最終章|ものがたりに終わりはない
アカガネ所長飲食店の経営は、どれだけ情熱を注いでも、市場の変化や予期せぬ出来事で、終わりを迎えることがあります。
でも、その経験は無駄になりません。
廃業は「終わり」でもあり、次の「始まり」でもあるんです。



…





承太郎さん。
もし将来、すべてを失って“不幸”だと感じたとき、
なぜそれを“不幸”だと分かるんでしょう。



それは、あなたの中に“幸せ”を知っている部分があるからです。
夜があるから、朝がわかる。



人生が一冊の物語なら、どん底は――
クライマックスの真ん中かもしれません。



だから、どうか。
自分で筆を置かないでください。
まだ最終ページではありません。
暗いのは、明るい方へ向かっている途中かもしれない。
人生は、そうやって進んでいきます。



……たとえ、事業が行き詰まったとしても。
日本には、立ち直るための制度がちゃんとあります。
あなたが思っているより、ずっとたくさん。
再挑戦向けの融資。生活を立て直すための相談窓口。
雇用保険がなくても使える給付金や、再就職を助ける手当。
家賃が厳しいときの支援も――あります。全部、あるんです。
借金が苦しいときの整理だって、
任意整理、個人再生、自己破産。
「返せないなら終わり」じゃない。
順番があります。法的な手段があります。
廃業=終わり、ではありません。
「止まった人が、また歩き出す」ための仕組みが、
最初から用意されている。



私は、行政書士です。
申請書の書き方が分からなくても、大丈夫です。
私が隣で。いちばん側で。
一緒に考えて、書き上げます。
……あなたが、迷わないように。
困難に直面した人が、行政の支援を“正しく”受けられるようにする。
それが私…行政書士の使命です。



そして私の仕事は、飲食店開業という“夢の入口”を開くことです。
でも、夢が叶った瞬間がゴールじゃない。そこからが始まりです。
嵐の日は必ず来ます。
だから、ひとりで抱え込まないでください。
数字も、資金繰りも、方向転換も――
整理して順番にやれば、道は見えます。
あなたの努力が「失敗」で終わらないようにする。
それが、私の責任です。







・・・!



とても心強いよ。ありがとう!
ふたりに出会えたことにとても感謝しているよ。
あれから



ついに念願だった脱サラを達成できました。
ありがとうございます!



おつかれさまでした。
経営者としてはこれからがスタートです。
無理をなさらずに頑張ってくださ…



ジュリリ、ジュリリ



てっ!?シマエナガくん!!なに、油断しているの!
元の姿にもどってるよ!!



所長こそ、最初から
ずっと顔だけ道産子のままでしたよ。



Oh mon Dieu!!
なんで言ってくれなかったの?
とりま…脱出!!




「……さて、今日もお便りのご紹介です。
今年も“雪の妖精”シマエナガの姿が観測されています。
札幌市内でも多くの目撃報告がありますので、みなさんも探してみてはいかがですか?」


──おしまい。

