
すすきのでも怪談バーやらモノマネバー、ボーカロイドバーなんて色んな楽しそうなバーが存在しているけど、これらのアミューズメントバーってどうなの?
普通のバーと何が違うのかな?儲かるの?リスクは?



そうですね。
最近は多様な業態が増えていて、夜の商売も本当にバリエーション豊かになってきました。
お酒を出すだけじゃなく、世界観・演出・体験を売る時代です。
ただし、風営法や賭博罪など法律リスクが絡む業態もあるので、そこはきちんと理解して選びたいところですね。
- 個性的なバー業態の違いや魅力、客層・料金・リスクまで網羅的に解説。
- 各バーの自分に合うコンセプトが具体的にイメージできる。
- 開業アイデアを事業計画書に落とし込む方法まで提案。何をすべきかがはっきりわかる。



自己表現の場でもある。自分の好きな世界観や趣味をそのまま店舗にできる点は、他の飲食業態にはない魅力。
運営側も来店客も「好き」を共有できる空間。
それがアミューズメントバーの本質です。
アミューズメントバーとは?



アミューズメントバーって、どこまでが含まれるのかな? なんとなくカジノとかアニソンとかあるイメージだけど、線引きってあるの?



定義はちょっとあいまいなんですが、ざっくり言うと
「お酒+何かのエンタメ」があるバー全般ですね。
たとえば、ゲーム・音楽・演劇・スポーツ観戦など、何かしら“体験”ができる場所が多いです。



…接待要素より、演出・演目・テーマ性に重きを置いた業態。
客は「会話」より「世界観」にお金を払っているともいえる。



なるほど!
じゃあ“萌え”とか“筋肉”とか、そういう偏ったテーマでもOKってことか。



むしろ偏ってるほうが個性として強いですね。
最近は「色恋なし」「キャバクラ的じゃない」ことを逆にウリにしているアミューズメント系も多いですよ。
業態別比較表(一覧で見たい人向け)
業態名 | 特徴 | 客単価 | 法的注意点 | 演出の方向性 |
---|---|---|---|---|
カジノバー | 本格ディーラーとチップ制ゲーム | 約7,000円 | 賭博罪・風営法5号に注意 | ポーカー・ルーレット体験 |
スポーツバー | スポーツ中継を観ながら飲める | 約4,000円 | 基本的に低リスク | 応援・パブリックビューイング |
オカルトバー | 怪談ライブや心霊演出 | 約3,000~5,000円 | 特定遊興に該当の可能性あり | トークショー・暗闇演出 |
お笑いバー | 芸人が漫才やトークで盛り上げ | 約2,000~4,000円 | 特定遊興の可能性 | ステージ演芸 |
アニソンバー | アニメ縛りのカラオケ空間 | 約4,000~6,000円 | 特定遊興の可能性 | アニメ映像・コスプレ |
オカマバー | おネエスタッフの接客 | 約5,000~8,000円 | 風営法1号該当の可能性 | トーク・ショー・接客 |
女装バー | お客自身が女装して楽しむ | 約4,000~6,000円 | 更衣・撮影の配慮 | メイク・交流サロン |
マッスルバー | マッチョスタッフによる接客 | 約8,000~10,000円 | 特定遊興の可能性 | パフォーマンス・撮影 |
シーシャバー | 水タバコを楽しむくつろぎ空間 | 約3,000円 | 喫煙施設として届出 | 香り・照明・チル空間 |
eスポーツバー | ゲーム観戦・対戦ができる | 約3,000~5,000円 | 風営法との関係に注意 | ゲーム実況・対戦会 |



うわー、見たことないバーばっかり!マッスルバーとか完全にネタかと思ったけど、ちゃんと業態として成立してるんだ…



そうなんですよ。「ネタからビジネスへ」昇華させるのがアミューズメントバーの面白いところです。ちなみにマッスルバーはSNS映え&イベント性で女性客に大人気です。



見せ方と演出次第で、客単価もブランド価値も大きく変わる。表はあくまで入口。次は個別に中身を見ていきましょう。
カジノバー|非日常を演出する大人の遊び場【法律リスクに要注意】



カジノバーって聞いたことあるけど、本当にお金を賭けていいの?法律的にセーフなの?



いい質問です。実は「カジノバー」は日本では“チップ制”で運営されているのが基本で、現金を直接賭けるとアウト。でもチップのやりとりで雰囲気を楽しむ分には合法とされています。ただし、グレーゾーンが多い業態なんですよ。



…賭博罪・風営法第5号との境界が曖昧。
高額景品の提供やトーナメント形式のイベントは特に注意。
摘発例も複数存在。
カジノバー|非日常を演出する大人の遊び場【法律リスクに要注意】


業態の特徴と提供スタイル
- ディーラー常駐。ポーカー・バカラ・ルーレットなどを体験できる
- 店内は高級感・非日常感を重視した内装。外国風の演出が人気
- チップを購入してプレイ。勝っても換金不可。景品提供も慎重に
客層と料金の目安
- 20~40代の男女比は6:4程度
- カジノ好き・初心者・会社帰りのグループ利用も多い
- 【料金相場】
- チャージ:500〜1,000円
- チップ購入:1,000〜3,000円単位
- トータル来店単価:約7,000円〜9,000円
メニュー構成と粗利率
- お酒メイン+軽いスナック程度。滞在時間で売上を取るモデル
- ドリンク単価:700〜1,000円が中心
- フードは「乾き物」やフィンガーフードなど簡易なものが多い
- 粗利率は高め(ドリンク90%、ゲーム100%)
開業費は1,500〜2,000万円前後(テーブル・内装・人件費含む)
- 物件選びよりも「演出力」「スタッフ教育」「法的運営」の3点が要
- 成功例の多くはSNS映えやインバウンド対策を取り入れている
- 高利益モデルだが、開業難易度は高め
法的リスクと注意点
- 賭博罪
- 勝敗に応じて現金・金券・高額景品を渡すと違法
- 風営法第5号
- 射幸心を煽るゲーム(疑似ギャンブル)を提供する場合は届出が必要
- 特定遊興飲食店許可
- ショーや演出が深夜0時以降まで続く場合に許可が必要
- 摘発例
- 地方都市・繁華街問わず全国で摘発事例あり。イベント型トーナメントは要注意



なるほど~、儲かりそうだけど、きちんと運営しないと一発アウトなんだね…



カジノっぽい”雰囲気だけを合法的に楽しんでもらう、っていうバランス感覚が重要です。



…法令順守と演出力のバランスが成功のカギです。
次は“応援とコミュニティ”で勝負するスポーツバーです。
スポーツバー|“推し”と一緒に盛り上がる!観戦型コミュニティバー



スポーツバーって、なんか安心感あるね!お客さんみんなで応援して盛り上がるの、ちょっと憧れるかも。



まさにその“みんなで盛り上がる空間”が魅力です。
プロ野球・サッカー・格闘技・ラグビーなど、スポーツ観戦をテーマにした飲食店ですね。
観戦仲間との一体感で、リピーターが増えやすいのも特徴です。



…推しの勝利が売上に直結する構造。
店内の雰囲気設計と放映スケジュール管理が成否を分けます。
スポーツバー|“推し”と一緒に盛り上がる!観戦型コミュニティバー


業態の特徴と提供スタイル
- 店内に大型モニター・プロジェクターを設置し、試合を中継
- テーマを「野球特化」「海外サッカー専門」「日本代表応援店」など絞ると集客◎
- イベント日は立ち見が出るほどの混雑に。ハイボールと歓声が飛び交う空間
客層と料金の目安
- 20〜40代のスポーツ好き男女。会社帰りの団体利用も多い
- 試合がある日とない日の売上差が大きいため、リピーター対策が重要
- 【料金相場】
- チャージ:なし or 500円(イベント時)
- 単品ドリンク:600~900円
- フード:揚げ物・ピザ中心で800~1,200円
- 平均来店単価:3,500~5,000円
メニュー構成と粗利率
- アルコール消費率が高く、ドリンクの粗利は非常に優秀(約90%)
- 長時間滞在でも飽きがこないよう、シェアできるフードメニューが定番
- フードは業務用冷凍食品で回せる設計にすると人件費と在庫ロスを軽減可能
開業費は500万〜1,000万円前後
- 内訳例:物件取得費250万/モニター設備100万/厨房設備80万/内装費70万
- 繁華街よりも駅近 or サラリーマン動線の強い立地が◎
- 試合スケジュール・チームの勝敗で売上が大きく変動
- サッカーワールドカップ、オリンピックなどのタイミングでの開業は狙い目
法的リスクと注意点
- 音量・騒音
- 応援が大きくなるので、防音対策や近隣住民への配慮が必要
- 酒類提供のトラブル
- 試合展開によっては酔客が興奮するため、スタッフの安全管理と対応力が求められる
- 特定遊興飲食店許可
- 基本的には不要。ただしイベント化・深夜演出が入ると許可対象になる場合あり



これは…一体感でバズるタイプだね!地元のチーム応援したら絶対盛り上がるやつ!



スポーツをきっかけにした「常連化」が最大の強みです。
店長自身が“推し活”を楽しめるなら、向いてますよ。



…試合終了と同時に売上も終了。
勝敗より「滞在設計」のほうが重要ともいえます。
オカルトバー|“恐怖”と“笑い”の境界線を攻める演出型エンタメ空間



すすきのでもたまに見かけるんだよね、怪談バーとか…正直ちょっと興味あるかも。



いいところに目をつけましたね。
オカルトバーは“非日常体験”を売る業態です。
ホラーや心霊・都市伝説をテーマにして、お客さんの「ちょっと怖いけど気になる」心理をくすぐります。



…エンタメ性が高く、トーク力や演出力が売上を左右する。
ホラー×接客という珍しい構成。
オカルトバー|“恐怖”と“笑い”の境界線を攻める演出型エンタメ空間


業態の特徴と提供スタイル
- 怪談ライブ・心霊写真展示・心霊動画上映など「視覚・聴覚」を活かした演出が中心
- 店内装飾は「お化け屋敷系」または「古民家系」など世界観重視で設計
- キャストが怪談師だったり、役になりきって接客するスタイルも存在
客層と料金の目安
- 20〜40代のホラー・サブカル好き、カップル・女子会・大学生など
- TVやYouTubeの心霊特集で興味を持ったライト層も多い
- 【料金相場】
- チャージ:500〜1,000円(怪談ライブ付きの場合1,500円前後)
- ドリンク:600〜900円
- フード:お菓子や軽食中心
- 平均来店単価:3,000〜5,000円
メニュー構成と粗利率
- ドリンクは「赤い目のカクテル」「ゾンビの涙」など名前で遊ぶ系が多く、利益率◎
- フードは演出系(ドライアイス・注射器ドリンクなど)で単価UPを狙う
- 怪談師がトークする日としない日で満足度と売上に大きな差が出るため、スケジューリングが重要
開業費は700〜1,200万円前後(内装+音響映像+演出備品)
- トークライブ形式にするか、常設空間にするかで運営設計が大きく変わる
- 「定休日限定の怪談イベントバー」など副業スタイルでも成立しやすい
- 人気YouTuberや怪談師とのコラボで集客加速する例もあり
法的リスクと注意点
- 消防法・演出リスク
- ドライアイス・照明機器・映像設備等の安全管理が必要
- 演者依存
- 店の魅力が怪談師の力量に大きく左右される。代役の確保やブランディングが課題
- 特定遊興飲食店許可
- 怪談ライブやパフォーマンスを深夜0時以降に行う場合、許可が必要



こういうの、やる側も楽しそう!演出好きにはたまらないやつだわ。



おっしゃる通り。お金をかけずに世界観を作れるから想像力と工夫が勝負の世界。
逆にいうと、そこに魅力がないとお客さんはリピートしません。



…“怖さ”ではなく“体験”を売る。コンテンツ商売としての側面が強い。
お笑いバー|ネタもトークも、全部生で楽しむ笑いの場づくり



お笑いバーって、実際どんな感じ?漫才とか見れるの?



まさにその通り。
芸人さんの卵がネタを披露したり、トークで盛り上げるバーです。
お客さんとの距離感が近く、場の一体感が生まれやすい。
固定ファンもつきやすいビジネスモデルですよ。



…トークと雰囲気が商品。
“笑える空間”をつくる演者と運営の力が試される。
お笑いバー|ネタもトークも、全部生で楽しむ笑いの場づくり


業態の特徴と提供スタイル
- 芸人志望の若手が定期的にネタを披露。ライブ形式のステージ+飲食
- ネタ時間は5〜10分、回転式で複数組が出演。日替わりやイベント形式も人気
- ステージ横のカウンターやボックス席で「一杯飲みながら笑う」スタイル
客層と料金の目安
- 20代の演劇・お笑い好き、サブカル層、カップル・大学生が中心
- 特定の芸人のファンがリピーターになることも多い
- 【料金相場】
- チャージ:1,000円前後(ネタ料込み)
- ドリンク:600〜800円
- フード:唐揚げ、ポテトなど軽食が中心
- 平均来店単価:3,000〜4,500円
メニュー構成と粗利率
- ネタがメインなので、料理に力を入れすぎる必要なし
- ドリンクは種類多めにして、お客の滞在時間中の追加注文を狙う
- 出演芸人のドリンク売上インセンティブ制度を導入する店もあり、モチベーションに直結
開業費は500〜1,000万円(ステージ設営+音響+客席設備+厨房)
- スポットゲストや人気芸人を月1で呼ぶなどして新規集客の起点を作ると安定
- 若手芸人とコラボして「この店が登竜門」としてブランディングを目指す戦略も有効
- 収益源はドリンク+チャージ+投げ銭(※投げ銭システムをアプリ化する店舗も)
法的リスクと注意点
- 音量・騒音
- 応援が大きくなるので、防音対策や近隣住民への配慮が必要
- 酒類提供のトラブル
- 試合展開によっては酔客が興奮するため、スタッフの安全管理と対応力が求められる
- 特定遊興飲食店許可
- 基本的には不要。ただしイベント化・深夜演出が入ると許可対象になる場合あり



トーク力がある人なら、開業者自身がステージに立つのもアリかもね!



それ、実際にやってる店もありますよ。芸人兼オーナーで固定ファンがついてる例もあります。
自分のキャラをコンテンツ化できるなら、強力な武器になります。



…人材がコンテンツ。“お笑い”で集客できるなら、夜営業に最適な業態。
アニメ・ボカロ系バー|“好き”でつながる!カルチャー特化型バー



この前、初音ミクの曲ばっかり流してるバーに行ったんだけど、めちゃくちゃ楽しかったよ。アニメバーとかボカロバーって、やっぱ一定数ファンいるよね?



いますとも。アニメ・ボカロ系バーは“共通の趣味でつながれる空間”として、根強い人気があります。
オタクカルチャーが市民権を得た今、若い女性客も増えてますよ。



…特定ジャンルへの“深い愛”が集客を生む。コンセプト明確化が必須の業態。
アニメ・ボカロ系バー|“好き”でつながる!カルチャー特化型バー


業態の特徴と提供スタイル
- 初音ミク・ボカロ・深夜アニメ・特撮などテーマ特化型が多い
- 店内はアニメグッズで装飾、BGMはアニソンやボカロ中心
- キャストがコスプレで接客するスタイルも(風営法の範囲に注意)
客層と料金の目安
- アニメ・ボカロ好きの20〜30代男性が中心、コアオタから一般層まで
- 女性オタ客や外国人観光客も来店するため、英語POPや海外SNS対応も有効
- 【料金相場】
- チャージ:500〜1,000円
- ドリンク:700〜1,000円(推しキャラをイメージしたカクテル)
- フード:ネーミング重視、味より“映え”
- 平均来店単価:3,500〜6,000円
メニュー構成と粗利率
- オリジナルネーミング+色で遊んだ“キャラクター系カクテル”が人気
- フードはアニメ飯の再現や、色物系(青いカレー、黒いラーメンなど)で話題性重視
- 推しキャラのグッズ付きドリンクセットなど、客単価UPも狙える
開業費は800〜1,200万円前後(グッズ・内装・音響・演出含む)
- オタ系イベント(誕生日、周年、曲再現)を軸にした集客スケジュール管理がカギ
- SNSでの口コミ拡散が生命線。スタッフがX(旧Twitter)運用できると強い
- 「推しキャラドリンク月間ランキング」など企画系で滞在時間と再来店を増やす工夫が必須
法的リスクと注意点
- 著作権・肖像権
- キャラ使用にはライセンスの確認が必要だがグレーゾーン
- 風営法第1号該当可能性
- コスプレ接客が接待的になる場合、風俗営業許可が必要
- 炎上リスク
- “キャラの扱い”やオタク文化特有の感情論でSNS炎上する例もあるため、丁寧な運営が必要



“オタ活ができるバー”って発想が、推しを持ってる層にはすごく刺さるんだよね!



ですね。
アニメやボカロは共感を生みやすく、コアなファンが長く通う傾向があります。
リピーター育成に向いてる業態ですよ。



…“文化系テーマパーク”を、10坪に凝縮する感覚。
世界観を壊さない工夫が必要。
ゲームバー|懐ゲーも最新ゲーも!みんなで遊ぶエンタメ空間



ゲームバーって、友達がやってるんだけど…どんなゲーム置いたらウケるの?



定番はファミコン・64・スーファミなどの懐ゲーや、大人数で遊べるパーティーゲームですね。
最近はSwitchのスマブラやマリカ、ボードゲームも人気です。



…“世代”と“ルールの簡単さ”がポイント。
誰でも参加できる空気づくりが肝。
ゲームバー|懐ゲーも最新ゲーも!みんなで遊ぶエンタメ空間


業態の特徴と提供スタイル
- 昔懐かしの家庭用ゲームから、最新のパーティーゲームまで幅広く用意
- モニター複数設置、最大8人プレイなど店舗レイアウトに工夫が必要
- 店舗スタッフが“進行役”を務めることで盛り上がりを演出
客層と料金の目安
- 20〜30代の男女、職場仲間・サークル・合コン利用が中心
- 一人飲みよりもグループ利用が多く、客単価はやや高め
- 【料金相場】
- チャージ:1,000円前後(時間制が多い、30分〜1時間単位)
- ドリンク:600〜900円
- フード:スナック・揚げ物系中心
- 平均来店単価:4,000〜6,000円
メニュー構成と粗利率
- ドリンク中心の収益構造。セットドリンク制や飲み放題プランも導入される
- ゲーム名をもじったオリジナルカクテル(例:ルイージのグリーンソーダなど)で差別化
- フードは冷凍やチルド系でOK。片手で食べられるものが◎
開業費は600〜1,000万円(モニター・ゲーム機・配線・客席・厨房設備込み)
- イベント型に強く、トーナメント・大会開催での集客が有効
- 競技系(eスポーツ寄り)とエンタメ系(パーティーゲーム中心)で客層がまったく違う
- 配信設備を整えることでYouTubeやTwitchと連携して新客獲得する店もあり
法的リスクと注意点
- 著作権・利用規約
- 店舗でのゲーム使用は商用利用に該当し、許可が必要な場合あり(特に最新作)
- 飲酒×機材のトラブル
- 酔った客による破損事故、ケンカ、機材の誤使用など。管理体制の整備が重要
- 客層ブレ
- コアゲーマーとカジュアル層が混在すると空気感がチグハグに。コンセプト明確に設定すべし
- 風営法第5号該当可能性
- ゲーム機が射幸心をそそる可能性があり、風俗営業許可の確認をしっかり



確かにスマブラ大会やってる店、けっこう人気出てるね!



ええ、“プレイ体験そのものがコンテンツ”になる強みがあります。
アイスブレイク効果もあるので、リピーター率も高めですよ。



…ゲームは言語を超える。インバウンド向け展開にも適した業態。
わたしは姿三十郎推し。
オカマバー|笑いと毒舌の中に、癒しと人生の深みがある夜



オカマバーって興味はあるけど…ちょっと入りにくいって声もあるよね。



確かにハードルは感じられやすいですが、実は“優しさと笑い”を求めて訪れる人が多いんですよ。
店によってはカウンセリングのような包容力が武器になってます。



…“話を聞いてくれる場所”としての需要も高い。
コミュ力と人生経験が勝負所。
オカマバー|笑いと毒舌の中に、癒しと人生の深みがある夜


業態の特徴と提供スタイル
- 女性の姿をした男性スタッフ(いわゆる“オカマ”)が接客
- トーク・いじり・お悩み相談など、会話重視のエンタメ接客
- ハイテンション系から母性系まで、キャラで差別化
客層と料金の目安
- 中高年の男性層が主軸だが、最近は20〜30代の女性客も増加中
- カップル・女子会・観光客・LGBTQ層など幅広い
- 【料金相場】
- チャージ:2,000〜3,000円(時間制セット)
- ドリンク:700〜1,000円
- フード:軽食が中心。差し入れ文化あり
- 平均来店単価:4,000〜6,000円
メニュー構成と粗利率
- お酒中心。ショットやオリジナルカクテルが人気
- フードは軽食+出前対応が多い。食事よりトークが商品
- トークの名手が1人いれば、少人数営業でも高収益
開業費は400〜800万円前後。内装よりキャストが命
- SNSより口コミ・紹介・常連による新規呼び込みが主戦場
- ママ的存在のスタッフを中心に回す店が成功率高い
- スタッフはWワークOK・副業型が多く、採用・定着率が比較的高め
法的リスクと注意点
- 接待行為の有無
- お客を隣に座らせる・飲ませる・歌わせる行為があると風俗営業1号に該当
- 性的マイノリティ差別
- 表現や言葉選びに注意が必要。時代背景も加味しつつ“安全な空間づくり”が重要
- トラブル発生時の対応
- 酔客とのトラブルは頻繁。スタッフ教育と出禁制度などルール設定が不可欠



オカマバーって、ただ面白いだけじゃなくて…“人生相談に来る人”ってのもいるんだね。



はい、トーク・キャラ・人生経験という“非商品的価値”で勝負する業態なんです。



…人間味と愛嬌が、最強の武器。数字で割り切れない強さがある。
女装バー|“なりたい自分”で働ける、新時代の表現系バー



ねえアカガネ所長、オカマバーと女装バーって何が違うの?お客からすると似てる気がするんだけど…。



いい質問ですね!
女装バーは“自分の趣味や表現として女装する人たち”が働く場で、必ずしもオネエ言葉やLGBTQに分類されるとは限りません。趣味・個性・表現の自由がベースにあるのが特徴です。



…“演じる”のではなく“なりたい自分になる”空間。
ジェンダーの多様性を受け入れる場でもある。
女装バー|“なりたい自分”で働ける、新時代の表現系バー


業態の特徴と提供スタイル
- スタッフは女装男子(MtX)や中性の外見を好む方々
- 接客スタイルはオネエ系からカワイイ系まで多様
- 「男であること」を隠さない“開き直りスタイル”の店も人気
客層と料金の目安
- 観光客・女子会・カップル利用がメイン
- 女装文化に理解がある**“フラットな感覚”を持つ20〜40代が多い**
- 【料金相場】
- チャージ:1,500〜2,500円
- ドリンク:600〜900円
- フード:簡易調理またはデリバリー
- 平均来店単価:3,000〜5,000円
メニュー構成と粗利率
- キャスト名を冠したカクテルや“推しドリンク”が売れ筋
- 飲み放題メニューの組み方で回転率と単価調整
- “チェキ文化”や撮影OK店舗もあり、物販やグッズ販売の収益も期待
開業費は500〜900万円程度(女装対応の更衣室や鏡台が必要な場合あり)
- SNS映え・写真映えに特化した演出で集客力UP
- “女装男子に会える”をコンセプトにした観光コース連携も可能
- キャストの個性がそのまま店のブランディングになる
法的リスクと注意点
- 音量・騒音
- 応援が大きくなるので、防音対策や近隣住民への配慮が必要
- 酒類提供のトラブル
- 試合展開によっては酔客が興奮するため、スタッフの安全管理と対応力が求められる
- 特定遊興飲食店許可
- 基本的には不要。ただしイベント化・深夜演出が入ると届出対象になる場合あり



なるほど、キャラというより“生き様”を魅せてるって感じだね!



まさにそれです。
単なるエンタメではなく、“共感”で集客できるのがこの業態の強みですね。



…表現の自由と居場所の提供。それが女装バーの本質。
マッスルバー|筋肉接客とパフォーマンスで魅せる、五感で楽しむバー



マッスルバーって、ただの筋肉自慢じゃないの?



とんでもない!
肉体を使ったパフォーマンスや接客は“ショーとしての完成度”が高く、筋肉も商品の一部なんです。
写真撮影・指名・筋トレ指導まで、コンテンツが多彩です。



…筋肉=努力の証明。
その説得力と親近感が、特に女性客に支持される。
マッスルバー|筋肉接客とパフォーマンスで魅せる、五感で楽しむバー


業態の特徴と提供スタイル
- スタッフは筋肉系男子(ボディビル・格闘技経験者など)
- 上裸・タンクトップ・コスプレ衣装で接客
- 乾杯ショット・腕相撲・記念撮影など“体で盛り上げる”接客が基本
客層と料金の目安
- 主な客層は20〜40代女性の団体客・イベント利用
- 男性客や筋トレ好きも増加中。誕生日利用やバチェロレッテパーティーにも◎
- 【料金相場】
- チャージ:2,000〜3,000円(時間制+ショー代込み)
- ドリンク:700〜1,200円
- フード:プロテインスナックや“筋肉飯”などで差別化
- 平均来店単価:4,000〜6,000円
メニュー構成と粗利率
- 高単価ドリンク(ショット系・記念カクテル)で粗利率高
- 筋肉をテーマにしたオリジナルメニュー例:
- 「プロテインモヒート」
- 「タンパク質ナゲット」
- 「スクワットショット(1杯飲むたびにスクワット3回)」
開業費は800〜1,200万円前後(ショースペース+照明・音響設備含む)
- 客単価が高く、イベント利用が強い
- 筋トレ講座とのコラボや、フィットネス系副業との相性が抜群
- キャスト育成と体調管理が成否を分ける
法的リスクと注意点
- 接客の距離感
- ボディタッチが売りになると接待行為扱いで風営1号の範囲に抵触する可能性あり
- 写真撮影・SNS対応
- 無断撮影や肖像権トラブル対策として、撮影ルールの明示が必要
- 健康管理・安全面
- 高強度パフォーマンスのため、キャストのケガや健康維持対策が必要(保険加入など)



筋肉とバーって結びつかないと思ってたけど、実際体験してみて意外と奥が深いんだね…。



そうなんです。“筋肉”は今やエンタメツールでもあり、女性が安心して盛り上がれる新たな空間になりつつあります。



…健康・笑い・映え。三拍子そろった業態。
シーシャバー|煙と灯りと音楽でととのう、チル系ナイトスポット



そういえば最近、シーシャバーって増えてない?
なんかオシャレな感じ…。



まさに流行の真っただ中です。シーシャ(水たばこ)の煙と香り、低照明と音楽で“チル空間”を演出する業態。
海外カルチャーの影響もあり、若者を中心に浸透してきていますね。



…話さなくていい空間。
それでも人が集まるのは、感覚でつながる設計だから。
シーシャバー|煙と灯りと音楽でととのう、チル系ナイトスポット


業態の特徴と提供スタイル
- 水タバコ(シーシャ)をアートのように演出して提供
- 香りのセレクト・煙の質・炭の調整など“職人技”が要求される
- 静かに過ごす客も多く、接客は必要最小限がベース
客層と料金の目安
- 20〜30代のカップル・ソロ客・友人同士
- 外国人観光客・ノマドワーカー・Z世代に人気
- 【料金相場】
- チャージ:500〜1,000円(またはフリー)
- シーシャ:1,800〜3,000円/台
- ドリンク:500〜900円(ノンアル中心)
- 平均来店単価:2,500〜4,000円
メニュー構成と粗利率
- ドリンクよりシーシャ本体がメイン商材
- 粗利率はシーシャ1台で約60〜70%
- フードは基本置かない/軽食または出前連携
- 「オリジナル香料」など差別化メニューが鍵
開業費は500〜1,000万円前後(シーシャ設備・換気設備・内装雰囲気が重要)
- カフェやラウンジとの複合型店舗が増加中
- 内装と香りで“世界観”を作れるかが分かれ目
- 長居客も多いため、“空間単価”で利益をとる設計がポイント
法的リスクと注意点
- 火器使用リスク
- 炭による火傷・火災のリスク管理が必要(防火体制・スタッフ教育)
- 換気不備によるCO2中毒
- 混雑時に最初はめまいや吐き気などの症状が出たら要注意
- 未成年利用
- 見た目がオシャレでも未成年NG(年齢確認必須)



へえ〜、ただの水たばこって思ってたけど、かなり繊細でアートな世界なんだね!



そのとおり。ただの“飲食”じゃなく、“体験提供業態”なんですよ。



…時間を売る店。人と人が交わらなくても、居場所にはなる。
まとめ



ここまで、アミューズメントバーの世界をじっくりご紹介してきました。
それぞれの業態に個性と戦略があり、どれも魅力的だったと思います。



…経営には自己理解と市場理解の両方が必要。単なる「楽しそう」だけでは、継続できません。



私ちょっとやりたい業態見えてきた気がする!なんか頭の中がワクワクしてる!
- どんなコンセプトで勝負するか?
- 初期費用はどれくらいか?
- お客さんはどんな人か?
- どんな収支になるか?

