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コンカフェ経営に必要な人件費は?時給・インセンティブ相場と採用コスト

山本綺羅星

ねえ所長、コンカフェってキャストが命じゃない?
でも実際、求人ってどう出せばいいの? 時給っていくらくらいが相場なの?
ドリンクバックとかもあるって聞いたけど…正直、さっぱりわかんない!

アカガネ所長

おお、それはとても大事な視点ですね。
キャストをどう採用するか、いくら払うか──この“人件費の設計”がコンカフェ経営の土台になります。
時給が安すぎると応募が来ないし、高すぎると利益が出ません。
しかも、歩合やイベントボーナスまで考えると「実質の支払い額」は意外と膨らみます。

この記事でわかること
  • 採用の現場で求められる勤務条件・待遇・求人傾向
  • 開業時に必要な「人件費の見積もり方」とその注意点
  • 全国のコンカフェキャスト時給と各種インセンティブの相場感
シマナガ

キャスト時給は“見た目の数字”だけで判断してはいけません。
インセンティブを含めた実質時給、人件費全体のバランス、求人の魅力づけ──これらを把握することで、初めて「利益を残せる人員設計」が可能になります。

この記事では、そんな“人にかかるお金”をしっかり把握できるよう、全国の求人データをもとに丁寧に解説していきます。
読むころには、あなたも「コンカフェの人件費構造」が見えてくるはずです。

この記事を書いた人

こやけ企画代表:たがわひでゆき

たがわ ひでゆき

所有資格:行政書士・簿記2級
趣味:プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

目次

コンカフェキャストの時給相場はどのくらい?

山本綺羅星

えっと、まずは基本の「時給」が知りたいな。
求人サイトを見ると「1,200~5,000円」とか幅広すぎて……結局、いくら払えばいいの?ってなる。

アカガネ所長

いいところに気づきましたね。
たしかに求人には“夢のある数字”が並びますが、実際の時給は「基本時給+インセンティブ(バック)」で構成されています。
まずは全国の基本時給の相場から見てみましょう。

全国のコンカフェ基本時給例(2024年〜2025年)

地域店名(例)時給例備考
東京・秋葉原クイーンズコート1,300〜2,500円チェキ・ドリンクバックあり
大阪・ミナミLunemari(ルネマリ)1,300〜2,000円チップ50%バック制度あり
名古屋おれのメイド。/めるめいど1,080〜2,050円バックによる変動大
福岡・天神らぶでびる1,100〜1,500円深夜帯の募集
札幌・狸小路にゃんさんぶる1,010〜1,250円制服貸与あり
シマナガ

時給だけで見ると、札幌ではおおよそ1,000〜1,300円前後が多いですね。
ただし、深夜帯(22時以降)は法定通り25%増しになるため、同じ時間働いても実質の時給はもっと上がります。

山本綺羅星

なるほどね~。じゃあ、仮に基本時給が1,200円でも、バック込みで2,000円超えることもあるってこと?

シマナガ

その通りです。
次の章では「インセンティブ(バック)制度」を詳しく見ていきましょう。
これが利益にも直結する、人件費の落とし穴でもありますから。

コンカフェのドリンクバック・チェキバックとは?

山本綺羅星

ドリンクバックって言葉、よく聞くけど、実際どんな仕組みなの?
どうやって時給が上がっていくの?

アカガネ所長

バック制度は、キャストが店の売上に貢献したぶん、歩合として還元する仕組みですね。
代表的なものはこの3つです。

よくある3大インセンティブ制度

名称内容支給額例
ドリンクバックお客様がキャストにご馳走したドリンクの報酬ドリンク単価の20~50%(300〜700円)
チェキバックチェキ撮影が1枚売れたごとに発生1枚300~500円
イベントバックバースデーや売上目標などの達成ボーナス5,000円~20,000円超も
シマナガ

たとえばLunemari(大阪)では、ドリンクバック30%・チップ50%という高率な設定があります。
人気キャストでは実質時給2,000円超えも珍しくありません。

山本綺羅星

え〜!?じゃあ、やる気次第でどんどん稼げるんだ!?
でも……お店側としては、コントロールできなくてちょっと怖くない?

シマナガ

はい。
バック制度はモチベーションを上げる反面、人件費が読みにくくなるリスクもあります。
だから、オーナー側としては「月間の人件費上限を定める or 固定+歩合のバランス型」にしておくのが現実的です。

アカガネ所長

逆に言えば、「固定時給は低くても、やる気がある子に稼がせる設計」にすれば、経営的にはリスク分散になります。

山本綺羅星

なるほどね~。
やり方次第で、経営にもキャストにも優しい仕組みにできるってことか!

勤務スタイルとシフト設計のリアル

山本綺羅星

時給やバックの仕組みはだいぶわかってきたけど、
そもそもキャストってどれくらい働いてるの?
週5フルタイムなの?それとも、学生バイトみたいな感じ?

アカガネ所長

多くのコンカフェでは「週1~OK」「1日3時間~OK」といった柔軟シフトが主流です。
とくに夜型は、Wワークや学生キャストの比率も高いですね。

勤務スタイルの例(実際の求人から)

店舗名勤務時間帯シフト条件特徴
クイーンズコート(秋葉原)18:00〜翌5:00週2日・1日4時間〜OK希望シフト制/自由度高め
Lunemari(大阪)19:00〜翌5:00最低4時間~深夜メイン/19時~ラスト歓迎
にゃんさんぶる(札幌)21:00〜翌4:00週1日・3時間~OKかけもち&学生バイトOK/貸衣装あり
シマナガ

つまり、キャストの稼働時間はバラバラ。
1人あたり月10〜80時間と差があるため、オーナーは「総人件費×時間管理」で調整が必要です。

アカガネ所長

また、深夜営業の場合は18歳未満はNGで、
22時以降は時給25%アップ(深夜割増)になるので、法令順守も重要ですね。

山本綺羅星

へ〜、キャスト側には自由があって、店側には計算が必要って感じね!
ちょっと経営っぽくなってきたかも!

求人の出し方と人件費の考え方

山本綺羅星

じゃあ、キャストってどうやって集めればいいの?
SNSとかで「キャスト募集」って見かけるけど、あれだけで十分なのかな?
あと、
なんでこの娘はスマホを逆向きに持ってるの?

アカガネ所長

結論から言うと、「SNS+求人媒体」の二刀流が王道です。
たとえば以下のようなルートが考えられます。

主なキャスト募集方法と特徴

募集手段特徴とポイント
SNS(X・Instagram)店の世界観や制服をアピールできる/拡散力が高い/“推せる職場感”が伝わる
専門求人サイト(カフェるん等)ターゲットが絞られている/応募数が安定/掲載費がかかるが、真剣な応募が多い
タウンワーク・バイトル等求人枠が広く、費用対効果がやや低い/エリアによっては効果的
既存キャストの紹介信頼性が高く、教育もしやすい/紹介料を設定する店も多い(例:1人紹介で1万円〜3万円)
シマナガ

特にSNSはキャスト自身が自己発信できる場でもあり、
ファンづくり・集客・採用が連動する重要なチャネルです。

山本綺羅星

でもさ、人が集まったとして──
時給とかシフトとか、どのくらいで設定すればいいの?

シマナガ

そこで必要なのが「人件費の予算感」をつかむことです。
このシミュレーションを見てみましょう。

人件費シミュレーション(12.3坪モデル・営業25日)

区分内容金額(目安)
キャストA週5日 × 6h(時給1,300円)約15.6万円
キャストB週3日 × 5h(時給1,200円)約7.2万円
キャストC(副業)週2日 × 4h(時給1,500円+バックあり)約6.5万円
店長・内勤週5日 × 8h(時給1,400円)約17万円
合計(25日営業/実働人数3〜4名)約46〜50万円/月
シマナガ

注意点としては、売上と連動した“比率”で人件費を把握すること。
たとえば月商300万円に対して人件費が90万円なら「人件費率=30%」です。

アカガネ所長

理想的な人件費率は、売上の25〜35%以内が目安です。
それ以上になると赤字転落のリスクが高まります。

山本綺羅星

へえ〜、数字で見えると納得できる!
オシャレでカワイイだけじゃ経営は成り立たないってことね…。

シマナガ

はい。キャストの待遇と、店の利益のバランスを取ることが、“お互いに幸せな職場”を作る第一歩です。

SNSだけじゃダメ?ホームページの役割

山本綺羅星

あ、そういえば──キャスト募集ってSNSでよく見るけど、あれだけで十分なの?
Xとかインスタとかって、すぐ流れちゃわない?

アカガネ所長

その通り。SNSは“気軽な入り口”としてはとても効果的ですが、「流れて終わる」ことが多いのも事実。
だからこそ──ホームページが重要になるんです。

シマナガ

SNSは“看板”、ホームページは“お店の中身”。
SNSで興味を持った人が、Googleマップやプロフィールリンクから最終的にたどり着くのがホームページです。

アカガネ所長

ホームページには「あなたの世界観」や「採用情報」「料金」「店舗の魅力」を余すところなく詰め込めます。
とくにコンカフェはコンセプト勝負──その想いを伝えられるのは、SNSよりもホームページなんです。

ホームページの役割まとめ(SNS連携型)

働き内容
信頼性の獲得SNSの裏付けとなる正式な情報源に。営業時間・料金・採用情報などを一元化。
世界観の表現コンセプトカフェでは“世界観”がすべて。文字・画像・デザインで没入体験を提供。
採用への導線キャスト募集ページを設けて、採用エントリーまで一気通貫で完結。
SNSとの連携SNSでの発信→HPへのリンク→問い合わせや予約・応募の流れがつくれる。
集客の最終ゴール地点Googleマップや口コミを見たユーザーが最後にたどり着く“ゴール”として機能。
山本綺羅星

たしかに…気になる店があったら、まずGoogleマップで口コミ見て、そこからSNS見て、最後にホームページでメニューとか確認するもんね。自分でも。

アカガネ所長

それが今のユーザー行動です。
SNS・地図・口コミ・ホームページの四位一体戦略ができれば、キャストもお客さんも安心して応募・来店できます。

シマナガ

だからこそ──「お店の世界観をちゃんと形にするホームページ」は、開業準備で欠かせない投資なんです。
そして…そこにはちょっといいサービスがあるんですよ。

3do1(サンドイッチ)の特徴
  • ドメインやサーバー契約は不要。登録してすぐに始められる
  • フォームや会員制機能もワンクリックで追加できる
  • 顧客の行動データを自動で視覚化・分析してくれる

ホームページをもつメリット

  • 公式な情報源として信頼感が高まる
  • 営業時間・メニュー・アクセスなど最新情報を自分で即更新できる
  • Google検索やマップ検索(MEO対策)で上位表示されやすくなる
  • SNSや広告から流入したユーザーをきちんと受け止められる
  • 予約・問い合わせフォームを設置して集客を自動化できる

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まとめ|求人・人件費から見える、コンカフェ経営のリアル

アカガネ所長

さて、今回は「コンカフェの求人と人件費」について、全国のデータや待遇の実情、そして“採用戦略としてのホームページ”の重要性まで見てきましたね。

シマナガ

まとめると、次の3つがポイントになります:

視点内容
1. キャストの時給と待遇の相場時給1,000〜2,000円台が一般的で、ドリンク・チェキ・イベントなどのバック制度により、実質時給は+30〜70%に上昇することも。
2. 人件費は経営の生命線売上に直結する一方で、支出の大部分を占める人件費は、「稼げる構造」をつくる工夫が必要。キャストが長く働ける環境づくりが肝要。
3. ホームページは採用とブランドづくりの起点SNSでは伝えきれない“世界観”を明確にし、採用と集客の両方を支える最終ゴール地点。それが、「集まる」「愛される」お店づくりの鍵
山本綺羅星

なるほど〜。キャストの待遇もけっこう差があるし、店によって働きやすさも全然違うんだね…。
“愛されるお店”って、オーナーの工夫と想い次第なんだなあって、ちょっと感動したかも。

アカガネ所長

その通り。だからこそ、お店の“中の人”=キャストへの想像力があるオーナーこそ、結果的にお客さんにも愛されるんです。
次はキャストの教育に力を入れないといけません。

シマナガ

キャストを管理するにもコンカフェのように“接客+アルコール提供”を行う業態では、「風営法」に関する注意点をきちんと押さえておく必要があります。
経営者もキャストもルールを知らずに運営を始めてしまうと、悪気がなくても“違法営業”として摘発される可能性もあるんです。

次の記事では、コンカフェ経営者が知っておくべき「風営法のルール」や届出のタイミング、違反のリスクと対策を詳しく解説します。

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