山本綺羅星最近、面接してもピンとこないのよね…。採用した子が売れるかどうか、どうやって見抜けばいいの?



その気持ち、わかるわ。
でもね、“売れる子”には必ず共通する“得意分野”があるの。
問題はそこを見抜いて、活かして、育てる視点がないってこと
- 稼げるキャストに育つ“タイプ別の特徴と見抜き方”
- キャストの個性に合わせた“育成&モチベ管理のコツ”
- 得意なお客様層や、避けるべきトラブル傾向の見分け方



“キャストを育てる力”が、オーナーの真の武器。
タイプ別の個性に合わせて教え方を変えることで、採用した子が“稼ぎ頭”になる可能性は何倍にもなる。
逆に、全員に同じやり方を押しつけると、モチベも下がって辞められるだけです。
第1章|キャストの“性格タイプ”を見極めよう





でも…実際、どんなタイプが売れるの?見た目?ノリ?
それとも会話力…?



大事なのは“その子の得意分野”を見つけて活かすことよ。例えば──“おっとり系”と“ノリ系”では、接客のスタイルも得意な客層も全然違うの
稼げるキャストの4タイプ
| タイプ | 特徴 | 得意な接客 | 向いてる客層 |
|---|---|---|---|
| おっとり | 落ち着き・丁寧・天然系 | 傾聴・癒し | 常連・年配層 |
| 聞き上手 | 共感力・聞き出し力 | 深掘りトーク | 幅広い客層 |
| ギャル | 明るい・ノリ・大胆 | 盛り上げ系 | 若者・グループ |
| ノリ系 | 笑顔・距離感・軽快さ | 空気づくり・瞬発力 | 陽キャ・宴会系 |



これを面接や体験入店の段階で見抜ければ、“育て方”が変わるわ



ポイントは“3つの観察ポイント”だな。これをチェックすれば、タイプが見えてくる
- 自己紹介時の声と話し方:小さめで丁寧なら“おっとり”、テンポが良ければ“ノリ系”。
- リアクションの種類とタイミング:「へえ~」と返す子は“聞き上手”、話題を振る子は“ギャル系”。
- 笑顔とアイコンタクト:自然な笑顔は武器。照れが強ければ“癒し系”として育成。



なるほど…!見た目の印象だけじゃなく、ちょっとした言動でタイプが見抜けるのね!



育成はここからが勝負よ。“この子は何が得意か?”を見つけられるオーナーだけが、一番稼げる子を育てられるの
第2章|タイプ別!稼げるキャストの育て方



タイプごとに育て方を変えるって、具体的にはどうするの?



才能の使い方”を教えるのが育成よ。同じ指導でも、刺さる言葉がタイプで全然違うの
最速で伸ばす育成ポイント


① おっとりタイプ(癒し系)
- 特徴: 落ち着き・優しさ・安心感
- 得意: 長時間席・常連・年配層
【育て方】
- 「聞き役トレーニング」からスタート
- 丁寧さを“長所”と自覚させる
- 短いフレーズでの共感を練習(例:「そうなんですね」「嬉しいですね」)
【モチベーションの押し方】
役割を与える(新人フォロー係など)
小さな成功体験を積ませると一気に伸びる
【注意点】
悩み相談を抱え込みやすい
メンタルケアと線引きをセットで教育


② 聞き上手タイプ(共感特化型)
- 特徴: 話を深掘りする・相手を安心させる
- 得意: 幅広い客層・静かに飲みたい客
【育て方】
- 「掘り下げ質問」の台本を用意(例:「それってどんな感じ?」)
- 沈黙を怖がらない“余白の取り方”訓練
- 無理に盛り上げさせない(相手に合わせる力が武器)
【モチベーションの押し方】
喜ばせた瞬間を振り返らせる
心理学的には“有能感”が伸びを生む
【注意点】
お客様の悩みを受け止めすぎる
シフト後のメンタルケア必須


③ ギャルタイプ(感化型エース)
- 特徴: 明るい・目立つ・自信家
- 得意: 若者グループ・初見の客
【育て方】
- テンションコントロール(強弱の付け方)
- 「ノリ過ぎない」境界線を教える
- SNS表現の基礎ルールを指導(事故予防)
【モチベーションの押し方】
目標数字とランク制度が刺さる
褒める頻度は高めでOK
【注意点】
自由奔放すぎると言動がトラブルに
お店のルールと枠組みは厳しめに


④ ノリタイプ(盛り上げパフォーマー)
- 特徴: 瞬発力・リアクション大・空気作り
- 得意: グループ客・イベント
【育て方】
- 時間帯別テンション調整(落ち着いた客に合わせる練習)
- “お客様全員を巻き込む”トーク導線を作る
- 大声・距離感の適正を教える
【モチベーションの押し方】
場の盛り上げが“評価される文化”を作る
店内ランキングや表彰で伸びる
【注意点】
空回りすると場の空気が崩れる
無茶振り・深酒に注意
4タイプをまとめた比較表
| タイプ | 育て方 | モチベ管理 | 得意客層 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| おっとり | 聞き役強化 | 役割付与・小さな成功 | 常連・年配 | 悩み吸収 |
| 聞き上手 | 質問テンプレ | 有能感の強化 | 幅広い客層 | 抱え込み |
| ギャル | ノリ調整 | 褒め×数字 | 若者グループ | 言動事故 |
| ノリ | 空気作り教育 | イベント評価 | 団体客 | 空回り |



タイプごとにこんなに違うんだ…。育て方の“ズレ”が伸びない原因だったのね



そういうこと。ここを押さえるだけで、新人でも“即戦力”に育つわよ



適材適所・個性最適化が基本。
次は“誰に強いか”=得意客層別のパターンです。
第3章|タイプ別:得意客層と注意すべきトラブル傾向



タイプ別の育て方がわかったら…次は“どのお客様につけるべきか”ってことよね?



そう。キャストは“誰と合うか”で売上が激変するの。相性を理解して席につけるだけで、その子の“本来の強み”が一気に開花するわ
タイプ別:得意客層マップ
| タイプ | 得意な客層 | 苦手な客層 | つき方のコツ |
|---|---|---|---|
| おっとり | 年配・常連・落ち着いた客 | 若者・ノリ強め | ゆっくり話す席で本領発揮 |
| 聞き上手 | 一人客・相談系・初見 | ハイテンション客 | 深掘り+寄り添いで固定客化 |
| ギャル | 若者・陽キャ・団体 | 静かな客 | ノリは抑えて“聞く日”をつくる |
| ノリ | 飲み会系・グループ | 内向的客 | 全体の盛り上げ役として投入 |
① おっとりタイプ|“安心感”が刺さる客層


得意客層
- 常連
- 年配のお客様
- ゆったり飲みたいビジネスマン
強みの活かし方
- 落ち着いた席につける
- 深夜帯の“癒し枠”として運用
- 誕生日や祝い事のお客様に強い(丁寧な接客で印象UP)
注意すべきトラブル
・悩み相談を受けすぎてメンタルをすり減らす
・ボーダーラインの設定が必要



このタイプは“居心地”を作れるから、一度ハマるとリピートが止まらなくなるわ
② 聞き上手タイプ|“話させる力”で固定客化


得意客層
- 一人で来る常連
- 悩み相談したいタイプ
- 語りたいタイプ
強みの活かし方
- “覚えている”を武器にする(前回話の続き)
- 静かな席やロング滞在に相性◎
注意すべきトラブル
・重い相談や恋愛相談を抱え込みすぎる
・特定の客にハマりやすい(依存・勘違いリスク)



深掘りのスキルが高いほど、距離感のガイドラインを明確に
③ ギャルタイプ|“勢い”と“華”で場をとる


得意客層
- 若者グループ
- 陽キャのお客様
- 初回で楽しく飲みたい客
強みの活かし方
- イベント・団体席につける
- 写真映えする席でSNS連動
- 若年層の常連化に役立つ
注意すべきトラブル
・テンション過剰 → クレームSNSの炎上リスク
・過度な接近・口の悪さなど言動事故



ギャルの子は才能の塊。
でも、ルールの理解は絶対に早めに叩き込むわよ
④ ノリタイプ|“空気作りのプロ”


得意客層
- 飲み会・宴会グループ
- 団体客
- 初見の盛り上げが得意な層
強みの活かし方
- 団体席の盛り上げ役に配置
- 他キャストのサポート役として楽曲・ゲームの盛り上げ
- イベント日の核戦力
注意すべきトラブル
・空回りして場を壊す
・ノリが強すぎて「うるさい」と感じさせる
・お客様への悪ノリがトラブルに発展



“元気=正義”ではない。状況判断を教えれば伸びるタイプよ。
第4章|育成現場で使えるチェックリスト&マニュアルテンプレ





タイプ別の育て方と、お客様との相性もわかってきたけど…実際の現場ではどう教えたらいいの?毎回説明してると時間が足りないわ



だから“テンプレ”が必要なのよ。新人教育って、結局は反復。最初に“型”を渡せば、育成が10倍ラクになるわ
新人育成のフロー(3日~1週間)
| 1日目 | 基本マナー・姿勢・笑顔・挨拶 | 最低限の接客ラインの確保 |
|---|---|---|
| 2日目 | タイプ別育成スタート | その子の“得意”を伸ばす |
| 3日目 | 基本トーク台本+ドリンク提案 | 売上導線の理解 |
| 4日目 | ロールプレイ・先輩同伴 | 実戦での落ち着きを作る |
| 5〜7日目 | 席について実践→振り返り | 成長スピードUP |
① 【共通】新人チェックリスト(全キャスト共通)
身だしなみ
- 清潔感(髪・メイク・服装)
- NGアクセ・過度な露出チェック
- 香水の強さ
接客の基礎
- 笑顔での挨拶
- 席に着く前の姿勢(背筋・目線)
- 正しいグラスの持ち方
- おしぼりの渡し方
- ドリンク提供マナー
会話の基礎
- 「名前+褒め+質問」の3点セット
- 話を遮らない・否定しない
- 共感の相槌(うんうん、なるほど系)
- 会話が途切れた時の予備質問3つ
危機管理
- 酔った客への対応
- 触られそうな時の対処
- トラブル報告のタイミング
- 法律(未成年・深夜勤務など)の注意点
② タイプ別:育成テンプレ(そのまま使える)
【おっとりタイプ】
口癖テンプレ:
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「お話聞かせてくださいね」
練習させること:
- ゆったり座る姿勢
- 落ち着いた相槌
- “安心感”の演出(微笑み・うなずき
褒めポイント
- 丁寧さ
- 聞き方の優しさ
- 相手のペースに合わせられる点
【聞き上手タイプ】
口癖テンプレ:
「それってどんな感じでした?」
「もっと聞いてみたいです」
練習させること:
- 深掘り質問の3パターン
- 前回来店の話の回収
- 沈黙を怖がらない訓練
褒めポイント
- 共感力
- 記憶力
- 会話の“続き”を作れる点
【ギャルタイプ】
口癖テンプレ:
「それウケるんだけど!」
「今日めっちゃいい感じだよ!」
練習させること:
- 声量の調整
- “聞くターン”の作り方
- SNSの炎上予防ルール
褒めポイント
- 華やかさ
- 場づくりの瞬発力
- 明るい空気を作る能力
【おっとりタイプ】
口癖テンプレ:
「なんか今日イイ感じー!」
「乾杯いっちゃう?」
練習させること:
- テンションの上下
- 団体席の回し方
- 「盛り上げすぎ」のライン理解
褒めポイント
- イベント力
- 初見対応
- 場の空気を読む能力
③ 今日から使える“ロールプレイ台本”



新人には“これ言っとけば形になる三本柱”を渡してあげるといいの
【ロールプレイ台本:初回トーク】
- 「今日は何で来てくれたんですか?」(きっかけ質問)
- 「へぇ~、そうなんだ!もっと聞いてみたい!」(共感+深掘り)
- 「好きなお酒あります?」(自然なドリンク導線)
【ロールプレイ台本:常連向け】
- 「前回話してたアレ、どうなりました?」(記憶回収)
- 「今日ちょっと疲れてる感じですね?」(感情読み)
- 「よかったら1杯つきあってもいい?」(提案導線)
【ロールプレイ台本:団体向け】
- 「みんな仲良いんですね!今日は誰が主役?」
- 「写真撮りましょうか?」(アイスブレイク)
- 「じゃあ改めて乾杯しましょ!」(盛り上げ)



接客は反復の世界だ。台本→実戦→反省の繰り返しで型が定着する
第5章|“辞めさせない”育成の心理学





売れる育成が大事なのはわかったけど……結局、一番困るのって“辞めちゃうこと”なのよね。
頑張って育ててもすぐ辞められたら意味がないわ…



そこに気づけてる時点で偉いわね。ナイトビジネスは“定着した子”こそが売上の柱になるの。辞めさせない育成って、実は心理学の話なのよ
① キャストが辞める理由は「仕事」じゃなく「気持ち」
- 自信がなくなった
- 怒られすぎて萎えた
- 距離感の難しい客に疲れた
- 他キャストとの比較で落ち込んだ
- 店の雰囲気が合わなかった
- 店長が怖い/相談できない



実は、接客の難しさより“感情ケア”で辞めるケースが多いの。逆に言えば、ここを押さえれば新人は残るわ
② 心理学で考える“辞めにくい店”の3条件
条件1
自分で選べている感覚(自律性)
- 自分の強みを伸ばしてくれる
- 自分の接客スタイルが否定されない
条件2
うまくできてる実感(有能感)
- ママや店長に褒められる
- “昨日よりできた”が積み重なる
条件3
人間関係が良い(関係性)
- ママ・店長に相談できる
- キャスト同士の空気が悪くない



この3つが満たされれば、人は“続けたい”という動機が自然と湧いてくる
③ 今日からできる“辞めさせない店作り”実践リスト
1. 1日1回“短く褒める
- 「昨日よりすごく良かったよ」
- 「その言い方、すごくいいね」
→ 有能感が爆速で育つ
2. タイプ別の褒め方を使う
- おっとり系:丁寧さ/空気づくり
- 聞き上手:深掘り/気づき
- ギャル:明るさ/華やかさ
- ノリ系:盛り上げ力/瞬発力
3. 小さな目標を設定(プロスペクト理論)
- 「今日3杯だけドリンク取ってみよう」
- 「常連さんの名前1つ覚えよう」
→ 達成しやすい目標は成功体験を作る。
4. 相談しやすい“心理安全”をつくる
- りん:「失敗したら、まず店長に1回LINEして」
- シマナガ:「怒るのではなく、状況把握を優先しろ」
結論:キャストは“不安”が減ると辞めにくい
5. 仲間づくりを仕組みで作る
- 会話ロールプレイをペアでやる
- 新人を先輩が1週間サポート
- 月1のミーティングで“良かった接客”共有
→ 関係性が生まれ、店に愛着が湧く



的外れな褒め方は逆効果よ。“その子だけが持ってる武器”を褒めるの
④ タイプ別:辞める前のサイン(早期察知用)
| タイプ | 兆候 | 店側の対処 |
|---|---|---|
| おっとり | 相談回数が減る、笑顔が消える | メンタルケアを増やす |
| 聞き上手 | お客様選びが偏る | 距離感の指南 |
| ギャル | 遅刻増加・SNSの匂わせ | ルール再説明+面談 |
| ノリ系 | 空回り/テンション不安定 | 固定席で安心感を作る |



辞めさせないって、“優しくする”とか“甘やかす”とは違うのね。心理を理解して、気持ちを整えてあげることなんだ…!



その通り。キャストは人間だもの。“心のコンディション”を整えてあげるのも、オーナーの仕事よ



教育・相性・心理。これで育成は完成です。
まとめ|“その子の才能”を見抜けば、売れるキャストは育つ



ここまで見てきたけど──結局、キャストって“同じ育て方”では伸びないのよ。
大事なのは、その子の“タイプ”に合わせて、才能を正しく引き出してあげること



性格と得意領域を見極めて、配置し、教育し、心理を満たす。
この3点がそろえば、大半のキャストは即戦力になる。
育成に迷う回数が減り、辞める子も減る。結果として、売上は安定する。



まずは、面接に来てくれた子たちのタイプ診断をしてみよう。
そのあと、“新人教育マニュアル”の記事で、育成の具体的な型を確認しよっと!
準備中



