
ガールズバーは今熱いみたいだけど、わたしみたいな未経験者でも参入できるのかしら?
たまにSNSで“コンカフェオーナーはやばい”とか、“すぐ潰れる”っていう投稿も見かけるし…。
お店を開くって夢はあるけど、リスクが多いってこと?



それはごもっともな不安ですね。
実際、「儲かる」って聞いて飛び込んだものの、数ヶ月で閉店するお店もあるのが現実です。
Googleの検索でも「廃業率」「開業失敗」「儲からない」といったキーワードが並ぶのは、それだけ“軽い気持ちで始めると痛い目を見る”という証拠です。
- 「コンカフェ開業はやばい・潰れる」と言われる理由と実態
- 未経験者でも成功するための開業ステップと心構え
- 安定経営に必要なリスク回避と事前準備のポイント



ただし──
コンカフェは【正しくスタートを切れば】、他の飲食業態に比べて利益が出やすい業種でもあります。
コンカフェ開業は「スタイルの選択」と「コンセプト設計」で9割が決まります。
そしてこの判断を誤ると、高い利益率を持ちながらも「廃業リスクが高い業態」へ一直線に突入します。
コンセプトカフェとは?昔と今





コンカフェって、オムライスにハート描いて「萌え萌えきゅん♡」ってやるメイド喫茶のイメージでしょ?あと、チェキ撮ったり「ご主人様〜」って呼ばれるやつ!



確かに昔はそういう“萌え文化”が中心でしたね。秋葉原を中心に流行したメイド喫茶が、その原点です。
でも、現在のコンセプトカフェは「メイド」だけじゃなく、もっと多様なスタイルに広がってるんですよ。



たとえば、魔法少女・サイバー・和装・バニー・水兵・軍服・花魁など、テーマは千差万別。
また、店舗の営業スタイルも昼型(カフェ系)と夜型(バー系)に分かれています。
昼と夜で変わる!“二つの顔”を持つ現在のコンカフェ



えっ、コンカフェって昼も夜もやってるの?バーみたいな夜営業ってどう違うの?



昼は紅茶やスイーツ、観光向けの“ゆるふわ接客”が主流。
一方、夜はアルコール中心で、ガールズバーに近い雰囲気になります。料金も全然違うんです。
スタイル | 昼間型:メイドカフェ風 | 夜間型:ガールズバー風 |
---|---|---|
例 | めいどりーみん・Cure Maid Cafeなど | 5IVE・Cuteier・Cyber Gate Cafeなど |
営業時間 | 11:00~22:00頃 | 18:00~翌5:00頃 |
客層 | 観光客・サブカル層・女性も多い | 20〜30代男性中心 |
料金形態 | 880円/1h+1オーダー制など | 30分〜60分飲み放題セット制が多い |
提供メニュー | ソフトドリンク・軽食・チェキ | アルコール・カラオケ・ゲーム |
キャスト雰囲気 | メイド服・アニメ系コスプレなど | バニー・魔女・制服系・露出多めの衣装も |



また、小規模店舗でもSNSを通じて独自ファンを獲得しているところも多く、コンセプトの“尖り”と“接客力”が成否を分けています。
最近の料金やスタイルってどうなってるの?



じゃあ、いま実際にあるお店って、どんな感じなの?料金とか、行ってみたいけど不安で……



それはいい質問ですね。最近の店舗事情を昼型と夜型で比較してみましょう。
【昼型】(例:東京・秋葉原 めいどりーみん)
- 営業時間:11:30〜23:00
- 料金:1時間880円+1ドリンク(600〜1,000円)
- キャスト:メイド服、ソフトな接客
- 体験内容:チェキ、お絵描きオムライス、アニメイベントなど
【夜型】(例:大阪・でんぱぷらねっと)
- 営業時間:18:00〜翌5:00
- 料金:1時間2,500円飲み放題+チャージ(800円)
- キャスト:コスプレ(バニー・セーラーなど)、ゲーム・カラオケ対応
- 体験内容:ショット、乾杯、バースデーイベントなど



このように、現在のコンカフェは「接待を避けつつも個性的でエンタメ性の高い空間」として、多くのスタイルに進化しています。
つまり綺羅星さんのような未経験者でも、“どんな世界をつくりたいか”というコンセプト次第で参入可能です。
開業に向いている人・向かない人



わたしみたいな未経験者でも、コンカフェのオーナーになれるのかな?



未経験だからこそ成功できるケースもあります。ただし、向き不向きがあるのも事実です。
以下のような特徴に当てはまる人は、コンカフェ経営に向いています。
コンカフェ開業に向いている人
- 接客業やサービス業での経験がある
- キャストとの信頼関係を築くのが得意
- イベントやSNS発信が好き
- コスト感覚と収支バランスがある程度わかる
- 店内オペレーションや衛生管理にも関心がある



逆に、次のようなタイプの方は、もう少し検討してからの方がいいかもしれません。
コンカフェ開業に向かない人
- トラブル対応や人間関係の管理が苦手
- 全てをキャスト任せにしたい
- 利益重視でお客様の満足度を軽視しがち
- 「オーナーは楽できる」と思っている
- 接客業や飲食業への理解が薄い



なるほど…。じゃあ、やっぱりちゃんと現場を回す覚悟が必要ってことね。
コンカフェは儲かる?儲からない?





で、ぶっちゃけ儲かるの? コンカフェって。



札幌すすきのでの試算を例に出すと、以下のような収益モデルが考えられます。
10坪・15席規模の夜型コンカフェ(月商モデル)
項目 | 数値例 |
---|---|
客単価 | 約4,000円 |
平均来客数 | 1日30人(週末は50人超) |
営業日 | 月25日(週1休) |
月商 | 約120万円〜300万円 |
固定費 | 家賃35万円、人件費80万円、他50万円前後 |
想定利益 | 50万円〜150万円(※変動あり) |



しっかりと集客できて、キャストの定着率も高ければ、月に100万円以上の利益も可能です。
ただし、経費が大きくブレる業態でもあるので、油断は禁物ですね。



キャストの入れ替わりが激しいとか、売上が読めないとか…そのへんの不安もあるよね。



確かにリスクもあります。特に、以下のようなパターンは失敗につながりやすいです。
儲からない店舗にありがちな傾向
- キャストの離職が多く、常に人手不足
- SNSやWEBでの告知・ブランディングが弱い
- テーマ性が曖昧で、顧客に印象が残らない
- 深夜営業に必要な届出や許可を怠っている
- 飲食管理や在庫管理がずさんでロスが多い



つまり、ちゃんと準備して「稼げる仕組み」を作れるかどうかがカギなんです。
未経験でも、地道にやればチャンスは十分にあります。
ネットで「やばい」「すぐ潰れる」と言われる理由は?



でも、ネットで調べてみたら「コンカフェ やばい」とか「すぐ潰れる」ってワードばっかり出てくるんだけど…。
ぶっちゃけ、経営って難しいの?怖くなってきたかも…。



たしかに、コンカフェという業種にはネガティブな噂もつきまとっています。
でも実際は、その多くが「一部の失敗例」や「準備不足」が原因であって、正しい知識と計画があれば回避できます。
以下に、よくある不安とその現実、そして避けるためのポイントを整理しておきましょう。
①「コンカフェオーナーはやばい人が多い」って本当?



一部で「オーナーが怖い」「ヤバい店がある」との声があるのは事実です。
実際、暴力事件や違法営業で摘発された店舗も報道されています。



でも、それは業界全体の話ではありません。
ほとんどの店舗は、適法に営業し、スタッフを大切にしている健全な店です。大切なのは以下のような点を見極めること。
- 店長・オーナーの評判をSNSやGoogle口コミで確認
- お店のSNSアカウントの発信内容や空気感をチェック
- 実際に客として下見に行く
②「すぐ潰れる」って聞いたけど…?



飲食業全体でも、1年以内に3割、3年で7割が閉店すると言われています。



コンカフェも例外ではありませんが、「すぐ潰れる店」には共通する原因があります。
- 許可・法令を知らずに開業 開業前に風営法・深夜営業の届け出を確認しよう
- テーマがあいまい 「誰のためのどんな世界観か」を明確に
- 資金が足りない 初期費用+運転資金3~6か月分を確保
- 宣伝不足 SNS発信とプレオープンでファンづくりを意識
- 人材管理が甘い キャスト教育と職場環境づくりを重視
③「儲からない」って本当なの?



SNSでは「キャストが稼げる=オーナーも儲かる」と思われがちですが、現実は甘くありません。
人件費、家賃、原価をまかなうには計画的な運営が必要です。
でも逆に言えば、以下ができれば利益は出せます。
- 客単価アップ(チェキ・シャンパン・ドリンクバック等)
- イベントやSNS活用で回転数アップ
- 固定費圧縮(オーナーが調理兼任など)
④「人間関係が地獄」「教育が大変」?



人気の業態であるがゆえに、キャスト間のトラブル(嫉妬・派閥・いじめ)も多いと言われます。
教育面でも、「接客の質=店の評判」なので、マニュアル整備やフォロー体制が不可欠です。
- 明文化されたルール(契約書・マニュアル)の整備
- トラブル時の相談窓口を設ける
- リーダー格のキャストを育てて、内部統制を図る
⑤「流行が去ってすぐ廃れる」?



確かに、インパクト先行で話題になった店ほど持続性に課題がある場合が多いです。
短期で閉店する店の多くは「開業後の戦略」がありません。
- 定期イベント・キャンペーンで常連を飽きさせない
- SNSで世界観を継続発信
- 時代に合わせて制服や内装を微調整



なるほど…怖がってばかりじゃなくて、ちゃんと準備すれば成功できる可能性もあるのね!
開業までのステップ|未経験からでも始められるロードマップ





でも、実際に開業するって何から手をつければいいの?



焦らなくて大丈夫です。
開業までは「順番通り」に進めれば、確実に夢へと近づけますよ。
以下は、未経験からでも開業できるステップをまとめた全体の流れです。
あなたのお店の完成イメージに向かって、一歩ずつ進んでいきましょう。
時期目安 | ステップ | 補足(コンカフェ向けの注意点) |
---|---|---|
12ヶ月前 | コンセプトの検討 | 「魔法少女」「悪魔」「戦国」など世界観とターゲットを明確に |
10ヶ月前 | メニュー・サービス内容の決定 | ドリンク構成・チェキ・特典などを検討 |
9ヶ月前 | 物件探し | 深夜営業可能エリア/ガールズバー用途の居抜きも視野に |
8ヶ月前 | 事業計画書の作成 | 融資のための数字作りとビジョンの言語化 |
6ヶ月前 | 資金調達&物件契約 | 保証金・内装費など開業資金を一括管理(金融機関・補助金) |
5ヶ月前 | 店舗づくり | 世界観に合わせた内装と照明設計が重要 |
3ヶ月前 | 制服デザイン&キャスト採用準備 | コンセプトに合った衣装と募集要項を準備 |
2ヶ月前 | 許可申請と法的準備 | 飲食店営業許可・深夜酒類提供届出・(必要なら)風営法許可 |
1ヶ月前 | SNS&告知/求人強化 | キャスト紹介や内装紹介をSNSで発信、応募対応も本格化 |
開店前週 | プレオープン | 身内やモニター客を招いて本番の予行演習を実施 |



このステップに従えば、たとえ未経験でもコンカフェ開業は現実的です。
ただし、一番つまずきやすいのは「開業資金の壁」ですね。
次の記事では、具体的な初期費用の目安や、どんな資金調達の選択肢があるかを詳しく解説していきます。
まとめ



たしかにコンカフェには「難しい」「潰れやすい」といったイメージもあるけど、冷静にひとつずつリスクを潰していけば怖がる必要はありません。
むしろ、仕組みを理解して対策できる人こそ、この世界に向いていると言えるでしょう。



経営に必要なのは感情ではなく計画です。
必要な許可、資金、人的管理が整理できていれば、開業は論理的に成功可能です。
感覚ではなく、数値で判断する準備が重要です。



なるほど……漠然とした不安が整理された感じ!
じゃあ次は、どれくらいお金がかかって、どんな風に計画を立てればいいか──
ちゃんと“数字”を見ながら一歩ずつ進めてみるわ!
※準備中