テイクアウト専門店開業マニュアル 自宅・店舗・ゴーストの違いとは?

甲斐承太郎

ねえ、聞いてよ!
最近、街中でテイクアウト専門店が増えてるじゃない?
あれなら客席がいらないから、ボクの貯金でも開業できそうなんだよね。
キッチンのスペースだけで済むから、家賃も安いし、最強のビジネスなんじゃない?

アカガネ所長

おやおや、承太郎さん。
目の付け所は素晴らしいですが、少し楽観的すぎますよ。
確かにテイクアウト専門店は、
「初期費用を抑えて、ワンオペで回せる」という点では、
脱サラ開業の最適解のひとつです。
でも、「簡単そうだから」という理由だけで始めると、半年も持たずに閉店することになりますよ。

この記事でわかること
  • 3つの開業スタイル(自宅・テナント・ゴースト)の選び方
  • テイクアウトでも必須となる「許可」と「資格」
  • 失敗しないメニュー作りと、売上を倍増させる「次の手」
シマナガ

「持ち帰り専門だから許可は簡単」なんて思っていたら大間違いです。
法律上はしっかりとしたルールがあるし、スタイル選びを間違えると、自宅のリフォーム代だけで数百万円が飛ぶこともあります。
この記事では、
自分に合った開業スタイルの選び方と、.
必須となる「許可」の知識を、行政書士の視点で整理するわね。

この記事を書いた人

こやけ企画代表:たがわひでゆき

たがわ ひでゆき

所有資格:行政書士・簿記2級
趣味:プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

目次

第0章:テイクアウト専門店とは?中食ビジネスの基本

甲斐承太郎

ところそもそも、「テイクアウト専門店」って普通の飲食店とどう違うの?
ただ単に、イートイン(客席)がないだけで、やることは同じなんじゃないの?

アカガネ所長

いい質問ですね。
飲食ビジネスは大きく3つに分類されます。
テイクアウト専門店は「中食(なかしょく)」と呼ばれるジャンルです。

ざっくり言うと…
  • 内食(うちしょく): スーパーで食材を買って家で料理する。
  • 外食(がいしょく): お店に行って食べる。
  • 中食(なかしょく): お店で調理されたものを買って、家や職場で食べる。

テイクアウト専門店の最大の特徴は、「お客様が店内に滞在しないこと」です。
これにより、経営上のメリットが劇的に変わります。

項目メリット(強み)デメリット(弱点)
コスト内装費・家賃が安い。ワンオペ可能。客単価が上げにくい(ドリンク等が売れにくい)。
回転率滞在時間がないため、売上の上限がない。雨の日や天候に売上が左右されやすい。
トラブル酔っ払い客や騒音トラブルがほぼない。接客でファンを作りにくい(商品力が全て)。
需要コロナ以降、「家で食べる」習慣が定着。コンビニやスーパーの惣菜が強力なライバル。
シマナガ

「省スペース・省人員」で固定費を極限まで下げられるのが最大の武器です。
ただし、そのぶん「立地」や「看板の見せ方」で失敗すると、誰にも気づかれずに終わるリスクもあるわ。

第1章:どれを選ぶ?代表的な3つの開業スタイル

甲斐承太郎

なるほど。固定費が安いのは正義だね!
実際に始めるとなると、どういう形があるの?
自宅でやれば家賃0円で最高だと思うんだけど…。

アカガネ所長

今は大きく分けて3つのスタイルがあります。
承太郎さんが言う「自宅開業」は確かに家賃がかかりませんが、実はハードルが高いんですよ。
それぞれの特徴を見てみましょう。

1.自宅キッチンで開業(難易度:高)

  • 特徴: 自宅の一部を改装して販売する。
  • メリット: 家賃0円、通勤時間0分。副業や育児との両立に最適。
  • 注意点: 「生活スペースとの完全分離」が必要。
    保健所の許可を取るために、手洗い場や壁の増設など、大掛かりなリフォーム工事が必要になるケースが多い。
向いている人

副業・育児と両立したい人、固定費を最小限に抑えたい人

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2.小型テナント・キッチンカー(難易度:中)

  • 特徴: 3〜5坪程度の小さな物件や車で営業する。
  • メリット: 駅前や商店街など、人通りの多い場所に出店できる。「お店感」が出るので信頼されやすい。
  • 注意点: 敷金・礼金・内装費などの初期費用がかかる
    (通常の飲食店よりは安い)。
向いている人

本格的に飲食店を始めたい人、駅チカや人通りの多い立地で開業したい人

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3. ゴーストキッチン・シェアキッチン(難易度:低)

  • 特徴: 調理設備が整ったキッチンを時間借り、または月極で借りる。
  • メリット: 即日開業可能。 設備投資がほぼ不要。デリバリー(Uber Eatsなど)との相性が抜群。
  • 注意点: 店頭販売ができない場所が多い(デリバリー専用)。
    自分だけの「城」を持ちたい人には物足りないかも。
向いている人

ネット集客に自信がある人、実店舗を持たずに始めたい人

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シマナガ

「とりあえず自宅で」と考える人は多いけど、リフォーム代で200〜300万円かかることもザラです。
まずは「小型テナント」か「ゴーストキッチン」で小さく試すのが、失敗しないコツ。

アカガネ所長

ゴーストキッチンは、「まずは少資本で試してみたい人」「デリバリーで勝負したい人」にとって有力な選択肢です。
ただし、店舗の存在感がない=目に見えない存在になるため、集客はSNSや口コミ、配達アプリでの評価が重要になります。
継続的に売上を上げるには、写真・メニュー構成・価格設計・レビュー管理まで含めて“見せ方の戦略”が必要です。

第2章:どれを選ぶ?代表的な3つの開業スタイルと費用

甲斐承太郎

なるほど。固定費が安いのは正義だね!
で、肝心のお金の話なんだけど、本当にボクの貯金(50万円)で始められるスタイルはあるの?

アカガネ所長

結論から言うと、「シェア型のゴーストキッチン」なら50万円でスタート可能ですが、それ以外は正直厳しいのが現実です。
市場相場をもとに、3つのスタイルの「リアルな初期費用」を比較してみましょう。

開業スタイルの費用比較表(目安)

スタイル初期費用(目安)費用の内訳難易度
1. 自宅キッチン100〜300万円キッチン増設、壁の仕切り工事、手洗い場設置など
2. 小型テナント200〜400万円物件取得費(敷金・礼金)、内装工事、厨房機器
3. ゴーストキッチン30〜50万円契約初期費用、初月家賃、調理器具、容器代

1. 自宅キッチンで開業(家賃は0円だが…)

自宅の一部を改装して販売する。

費用の落とし穴
「家賃がかからないから安い」と思いがちですが、
保健所の許可を取るには「生活スペースとの完全分離」が必要です。
手洗い場の増設や床の張り替え工事を業者に頼むと、あっという間に100万円を超えます。
※DIYで安く済ませる猛者もいますが、許可が下りないリスクも高いです。

2. 小型テナント・キッチンカー(王道だが資金が必要)

3〜5坪程度の小さな物件や車で営業する。

いくら小さくても「不動産契約」でお金がかかります。
家賃10万円の物件でも、保証金(10ヶ月分)や仲介手数料で、契約だけで100万円以上飛ぶのが一般的です。
さらに内装工事費もかかります。

3. ゴーストキッチン(50万円で可能な唯一の道)

すでに設備が整った「シェアキッチン」を契約して借りる。

50万円の根拠(シェア型の場合)
  • 入会金・事務手数料:約15万円
  • 初月家賃・共益費:約15万円
  • 食材・容器・雑費:約10万円
  • 合計:約40〜50万円
シマナガ

「とりあえず自宅で安く」と考える人が多いけど、リフォーム代の見積もりを見て諦めるパターンが多いです。
資金が50万円しかないなら、まずは「設備付きのシェアキッチン」を探すのが、現実的な唯一の選択肢ね。

3章:売れる商品アイデアと傾向

甲斐承太郎

ところでさ、テイクアウト専門店ってどんな商品が売れてるの?
ただ持ち帰りできればなんでもいいのかな?

アカガネ所長

いやいや、やっぱり「売れる商品」にはいくつか共通点があるんですよ。
とくにテイクアウト向きの商品には、次のような特徴があります。

テイクアウトで売れる商品の特徴
  • 冷めても美味しい・品質が落ちにくい
  • 包装しやすく、持ち運びしやすい
  • 食べるタイミングを選ばない(ランチ・夕食・夜食など)
  • 見た目にインパクトがある(SNS映え)
  • 他店と差別化できるコンセプトがある
商品ジャンル特徴向いているスタイル
おにぎり・弁当食事系・ボリューム重視自宅・テナント
サンドイッチ・バーガー系包装しやすく見た目も良いテナント
スープ・惣菜主婦層や健康志向に人気自宅・ゴーストキッチン
焼き菓子・マフィンなど保存性が高く手軽自宅・ゴーストキッチン
アジア系(カレー・ガパオ)個性とコストの両立がしやすいテナント
シマナガ

原価率を意識した商品設計が重要です。
たとえば、米やパンを主軸にした商品は、コストを抑えつつ満足度を高める構成に適しています。
また、衛生管理のしやすさも、調理工程を考える上でのポイントになります。

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第4章:テイクアウトに必要な許可と資格

甲斐承太郎

そういえば、テイクアウト専門店でも営業許可って必要なんだよね?.
なんとなく「お店で食べるわけじゃないから大丈夫」とか思っちゃいそうだけそういえば、テイクアウト専門店でも営業許可って必要なんだよね?
なんとなく「お店でお客さんが食べるわけじゃないから、許可はいらない」とか思っちゃいそうだけど…。

シマナガ

テイクアウトであっても、「食品を調理して提供する」以上、
通常の飲食店と同じ許可が必要になるの。

絶対に必要な「飲食店営業許可」

基本的には、どのスタイルでも「飲食店営業許可」が必須です。
「お弁当屋」「唐揚げ専門店」「タピオカ屋」など、その場で調理して渡す業態はすべてこれに該当します。

必要な許可の種類と判断表

店舗スタイル調理の有無必要な許可・届出具体例
自宅営業あり飲食店営業許可+設備対応調理場と生活空間の分離が必要
パン・菓子を製造販売あり菓子製造業許可手作りクッキー、パン、ケーキ
加工なし販売なし食品販売業許可または営業届出バウムクーヘンを仕入れて路上販売
惣菜店
(弁当など)
あり飲食店営業許可
or
そうざい製造業許可
提供スタイルを総合的に判断して
保健所により対応が変わる
ゴーストキッチンあり飲食店営業許可(借用拠点)シェア施設の設備が基準
シマナガ

特に「手作りクッキーをレジ横で売りたい」みたいなケースは要注意。
飲食店営業許可とは別に、菓子製造業の許可(と専用の設備)が必要になることがあります。
自己判断せず、図面を持って管轄の保健所に事前相談に行きましょう。
わからなければ行政書士に相談するのもオススメです。

アカガネ所長

あとは、お店に必ず一人は「食品衛生責任者」の資格を持った人が必要です。
これは1日の講習を受ければ誰でも取れるので、開業準備の合間に早めに取っておきましょう。

食品衛生責任者も必要
  • 各施設に1名必要(個人営業でも自分が取得する)
  • 1日講習で取得可能(都道府県ごとに実施)
  • 営業許可の申請時には、資格証の写しを提出
自宅開業やシェアキッチンの場合の注意点
  • 調理場と居住空間を完全に分ける必要あり
  • 自宅キッチンのリフォームが必要なケースも
  • シェアキッチンでは「営業許可の譲渡」ができないため、必ず自分名義で手続きをすること

飲食店営業許可の基準は、地域の保健所によって若干異なります。

第5章:テイクアウト専門店のメリット・デメリット

甲斐承太郎

でもさ、店内で食べてもらう飲食店と違って、テイクアウト専門店ってどんな良いことがあるの?
逆にデメリットとかもあるのかな?

アカガネ所長

やっぱりどんなスタイルにも一長一短があります。
特に「テイクアウト専門店」は、うまくハマると利益率も高くなるけど、注意点もあるから確認しておきましょう。

メリットデメリット
初期費用が安い

→ テーブルや内装工事が不要。物件も小規模でOK。
回転率がない

→ 滞在時間を使った売上アップが見込めない。
ワンオペが可能

→ 接客が少なく、仕込み~販売まで1人でも回しやすい。
その場での顧客体験が少ない
 
→ 店内の雰囲気や接客でリピーター化しにくい。
客席トラブルがない
 
→ 飲酒や長時間滞在などの問題が少なく、衛生管理に集中できる。
場所選びがより重要
 
→ 通行量・立地がモロに売上に直結。
コロナ以降のニーズに合致
 
→ 「持ち帰り」「非接触」で需要が安定。
衛生管理の基準が緩くはならない
 
→ 「食べる場所がない=手抜きOK」ではなく、保健所の基準は通常の飲食店と同様。
デリバリーとの相性が良い
 
→ Uber Eatsや出前館などと組みやすい。
雨や天候の影響を受けやすい(特にキッチンカー)
 → 集客が不安定になる日もある。
シマナガ

テイクアウト専門店は省スペース・省人員化が最大の武器ですが、集客は立地や導線、SNS戦略に強く依存します。
また、リピーター獲得には商品力とパッケージ、店名やロゴといったブランド設計も欠かせません。

第6章:テイクアウト専門店の開業手順

アカガネ所長

実際の開業方法は、「どこで」「どのスタイルで」営業するかによって変わります。
以下は、基本の共通ステップと、それぞれの営業形態に合わせた補足ポイントです。

STEP
コンセプトを決める(共通)

まずは「どんな商品を」「誰に」「どうやって」提供するかを明確にします。

  • 例:出勤前のビジネスマンに、朝限定のおにぎりセットを販売
  • 例:近所の主婦層に、無添加の手作りお惣菜を夕方に販売
  • 例:SNSで若年層にリーチする韓国チキン専門ゴーストキッチン
STEP
販売スタイルを決める(共通)

どの方法で売るかによって、必要な設備や許可が変わります。

店頭販売お客が直接来店し、持ち帰る惣菜屋・弁当屋
予約受取事前予約→決まった時間に受け取りおにぎり屋、焼き菓子店
配達(デリバリー)自社or外部配達サービスで届けるゴーストキッチン
ネット注文&発送EC型・冷凍弁当や焼き菓子の全国発送などオンライン専門スイーツ店
STEP
営業許可の確認と取得

以下のように、販売スタイルに応じて必要な許可が異なります。

許可の種類適用ケース
飲食店営業許可その場で調理・容器に盛り販売する場合
菓子製造業許可焼き菓子などを袋詰めして販売する場合
そうざい製造業許可煮物・揚げ物等を製造・包装して販売
営業届出(簡易業態)洗浄・加熱なし、包装済商品の販売など

自宅で開業する場合の補足

  • 営業可能な間取りや設備が必要(別キッチンや専用区画など)
  • 自治体によって用途地域制限あり。事前に保健所に確認必須

テナント・物件の場合の補足

  • 設備要件(手洗い、換気、区画)を満たす内装が必要
  • 消防法や建築基準法にも配慮(飲食OKな物件か確認)

ゴーストキッチンの場合の補足

  • キッチン設備がすでに整っている施設を借りるため、
     →「飲食店営業許可を包括取得」済みのケースもある
  • 登録すれば即営業OKのセットプランあり(KitchenBASEなど)
STEP
必要資格の取得(共通)
  • 食品衛生責任者(必須):1日講習で取得可能(調理師免許があれば不要)
  • 防火管理者(必要なら):一定規模の物件の場合は必要
  • (自宅や小規模テイクアウトのみで不要な場合も)
STEP
集客導線の整備(共通)
  • 店舗看板・メニュー表示
  • SNSアカウント・地図登録(Googleマップ、Instagramなど)
  • デリバリー連携(Uber Eats、出前館など)
  • 自前のホームページや予約サイト
STEP
準備・開業
  • 仕入れや包装資材の準備(保存容器、ラベルなど)
  • 営業許可証の交付
  • 検便・水質検査などが求められることも(自治体差あり)

補足:設備・保健所チェックの例

専用の手洗い場客用トイレとは別に、厨房内に設置必須
シンクの数洗浄用・すすぎ用・手洗い用に区別
冷蔵・冷凍機器温度管理・記録ができる体制が求められる
加熱・冷却設備電子レンジや加熱器の種類も要件になる
包装・ラベル表示名称・内容量・原材料・消費期限などが必要

第7章:成功するための考え方|失敗しない7つのポイント

甲斐承太郎

やっぱり、せっかく開業するなら「ちゃんと成功させたい」よね。
テイクアウト専門店を始めるとき、気をつけるポイントってあるの?

アカガネ所長

もちろんあります。
開業の失敗は「最初の設計ミス」が原因なことが多いんです。
そこで、テイクアウト専門店で失敗を避けるための7つのポイントを紹介しよう。

失敗しないための7つのポイント
  • 立地と導線を徹底リサーチする
    • → テイクアウトは「ついで買い」「通勤導線」で売上が決まる。
  • 商品力は“冷めてもウマい”を基準にする
    • → 味・食感・見た目が冷めても魅力的か?
  • 原価率とFL(食材+人件費)を最初に設計する
    • → FL合計は60%以内が目安。利益が出ない商品は売らない。
  • SNSやLINEを前提とした広報設計をする
    • → オープン前から情報発信。友達登録やフォローで集客の仕組みを作る。
  • 保健所との相談は早めにする
    • → 自宅やシェアキッチンは特に、営業許可の取得に時間がかかるケースも。
  • 最初からデリバリーも想定しておく
  • “やらないこと”も決めておく
    • → メニュー数を絞る、深夜営業はしないなど、自分のリソースに合った経営を。
シマナガ

テイクアウト専門店は「商品」と「オペレーション設計」が命です。
設備や立地よりも、「何を、誰に、どう届けるか」の設計次第で成否が分かれます。
また、個人経営なら“シンプルで強い1品”に絞るのが効率的です。

第8章:ゴーストキッチンという選択肢もある

甲斐承太郎

そういえば最近「ゴーストキッチン」って言葉をよく聞くけど、あれって何?
なんか店舗がないお店ってイメージなんだけど…

アカガネ所長

ゴーストキッチンっていうのは、店舗を持たずに調理専用の場所だけを借りて、テイクアウトやデリバリーに特化した営業をするスタイルなのです。
物件の取得費や人件費を抑えられるから、個人開業にも注目されているんですよ。

シマナガ

自宅や店舗で営業許可を取得して開業するのが「テイクアウト専門店」の王道。
一方で「ゴーストキッチン」は調理だけに特化し、店舗を持たずにデリバリーで勝負する新しい形です。

ゴーストキッチンの特徴
  • 店内飲食スペースがない
     → 完全にテイクアウト/デリバリー専用の厨房
  • シェアキッチン型や単独契約型がある
     → 必要な設備がそろっていて、即営業可能なことも
  • 住所の貸し出し、営業許可の一括取得サポートあり
     → 初心者向けのセットプランを用意する業者も
/メリットデメリット
家賃・初期費用家賃が安い/短期契約も可能利用時間や設備に制限があることも
設備業務用設備が整っており、すぐに営業可能共有施設の場合、他店とトラブルのリスクも
集客立地の影響を受けにくく、どこでも開業できる集客はSNSやデリバリーアプリに依存
営業形態店頭販売なしでOK、デリバリーに特化できる飲食スペースがないためブランドの認知が弱くなりがち
多店舗展開複数ブランドの同時運営も可能(バーチャルレストラン)オペレーションが複雑になり、管理が難しい
アカガネ所長

ゴーストキッチンは、デリバリープラットフォームを活用して低リスクに開業したい人向けです。
一方で、SNSや口コミ、デリバリーサイト上での露出強化がないと、集客に苦戦することもあります。
とくに、他店と差別化できる商品力とブランド設計が必要不可欠です。

ゴーストキッチンに向いている業態
  • 丼もの、カレー、唐揚げ、パスタなど単品系・ワンプレート系
  • 調理工程がシンプルで、時間の読める料理
  • 冷めても美味しい or 保温がしやすい商品
  • ブランド展開がしやすいネーミングやパッケージがある業態

第9章:テイクアウト専門店開業でよくある質問

アカガネ所長

開業前に「これ大丈夫かな?」って不安になるポイントは共通しています。
ここで、よくある質問をまとめました。

テイクアウトだけなら許可はいらない?

必要です。
→ 調理をして販売する場合は「飲食店営業許可」が基本。
菓子・パン・惣菜など製造物は別の許可が必要な場合もあります。

自宅でテイクアウト営業ってできるの?

できますが、保健所の条件を満たす必要があります。
→ キッチンと生活空間の分離、二層シンクなどの設備が必要。
事前に保健所への相談を強くおすすめします。

Uber Eatsや出前館に加盟するにはどうすれば?

営業許可証を取得後、各プラットフォームの加盟審査を受けます。
→ メニュー登録・写真撮影・口座登録なども必要。
初期費用は0円~ですが、手数料率が高い(30%前後)ので、価格設計が重要です。

脱サラ開業の勝算!Uber Eatsの手数料35%でも加盟すべき3つの理由

お弁当を売るのと惣菜を売るのは違う?

内容によっては「惣菜製造業」許可が必要になることがあります。
→ 店頭調理→即販売なら飲食店営業許可で対応可。
パック詰めして販売するスタイルなら製造業扱いになる可能性があるため、保健所に確認を。

シマナガ

食品営業許可の種類と判断はややこしい部分もあるため、開業エリアの保健所に事前相談するのが最も確実です。
また、地域によって運用ルールに差があるため、ネット情報だけで判断しないようにしましょう。

まとめ|まずは小さく始めて、自由な働き方を目指そう

アカガネ所長

ここまで、「テイクアウト専門店を開業する方法」について、スタイルごとの特徴、許可、メリット・デメリット、成功のポイントなどを解説してきました。
テイクアウトは、飲食店のなかでも最も省スペース・低コストで始められる選択肢のひとつ。だからこそ、脱サラや副業で「自分のお店」を始めたい人にとって、とても現実的な第一歩になのです。

シマナガ

低資本でリスクを抑えながら始められるため、初期段階のテスト販売にも向いています。
飲食店の経験がない人でも、正しい許可と設備を整えれば営業可能です。
重要なのは、スタイルの選択・売れる商品・集客導線の3点を、事前にしっかり設計することです。

小さくはじめて、大きく育てよう
  • スタイル選び: 自宅は意外とハードルが高い。テナントかゴーストキッチンがおすすめ。
  • 許可の確認: 「飲食店営業許可」は必須。メニューによっては「菓子製造」「そうざい製造」も確認すること。
  • 売上の柱: 店頭販売だけでなく、必ず「デリバリー」も視野に入れて設計すること。
甲斐承太郎

ボクみたいなお金のない個人でもスタートできるのが魅力的だね。
まずは副業からはじめて大きくしていくのもアリかもね!
ちょっと計画を立ててみよう!!

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