
毎日、行きたくない会社へ行って嫌な上司の顔色を伺う日々。
こんな生活から脱サラしてお店を開きたい!
でも飲食店は未経験だし、お金もそんなに持ってない…
そんな僕でもお店を開くことなんてできるの?



一昔前は長時間残業を強いられ、現在は残業も制限されるなど社会の変化や厳しい社会情勢でサラリーマン常に疲弊していますよね。
そんな毎日から抜け出しストレスフリーで働きたい生き方が注目されています。
まわりの意見に左右されない1人で飲食店を切り盛りするワンオペ経営が人気です。
- ワンオペ飲食店のメリット
- ワンオペ飲食店の運営に適した店舗の選び方
- 脱サラしてワンオペ飲食店を始める魅力



ワンオペ飲食店は少ない開業資金でスタートでき、日々のランニングコストも抑えられるため、大きな失敗を避けやすく、じっくりとお店を成長させていくことが可能です。
ワンオペ飲食店とは





ワンオペ飲食店ってなに?



『ワンオペ』とは、『ワンオペレーション』の略です。
つまり、ひとりで店を切り盛りする営業スタイルのことですね。
料理、接客、会計、掃除……これらをすべて一人でこなすことです。



従業員の人件費がかからず、固定費を抑えられる小規模な物件を利用することで、少ない資金でも開業できます。
また、すべてのオペレーションを自分一人で自由に決定できるため、自分のこだわりを反映した個性的なお店を作れるのも大きなメリットです。
ワンオペ飲食店のメリット5選
メリット | 具体的な内容 |
---|---|
1.低資金で開業可能 | 従業員を雇わず小規模店舗でスタートできるため、初期投資を大幅に抑えられる。 |
2.人件費の削減 | 自分一人で店舗を切り盛りするため、継続的な人件費が発生しない。 |
3.自由なお店の運営ができる | メニューの内容、接客のスタイル、営業時間など、自分がやりやすい形でお店を運営できる。 |
4.10坪くらいで運営可能 | 固定費を抑えた小さい店舗でも効率的に運営できるため、リスクを低減できる。 |
5.理想のライフスタイルを実現できる | オーナー自身の働き方や生活スタイルに合わせて営業を調整し、仕事とプライベートのバランスを自由にコントロールできる。 |
1.低資金で開業可能



そもそも飲食店どれくらいの資金で開業が可能なの?



最新の調査データ(2023年 新規開業実態調査)によると、飲食店の開業資金の平均は1,000万円〜2,000万円ほど。
ただ実際には、500万円未満で開業している人も全体の約4割を占めているようです。



最近は少ない資金でも開業できるワンオペ飲食店が増えていることから、開業資金の少額化が進んでいるのではないかと予想しています。


開業費用の平均と中央値
- 平均費用:1,027万円
- 中央値:550万円
→ 開業費用は長期的に少額化の傾向あり。
開業費用の内訳
- 物件取得費用:保証金、敷金、家賃(初期費用)。
- 内装・設備費用:厨房機器、家具、インテリア。
- 広告・販促費:チラシ作成、SNS広告。
- 運転資金:開業後の3か月分の運転資金。



えっ!お店を始めるのに、1,000万円も貯金しないとダメなの?



いえいえ、そんなことはありません。
実際には、開業資金をすべて自己資金でまかなう必要はないです。
現在のデータを見ても、開業費用の少額化が進んでいますし、多くの人が融資を活用しています。



ほとんどの開業者が、日本政策金融公庫の創業融資を利用しています。
この融資を受けるためには、
・綿密な事業計画書
・融資額の3割程度の自己資金が必要になります。


主な調達先と割合
- 金融機関からの借り入れ:平均768万円(全体の65.1%)。
- 自己資金:平均280万円(全体の23.8%)。 → この2つで全体の約9割を占める。
資金調達の具体例
- 日本政策金融公庫:新創業融資制度の活用。
- 民間金融機関:事業計画書のポイントを強調。
- 自己資金の確保方法:貯蓄や副業。
2.人件費の削減



ワンオペ飲食店の大きなメリットは、従業員を雇う必要がないので、毎月の人件費を節約できることです。



なるほど、人件費ってそんなに大きいの?



そうだよ。飲食店では売上の中で『食材費』と『人件費』の割合がとても大きいんだ。この二つをどれだけ抑えられるかが利益を出すためのポイントになります。



つまり、ワンオペなら人件費がゼロになるため、その分利益を出しやすくなります。
これがワンオペ飲食店の強みです。
飲食店業界は常に人手不足



飲食店業界は常に人手不足が課題ですが、現在は特に深刻化しています。人材を募集しても、高時給でなければなかなか応募が集まらず、人件費が上昇傾向にあります。
労働働経済の推移と特徴-賃金の動向-
・2023年の現金給与総額は3年連続で増加。
・名目賃金は24か月連続の増加となったが、実質賃金は物価上昇により21か月連続で減少。
・2023年の民間主要企業の賃上げは、賃上げ率は3.60%と、1993年の3.89%に次ぐ30年ぶりの高水準。 ※2024年の賃上げ率は5.10%と1991年の5.66%に次ぐ33年ぶりの高水準(連合集計結果)。
厚生労働省 令和6年版労働経済の分析―人手不足への対応 見出しより



最近は人手不足倒産とか聞くよね。
3.自由なお店の運営ができる



すべてのオペレーションを自分一人で自由に決定できるため、自分のこだわりを反映した個性的なお店を作れるのも大きなメリットです。
メリット | 内容・具体例 |
---|---|
営業時間の自由設定 | 仕込みや提供の準備が整えば、自分の都合に合わせて営業時間を変更可能。 |
定休日を自由に決定 | 体調やプライベートに合わせて自由に休みを設定できる。 |
サービス内容の柔軟な変更 | メニューやサービス内容の変更もスタッフ教育・周知の手間なく即座に行える。 |
迅速な意思決定 | 他人の意見や承認を待つことなく、自分の判断だけですぐに行動できる。 |
マニュアルや指示書が不要 | 自分一人が担当者なので、業務指示やマニュアル作成の手間がかからない。 |



ワンオペならではのスピード感や自由な運営スタイルが魅力です。
4.10坪くらいで運営可能



ワンオペ飲食店を運営するには、店舗の広さはどれくらいがちょうどいいの?



10坪ほどのコンパクトな物件なら、1人でもお店全体に目が届きやすく、接客や調理などの作業もスムーズに行えます。
特にカウンター主体のお店なら、10坪くらいが一番効率的で、お客さんとのコミュニケーションも取りやすいです。
5.理想のライフスタイルを実現できる



会社員だと時間や仕事内容を会社に合わせるしかないけど、ワンオペ飲食店なら働き方や生活を自分で自由に決められる。これが大きな魅力です。
項目 | 会社員の場合 | ワンオペ飲食店の場合 |
---|---|---|
働く時間や休日 | 会社に決められた勤務時間や休日 | 自由に設定できる |
仕事内容 | 上司や会社の指示で決定される | 自分の裁量で自由に決定可能 |
収入 | 毎月安定しているが、大幅な増加は難しい | 努力次第で収入アップが可能 |
生活スタイル | 会社中心で自由度が低い | 自分のライフスタイルに合わせられる |
リスク | 個人のリスクは比較的小さい | 経営責任が伴うためリスクはある |
仕事への満足感 | 組織の一員として成果を共有 | 個人の努力や工夫が直接評価される |



会社員の良さは安定感だけど、脱サラしてワンオペ飲食店を始めれば『自由な働き方』と『やりがい』を手に入れられます。



そうそう!
僕の目指すのがそんな会社に縛られない自由な生活なんだ!



脱サラしてワンオペ飲食店を成功させるためには、業態に合った計画や戦略が欠かせません。
ここから先は業態ごとの開業ポイントを具体的に解説していきますので、自分の目指す業態に合わせてチェックしてみてくださいね!
ワンオペ飲食店のデメリット5選





ワンオペ飲食店ってサイコーじゃん!なんでみんなやらないの?



もちろんメリットばかりじゃなくて、デメリットもあります。
最大のデメリットは、
店のことをすべて自分一人でやらないといけないところです。
デメリット | 具体的な内容とリスク |
---|---|
全業務を1人で担当 | 開店準備、料理、配膳、会計、片付けなど、すべて一人で担当する負担が大きい。 |
トラブル対応が困難 | ケガ、設備の故障、酔客対応、顧客トラブルなどが発生した際、営業を止めざるを得なくなる。 |
防犯面のリスクが高い | 強盗や無銭飲食など犯罪被害のターゲットになりやすい。 |
体調不良時の収入リスク | 体調を崩して休業した場合、その期間は収入が途絶えてしまう。 |
売上に上限がある | 店舗規模・対応人数が限られるため、売上を伸ばすにも限界がある。 |
ワンオペ飲食店オーナーの仕事とは?



ワンオペ飲食店のオーナーってどれくらいの仕事をひとりでやらないといけないの??



基本的には『全部』です。
開店前の準備から料理や接客、会計に皿洗い、閉店後の片付けまで、ぜんぶ自分一人でこなす必要があります。



料理や接客だけでなく、仕入れや在庫管理、お店の掃除、メニュー開発、宣伝活動まで担当します。まさに『お店のすべてを一人でやる』というイメージですね。
ステップ | 内容・業務内容 |
---|---|
①開店準備 | 店内清掃、仕込み、食材の仕入れ・仕分け、メニュー確認 |
②営業開始後 | 接客、料理の提供、配膳、レジ会計、ドリンク作成 |
③ピークタイム対応 | 同時進行での調理、接客、片付け(忙しい時は作業量が集中) |
④営業中の管理業務 | 在庫管理、食材や備品の補充、設備トラブルや顧客トラブル対応 |
⑤営業終了後の片付け | 食器洗い、厨房清掃、店内片付け、翌日の準備 |
⑥店舗運営(随時) | メニュー開発、集客・宣伝活動、経理・売上管理 |
ワンオペ飲食店を実現する神ツール



え~!!
こんなにたくさんのことを1人でこなさないとイケないの?



安心してください。
今、ワンオペ飲食店が人気の理由のひとつとしてテクノロジーの発達によりほかの仕事を自動化や無人化することで効率よくワンオペでお店を回せるようになります。



ワンオペとは、本来必要な労働力を、テクノロジーで置き換える経営形態です。
レジ作業、売上管理、決済処理、経理、集客。
人がやるより、ツールに任せた方が、正確で、コストもかかりません。
ツールは24時間、疲れず、ミスもなく働き続けます。
感情ではなく、合理性で店を回す。それがワンオペ成功の鍵です。
神ツール5選
まとめ



ワンオペ飲食店の最大のメリットは『低資金・低リスクで開業できる』ことです。
少ない開業資金でスタートできて、固定費も人件費も抑えられる。
つまり、大きな失敗を避けつつ、自分のペースでお店を成長させることができます。



加えて『自由なライフスタイルを手に入れられる』のも魅力です。
営業時間や休みを自由に決めて、仕事と生活をバランスよくコントロールできる点が、ワンオペ飲食店ならではの良さです。
しかし、すべてひとりでこなさなければいけません。



ボクのようなお金が無い、未経験でもできるのがワンオペ飲食店なんだね!
どんなお店をやろうかな
\やりたいお店を見つけるよう /



やりたいお店がもう決まっているなら、あなたの頭の中の構想をアウトプットしましょう。

