さあ、いよいよ開業が近づいてきた!
開店初日から閑古鳥が鳴く悪夢をよく見るようになってきた。
初日からお客さんが賑わうようにどのような宣伝活動するのが効果的なの?
理想としては地元民に愛されるお店づくりを考えているけど地域の顧客を効率的に集めるにはどうすればいい?
一番宣伝活動として、「新規開業」が一番の販売促進だと言われています。
しかし、これは外食産業が活発だった時代の話です。
最近はよほどの話題性がなければお客さんは来てくれません。
良いスタートを切って人気のあるお店であることを印象付けることが大切です。
- 開業に必要な基本ステップと重要ポイントの理解
- 深層心理を利用した効果バツグンのチラシの作成ポイント
- 地域密着型の集客戦略の構築
以前紹介した「AIDMAモデル」
(①注目→②興味→③欲求→④記憶→⑤行動)を活用して戦力的に宣伝活動を組み立てていきましょう。
新規開業の入口がお花と看板で飾られ繁盛している様子を道行く人達の注目を引き、記憶され、今度行ってみよう!と思わせましょう。
まずは集客の目標を明確しよう。
え?集客の目標って…?
目標は客を集めること…?
新規オープンでの目標は客数を増やすこと
飲食店の売上高は「客数×客単価」で算出できます。そのうち「客数」は「新規客」「再来店客」に分けられます。
新規開業で獲得しなければならないのは「新規客」です。
新規客はあなたのお店のことを知りませんので、販促活動を行う際は店舗の情報をわかりやすく伝えましょう。
合わせて、「自店の魅力」「利用価値」「他店との違い」も同時に伝えなければなりません。
通行人に向けて店舗前での告知や案内、お知らせなどの地道な販促活動が実を結ぶ事になります。
リピーターについてはオープン時に新規客に再来店してもらえるような仕掛けが特に重要です。
飲食店では3回来店してもらえればリピーターになる可能性が高まります。
ポイントカードを作ったり、初来店の割引クーポンを配るなど、再来店を促すなどの方法があります。
でも、一番大切なのはお店に来たお客さんを満足させて、また来たいと思わせて口コミで他の人にも広がっていくのが理想です。
自分のお店に合った宣伝方法を検討しよう
もう、居ても立っても居られない!宣伝活動をスタートさせたいけどどうすればいいの?
オフィス街と住宅地、男性と女性、お酒と食事の店、高単価と低単価の店舗では、それぞれ有効な宣伝活動が違います。
なぜなら、「顧客の価値基準=求めるもの」が違うからです。
自店のコンセプトに合わせて宣伝方法を選択しましょう。
宣伝方法一覧
- チラシの新聞折込
- 内容: 地域の新聞に自店のチラシを折り込んで配布。
- 特徴: 地域密着型の広範囲な宣伝が可能。特に地域の主要読者層に効果的。
- 開業を知らせるダイレクトメールの送付
- 内容: 開業のお知らせや特典を記載したダイレクトメールを特定の顧客や地域住民に直接送付。
- 特徴: 個別の顧客に直接アプローチが可能。カスタマイズされた情報提供により高い関心を引き出す。
- 近隣へのチラシポスティング
- 内容: 近隣地域の家々や公共の掲示板にチラシを配布。
- 特徴: 地域に密着した宣伝が可能。コスト効率が良く、地元の顧客を引き付けやすい。
- 近隣、店前でのチラシ・ティッシュ配り
- 内容: 店の周辺や通行人の多い場所でチラシやティッシュを配布。
- 特徴: 直接的な顧客との接触により、記憶に残りやすい。即時的な反応が得られることも。
- 近隣の格安捨て看板の利用
- 内容: 店舗近くの目立つ場所に設置する一時的な看板。
- 特徴: 視覚的に目立ち、歩行者や車の通行人にアピール可能。
- 店前のポスター、看板、メニュー告知
- 内容: 店の外側にポスターや看板、メニューを掲示。
- 特徴: 店の外観を活用した宣伝。店の雰囲気や提供するサービスを直接示せる。
- インターネットによる告知
- 内容: SNS、店舗ウェブサイト、飲食店紹介サイトなどでの宣伝。
- 特徴: 幅広い層にリーチ可能。更新や反応がリアルタイムで可能。
- ニュースリリースの送付
- 内容: メディアへのプレスリリースを通じて店舗開業の情報を発信。
- 特徴: メディアを通じた広範囲な宣伝が可能。公式性と信頼性のある情報提供。
オススメの宣伝方法として
「店舗の看板メニュー」を用いた販促です。
個性やコンセプトのすべて要素を広い層に刺さりやすいです。
大きく全面に押し出した料理の画像は注目を引きやすいし、味を想像させ、記憶に残りやすくなります。
個人飲食店の場合チラシなんて誰も見ない…効果的なチラシの作成法
開店間近!とにかくたくさんのチラシをポスティングしないと!!
直接チラシを受け取ってくれた人やHPを覗いてくれる人はお客さん予備軍です。
しかし、ポストに入れられたチラシの大半は、ほとんどゴミ箱に直行します。
さらに、ポストには常に多くのチラシが溜まっていることが多いですよね。興味がある人でも、ハッとさせるような魅力がなければ、すぐに忘れられてしまうものです。
自宅に投げ込まれたチラシを眺める人は何の目的意識がない人です。
何の興味もありませんのでチラ見するくらいです。
そんな人にどう興味をもたせるのかがチラシの目的です。
チラシ販促の目的はお店の存在を気が付かせること
んじゃ、どうやったら興味ない人に気づいてもらえるの?
まず最初に顧客づくりとはどんなプロセスなのか、その中でチラシはどんな役割を持つのか明確にしておきましょう。
チラシの役割は「気づいていない人」→「気づいた人」→「行動した人」へステップアップさせてゴールは「ファンになる人」に変化させることです。
アイキャッチやキャッチコピーで目を惹くチラシを
アイキャッチではインパクトがある写真を使うとよいです。特に
シズル感を表現することで目を惹き、来店した時の体験を想像させる効果があります。
キャッチコピーは、メリットをイメージさせる言葉が重要です。
一瞬で目を引き付けるためには、インパクトのある言葉を選ぶことが効果的です。
これは、もともと興味がない人にも興味を持たせるのに有効です。
例えば、『週末はママをキッチンから開放しよう』というキャッチコピーなら、主婦は週末くらいは家事を休んで、ファミレスでくつろぐ体験をイメージしやすくなります。人はメリットを感じることに自然と惹かれるものです。
売ろうとするから売れない。チラシの訴求テクニック
ひたすら買ってくださいと訴えるセールスマンはお客さんから断る口実を与えてしまっているのに気がついていますか?
買ってください。のセリフには相手にYESかNOの判断をその場で決めさせることになります。人は現状維持を無意識に求めるので何も変わらないようにNOを選んでしまいます。
そっか、売ってはいけないのか!
あれ?じゃ、どうやって売上をあげるの?
モノを売るのではなく、お客様に寄り添って困ったことを解決してあげることを目的にするのです。
ジュースを買え。というより、喉が乾いて困っている人にジュースを与えるのです。
困った事が解決したお客様はきっと喜んで代価を払ってくれるでしょう。
セールスマンをチラシに置き換えるなら
体験談やベネフィットをアピールすると良いでしょう。
・家の中に居場所が無いお父さん。
・芋焼酎に目がないお酒好き。
・話し相手がほしいOL
などターゲットを明確にして、この来店することでどのような体験を得られるのかをアピールしましょう。
とりあえず、オープン記念としてリーズナブルな値段を全面に出してチラシを作ろうと思うんだけど…どうかな?
個人店や小規模店では低価格、品揃え、デザイン、実績などで勝負はしてはいけません。
全国規模のチェーン店と同じ土俵で戦ってはいけません。
大規模店の特徴 | 小規模店の特徴 |
---|---|
低価格 | 商品周りやアフターサービス |
商品の品揃え | 強みとする商品のアピール |
商品力 | 顧客との繋がり |
洗練されたデザイン | 親しみやすさ(手作り感など) |
実績の高さ | 一人ひとりのお客様の声 |
規模の大きさ | 個別対応や地域密着 |
思い通りに人を動かす悪魔的洗脳テクニックをチラシに取り入れる
ひえ~!怖いタイトル…権利的に
チラシに購買心理を取入れて宣伝効果をさらに伸ばすテクニックをお伝えします。
チラシに括らなくても人間の深層心理学を取入れて商売に活かす工学が既に確率しております。
1.人はメリットを感じないと動かない
人はメリットを感じ感情を揺り動かす事により気持ちが伝わります。
4大ポイントとして
・①トク ・②ラク ・③ベンリ ・④オモシロイ
をアピールすることで心を掴むことができます。
ウォーターサーバーは
ミネラルウォーターを安価でおトク自宅お届けでラクでお湯も出るからベンリで好きなアニメキャラのCMでオモシロイってテクニックが使われてるのね!
2.人は理屈ではなく、感情でモノを買う
興味を持ってもらうには理屈よりも感情に訴えるのがベストです。
構想10年、試行回数300回、2度の破産からクラウンファインディングで地獄からの復活を遂げた伝説のスープが完成
ビネガーヌードルがココに誕生。
のようなストーリーを想像させ感情を動かすことが大切です。
不屈の精神で復活を遂げたテニスプレイヤーのドキュメントに感動していたら青汁の宣伝だったってやつだね。
3.人は買う理由を見つけて、自分を納得させる
人は必ず自分の行動に対して理由をつけたがります。
これは、買ってしまった自分を否しめることを心理的に避けるために理由を探すと言われています。
つまり、買うことに対してこちらから理由を与えてあげると人は買ってしまうといえます。
例えば、タイムセールなどが典型的な戦略で、今だけオトクで今を逃すと買うチャンスが無くなってしまうからと自分の中でオトクと理由で買ってしまった自分を納得させるのです。
終電を逃してしまったから。泊まる必要があるから…
だから仕方がない…みたいな
4.人は大きな数字よりも細かい数字を見せられるとつい信じてしまう
90パーセントの確率で勝てるぜ!
よりも
ここは91.3パーセントこちら側に勝機があります…
みたいに大雑把な数字よりもほとんど意味のない数字が付いている方を人は謎の説得力を感じます。
・たくさん→東京ドーム2杯分
・販売実績ナンバーワン→1日100本売れてます。
・激安→最大70%オフ
・98%の支持率→97.7%の支持率
など、具体的な数字を入れることで説得力が大幅にあがります。
おつとめ品コーナーの大量の水菜を買って腐らせてしまうのはココに原因があったのか!
5.人はまず、購入者の体験談を聞いて安心感をもとめる
チラシに限らずに自分から
野菜の本来の味を大切にする自家製のドレッシングがウリです。
よりも
モンドセレクション金賞受賞
レビュー星★★★☆☆
他人からの評価を信じて安心します。
新規オープンでは体験談などを載せることはデキませんが。前職やコンクールなどの受賞歴などを全面に出す方法があります。
6.人は自分のためではなく誰かのために買いたがる
例えば、母の記念日だから、エコで地球のため、こどもの日、売上の一部は基金に寄付されます、自分へのご褒美
など商品を購入する大義名分を提示することで購入を促すことができるのです。
自分へのご褒美はよくあります。
ここを突くことで女性客を取り込む戦略も多く見られます。
がんばった自分へのご褒美は定番だね!
7.人は何度も目にする回数が多いほど好意をもつ
初対面の時に
「このひと受け付けないな~」と思っていても時が経つにつれて気がつけば友達になっていたこともありますよね。
これは何度も顔を合わせることにより好意をもっていくのです。
これは単純接触効果と呼ばれています。
大企業の自動車メーカーがもはや知らない人がいないのにCMを続ける理由は何度も人々に認知してもらうことで好意をもってもらうためにおこなっています。
ノベルティとして社名の入ったカレンダーを配るのも単純接触効果を狙っての戦略なんだって!
チラシの制作はどこに頼めばいいの?
ボク、美術2だし、プロのデザイナーに頼むのも敷居が高いです。はい。
クラウドソーシングサービスを利用するのもオススメです。
どうしてもプロに頼むのは敷居が高いと感じる方にはチラシの製作やHP作成を依頼してみるのも良いでしょう。
主なクラウドソーシングサービス
- クラウドワークス
- 特徴: 日本最大級のクラウドソーシングプラットフォームで、多岐にわたる仕事カテゴリーをカバーしています。ライティング、デザイン、プログラミングなど、多様なフリーランスの仕事が見つかります。
- 利点: 幅広いジャンルの案件があり、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに適しています。直接契約の形式も選べるため、フレキシブルな働き方が可能です。
- ココナラ
- 特徴: スキルや知識を「売り買い」できるユニークなプラットフォームで、イラスト、音楽制作、専門的なアドバイスなど、クリエイティブなサービスが豊富です。
- 利点: 個人のスキルを直接販売できるため、独自性と専門性を活かしたサービス提供が可能です。低価格で多様なサービスを提供・購入できるため、幅広いニーズに応えます。
- ランサーズ
- 特徴: 日本国内の大手クラウドソーシングサービスの一つで、ウェブ開発、グラフィックデザイン、マーケティングなど、多種多様な仕事を提供しています。
- 利点: 初心者からベテランまで幅広いレベルのユーザーが活用しており、案件の規模も小規模から大規模まで多岐にわたります。安心のエスクローサービスやサポート体制が整っているため、安全に仕事ができます。
- クラウディア
- 特徴: 2012年から開始されたクラウドソーシングサービスで、全世界のクライアントとワーカーをマッチングします。インターネット上で不特定多数の人々に仕事を依頼できるプラットフォームで、スキル販売も可能です。
- 利点: クライアント手数料が無料で、キャンセル料やお仕事への参加依頼を促す一括招待、特定のワーカーへのお仕事依頼を行う非公開設定なども無料で利用できます。これにより、コスト効率よく、柔軟な取引が可能です。
チラシは新聞折込や街頭でのビラ配り、ポケットティッシュ広告、ポスター代わりなどたくさんの使い道がありますので、様々なサイズで複数パターンを用意しておくとよいでしょう。
インターネットによる告知方法
現在はマスメディアよりもSNSによる告知が一般的になってきました。
オンラインマーケティングは様々な方法がありますのでまとます。
まとめ
ネットを使った集客もあるけど、やっぱり土台は地道なオフラインマーケティングなんだね。
はい。SNSやホームページも見てもらえなければ効果はありません。
特に0からフォロワーを育てるのは努力が必要です。
最初は地道にチラシを配るなど興味を持たせて最終的にSNSやホームページに誘導するのが一般的です。
インターネットでは世界中の飲食店がライバルになります。
たとえファンが付いたとしても外国人だったり、遠方離れた人に宣伝をしても意味はありません。
小規模店には地域密着や手作り感などの小回りをきかせた宣伝が有効です。
地域住民へのポスティングなどは身近に感じてお店に特別視してもらうなどメリットはたくさんあります。
まずは足元の地盤を固めることが重要になります。