
お店の工事も始まったし、いよいよって感じだけど……
そういえば、確定申告ってどうすればいいの?帳簿って何つけるの?



最初はみんなそこが不安になりますね。
でも安心してください。
確定申告の準備って、毎日の小さな習慣でちゃんと対応できます。
- 確定申告って何をするのか? 開業前から準備すべき“帳簿管理”の基礎がわかります
- 帳簿をラクに続ける方法として、手書き・エクセル・会計ソフトの違いと選び方が理解できます
- POSレジと会計ソフトの連携で、夜職でも使いやすく効率的な記帳スタイルを学べます



収入があるなら確定申告は義務です。
開業前から帳簿をつけることで、後の申告もスムーズになります
第1章|確定申告って何?開業したら全員やるの?





そもそも“確定申告”って、なんで必要なの?
うちはまだ小さいお店だし、正直よく分からなくて…



その不安、よくあるやつです。
“売上が発生する=事業主としての申告義務がある”
ってことになります。
規模の大小は関係ありません。下の表で確認しましょう。
確定申告が必要になる条件とその理由
状況 | 必要か? | 理由 |
---|---|---|
副業でたまにお小遣い稼ぎしてる | △ | 年間20万円超えたら申告義務あり |
小さなお店を始めた | ◎ | 収益があれば“事業主”扱いで申告が必要 |
開業届を出していない | ◎ | 届出の有無ではなく、継続的収益の有無が重要 |
現金売上で帳簿をつけてない | ◎ | 所得があれば申告義務あり。脱税と見なされる可能性あり |



じゃあ、うちみたいな夜の小規模店でも、ちゃんと申告しないとヤバいんだね…



特にナイトビジネスは現金取引が多くて、“税務署がチェックしやすい業種”でもあるのです。
実際、よく調査入ってるし、罰則も意外と重いのでご注意ください。
申告しないとどうなる?現実的なリスク
トラブル内容 | リスク・ペナルティ内容 |
---|---|
無申告 | 無申告加算税(15〜20%)+本税の追徴 |
遅延申告 | 延滞税(最大14.6%)が加算 |
虚偽・隠蔽 | 重加算税(最大40%)+帳簿調査の対象になる |
銀行・補助金審査で信用失墜 | 融資NG・助成金不可・クレカや決済サービスの審査落ちリスク |



申告しない場合、金銭的な負担だけでなく、事業継続に必要な信用も失います。
売上の記録・帳簿管理は、開業時から始めるべきです



でも、難しいことはありません。
次は、“開業前から何をしておけばいいか”を、ルーティンとして紹介しておきましょう。
第2章|確定申告って何?開業したら何をいつまでにするの?



そもそも“確定申告”って、何をどうすればいいの?どこに出すの?



いいですね、その疑問!
やるべきことはざっくり言うとこの3ステップです。
確定申告の全体フロー(個人事業主/ナイトビジネスオーナーの場合)
ステップ | 内容例 |
---|---|
① 売上・経費を集計する | 月ごとの売上/支出をまとめて損益計算書をつくる |
② 書類を作成する | 青色 or 白色申告の「確定申告書B」+「収支内訳書」を用意 |
③ 税務署に提出する | e-Tax/郵送/持参のいずれか。翌年3月が中旬が期限目安 |



“所得がある人は全員やる”という原則があります。
店舗名義で売上があっても、確定申告していない場合は無申告加算税や延滞税の対象になる可能性があります。



なるほど… だから“売上と経費の記録”が最初に大事なんだね



そういうことです。
そして、その“記録”をラクにしてくれるのが次のテーマ、帳簿と会計ソフトなのです。
第3章|毎日何をすればいい?確定申告の準備ルーティン



確定申告しなきゃいけないのは分かったけど…
正直、何をどうやって記録すればいいのか分からないんだよね。
レシート取っておけばいい?それともエクセルとか?みんなどうしてるの?



それも“あるある”な疑問ですね。
難しく考えるよりも、まずは“毎日のルーティン”を作っておくと気がラクになります。
こんな感じで流れをつかんでみましょう。
確定申告に向けた毎日の経理ルーティン(初心者向け)
項目 | 毎日やること | 備考 |
---|---|---|
売上記録 | その日の売上を記録する(現金/カード別) | POSレジがあれば自動連携も可 |
経費記録 | レシートを保管+用途をメモ(ドリンク仕入など) | 領収書がない場合はメモでも代用可 |
給与・日払い | キャストへの支払い記録+サインなど保存 | 後で“労務トラブル”回避にも役立つ |
データ保存 | スマホで写真+Googleドライブ等に保管 | 紙だと失くしやすいのでデジタル推奨 |



こうして見ると、やること自体はシンプルなんだね。
むしろ“やらなきゃ”って思ってただけで、ちゃんと習慣にすればいけそうかも



“完璧を目指すより、ざっくりでいいから続ける”のがコツです。
最初から会計ソフトを使えばもっとラクになるけど、まだ不安ならまず紙でもスマホメモでもOK!
- 内装の見積もり
- 食器や制服の購入
- 物件探しの交通費 など…
これらは開業準備中でも、帳簿につければ「創業費」として経費処理が可能です。



えっ、今のこの準備段階の出費も帳簿に書いていいの!?
それは助かる……最初からちゃんと残しておかないとダメなんだね



はい。開業前に記録していなければ、確定申告時に経費として認められません。
よって、準備段階から“記録を残すクセ”を持つことが重要です。



じゃあ次は、実際にどんな方法で帳簿をつければラクになるのか?
“手書き・エクセル・会計ソフト”の3パターンを比較してみようか
第4章|帳簿は手書き?エクセル?会計ソフト?おすすめの管理方法



毎日の記録が大事なのは分かったけど…
実際、帳簿ってどうやってつければいいの?
ノートに書くのがいいの?それともエクセル?
それとも…やっぱり会計ソフト?



選択肢は3つ。
どれも一長一短あるから、自分のスタイルに合うやり方を選ぶのがコツです。
それぞれの特徴をまとめたテーブルを見てみましょう
帳簿の管理方法 比較表(夜職オーナー向け)
管理方法 | メリット | デメリット | 向いてる人 |
---|---|---|---|
手書き帳簿 | ・アナログで安心感 | ・費用ゼロで始められる・集計が手間 | ・ミスが出やすいパソコンが苦手な人 |
エクセル管理 | ・カスタム自由 | ・数式や表で見やすい・ミスが出るとバグる | ・手入力の手間が多いエクセルに慣れてる人 |
会計ソフト | ・確定申告まで連携可能 ・スマホ対応も多数 | ・自動計算でラク・最初の設定がやや面倒 | ・有料(月1,000円〜)長く経営を続けたい人 |



なるほど…“とりあえず始めるなら手書き”、
“ちゃんとやるなら会計ソフト”って感じだね



最初は紙でも全然OKだけど、
本気で“売上管理”と“節税”を考えるなら、早めに会計ソフトに切り替えるのがベターです。
その方が、あとで泣かずに済みますから



会計ソフトの使用は、確定申告の手間を約90%削減できます。
また、売上推移や費用分析も可能になるため、“店の経営を数字で見る”習慣がつきます。



次は、そんな会計ソフトの中でも、
ナイトビジネスオーナーに合う“おすすめソフト”を比較して紹介します。
第5章|ナイトビジネス向けおすすめ会計ソフト3選|どれが合う?





じゃあ実際、どの会計ソフトを選べばいいの?
“freee”とか“マネーフォワード”って聞いたことあるけど…違いが分からなくて…



ナイトビジネスオーナーにとって“操作のしやすさ”と“確定申告サポート力”が大事だから、そこにフォーカスして3つに絞って比較です。
ナイトビジネスオーナー向け会計ソフト3選 比較表(2025年版)
ソフト名 | 特徴と強み | 月額(税込) | 向いてる人 |
---|---|---|---|
マネーフォワードクラウド会計 | ・スマホアプリ◎・レシート撮影で自動入力 ・分析ダッシュボードあり | 個人:1,078円〜 法人:3,980円〜 | 記帳苦手&分析もしたい人 |
freee会計 | ・スマホ完結で初心者に優しい ・質問形式で確定申告できる ・POSレジ連携が豊富(Square推奨) | 個人:1,628円〜 法人:2,618円〜 | 会計アレルギーのある初心者 |
弥生オンライン | ・昔ながらの安心感・白色/青色どちらにも対応 ・税理士と連携しやすい | 個人:880円〜 法人:2,200円〜 | 税理士と一緒にやる前提の人 |



“freee”はスマホに強そうだし、
“マネーフォワード”はグラフとか見やすいのね。
弥生はちょっと昔っぽいけど、信頼はありそう…



個人的には“マネーフォワードクラウド会計”がいちおしです。
グラフで数字を“感覚で”見られるし、スマホでも記帳OK。
あとで紹介する“Square POS”とも相性抜群なのです!



スマホ対応×自動化×分析機能”を求めるなら、マネーフォワードが最適。
初心者で操作性重視ならfreee。
税理士前提なら弥生会計です。



ここからは、副線として“スクエアPOS×キャッシュレス決済”の話にいきましょう。
会計ソフトと連携すると、日々の記帳が自動になるから時間もミスも大幅カットなるんです!
第6章|キャッシュレス決済×POSレジで帳簿もラクラク





帳簿つけるのって、やっぱり毎日だと疲れるよね…
書き忘れとか、現金の差額とか、どうしても出ちゃうし…



そこで登場するのが、“キャッシュレス×POSレジ”の最強コンビ!
特にスクエアPOS(Square)は、ナイトビジネスの現場でも相性抜群なんです!
- キャッシュレス決済
- クレカ・QRコード・電子マネー対応(おしゃれな端末でスマート接客)
- 売上データの自動集計
- 日次・週次・月次の売上をグラフで自動表示
- 会計ソフトとの連携(freee/マネーフォワード)
- 記帳を自動化して、手入力や紙の帳簿を不要に
- スマホ・タブレット対応
- 店舗にレジ専用PCがなくても運用可能
- 導入コストが安い
- 初期費用ゼロ円〜。最小限の機材投資で済む



あっ、これこの前イベントで見た!
iPadで決済してて、なんか“ちゃんとしてる感”あってオシャレだった…



そうそう。“信用される店”に見えるって大きなポイント。
それに、売上がすべて自動で会計ソフトに流れるから、帳簿つけ忘れゼロ。
“ミスのない記帳”が、結果的に申告ミスや脱税リスクも防いでくれます。



なお、Squareは月額無料プランあり。
必要に応じてオプション追加が可能なスモールビジネス向け設計です。
記帳と申告作業を減らしたい方に有効です。
まずは無料プランに登録して操作に慣れておくことをオススメします。
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第7章|確定申告ってどうやるの?ざっくり手順を予習しよう



で、最終的に“確定申告”ってどうやってやるの?
帳簿をつけてるだけじゃ済まないんでしょ…?



はい、そうですね。
帳簿をつけた“その先”が確定申告だから、全体の流れを知っておくと不安が減ります。
ざっくりわかる!確定申告のステップ(個人事業主版)
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① 1年間の売上と経費を集計する | 帳簿や会計ソフトで「損益」を出す | 12月末で〆て、合計を出す |
② 申告書を作る | 確定申告書B+青色申告決算書(または収支内訳書)を記入 | 会計ソフトがあるとラク |
③ 提出する | e-Tax(ネット)・郵送・持参のいずれか | 毎年2月16日〜3月15日が期限 |



ポイントは“集計・書類作成・提出”の3ステップ。
なお、控除の申請(例:青色申告65万円控除や医療費控除)を含めると、正確な書類作成が必要になります。



ちょっと難しそうだけど、流れが見えたら“できるかも”って気がしてきた!



詳しい書き方とかe-Taxの使い方は、別の記事でしっかり解説してます。
今は“帳簿をちゃんとつける”ことに集中すれば大丈夫です。
まとめ|“申告の不安”は準備とツールで減らせる



ここまで見てきたけど、「確定申告って難しそう…」「帳簿なんてつけられる気がしない」
そんな不安は、“ちょっとした準備”と“便利なツール”でかなり軽くなります。
- 開業前から領収書・支出を記録し、“創業費”として計上する準備をする
- 帳簿の管理方法は“自分に合った続けやすさ”で選ぶ(手書き/エクセル/会計ソフト)
- 売上記録はPOSレジ×キャッシュレス決済で自動化すると、記帳のミスが減る
- freeeやマネーフォワードなど、ナイトビジネスでも使いやすい会計ソフトを活用する
- ツールを使いこなすと“税務署”だけでなく、“銀行”や“スタッフ管理”にも強くなる



帳簿管理と申告は、“作業”ではなく“経営の武器”になります。
やる人は強くなり、やらない人は後で困る。



この記事では年末までの日々の記帳の方法についてやったのね。
次の記事は年末がきてからのやり方ね!



