。
その枠に最も近い提案をしてくる会社が、
あなたの店にとっての“正解”になります。

※注意(この記事全体に共通)
本記事で紹介している特約名は、各保険会社で名称・補償範囲が異なる場合があります。
例)「破損・汚損」「水濡れ」「食中毒見舞金」などは、約款上は別名称だったり、対象条件が細かく分かれていることもあります。
必ず契約前に、実際のパンフレット・約款で補償の有無と範囲を確認してください。

この記事を書いた人

こやけ企画代表:たがわひでゆき

たがわ ひでゆき

所有資格:行政書士・簿記2級
趣味:プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

目次

第0章:店舗総合保険の“全体地図”を押さえよう(商品名一覧つき)

甲斐承太郎

所長!そもそもさ…
「店舗総合保険」ってどこの会社の商品なの?
名前もバラバラだし、何がどう違うのかよくわからなくて…。

アカガネ所長

その疑問、とても良い切り口です。
というのも──
店舗総合保険という名前は“共通ジャンル”であって、実際の商品名は各社でバラバラだからです。
まずは、主要な保険会社ごとに「商品名」と「特徴」をざっくり整理しておきましょう。

主要保険会社と商品名(店舗総合保険ジャンル)

保険会社商品名飲食店向けの特徴
東京海上日動超ビジネス保険柔軟設計が強み。必要補償だけを選べるカスタム方式。代理店対応が中心。
損保ジャパンビジネスオーナーズ保険飲食店向けプランあり。水濡れ・破損などの特約も充実。事故対応に定評。
三井住友海上ビジネスプロテクター小規模店舗向けパッケージあり。特約数が豊富で柔軟性あり。
楽天損保店舗総合保険ネット完結型。シンプル補償で初期費用を抑えたい人に。対面サポートは少なめ。
AIG損保ビジネスガード食中毒・PL賠償の上限を柔軟に設計可能。個別設計向き。
あいおいニッセイ同和損保タフビズ事業総合保険飲食店専用パンフレットあり。火災補償と休業補償のバランスが特徴。
共栄火災店舗用総合保険小〜中規模店舗向け。ややシンプル設計。
※名称や補償内容は改定される場合があります。実際の見積り時は最新のパンフレットで確認を。

名前は違っても“中身は似ている”ことが多い

シマナガ

たとえば──
「東京海上の“超ビジネス保険”」と
「損保ジャパンの“ビジネスオーナーズ”」は名前こそ違うけど、
実は補償内容の基本パーツはかなり似ています。
違いをチェックするなら以下の3点に注意してください。

違いが出るのは次の3点
  • 特約の数と組み合わせの自由度
  • 補償の支払条件(例:休業補償が日額か売上比か)
  • 事故時の対応スピード(復旧・支払・書類)
アカガネ所長

このあと読む各章では
「どんな補償をどう比較すればよいか」を具体的に解説していきますが、
まずはこの“地図”を持っておくと、読み進めやすくなりますよ。

バラ契約より「パッケージ保険」のほうが安全な理由

シマナガ

昔は「火災保険だけ損保A」「PL保険はB社」みたいにバラバラ契約もありましたが、
今は店舗総合保険のパッケージ型で一括管理するほうが事故対応も早く補償の漏れも防げます。
とくに以下の補償は、ワンセットで契約するのが基本になります。

おすすめワンセット
  • 店舗火災・水漏れ(建物・設備補償)
  • 施設賠償責任(店内事故)
  • PL保険(食中毒・異物混入)
  • 休業補償
  • 特約(破損汚損・弁護士費用・食中毒見舞金など)

第1章:店舗総合保険はどう選べばいい?(比較・注意点)

甲斐承太郎

店舗総合保険って“全部入り”で便利なのはわかったけど、
やっぱり一番悩むのはそこなんだよね。
結局どこがいいの?
どこを見れば正しい選び方なの?

アカガネ所長

実はね、店舗総合保険って 保険会社ごとの差は意外と小さい んです。
飲食店が選ぶときにいちばん重要なのは
「どの会社か?」より
“どんな枠組みで補償を組むか” なんですよ。
比較基準はたった3つです。

1.まず比較すべきは「補償範囲」

補償の種類チェックポイント
建物・設備(火災保険)火災/水漏れ/盗難/風災はどこまで対象?
施設賠償店内事故の範囲・免責があるか?
PL(生産物賠償)食中毒・異物混入の条件は?
休業補償日額・期間・粗利益基準かどうか
破損汚損・水濡れ特約“設備トラブル”が補償されるかどうか

飲食店の事故はこの枠でほぼ100%整理できます。

2.支払限度額の“実用ライン”

補償推奨ライン理由
施設賠償3000万~1億円一般的には選ばれやすいライン。
大規模運営の場合は、1億円以上も検討範囲。
PL保険1億円〜集団食中毒は1000万円超リスク
火災保険(設備)再調達価額同じ設備を買い直せる金額で
休業補償日商×30日最低1カ月止まる想定が必要
※リスクの度合い・業態・規模によって変わる


3.免責金額(自腹ライン)の正しい決め方

店の状態推奨免責
開業〜1年(キャッシュ薄い)0〜5万円
安定期5〜10万円
資金力のある法人10万円〜

免責=“自己負担いくら?を決める代わりに、月額を下げる仕組み”
だけど、開業直後に免責高くすると事故のたびに自腹ゾーンに落ちて地獄です。

シマナガ

結局、店舗総合保険は
①補償範囲・②支払限度額・③免責
この3つを先に決めさえすれば、どの会社のパンフレットを読んでも迷いません。
会社名よりも“必要な補償が揃っているか”“枠が十分厚いか”
これが本質です。

甲斐承太郎

なるほど……。
最初に“補償の枠”を決めておけば、
あとは各社を当てはめて比べるだけでいいのか!
なんか一気に霧が晴れてきたわ。
じゃあ次は 保険会社ってどう比べればいいの? をもっと具体的に知りたい!

※補足
補償額の推奨ラインは、飲食店で実際に起きやすい事故の金額をもとにした“現実的な目安”です。
店舗の規模や提供メニューによって必要額は変わるため、最終的には各社の見積りで調整してください。

第2章:保険会社を選ぶときに“本当に見るべき3つのポイント”

甲斐承太郎

「必要な補償枠を先に決める」っていうのはわかったよ。
でもさ、いざ保険会社のパンフレットを開くと
どこも似たようなこと書いてて違いが全然わからないんだけど!?
本当に見るべきポイントって、どこなの?

アカガネ所長

実はね、店舗総合保険は補償内容自体は大きく変わりません。
差が出るのは “事故が起きたときのリアルな使い勝手” なんです。
つまり、見るべきポイントは3つ。

会社を選ぶ3つのポイント
  • 事故対応(スピード・復旧支援)
  • 免責の柔軟性(店の規模に合わせられるか)
  • 特約のラインナップ(飲食店向けの強さ)

① 事故対応(スピード・復旧力)が最重要

シマナガ

飲食店は「一日止まる=売上ゼロ」。
だから支払いの早さは生命線。

見るポイント理由
事故受付が24時間か?夜の水漏れは“翌朝まで待てない”
修理業者の手配が早いか?復旧スピードは売上直結
書類が少ないか?PL・施設賠償は手続きが煩雑になりがち
アカガネ所長

飲食店で多い“水漏れ・設備トラブル”は、
対応が早い保険会社ほど被害の連鎖を止められます。

② 免責の柔軟性=小規模店に優しいかどうか

シマナガ

保険料を抑えるときの必須ポイント。でも、免責10万円固定しか設定できない会社だと、小規模店は事故のたびに死ぬ。

あれば最高の仕様
  • 免責:0円
  • 5万円
  • 10万円・・・
  • その他細かく刻める

こういう“階段設計”がある会社は、
ワンオペ店舗や開業1年目の店と相性抜群。

③ 飲食店向け特約の充実度

アカガネ所長

店舗総合保険の実用性は 特約の強さ で決まります。
飲食店で重要なのは次の4つ。

特約名重要度理由
食中毒見舞金★★★★★PLでは営業停止が出ないため必須
休業補償★★★★★火災・水漏れ後の売上ゼロ期間を守る
破損・汚損★★★★☆厨房・客席の設備トラブルは頻発
水濡れ(漏水)★★★★☆店舗事故で最も発生件数が多い

食中毒見舞金(※正式名称は「食中毒休業補償」や「感染症による営業損失補償」など保険会社により異なります)
PL保険ではカバーできない「営業停止中の損失」を補う特約。

水濡れ補償は商品によっては基本補償に含まれていることもある。
破損・汚損はプランによりオプション扱いとなる場合があるため、契約時に確認を。

シマナガ

店舗総合保険は「会社のブランドで選ぶ」よりも「事故対応・免責・特約」で選ぶほうが正確 です。
この3つの軸がそろっていれば、どの保険会社を選んでも“事故が起きたあとで困る”可能性は大きく減ります。

甲斐承太郎

なるほど!
名前じゃなくて“中身の設計”を見ていくわけね。じゃあさ、保険料って実際どれくらいなの?
なんか高そうに聞こえるけど……。

第3章:飲食店の保険はいくらかかる?(相場と節約ポイント)

甲斐承太郎

でもさ、結局のところ…店舗総合保険っていくらかかるの?飲食店ってただでさえ経費が多いし、必要だと言われても、高すぎたら現実的じゃないよね?営業さんに聞くと「安いですよ〜!月数千円でできますよ!」
って言うけど、正直あんまり信用してない…。ほんとの相場ってどのくらいなの?

アカガネ所長

承太郎さん、その疑問はとても健全です。
保険は「相場を知らない人ほど損をする」仕組みだからですね。
結論から言うと──
店舗総合保険の“現実的な相場”は月6,000〜15,000円前後。

シマナガ

ただし業態・設備・火の使い方で上下します。
まずは、ざっくり全体像から確認します。
以下は「10坪前後・ワンオペ〜少人数運営」の一般的な店舗イメージ。

飲食店向け 店舗総合保険のざっくり相場

補償項目年額の相場月換算
施設賠償(店内事故)1〜3万円1,000〜2,500円
PL保険(食中毒)1〜3万円1,000〜2,500円
火災保険(設備含む)3〜10万円3,000〜8,000円
休業補償3〜8万円3,000〜7,000円
店舗総合保険7〜18万円6,000〜15,000円
店舗総合保険(※小規模店)3〜8万円3,000〜7,000円
アカガネ所長

保険料についていろいろと調べましたが、
どの保険会社も飲食店向けの具体的な金額を公開していません。
これは「隠している」わけではなく、構造的に“金額を固定できない商品”だからなんです。

飲食店の保険料は、次の要素で大きく変わります。

保険料の変動要因
  • 建物の構造(木造/鉄骨/RC)
  • 店舗の広さ・設備の金額
  • 提供するメニュー(生ものの有無)
  • 換気・排水設備の状態
  • 過去の事故歴
  • 立地(繁華街・雑居ビルはリスクが高い)
  • 免責金額の設定(0〜10万円)
シマナガ

つまり、保険料は
「店ごとのリスクを計算して初めて成立する料金」
なので、パンフレットでも金額を一律で載せられません。

では、どうして“目安”を出せているのか?

今回の金額レンジは、以下のような公開情報に基づく“相場の推定値”です。

  • PL保険・施設賠償の最低保険料(年5,000円〜)
    中小企業向けPL保険の公式資料より。
    飲食業はリスクが高く、ここから年1〜3万円に上がりやすい構造。
  • 火災保険は「設備の金額×料率」で算出される
    設備300〜800万円の小規模店では、年3〜10万円に収まることが多い。
  • USENテナント保険の公開例
    「50席フレンチで月額2,990円(年3.6万円)」の実例が確認できるため、
    店舗総合保険の下限値は 年3〜4万円前後 に十分落ち着く。
  • 損保ジャパンなどの業務用火災の公表料率
    これに照らすと、小規模飲食店の総額が年7〜15万円に収まることが合理的。
アカガネ所長

飲食店の保険料は、建物構造・設備金額・メニュー・立地で大きく変動するため、
どの会社も“定価表”を出していません。
本記事の金額は、公開されている最低保険料・料率・USENの事例を基準にした現実的な相場レンジです。

※保険料は建物構造(木造/RC造など)、立地、設備金額、希望補償額などにより大きく変動するため、一律の料金表は存在しません。

甲斐承太郎

まあ、あくまで目安ってことですんません。

絶対に“間違った節約”をしないためのポイント

正しい節約やったら即アウト節約
免責を3〜5万円で調整支払限度額を下げる
特約を必要なものだけに絞る休業補償を外す
建物構造(耐火・準耐火)を正確に申告食中毒特約を削る
店舗のリスクを正しく伝えて料率を最適化火災保険を最低限だけにする
アカガネ所長

飲食店は一度事故が起きるとケタが跳ぶ業界なので、
“削った瞬間に破産ルートに入る項目”を絶対に外さないのが鉄則。

シマナガ

ポイントを整理します。
飲食店の店舗総合保険は、
月6,000〜15,000円の範囲で“全部ひとまとめ”の構成が最適。
そして、保険料は売上ではなく“事故リスク”で決まります。

主な事故リスク
  • 設備
  • 火の強さ
  • 水の使い方
  • 生物の扱いなど

無理に削って補償が穴だらけになるより、
必要な補償だけ残しつつ、免責と特約で調整するのが理想です。

第4章:実際の見積もり比較テンプレ(無料配布)

甲斐承太郎

よし!
だいたい相場もわかったし、節約ポイントも理解できたよ。
でもさ、実際には保険会社から見積もりを取らないと具体的な金額ってわからないよね?
各社バラバラで出すし、比べにくいし…。
もっと簡単に比較できる方法ってあるの?

シマナガ

そんなあなたにピッタリなものあります。
保険は 「同じ軸で比較しないと絶対に迷う」 商品です。
だから、いろんな項目を“最小限”にしてどの保険会社も埋めるだけで比較できる。
飲食店向け・見積比較テンプレート をつくりました。
これを営業担当者に「この形式でお願いします」と送れば、どの会社も必ず対応してくれます。

【無料テンプレ】飲食店向け・保険見積もり比較シート

アカガネ所長

見積もりは 形式を統一しないと、事業者側が必ず迷います。
このテンプレを使うことでよくある落とし穴を
一瞬で比較できます。

落とし穴ポイント
  • 補償の穴
  • 限度額の差
  • 特約の有無
  • 免責金額
  • 保険料の妥当性
シマナガ

“営業の勢い”ではなく
“数字と条件で比べる”
これが正しい選び方です。

甲斐承太郎

これなら営業さんにそのまま送れるな!
同じ表で揃えてくれるなら、
こっちも迷わずに済むし、変な追加オプションも避けられそう。

店舗総合保険比較検討シート

第5章:飲食店保険の見直しタイミング

甲斐承太郎

店舗総合保険の選び方はわかってきたよ。
でもさ…見直すタイミングっていつ?
1年に1回?
事故が起きてから?
それとも引っ越しした時だけでいいの?
なんか適当に更新してたら損しそうなんだけど…。

アカガネ所長

鋭いですね。
飲食店の保険は“契約したときのリスクのまま”だと、
実際の経営内容とズレてくることがよくあります。
たとえば…

変化するお店の環境
  • 改装して厨房機器が増えた
  • 生肉を扱い始めた
  • 店舗が古くなって設備トラブルが増えた
  • 売上構造が変わった
  • スタッフ人数が増えた
シマナガ

こうした “お店の変化” はすべてリスクの変化 なんです。
だから、飲食店の保険は
年1回の更新じゃ足りないことがある。
そこで、プロが使う“見直しのおすすめタイミング”をまとめておきます。

飲食店保険を見直すべきタイミング一覧

見直しタイミングなぜ必要?
店舗の改装・レイアウト変更火災リスク・設備の価値・厨房機器が変わる
新しいメニュー(特に生物)を追加食中毒リスクの変動 → PL保険の見直し必須
スタッフ人数の増減店内事故の発生可能性が変わる
売上・営業体制の変化休業補償日額を見直す必要
出前・テイクアウト強化別途「受託物」や「対物」リスクが増える
店舗の老朽化が進んだ水漏れ・設備破損が増える → 特約の再確認
契約更新のタイミング条件・保険料の改定や特約の新設がある
近所で火災・水害があった自店の環境リスクを見直す良い機会

特に重要な“3つの見直しポイント”

① 厨房設備などの更新・増設

火災リスク・水漏れリスクが大きく変わる。
特にフライヤー・鉄板・焼き台を導入したときは必ず再見積もり。

② メニューに生肉・生魚が入ったとき

食中毒リスクは“扱う食材”で指数関数的に変わる。
→ PL保険の上限額を上げる必要が出てくる。

③ 売上が増えた・店舗が成長したとき

火災リスク・水漏れリスクが大きく変わる。
特にフライヤー・鉄板・焼き台を導入したときは必ず再見積もり。

シマナガ

整理します。飲食店保険は一度契約して終わりではありません。
経営環境の変化でリスクも変動するため、定期的な見直しが必要です。特に改装メニュー変更営業形態の変化(テイクアウト開始など)契約更新この4つは、見直し必須のタイミングです。保険の目的は「最初の設計を守る」ことではなく、“今のリスクに補償を合わせる” ことです。

甲斐承太郎

なるほど…!
確かに、開業時と今じゃ全然状況違うもんな。
じゃあ実際に比較するために、
どこの保険会社をどう比べればいいのか
もっと知りたくなってきたよ!

おまけ:“よくある質問(FAQ)”

アカガネ所長

今回は保険会社の選び方について見てきましたね。
保険……深い世界ですが、全体像はつかめたと思います。

甲斐承太郎

ちょっと待って!
まだ聞きたいことが……あの、その……なんかいっぱい出てきた!

シマナガ

記事の文字数が増えすぎたので、
質問の集計結果(よくあるQ&A) を提示します。

個人事業主でも店舗総合保険に入れるの?

入れる。むしろ小規模店向けプランが中心。

家財保険と店舗総合保険の違いは?

家財=生活用品。
店舗総合=事業用(ケガ・食中毒・水漏れ・休業までカバー)。

保証会社の火災保険と何が違う?

あれは“建物のみ”。賠償・食中毒・休業補償は守れない。

特約は全部つければ安心?

不要。飲食店で重要なのは
「食中毒見舞金・休業補償・PL拡張・水漏れ/破損」あたり。

事故が起きたら、どの保険を使えばいいの?

店舗総合保険なら1本連絡すればOK。
内部でケガ・食中毒・火災など自動振り分け。

免責ゼロと免責5万円はどっちが良い?

開業直後は免責ゼロ〜5万円。
キャッシュが弱い時期に自腹ラインを上げるのは危険。

火を使わないカフェでも保険は必要?

必要。転倒・アレルギー表示ミス・水漏れトラブルは火を使わなくても起きる。

過去に事故があっても加入できるの?

できる。ただし保険料が上がったり、特約が制限される場合はある。

保険料はいくらくらい?

小規模飲食店で年7万〜18万円(月6,000〜15,000円)が一般的。

水漏れは全部補償してもらえるの?

いいえ。“経年劣化・管理不足”は補償外。
突発事故のみが補償対象なので、設備特約はほぼ必須。

保険会社によって補償の差はある?

本体はほぼ同じ。差が出るのは
「特約の種類」「免責調整の幅」「事故対応の速さ」。

代理店と直接契約どっちがいい?

飲食店は代理店のほうがトラブル対応が強い。
“保険を使う頻度が高い業態”なので窓口の質は重要。

食中毒で営業停止したらPL保険で休業分も補償される?

されません。PL保険は「被害者への賠償」のみで、自店の売上損失は補償されません。
営業停止による損失補填には別途「営業見舞金」や「休業補償」特約が必要です。

まとめ

アカガネ所長

飲食店の保険は複雑に見えて、実は“型”が決まっています。
大切なのは 会社選びの前に補償の枠を決めること。
この記事で整理したように、飲食店が最低限そろえるべきは
「施設賠償」「PL」「火災」「休業補償」「設備特約」。
この5つの枠さえ押さえておけば、どの会社のパンフレットでも迷いません。

シマナガ

そして、バラ契約より 店舗総合保険のパッケージ のほうが、
管理も補償の漏れも少なく、実務では確実に強い。
ここが本日の最大の結論です。
保険はコストではなく“経営を続けるための仕組み”。
その視点で組めば、事故が起きてもお店は止まりません。

甲斐承太郎

店舗総合保険は飲食店で起こりがちなトラブルを解決してくれる心強い味方だね!
心配が減ったんなら早速自分のお店づくりに挑戦だ!

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