
ねえ所長、コンカフェってキャストが命じゃない?
でも実際、求人ってどう出せばいいの? 時給っていくらくらいが相場なの?
ドリンクバックとかもあるって聞いたけど…正直、さっぱりわかんない!



おお、それはとても大事な視点ですね。
キャストをどう採用するか、いくら払うか──この“人件費の設計”がコンカフェ経営の土台になります。
時給が安すぎると応募が来ないし、高すぎると利益が出ません。
しかも、歩合やイベントボーナスまで考えると「実質の支払い額」は意外と膨らみます。
- 採用の現場で求められる勤務条件・待遇・求人傾向
- 開業時に必要な「人件費の見積もり方」とその注意点
- 全国のコンカフェキャスト時給と各種インセンティブの相場感



キャスト時給は“見た目の数字”だけで判断してはいけません。
インセンティブを含めた実質時給、人件費全体のバランス、求人の魅力づけ──これらを把握することで、初めて「利益を残せる人員設計」が可能になります。
コンカフェキャストの時給相場はどのくらい?





えっと、まずは基本の「時給」が知りたいな。
求人サイトを見ると「1,200~5,000円」とか幅広すぎて……結局、いくら払えばいいの?ってなる。



いいところに気づきましたね。
たしかに求人には“夢のある数字”が並びますが、実際の時給は「基本時給+インセンティブ(バック)」で構成されています。
まずは全国の基本時給の相場から見てみましょう。
全国のコンカフェ基本時給例(2024年〜2025年)
地域 | 店名(例) | 時給例 | 備考 |
---|---|---|---|
東京・秋葉原 | クイーンズコート | 1,300〜2,500円 | チェキ・ドリンクバックあり |
大阪・ミナミ | Lunemari(ルネマリ) | 1,300〜2,000円 | チップ50%バック制度あり |
名古屋 | おれのメイド。/めるめいど | 1,080〜2,050円 | バックによる変動大 |
福岡・天神 | らぶでびる | 1,100〜1,500円 | 深夜帯の募集 |
札幌・狸小路 | にゃんさんぶる | 1,010〜1,250円 | 制服貸与あり |



時給だけで見ると、札幌ではおおよそ1,000〜1,300円前後が多いですね。
ただし、深夜帯(22時以降)は法定通り25%増しになるため、同じ時間働いても実質の時給はもっと上がります。



なるほどね~。じゃあ、仮に基本時給が1,200円でも、バック込みで2,000円超えることもあるってこと?



その通りです。
次の章では「インセンティブ(バック)制度」を詳しく見ていきましょう。
これが利益にも直結する、人件費の落とし穴でもありますから。
コンカフェのドリンクバック・チェキバックとは?



ドリンクバックって言葉、よく聞くけど、実際どんな仕組みなの?
どうやって時給が上がっていくの?



バック制度は、キャストが店の売上に貢献したぶん、歩合として還元する仕組みですね。
代表的なものはこの3つです。
よくある3大インセンティブ制度
名称 | 内容 | 支給額例 |
---|---|---|
ドリンクバック | お客様がキャストにご馳走したドリンクの報酬 | ドリンク単価の20~50%(300〜700円) |
チェキバック | チェキ撮影が1枚売れたごとに発生 | 1枚300~500円 |
イベントバック | バースデーや売上目標などの達成ボーナス | 5,000円~20,000円超も |



たとえばLunemari(大阪)では、ドリンクバック30%・チップ50%という高率な設定があります。
人気キャストでは実質時給2,000円超えも珍しくありません。



え〜!?じゃあ、やる気次第でどんどん稼げるんだ!?
でも……お店側としては、コントロールできなくてちょっと怖くない?



はい。
バック制度はモチベーションを上げる反面、人件費が読みにくくなるリスクもあります。
だから、オーナー側としては「月間の人件費上限を定める or 固定+歩合のバランス型」にしておくのが現実的です。



逆に言えば、「固定時給は低くても、やる気がある子に稼がせる設計」にすれば、経営的にはリスク分散になります。



なるほどね~。
やり方次第で、経営にもキャストにも優しい仕組みにできるってことか!
勤務スタイルとシフト設計のリアル



時給やバックの仕組みはだいぶわかってきたけど、
そもそもキャストってどれくらい働いてるの?
週5フルタイムなの?それとも、学生バイトみたいな感じ?



多くのコンカフェでは「週1~OK」「1日3時間~OK」といった柔軟シフトが主流です。
とくに夜型は、Wワークや学生キャストの比率も高いですね。
勤務スタイルの例(実際の求人から)
店舗名 | 勤務時間帯 | シフト条件 | 特徴 |
---|---|---|---|
クイーンズコート(秋葉原) | 18:00〜翌5:00 | 週2日・1日4時間〜OK | 希望シフト制/自由度高め |
Lunemari(大阪) | 19:00〜翌5:00 | 最低4時間~ | 深夜メイン/19時~ラスト歓迎 |
にゃんさんぶる(札幌) | 21:00〜翌4:00 | 週1日・3時間~OK | かけもち&学生バイトOK/貸衣装あり |



つまり、キャストの稼働時間はバラバラ。
1人あたり月10〜80時間と差があるため、オーナーは「総人件費×時間管理」で調整が必要です。



また、深夜営業の場合は18歳未満はNGで、
22時以降は時給25%アップ(深夜割増)になるので、法令順守も重要ですね。



へ〜、キャスト側には自由があって、店側には計算が必要って感じね!
ちょっと経営っぽくなってきたかも!
求人の出し方と人件費の考え方





じゃあ、キャストってどうやって集めればいいの?
SNSとかで「キャスト募集」って見かけるけど、あれだけで十分なのかな?
あと、
なんでこの娘はスマホを逆向きに持ってるの?



結論から言うと、「SNS+求人媒体」の二刀流が王道です。
たとえば以下のようなルートが考えられます。
主なキャスト募集方法と特徴
募集手段 | 特徴とポイント |
---|---|
SNS(X・Instagram) | 店の世界観や制服をアピールできる/拡散力が高い/“推せる職場感”が伝わる |
専門求人サイト(カフェるん等) | ターゲットが絞られている/応募数が安定/掲載費がかかるが、真剣な応募が多い |
タウンワーク・バイトル等 | 求人枠が広く、費用対効果がやや低い/エリアによっては効果的 |
既存キャストの紹介 | 信頼性が高く、教育もしやすい/紹介料を設定する店も多い(例:1人紹介で1万円〜3万円) |



特にSNSはキャスト自身が自己発信できる場でもあり、
ファンづくり・集客・採用が連動する重要なチャネルです。



でもさ、人が集まったとして──
時給とかシフトとか、どのくらいで設定すればいいの?



そこで必要なのが「人件費の予算感」をつかむことです。
このシミュレーションを見てみましょう。
人件費シミュレーション(12.3坪モデル・営業25日)
区分 | 内容 | 金額(目安) |
---|---|---|
キャストA | 週5日 × 6h(時給1,300円) | 約15.6万円 |
キャストB | 週3日 × 5h(時給1,200円) | 約7.2万円 |
キャストC(副業) | 週2日 × 4h(時給1,500円+バックあり) | 約6.5万円 |
店長・内勤 | 週5日 × 8h(時給1,400円) | 約17万円 |
合計 | (25日営業/実働人数3〜4名) | 約46〜50万円/月 |



注意点としては、売上と連動した“比率”で人件費を把握すること。
たとえば月商300万円に対して人件費が90万円なら「人件費率=30%」です。



理想的な人件費率は、売上の25〜35%以内が目安です。
それ以上になると赤字転落のリスクが高まります。



へえ〜、数字で見えると納得できる!
オシャレでカワイイだけじゃ経営は成り立たないってことね…。



はい。キャストの待遇と、店の利益のバランスを取ることが、“お互いに幸せな職場”を作る第一歩です。
SNSだけじゃダメ?ホームページの役割



あ、そういえば──キャスト募集ってSNSでよく見るけど、あれだけで十分なの?
Xとかインスタとかって、すぐ流れちゃわない?



その通り。SNSは“気軽な入り口”としてはとても効果的ですが、「流れて終わる」ことが多いのも事実。
だからこそ──ホームページが重要になるんです。



SNSは“看板”、ホームページは“お店の中身”。
SNSで興味を持った人が、Googleマップやプロフィールリンクから最終的にたどり着くのがホームページです。



ホームページには「あなたの世界観」や「採用情報」「料金」「店舗の魅力」を余すところなく詰め込めます。
とくにコンカフェはコンセプト勝負──その想いを伝えられるのは、SNSよりもホームページなんです。
ホームページの役割まとめ(SNS連携型)
働き | 内容 |
---|---|
信頼性の獲得 | SNSの裏付けとなる正式な情報源に。営業時間・料金・採用情報などを一元化。 |
世界観の表現 | コンセプトカフェでは“世界観”がすべて。文字・画像・デザインで没入体験を提供。 |
採用への導線 | キャスト募集ページを設けて、採用エントリーまで一気通貫で完結。 |
SNSとの連携 | SNSでの発信→HPへのリンク→問い合わせや予約・応募の流れがつくれる。 |
集客の最終ゴール地点 | Googleマップや口コミを見たユーザーが最後にたどり着く“ゴール”として機能。 |



たしかに…気になる店があったら、まずGoogleマップで口コミ見て、そこからSNS見て、最後にホームページでメニューとか確認するもんね。自分でも。



それが今のユーザー行動です。
SNS・地図・口コミ・ホームページの四位一体戦略ができれば、キャストもお客さんも安心して応募・来店できます。



だからこそ──「お店の世界観をちゃんと形にするホームページ」は、開業準備で欠かせない投資なんです。
そして…そこにはちょっといいサービスがあるんですよ。
- ドメインやサーバー契約は不要。登録してすぐに始められる
- フォームや会員制機能もワンクリックで追加できる
- 顧客の行動データを自動で視覚化・分析してくれる
ホームページをもつメリット
- 公式な情報源として信頼感が高まる
- 営業時間・メニュー・アクセスなど最新情報を自分で即更新できる
- Google検索やマップ検索(MEO対策)で上位表示されやすくなる
- SNSや広告から流入したユーザーをきちんと受け止められる
- 予約・問い合わせフォームを設置して集客を自動化できる
\無料で新規登録 /
まとめ|求人・人件費から見える、コンカフェ経営のリアル



さて、今回は「コンカフェの求人と人件費」について、全国のデータや待遇の実情、そして“採用戦略としてのホームページ”の重要性まで見てきましたね。



まとめると、次の3つがポイントになります:
視点 | 内容 |
---|---|
1. キャストの時給と待遇の相場 | 時給1,000〜2,000円台が一般的で、ドリンク・チェキ・イベントなどのバック制度により、実質時給は+30〜70%に上昇することも。 |
2. 人件費は経営の生命線 | 売上に直結する一方で、支出の大部分を占める人件費は、「稼げる構造」をつくる工夫が必要。キャストが長く働ける環境づくりが肝要。 |
3. ホームページは採用とブランドづくりの起点 | SNSでは伝えきれない“世界観”を明確にし、採用と集客の両方を支える最終ゴール地点。それが、「集まる」「愛される」お店づくりの鍵。 |



なるほど〜。キャストの待遇もけっこう差があるし、店によって働きやすさも全然違うんだね…。
“愛されるお店”って、オーナーの工夫と想い次第なんだなあって、ちょっと感動したかも。



その通り。だからこそ、お店の“中の人”=キャストへの想像力があるオーナーこそ、結果的にお客さんにも愛されるんです。
次はキャストの教育に力を入れないといけません。



キャストを管理するにもコンカフェのように“接客+アルコール提供”を行う業態では、「風営法」に関する注意点をきちんと押さえておく必要があります。
経営者もキャストもルールを知らずに運営を始めてしまうと、悪気がなくても“違法営業”として摘発される可能性もあるんです。

