
最近イベントとかオフィス街のランチタイムでもよく見かけるんだけど、
キッチンカーって儲かるの?
少ない資金で始められそうだし、お客さんも並んでるし…
僕でもできそうな気がしてるんだよね!



それはなかなか良い目のつけどころです。
キッチンカーは確かに開業資金が少なく、自由に動けるという大きな魅力があります。
「脱サラして好きなことで独立したい」と考える人にはピッタリの業態です。
- 「キッチンカーはやめとけ」と言われる本当の理由がわかる
- 初心者でも儲かるメニューの選び方がわかる
- キッチンカーに向いている人・向いていない人がはっきりする



“始めやすく、失敗もしやすい”のがキッチンカーです。
安易な開業やノリでの参入が高確率で失敗につながっているという現実があります。
その一方で、地に足をつけて戦略を練れば勝てる業態でもあります。
なぜ、今キッチンカーがあついのか?





最近さ、スーパーや公園の駐車場でキッチンカーを見かけることが増えた気がするよ。
週末には「キッチンカーフェスティバル」なんてイベントも開かれてるし……なんでそんなに人気があるんだろう?



そうですね。今や人が集まる場所には、ほぼ必ずキッチンカーが出店していると言ってもいいくらいです。
その人気の理由は、ズバリ「非日常感」です。



音楽が流れて、わいわいとした空気のなかで、美味しそうな匂いが漂ってくる。
それだけでも十分魅力的ですが、キッチンカーは調理の様子がすべて見えるという点も強く、料理が出来上がっていく“ライブ感”が、その場をもっと楽しく、もっと特別な空間にしてくれます。



なるほど、あの感じってただの「移動販売」じゃないんだな。
イベント性とパフォーマンス性が合わさった、新しい食のエンタメって感じかも!
人気メニューと“儲かる商品”の条件とは?



キッチンカーって、やっぱりメニューが命って感じがするよね?
クレープ、カレー、唐揚げとか色々あるけど、何を売れば儲かるの?
商品選びで失敗するとマズい気がしてちょっと不安…。



キッチンカーでは「売れる商品」と「儲かる商品」が必ずしも一致しないというのがポイントです。
以下のように、「人気」「利益率」「オペレーションのしやすさ」のバランスが重要なのです。
キッチンカーで売れる&儲かるメニューの分類図
メニュー例 | 売れやすさ | 儲けやすさ(利益率) | オペレーション負荷 | コメント |
---|---|---|---|---|
クレープ | ◎ | △ (トッピング多い) | 高 | 見栄え・SNS映えは抜群 |
スパイスカレー | ◯ | ◯ | 中 | ランチ需要/差別化しやすい |
唐揚げ | ◎ | ◎ | 低 | 定番&原価も安い |
焼きそば/たこ焼き | ◯ | ◎ | 中 | 回転率高く、老若男女に人気 |
ステーキ/ケバブ ハンバーガーなど | △ | ◎ | 中 | 副商品とのセット売りが有効 |
スムージー/ドリンク系 | ◯ | ◎ | 低 | 単品だと差別化が難しいが 他商品と併売しやすい |



高利益を狙うなら、以下の条件を満たす商品が理想です。
- 原価率が20%以下(副商品なら10%以下)
- 調理工程が少なく、ワンオペ可能
- 手渡ししやすく、立ち食いしやすい(=場所を取らない)
- SNS映え or 味のインパクトで話題化しやすい



たとえば、材料費が高くてあまり利益が少ないメニューでも
「1000円単品→ドリンクやトッピングで1,500円に」など、客単価UP戦略も有効です。
さらに濃い味付けの商品はドリンクやサイドメニューとの相性はとても良いです。



なるほど、ただ売れそうってだけで決めると危ないんだね。
SNS映えと利益のバランスとか、考えること多いなあ〜。
メニュー決める前に、もうちょっと商売の仕組みを知りたくなってきた!
キッチンカーは本当に儲かる?【成功と失敗の境界線】





でもさ、実際のところ…キッチンカーってほんとに儲かるの?
SNSでは「売上月50万!」とか「副業で成功!」って言ってる人もいるけど、
実態ってどうなの?ぼったくりの商材とかじゃないよね…?



夢ばかりが先行して、現実を知らずに突っ込んでしまう人も多いので注意が必要です。
成功している人たちには共通する戦略や習慣があり、
逆に失敗する人にも共通点があるんです。
成功者と失敗者の違い【境界線比較表】
項目 | 成功している人の特徴 | 失敗する人の特徴 |
---|---|---|
出店場所 | 10箇所以上確保・事前調査済み | 人気イベントだけに依存・飛び込み出店 |
商材 | 回転率・原価率・客単価すべて意識 | とりあえず好きなもの/手間のかかるもの |
資金感覚 | 廃棄ロス・仕込み量まで計画的 | 売れ残り&食材ロスで赤字に |
集客 | SNS・HPで出店予定を発信 | 特に発信せず「待ちの営業」 |
価格戦略 | セット販売で客単価UP | 単品で安売り・値付け根拠なし |
メンタル | 数字と向き合い冷静に分析 | ノリと情熱、勢いで行動 |
行動 | 現場で学びながら調整 | 車を買ってから考えるタイプ |
- 「出店先が増やせず赤字続きだった」
- 「営業許可が下りない粗悪車を買ってしまった」
- 「売上はあるが人手不足で回らない」
- 「単価が低すぎて儲からなかった」



成功する人は、必ず“準備段階で現場を見ている”という共通点があります。
自分の足で場所を回り、商品を試作し、利益構造を理解してから始めています。



ほんとに…「いけそう!」じゃなくて「勝てる構造か?」を考えるべきなんだね。
じゃあさ、実際に失敗した人たちって、どんなふうにダメだったの?
それを先に知っておきたいかも…
実録!キッチンカー開業の失敗ストーリー3選



それではココで実際にキッチンカーを開業された人たちの話をきいてみましょう。
失敗ストーリー①:退職金でクレープ屋 → コロナで廃業



僕は30歳の会社員。
デザインが好きで、いつか「オシャレな移動カフェ」をやりたいってずっと思ってた。
退職金と貯金300万円を元手に、思い切ってキッチンカーを開業!
クレープをメインにした甘い系メニューで勝負することにしたんだ!



オープンから2ヶ月はとにかく楽しかった!
月の売上も42万円と順調、リピーターもできはじめて、
「ああ、脱サラしてよかった!」って心から思ってたよ。



しかし、突如やってきたコロナ禍で出店先はすべてキャンセル。
緊急事態宣言が明けても、お客は激減。
毎朝仕込んだクレープ生地は誰にも買われず、ゴミ箱行き。
材料費と心の消耗が積み重なっていった。



このケースは「1つの売り方・1つの出店先に頼ったリスク」じゃな。
キッチンカーは確かに自由じゃが、移動できる=不安定という面もある。
出店場所を複数確保し、想定外の事態にも備えることが大事なのです。
失敗ストーリー②:格安フランチャイズ → 営業許可が取れない!



僕は38歳の元広告マン。
「自由に働ける生き方がしたい」と思い、SNSで見かけた格安キッチンカーのフランチャイズに飛びついたんだ。
初期費用は車両込みでたったの200万円!「これはチャンスだ!」とテンションMAXだったよ。



開業説明会も熱意にあふれていて、「やる気次第で人生が変わる」と言われて心が決まった。
届いたキッチンカーもピカピカで、「ついに俺の店が来た!」ってワクワクしてたんだよね。



だが、保健所に行った瞬間、すべてが崩れた。
水タンクが基準未満、調理設備も不備、書類も不完全。営業許可は出なかった。
販売もできず、連絡もつかず…半年間、一度も営業できないまま車だけが残った。



これは「簡単・安い」に飛びついた結果」です。
キッチンカー業界では素人業者や営業だけの業者も多い。
安さより、保健所の許可が出る構造かどうかを先に確認しないといけません。
失敗ストーリー③:週末副業キッチンカー → 限界を迎えた2年間



僕は41歳のサラリーマン。
平日は会社、週末はキッチンカーで「たこ焼き屋さん」。
副収入を得て、将来は本業に…という夢を持って始めたんだ!



出店場所は10箇所確保、毎週末欠かさず営業。
「忙しいけど充実してる!」と当初はやる気に満ちてたよ。



だが現実は、思ったほど利益が出ない。
材料費や交通費を引いたら1日数千円の利益。
回転率・単価・差別化、どれも考えずに始めたことで稼げない“作業”になってしまった。



これは「副業なら気軽にできる」と思ったパターンですね。
本業で疲れてる状態でマーケティングや戦略を練る余裕もなく、ただ時間を失っただけ。
副業でも成功するには、収支構造を冷静に考える力が不可欠なのです。
キッチンカーで失敗しやすいパターンとは?



さっきの失敗ストーリー、どれも「自分にもありそう…」って感じで、めちゃくちゃ勉強になった…。
でも実際、どんなポイントでみんな失敗してるの?
もっと体系的に整理して知っておきたいな!



じつは失敗にはパターンがあります。
私が実際に聞いた話や口コミから、よくある“つまずきポイント”をまとめました。
よくある「失敗パターン」一覧
- 出店場所を確保していない
- イベント頼りで不安定、空振りの日も多い
- 保健所の基準を理解せず車を購入
- 許可が取れず開業できない
- メニュー選定が自己満足
- オペ負荷・原価高・売れない
- SNS・販促をしない
- 集客できず、ただ立ってるだけに
- 廃棄ロスが大きい
- 雨天・客なしで材料が無駄に
- ノリと勢いだけで参入
- 事業計画・利益構造が見えていない
- 安さにつられて車両を購入
- 粗悪DIY車・詐欺・フランチャイズ破綻
- ヒト・時間の設計が甘い
- オペレーション過多・副業疲れ



これらの失敗にはすべて共通点があります
・準備段階での調査・確認不足
・利益や作業量の“数値化”をしていない
・売上よりも「気持ち」や「ノリ」で始めている
また、「フランチャイズなら安心」「車さえあれば始められる」
といった表面上の甘い言葉に乗って失敗している例も多く見られました。



うわぁ…やっぱり「はじめやすい=成功しやすい」って思ってたのは甘かったんだね…。
でも逆に言えば、「そのパターンさえ避ければチャンスもある」ってこと…?
キッチンカーでも成功できる人の条件とは?



「危険を知って、それでも前向きに挑む姿勢」こそ成功の土台です。
キッチンカーで成功している人には、ある種の共通点があるです。
成功している人に共通するポイント
- 商品に「美味さ」と「理由」がある
- 味が良いのは大前提、なぜ売れるのかを理解している
- 出店場所を事前に開拓
- 10箇所以上のルートを確保している
- 原価率・客単価を意識
- セット販売・副商品で利益を確保
- 廃棄ロス対策を徹底
- 雨天時は仕込みを減らすなど柔軟対応
- 小さく始めて、徐々に広げる
- レンタル・テント営業・週末スタートなど
- SNSや販促も仕事の一部と考える
- 出店告知・クーポン・常連施策を継続
- 現場で学び、改善し続ける
- 「まず足で稼いで情報収集」が基本
- 自分の適性を冷静に分析できる
- 「好き」だけで始めない



成功している人たちは、たまたま儲かったわけではありません。
彼らは「続ける工夫を積み上げている」だけです。
成功者の言葉として
・まずは他社で経験を積んでから独立
・レンタルで試す
・現場を回って商材を選ぶ
といった姿勢が、長期的な成功につながっています。



なるほど…!
「夢を叶える人」って、ちゃんと地に足をつけて数字も見てるんだね。
僕も勢いだけじゃなくて、戦略をもって挑戦してみたいな!
まとめ|キッチンカーは「甘さを排して夢に挑める人」に向いている



結局のところキッチンカーは、「誰でも始められる」敷居の低さがある一方で、
“成功するには地に足のついた準備が必要な商売”という現実を持っています。
だからこそ次は、数字で儲かるかどうかを確かめるステップに進んでみてほしいのう。



キッチンカーは「飲食店よりも手軽」である反面、天候・場所・導線・価格すべてが変動要因です。
儲けを出すには、1日の売上・利益率・コストを把握した“事業計画”が必須です。
それができないなら、確率論的に失敗します。



よーし、まずは僕も…「1日いくら売れば黒字になるか?」を数字で見てみようかな!
なんとなくの夢じゃなくて、ちゃんと計算したら現実が見えてくる気がするんだ!