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小さなバーの開業設備まとめ|10坪でやるなら必須のアイテムを解説

山本綺羅星

10坪くらいの小さなバーって、実際どれくらいの設備が必要なの?
カウンターだけでいいのか、それとも本格的な厨房設備もいるのか…。

アカガネ所長

小さなバーは限られたスペースだからこそ、“何を入れるか”より“何を入れないか”が大事になります。
つまり“最小限で最大の効果”を出すのが、経営者の手腕なのです。

この記事でわかること
  • 10坪のバーに必要な「最低限の設備と道具」がわかる
  • 中古やリースを活用して、初期費用を抑える方法がわかる
  • メニュー・予約・SNS連携など、デジタル設備の活用ポイントがわかる
シマナガ

必要な設備は業態と営業形態によって変動します。
ワンオペ営業・深夜営業・軽調理の有無などを軸に、
『必須設備』『あると便利』『外部設備(HP等)』に分類して整理していきましょう。

この記事を書いた人

こやけ企画代表:たがわひでゆき

たがわ ひでゆき

所有資格:行政書士・簿記2級
趣味:プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

目次

10坪バーの基本設備|必須アイテムと配置の考え方

10坪の標準構成とは?

山本綺羅星

そもそも10坪って、どれくらいの広さだっけ?
本当に営業できるの?

アカガネ所長

10坪(=約33㎡)は、カウンター6〜8席+ボックス席4〜6名分が目安ですね。
意外とやれるんですよ。工夫次第で “濃密な空間” を作れるのが小さなバーの魅力です。

10坪の標準構成とは?
  • 想定席数:カウンター6席 + 小さなテーブル or ボックス席4席(最大10〜12人収容)
  • 厨房の広さ:バックバー&簡易調理ゾーンで約3坪
  • 接客スペース:約7坪で客席・通路・入口ゾーンを確保
山本綺羅星

つまり、残り7坪で居心地の良い環境のまま、どれだけお客さんを効率よく入れるかってことね。

アカガネ所長

配置に意識してお店づくりを進めていきましょう。

配置のポイントは「3つの動線」

動線説明
客動線カウンター・トイレ・入口を妨げずにスムーズに移動できること
作業動線カウンター内で注文・配膳・洗い物が回遊できる配置
提供動線注文→調理→提供→片付けが最短距離で回ることを意識
シマナガ

これらを意識しておくと、たとえ10坪でもストレスのない営業ができるようになります。

小さなバーに必須の厨房設備リスト

山本綺羅星

配置や動線についてはわかったけど、10坪くらいのバーの場合、どんなものを買わないといけないの?

シマナガ

限られたスペースをどう活かすかが、10坪バー開業のカギになります。ワンオペでも回せて、保健所の基準もクリアできる“最小構成”を見てみましょう

設備アイテム名小さなバーに必要な理由
調理系IHコンロ or 小型ガスコンロ火気設備は1〜2口でOK。軽食やおつまみが中心ならIHでも十分。
省スペースで安全性も高い。
冷蔵設備コールドテーブル(冷蔵)冷蔵機能と作業台を兼ねた万能アイテム。
バーでは氷・お酒・軽食材の収納に便利。
縦型冷蔵庫(1ドア)仕込み済み食材やドリンクのストック用。
省スペース型を選ぶのが鉄則。
洗浄系二槽シンク衛生管理と営業許可の条件。
水とお湯の蛇口が独立した2層シンクであること
手洗い器飲食店営業許可の基準で、非接触型の蛇口が必要
センサー式・セルフストップ式が望ましい。
作業スペース調理台(作業台)コールドテーブルだけでは狭い場合に導入。
引き出しや収納付きのタイプがおすすめ。
氷製造製氷機(30kg前後)小型でOK。座席数×1.5kgが目安。
アンダーカウンタータイプなら作業スペースも確保可能。
収納系戸付き食器棚・吊り棚営業許可の基準により“扉付き”が必須。
食器や備品をホコリや害虫から守るための設備。
提供・接客カウンター&スツール6〜10席が理想。高さと座り心地が重要。
内装コンセプトと合わせて選定しよう。
保安・衛生消火器・換気扇・滑り止めマット火気と油分を扱う場所の最低限の安全設備。
これがないと営業許可が通らない場合も。
アカガネ所長

設備の選定は“省スペース・低コスト・高効率”の3点を基準にしましょう。
特に居抜き物件を利用する場合、すでに備わっている設備を生かせば初期費用を大きく削減できます。

10坪バーならではのレイアウト術
  • コールドテーブルを中心に回遊動線を組むと効率的
  • 吊り棚や壁面収納を活用して床面積を圧迫しない工夫を
  • 厨房内は90cm以上の通路幅が目安。動線重視で配置!

小さなバーの厨房設備を選ぶときの注意点

山本綺羅星

設備のリストはわかったけど…ほんとにこれだけでうまくいくのかな?サイズ感とか、他にも気をつけなきゃいけないことってある?

アカガネ所長

その疑問、開業準備中の人みんなが一度は悩むポイントです。
特に10坪のような小規模店舗では、“選ばないと失敗する”ことも多いんですよ。

1.店舗面積や動線を考慮しよう

ワンポイント

小さなバーの厨房では、設備のサイズ選びが死活問題です。
大きすぎると通路を塞いでしまい、ワンオペ営業では致命的なミスや事故につながります。
一方で、小さすぎるとオペレーション効率が悪くなり、回転率やサービス品質に影響が出ます。

導線を確保しながら、必要な機能を満たす「ジャストサイズの設備」が理想!

2.メニューに合わせた設備を選ぼう

シマナガ

厨房設備は“作りたいメニュー”に合わせるのが鉄則です。
例えば――

メニュー構成必須設備の傾向
焼き物・揚げ物が多いガスコンロの口数が多いものを選ぶ
冷凍食材を多く扱う容量の大きい冷凍庫が必要
ドリンクが主力製氷能力の高い製氷機が必須

メニュー開発→必要設備リスト→レイアウト設計という順で考えるのが◎

3.排煙・換気設備も忘れずに!

アカガネ所長

バー業態では意外と見落とされがちですが、煙やニオイの対策は非常に重要です。
排煙・換気ダクトを適切に設けることで、客席や服にニオイが残るトラブルを回避できます。

シマナガ

小規模店舗こそ、機能性と空間効率を両立させる設計が重要です。
コンセプトと動線、設備の整合性をチェックしながら、無駄のない厨房づくりを心がけましょう。

4.厨房機器のリース契約も視野に

アカガネ所長

初期費用を少しでも抑えるには、中古購入 or リース契約が選択肢になります。
厨房機器はリース可能な機器が多く、内装業者やリース会社と提携しているケースもあります。

いきなり新品を買うより、資金繰りとリスク分散の面でもリースは有効です。

費用を抑える3つのコツ|中古&リース活用術

シマナガ

新品だけで揃えると、たとえ10坪でも300万〜500万円は覚悟が必要です。
でも、中古品やリース契約を使えば、初期費用は100万円台〜まで下げられます。

比較項目中古がおすすめリースがおすすめ
初期費用を抑えたい
品質保証を重視したい△(業者選定次第)◯(メンテ込み)
短期・副業向き×(再販しづらい)◯(契約終了で返却)
最新設備が必要
アカガネ所長

中古に抵抗がある人も、リースなら新品・保証付きで損金計上も可能
“中古+リースのハイブリッド”で、目的に応じて上手に使い分けましょう。

必要な設備・備品と価格目安

項目新品価格帯中古価格帯備考
冷蔵庫約20万~250万円約10万~150万円業務用。サイズや機能により価格が変動
製氷機約10万~120万円約5万~80万円アンダーカウンター型が一般的
シンク約2万~15万円約1万~10万円保健所の基準により2槽式が推奨
コールドテーブル約15万~145万円約8万~100万円作業台兼冷蔵庫として使用
コンロ(IH/ガス)約2万~100万円約1万~50万円調理内容に応じて選択
換気扇約3万~10万円約1万~5万円厨房の換気に必要
エアコン約30万~150万円約15万~100万円店舗の広さに応じて選定
バーカウンター約30万~200万円約15万~150万円店舗の顔となる設備
椅子(10脚)約4万~20万円約2万~15万円耐久性のある業務用が推奨
照明約10万~50万円約5万~30万円雰囲気作りに重要
レジ(POSがおすすめ)無料~20万円約5万~15万円タブレット型も選択肢
おしぼりウォーマー約1万~2万円約5,000~1万円お客様サービス用
看板(LED含む)約5万~10万円約3万~8万円店舗の認知度向上に寄与

食器・グラス類と価格目安

項目新品価格帯中古価格帯備考
グラス類(各種)約5万~15万円約2万~8万円ロックグラス、ワイングラス、ビールグラスなど
食器類約3万~10万円約1万~5万円皿、フォーク、スプーンなど
調理器具約5万~20万円約2万~10万円包丁、まな板、鍋など
収納棚約1万~10万円約5,000~7万円食器やグラスの収納用
清掃用品約5,000~2万円約3,000~1万円モップ、バケツ、洗剤など

バー特有の必須ツール一覧

アカガネ所長

小さなバーを開業する際、効率的なオペレーションと魅力的なカクテル提供のためには、特有のバー用品を揃えることが重要です。
以下に、バーで使用される主要なツールとその役割をまとめました。

ツール名用途・特徴
シェーカーカクテルの材料を氷と共に振って混ぜるための道具。3ピースシェーカーが一般的で、初心者にも扱いやすい。
ジガー(メジャーカップ)カクテルの材料を正確に計量するためのカップ。一般的に30mlと45mlの両端を持つダブルジガーが多く使用される。
バースプーンカクテルをステア(攪拌)する際に使用する長いスプーン。スパイラル状の柄が特徴で、効率的な混合が可能。
ストレーナーシェーカーやミキシンググラスからカクテルを注ぐ際に、氷や果肉を除去するための濾し器。ジュレップストレーナーなどの種類がある。
ミキシンググラスステア技法で使用する厚手のグラス。材料と氷を入れてバースプーンで混ぜる際に使用。
マッシャー(ペストル)フルーツやハーブを潰して香りや風味を引き出すための道具。モヒートなどのカクテル作りに必須。
アイスクラッシャークラッシュアイスを作るための機器。カクテルの冷却や演出に使用。

あると便利!+αで差がつくアイテム

山本綺羅星

最低限の設備で開業できるのは嬉しいけど、ワンオペで本当に回せるのかな…?

アカガネ所長

むしろ“小さいからこそ”最初に取り入れておきたいのがデジタル系ツールなんです。

シマナガ

小規模なバーでは、人手を増やすのが難しい分、効率的にお客さんを回して、限られた時間と席数で売上を最大化する工夫が必要です。
そのために役立つのが、以下のようなデジタル系の業務支援ツールたちです。

導入を検討したい+αツールとその効果

ツール効果・ベネフィット補足ポイント
タブレットPOSレジ注文・会計・売上分析をすべて一元管理。ワンオペでも回しやすく、ミスも減る会計ソフト連携やハンディ利用も可(例:Airレジ・スマレジ)
キャッシュレス決済会計スピードが上がり、支払いミスや待ち時間も削減。顧客満足度UPAirペイやSquareペイで初期費用ゼロも可能
光回線キャッシュレスや音楽配信、Wi-Fiサービスに必須。お店の“安定性”の土台法人向けでキャッシュバックも狙える(例:ビッグローブ光)
ホームページ店舗案内・営業日告知・メニュー更新などに活用可能。予約導線も設置できる3do1なら月額不要でデザイン性も◎
SNS運用・代行お客との関係性を築き、新規顧客の“入り口”になる。世界観を発信できる自分でやる時間がない場合は代行サービスも視野に
デジタルサイネージビルイン店舗の“見えないハードル”を突破。店外からでも雰囲気や情報を視覚的に伝える新規客には店内のp様子やぼったくりが怖くて入店ハードルが高い
アカガネ所長

特に光回線+POSレジ+ホームページの3点セットは、開業時にまとめて導入しておくとコスパもパフォーマンスも最高です。
ホームページは3do1(サンドイッチ)で、自分のペースで制作できますよ。

シマナガ

小さな店こそ、“ツールで効率化 → 時間と気持ちに余裕 → 接客の質が向上” という好循環を作りやすいのです。

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アカガネ所長

さて、小さなバー開業に必要な設備と+αツール、ここまででだいぶ全体像が見えてきましたね。
特にワンオペでの運営を目指すなら、“効率化ツールの導入”は単なる便利じゃなく“生き残り戦略”になるんです。

シマナガ

そして、ツールは“導入すること”ではなく“どこで、どう使うか”が成功のカギです。
その意味では、ホームページやSNS、デジタルサイネージは“集客装置”として非常に重要です。
どれだけ設備を整えても、来客がなければ経営は続きません。

山本綺羅星

なるほど、つまり…準備が整ったら、次は“どうやってお客さんに来てもらうか”が大事ってことよね?
私も“入ってみたい”って思わせるお店づくり、真剣に考えたいな…。

まとめ

アカガネ所長

ふぅ、ずいぶん語ってしまいましたが…要するに、小さなバーでも10坪あればちゃんとした設備を整えることは十分可能です。
必要なアイテムは限られている分、配置や選定をしっかり考えることで、ワンオペでも快適に営業できますからね。

シマナガ

厨房設備は「シンク・冷蔵庫・製氷機」が最低限。
加えて、排煙・動線・保健所基準の確認と、手洗い器の設置も忘れてはいけません。
中古とリースを使い分ければ、初期費用の圧縮にも有効です。

アカガネ所長

それと、小さなバーこそ「デジタルツール」が味方になります。
POSレジやデジタルサイネージ、SNS運用など、人手不足を補うための設備は導入を検討する価値ありですよ。

山本綺羅星

なるほど…!
少ないスペースでも、考え方次第で効率よく経営できるんですね。
しかも今どきのツールで補えるなら、初心者でも怖くないかも…!
じゃあ次は「お客さんを呼ぶ方法」ね!

※準備中

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