山本綺羅星事業計画は完成。融資も通った。
内装ももうすぐ終わる。SNSも動いてる。メニューもできた。
……あとは開店を待つだけ。
なのに、怖いの。
「絶対に潰れない方法」って、ないの?



怖いのは正常です。
開業ってのは、“希望と不安の真ん中”に立つことですから。
で、結論から言いますね。
潰れる店の最後はだいたい同じです。「利益」じゃなくて「手元のお金」が尽きて止まる。
これが資金ショートです。



絶対に潰れない方法があります。
それは 「お金を失くさないこと」。
売上でも利益でもない。
手元資金がゼロになった瞬間、店は終わりです。
ナイトビジネス開業1年目が踏む地雷は3つだけ。
先に回避策まで渡します。
| 地雷 | 何が起きる?(死に方) | 最初の一手(今日からできる) |
|---|---|---|
| 地雷① 売上と現金のタイムラグ | 売れてるのに支払い日に金がない | 「入金日ベース」で資金繰りを見る(売上じゃなく入金) |
| 地雷② 消費者金融 | 一時しのぎ→利息で首が絞まる | “今月だけ”を禁止(借りるなら事業性のルートへ) |
| 地雷③ 消費税と人件費の時限爆弾 | 通帳の金を使い切って、後から請求で詰む | 税金用口座に退避/バック・保証を設計で縛る |
運転資金の3ヶ月ルール
「売上がゼロでも、店を3ヶ月維持できる現金」を口座に残す。
これを割ったら“赤信号”。攻める前に守りを戻す。
第0章|黒字でも倒産する:「利益」と「現金」は別物





え、待って。
「潰れるのは現金が尽きたとき」って言われてもさ、
黒字なら普通は大丈夫じゃないの?
利益が出てれば、現金も増えるでしょ?



そこが、一番多い誤解です。
利益(儲け)=現金(手元のお金)じゃありません。
商売は、数字が黒くても、支払い日に現金が足りなければ終わるんです。



用語を固定します。
- 利益:売上 − 経費(帳簿上の結果)
- 現金:口座・レジにある「今すぐ払えるお金」
倒産は利益ではなく、現金残高で決まります。
図解|利益と現金がズレる構造(超ざっくり)



この「いつ?」がズレるだけで、
利益が出てても資金ショートします。
利益の世界(帳簿)
売上(今月) − 経費(今月)
= 利益(今月)
現金の世界(資金繰り)
入金(いつ?) − 支払(いつ?)
= 現金残高(いま)
たとえば、こんなズレ
| タイミング | お金が動くこと | よくある“ズレ”の例 |
|---|---|---|
| 今 | お客から現金をもらう(売上) | → カード決済だと入金は数日〜数週間後 |
| 月末 | 家賃や固定費を払う | → 今月の売上より先に「出ていく」 |
| 翌月 | キャストへのバック・歩合支払い | → 売れた月のあとに“まとめて出る” |
| 翌々月〜翌年 | 税金(消費税など)の支払い | → 忘れた頃に「ドカン」と来る |
| いつか突然 | 設備故障・トラブル対応 | → 臨時出費で一気に残高が削られる |



黒字倒産の正体は、これです。
帳簿は黒い。だが、支払い日に現金がない。
それだけで“停止”します。
ミニ事例|「売れてるのに死ぬ」ってこういうこと



たとえば今月、売上が良かったとします。
でも翌月、こうなります。
- カード売上の入金はまだ先
- 月末の家賃・光熱費は今すぐ
- キャストのバックが翌月まとめて発生
- ついでに設備修理が入る



……利益が出てるのに、
払う順番が先に来たら詰むってことね。
「売上」じゃなくて「入金日」と「支払日」で店を見る。
この感覚がないと、地雷①〜③は全部踏みます。
今日やる1つ(最短の守り)



ノートでいい。Excelでもいい。
次の3項目だけ書けばいいです。
すぐにカレンダーに書き込む。
あなたのスマホのカレンダーに入力するだけでもいい。
- 1) 口座残高(いま)
- 2) 次の支払い日と金額(家賃・給料・仕入れ・返済)
- 3) 次の入金日と金額(カード入金・売掛回収)



これが「現金の目」で、資金ショートを防ぐ第一歩です。
第1章|地雷①「売上」と「現金」のタイムラグ





第0章の話は分かった。
でもさ、結局こういうことでしょ?
「売上が入ったら、あとで現金も増える」
だったら、回してれば何とかならない?



その「回してれば」が一番危ないんです。
なぜなら、ナイトビジネスは 売上の波が大きいうえに、
支払いが“後からドカン”と来る構造だから。



地雷①はこう定義します。
帳簿上は売れているのに、支払い日に現金が足りなくなる状態。
これが資金ショートの入口です。
1-1|ナイトビジネス特有の“ズレ”が激しい理由



一般飲食店より、ナイトビジネスは「ズレ」が起きやすい。理由は3つです。
- 売上が“感情と天気”でブレる(雨・寒波・イベント・炎上で急落)
- 人(キャスト)依存が強い(休む/辞める/移籍で売上が抜ける)
- 後払いの支出が多い(バック、求人費、広告、トラブル対応)



売上が不安定なのに、支払いは予定どおり来る。
それは…キツいね。
1-2|ナイトビジネスの収益構造(一般飲食 vs ナイトビジネス)
| / | 一般飲食店 | ナイトビジネス |
|---|---|---|
| 商品 | 食事・ドリンク | キャスト・会話・空間 |
| 客単価 | 1,000〜3,000円が中心 | 5,000〜20,000円以上も |
| 売上の式 | 席数×回転率×客単価 | キャスト×指名×客単価 |
| 安定性 | 比較的安定 | 主力が抜けると急落 |
| 特徴 | 緩やかに上下 | 上下が激しい |



稼げる=安全、ではない。
稼げる=振れ幅が大きい。
振れ幅が大きいほど、ズレは事故になります。
1-3|資金ショートを起こす「3つのタイムラグ」



「ズレ」と言っても、特に危ないのはこの3つです。
| タイムラグ | 何が起きる? | よくある詰み方 |
|---|---|---|
| 入金の遅れ(カード等) | 売上は立つが現金が来ない | 月末の家賃・給料が払えない |
| バック・歩合の後払い | 売れた月のあとに支払いが膨らむ | 翌月に現金が削られて赤字化 |
| 突発出費 | 予算外の修理・トラブル | 残高が一発で死ぬ |



「今月売れた」って喜んでる間に、
来月の支払いが育ってるのか…。
1-4|思いがけない出費が“すべてを崩す”



ナイトビジネスで多い「突然の出費」は、だいたいこれです。
- キャストの急な退職 → 売上ダウン+求人広告費
- トラブル客の対応 → 警備・弁護士・示談などの臨時出費
- 空調・照明・音響の故障 → 数十万円の修理費
- 更新料・点検費・備品まとめ買い → 月末に重なると危険



資金ショートは、
「売れなかったから」ではなく、
“予定外が予定に突っ込んできた”ときに起こる。
1-5|チェックリスト|地雷①の回避策(現金ルール化)



ここからが実務です。
地雷①は、才能じゃなく ルールで潰せます。
- 売上ではなく 入金日ベースで見る(カードは“未来の現金”)
- 「次の支払い」から逆算して、残高を守る
- “今月の黒字”より、来月末までの現金を優先する
- 口座残高(いま)
- 次の支払い(家賃・給料・外注・返済・税金)合計
- 次の入金(カード入金・売掛回収)合計
- 支払い合計が残高を上回る(=確定で詰む)
- 来月のバック支払いが読めていない
- 「イベントで取り返す」前提になっている



やることが見えた。
売上を見るんじゃなくて、
「支払い日まで生き残れるか」を見るんだね。



そう。
地雷①は「現金の目」を持てば回避できる。
次は、地雷②。
“今月だけ”を口にした瞬間に始まるやつ。
第2章|地雷②「消費者金融」という甘い罠





地雷①は分かった。
じゃあさ、もし今月だけ足りなかったらどうするの?
来月イベントもあるし、ちょっと借りて繋げばいいじゃない。



……その「今月だけ」が、地雷②の合図です。
資金ショートは“事故”で済むことがある。
でも消費者金融は、事故を「習慣」に変えるんです。



地雷②はこう定義します。
資金繰りの穴を「高金利」で埋める行為。
以後、商売は「営業」ではなく 返済のための作業になります。
2-1|なぜ手を出す?(現場の引き金)



借りる理由は、だいたい“生活感のある恐怖”です。
- 給料日が迫っている(今日払わないと人が消える)
- 修理費・更新料が思ったより高い
- 税金・請求が想定より早い
- クレーム対応で出費が増えた
- 「来月の週末イベントで取り返せる」と思ってしまう



うわ……全部ありえる。
怖いのは「借りたくて借りる」んじゃなくて、
「払わなきゃ終わる」から借りるってことね。
2-2|比較表|消費者金融 vs 銀行・信用金庫(違いは“時間”)
| 比較 | 消費者金融 | 銀行・信用金庫 |
|---|---|---|
| 審査 | 甘い・速い | 厳しい・時間がかかる |
| 必要書類 | ほぼ不要 | 事業計画・試算表など |
| 入金まで | 即日〜数日 | 1週間〜1ヶ月 |
| 金利 | 高い(年利15〜20%超も) | 低め(年利2〜5%など) |
| 返済 | すぐ始まる/利息が重い | 計画で組める |



ここでのポイントは金利より先に、
「即日」=思考停止が起きることです。
間に「相談」や「改善」が挟まらない。
2-3|図解|地獄のループ:「借りて返す」だけの商売



地雷②が怖い理由は、構造が単純だからです。
- 今月足りない → 借りる
- 来月、返済が発生(元本+利息)
- 返済したら、今月の支払いがまた来る
- また足りない → 追加で借りる
- 気づけば「売上の一部が最初から利息で消える」



数字が回っているだけ。
帳簿が黒字でも、現金は残らない。
これを 経営破綻と呼びます。



「売る」ためじゃなくて「返す」ために店を開ける…。
それ、地獄だ。
2-4|“ズレ”があなたを追い詰める(地雷①と地雷②の合体事故)



地雷①の「ズレ」に、地雷②の「利息」が乗ると、もう逃げ場が減ります。
- 雨で客足ゼロ → 売上不足
- 指名キャストが突然辞めた → 売上急落+求人費
- 税金の通知が思ったより早い → 現金が削られる
- 返済が「今月分」じゃなく「前月分+利息」になってる → さらに苦しい



一度借りると、次の月は「返済」が固定費化します。
固定費が増える=損益分岐点が上がる。
つまり、店は“前より売らないと生き残れない体”になります。
2-5|チェックリスト|地雷②の回避策(借りる前にやる順番)



消費者金融に行く前に、順番があります。
これを「型」として覚えてください。
- 支払いを並べる(いつ・いくら・止めたら何が起きる)
- 止められる支出を止める(広告・仕入れ・保証の上積み)
- 交渉する(家主・業者・外注へ支払日の調整)
- 売上を前倒しする(前売り・予約・回数券など“現金先取り”)
- 借りるなら“事業性”で一本化(信金・制度融資・公庫の相談)



禁止事項を宣言します。
「今月だけ」を理由に消費者金融で穴埋めしない
返済を「来月の売上」で考えない
この2つを破ると、ほぼ戻れません。



……分かった。
借りる前に“順番”がある。
それを飛ばすのが、罠なんだね。
第3章|地雷③「消費税」と「人件費」の時限爆弾





地雷①と②は分かった。
じゃあ最後の地雷③ってなに?
通帳にお金が入ってたら、内装もうちょい豪華にしたり、
仕入れ増やしたり、キャストも厚くしたくなるんだけど……。



そこが“開業1年目あるある”です。
多くの経営者は、通帳に入っているお金を ぜんぶ「自分の売上」だと勘違いします。
でも、その中には 「触ったら詰むお金」 が混ざっています。



地雷③は2本立て。
爆弾①:消費税(預かり金)
爆弾②:人件費(バック・保証)の肥大化
どちらも「今すぐ爆発」じゃない。
忘れた頃にドカンが一番危ない。
3-1|爆弾①:忘れた頃にやってくる「消費税」=預かり金



消費税って……払うのは知ってるけどさ。
通帳に入ってるなら、私のお金じゃないの?



違います。
消費税相当分は“預かり金”の考え方。
(※課税・納税の扱いは事業形態で変わるので、最終は税理士に確認)



ナイトビジネスはお客さんが「税込で払う」ことが多い。
つまり、売上の中に “税金っぽい部分”が自然に混ざるんです。
これを生活費や内装で使ってしまうと、後で請求が来た時に
「そんな現金ない」になりやすい。
- 支払いは「あとで」来る(タイムラグ)
- 金額が「まとまって」来る(ドカン)
- しかも、通帳の残高を見てると錯覚する(自分の金に見える)
対策:納税用口座に“毎月退避”が最強



鉄則はこれ。
・売上から一定額を 毎月、納税用口座に移す
・その口座は「触らない」と決める



ポイントは精神論じゃなくて 仕組み化。
「使っちゃダメ」と我慢するより、
“最初から見えない場所に隔離”した方が勝ちます。
3-2|爆弾②:キャストへの「バック」と“保証”で人件費が爆発する



人件費ってそんなヤバい?
キャスト増やせば売上も増えるし、回るでしょ?



ナイトビジネスは、一般飲食と違って
商品=人(キャスト)の要素が強い。
だから「人件費がコストの中心」になりやすいんです。



ここで多い死亡パターン。
売上が伸びたのに、残る現金が増えない店。
忙しいだけで手元が薄い。資金ショート予備軍。
- 高バックで粗利が薄くなる
売れても売れても、残らない - 時給保証・待機保証で固定費化する
売上が落ちた月に耐えられない - 求人費・紹介料が“追加人件費”として乗る
人が入れ替わるほど、現金が減る



……分かる。
集めたい一心で、条件を上げたくなる。
でもそれって、未来の自分の首を絞めるのか。
目安の考え方:「まず残る金」を先に計算する



順番を逆にしろ。
「払えるから雇う」じゃない。
「残る設計にしてから雇う」。
- 売上
- -(マイナス) バック(歩合)
- -(マイナス) 時給・保証
- -(マイナス) カード手数料・広告
- -(マイナス) 家賃・光熱・通信
- ここまで引いて、最後に現金が残るかを確認。



“集客より先に”やる計算がこれです。
集客はアクセル。
でもアクセル踏む前に、ブレーキと足回りを固めないと事故ります。
3-3|チェックリスト|地雷③の回避策(ルール化)
爆弾①(消費税)を処理するルール
- 納税用口座を作る(生活口座と分ける)
- 毎月、一定額を自動で移す(人間の意思に任せない)
- 「これは預かり金」という前提で、残高を眺めない
爆弾②(人件費)を処理するルール
- バック率・保証条件に上限を作る(青天井にしない)
- “売上が落ちた月”でも耐えられる固定費設計にする
- 求人費・紹介料も「人件費」として資金繰りに入れる
- 新制度を入れる前に「残る現金」を逆算する
危険サイン(赤ランプ)
- 通帳残高が増えると、すぐ固定費を増やしたくなる
- 「今月は売れてるから大丈夫」で支払いの準備をしない
- キャストを増やすほど、残る現金が減っている



地雷①は“ズレ”。
地雷②は“利息”。
地雷③は“預かり金と固定費”。
ここまで踏まえたら次は最終防具。
口座にいくら残せば安全かを決める。
第4章|銀行口座にいくらあれば安全?「運転資金3ヶ月ルール」



地雷は分かった。
じゃあ逆に聞くけど——
口座にいくら残ってたら「安全」なの?
残高がいくらを切ったら危険信号、ってラインが欲しい。



いいですね。そこが“守りの完成”です。
安全ラインは感覚じゃなく、2つの数字で決まります。
1) 毎月の生存ライン(損益分岐点)
2) 口座に残す盾(運転資金)



結論だけ先に言います。
「売上がゼロでも3ヶ月維持できる現金」を口座に残してください。
それが運転資金3ヶ月ルールです。
4-1|毎月の「生存ライン(損益分岐点)」を出す



損益分岐点って、要するに「トントンの売上」だよね?



そう。
ただしナイトビジネスは、ここを雑にすると死にます。
「なんとなく」ではなく、固定費と最低運営費を全部足して出す。
生存ラインに入れるもの(最低限)
固定費(毎月ほぼ確定)
- 家賃・共益費
- 光熱費・通信費
- リース・サブスク
- 借入返済(あるなら)
- 保守・点検など
最低運営費(売上が落ちても消えない系)
- 最低保証の人件費(店を開けるために必要な人数分)
- 最低限の広告・求人(ゼロにできないライン)
- 仕入れの最低ライン(業態による)



ここまで出すと、あなたの店が
「月いくら稼がないと生存できないか」が1行で見えます。
4-2|魔法の盾「運転資金は3ヶ月分」



で、その“3ヶ月分”って、何を3ヶ月分?



基本はこれ。
(固定費+最低保証の人件費)×3ヶ月
※「売上が落ちても消せない支出」を中心にする。



ナイトビジネスは、必ず“売上が落ちる月”が来ます。
理由は簡単で、商売が「人と気分」に寄ってるから。
だから、売上が落ちた瞬間に
「借りる」「滞納する」へ飛ばないためのクッションが3ヶ月です。
- 閑散期(天候・季節)
- キャストの離脱・炎上・体調不良
- 近隣トラブル、設備故障
- 予定外の大きい出費
4-3|計算テンプレ(ここだけ埋めればOK)
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 家賃・共益費 | A円 |
| 光熱費・通信費 | B円 |
| リース・サブスク | C円 |
| 借入返済(あるなら) | D円 |
| 最低保証の人件費 | E円 |
| 最低限のその他固定費 | F円 |
| 合計(固定+最低運営) | T円 |
運転資金の目安:T × 3ヶ月 = 3T円



この 3T円 を、口座から消した時点で危険です。
「今月売れてるから」では回復しません。
回復するまで、支出設計を落とす必要があります。
4-4|危険信号(赤ランプ)と行動ルール
赤ランプ(1つでも当てはまったら守りに戻る)
- 口座残高が 3T円を割った
- 来月の支払いが「来月の売上前提」になっている
- 税金・人件費の“後払い”が見えていない
- 「イベントで取り返す」が口癖になっている
- 追加の固定費を止める(保証・上乗せ・無計画な広告)
- 支払いスケジュールを整理(いつ・いくら・優先順位)
- 条件交渉(家主・業者・外注)
- 売上ではなく「現金」を前倒しする施策(予約・前売り等)
- 必要なら事業性の相談ルートへ(消費者金融には行かない)



なるほど……。
「売上があるか」じゃなくて、
売上が落ちても耐えられる残高を持てってことか。



そうです。
この“余裕”があると、焦って無茶をしなくなります。
無茶をしない店は、結果的に長く続く。



地雷①〜③を回避し、運転資金を死守する。
これで「開業1年目の即死」はほぼ防げます。
次は最後に、3つの地雷を1枚で総点検して終わります。
まとめ|倒産原因1位「資金ショート」から逃げるための最終チェック



ここまでで、開業1年目が踏みがちな地雷は全部出揃いました。
最後に、この記事の結論を“点検表”として固定しておきましょう。
ここだけ見返せば、毎月の安全確認ができます。



資金ショートは「不運」ではない。
構造の見落としで起きる。
見落としを潰せば、即死は避けられる。



よかった……。
怖さの正体が分かったら、やることが見えるね。
最終チェック|開業1年目が踏む「3つの地雷」
よくある死に方
- 売上はあるのに、支払い日に現金が足りない
回避の合言葉
- 売上じゃなく“入金日”で見る
毎週5分の確認
- 口座残高(いま)
- 次の支払い合計(いつ・いくら)
- 次の入金合計(いつ・いくら)
よくある死に方
- 「今月だけ」が習慣化 → 利息が固定費化 → 返済のための営業になる
回避の合言葉
- “今月だけ”を禁止
借りる前の順番(型)
- 支払いを並べる(優先順位)
- 止められる支出を止める
- 支払い条件を交渉する
- 現金を前倒しする(予約・前売り等)
- 借りるなら事業性の相談ルートへ(一本化)
よくある死に方
- 通帳の金を“全部自分のもの”だと勘違い
- 忘れた頃の請求/保証・バックの膨張で残高が死ぬ
回避の合言葉
- 触ったら詰む金を隔離/人件費を設計で縛る
最低限のルール
- 納税用口座に毎月退避(触らない)
- バック率・保証条件に上限
- 求人費・紹介料も人件費として資金繰りに入れる
- 新しい制度を入れる前に「残る現金」を逆算
最終結論|安全ラインは「運転資金3ヶ月」



安全ラインはこれ。
(固定費+最低保証の人件費)× 3ヶ月
この現金を口座から消した瞬間、危険域。



この“盾”があると、閑散期が来ても焦らない。
焦らないと、無茶な借入も無茶な条件変更もしない。
結果として、店は長く続きます。



私、やっと分かった。
「売上を上げる前に」
死なない設計を先に作るんだ。



ここまでが「守りの技術」です。
でも、綺羅星さん。
商売は守るだけじゃ、長くは続きません。
最後に必要なのは——
お金を“どう扱うか”という心の話です。





