山本綺羅星最近、会社の帰りに行くバーの雰囲気が好きすぎてね。
“こんなお店、自分でもやってみたいな〜”って思っちゃってるんだけど……
でも、わたし……バーテンダー経験なんてゼロだし、開業って何から始めたらいいのか全然わかんないし。
そもそも“未経験でバー経営”なんて、現実的じゃないよね?



誰しも最初は“未経験”からのスタートですよ。
実はね、今人気の“小さなバー”って、未経験でも開業して成功してる人がたくさんいるんです。」
「むしろ、経験がないからこそ、固定観念にとらわれず“自分らしいバー”をつくれる強みもあるんですよ。
- 「向いてる・向いてない」をどう見極め方法
- 未経験でも始められる“スモールスタート”の方法
- 小さなバーならではの魅力と工夫ポイント



「飲食店営業許可と、必要に応じて防火管理者。
それさえ取得できれば、資格や特別な免許がなくてもバーは開業可能です。」
「問題は“経験”よりも、何を準備すればいいかが見えていないこと。
このページでは、それを整理します。
未経験でもバー開業はできる?





“未経験でも大丈夫”って言われても……実際にそういう人って、本当にいるの?



もちろんです。
たとえば、会社員を続けながら週1で副業オーナーとして始めた方や、30代後半で全くの異業種から転職した方など、未経験から開業して軌道に乗せたケースはたくさんあります。
最近は“10坪未満のこぢんまりしたバー”が主流で、人手も設備も最低限。だから知識よりも準備力と熱意が問われる時代なんですよ。



法律的にも、バー開業に特別な国家資格は必要ありません。
必要なのは以下の2点のみです。
バー開業に最低限必要なもの(全国共通)
| 必須項目 | 内容 |
|---|---|
| 飲食店営業許可 | 保健所で取得。調理設備・シンクなど基準あり。 |
| 深夜酒類提供飲食店営業届出 | 18歳未満の入店なし・0時以降営業するなら必要(警察署) |
| (任意)防火管理者 | 収容人数30人以上なら必要。講習で取得可。 |



意外とハードル低い…!
てっきり国家資格とか、免許とかが必要だと思ってた…!



“未経験だからこそ”学ぶことや試すべきことは多くあります。
でもそれは、すべて“準備”で補える内容ばかりです。



つまり、あなたが“自分のお店を持ちたい”という気持ちを持っていれば、
未経験であること自体は問題ではありません。
問題なのは、“動き出さないこと”です。
まずはどこから手をつければいい?



なるほど……“できる”ってわかったけど、じゃあ実際、何から始めればいいの?
物件?それともお金の準備?



焦らなくて大丈夫ですよ。
まずは“全体の流れ”を把握して、あなたが今どこにいるかを見極めることが大切です。



バー開業までの流れは、おおまかに以下のステップに分かれます。
必要に応じて、各セクションで詳しい記事もご案内します。
- 自分の強み・趣味・こだわりからコンセプトを考える
- ターゲット層や店の雰囲気、どんなお客さんに来てほしいかを明確に
- 初期投資・売上・経費・損益分岐点を可視化
- 廃業しないためのリスク管理にもつながる
▶ 儲けの仕組みから学ぶ → 小さなバーでも年収1000万円?1人経営のリアルと儲けの仕組み
- 居抜き物件 or スケルトン?
- 10坪前後が人気(コスト・人員・家賃のバランス)
▶ 詳しくはこちら → 小さなバーを開業するには?10坪モデルで費用と内訳のリアルを公開!
- 物件取得費、内装、厨房機器、運転資金 etc
- 居抜きなら約680万〜、スケルトンなら1000万超も
- 製氷機、冷蔵庫、グラス類、シェーカーなど
- 中古・リースの活用で費用削減も可能
▶ 詳しくはこちら → 小さなバーの開業設備まとめ|10坪でやるなら必須のアイテムを解説
- 保健所(飲食店営業許可)
- 警察署(深夜酒類提供飲食店営業届)
- 消防署(防火管理者選任届)
行動に移すための3ステップ





……なんとなく“自分にもできるかも”って気がしてきた。
でも、やっぱり最初の一歩って、なかなか踏み出せないよね……。



では最後に、今日からできる3つの小さなステップをご紹介しましょう。
- どんな雰囲気?
- どんなお客さんに来てほしい?
- どんなお酒を出す?
「言葉にすることで、夢が“計画”に変わります。」
- 近所の小さなバーに入ってみる
- 店のつくり、BGM、価格帯、接客をチェック
「リアルなお店を見ると、やるべきことが見えてきます。」
- 家賃はいくら?
- 初期費用はいくら必要?
- 自己資金はどれくらい用意できそう?
「なんとなくの不安」は、数字にするとスッキリします。



最初の一歩は、行動ではなく“整理”からでも構いません。
“やるならどのタイプが合ってるか”から考えるのもおすすめです。


小さなバーの売上は「席数×客単価×回転数」で決まる



ねえアカガネ所長……
小さなバーって、やっぱり席が少ないじゃない?
10坪くらいだと、せいぜい10席くらいでしょ。
そんな席数で、本当にやっていけるのかな……。



その不安、すごく普通です。
でもね、小さなバーの売上は
「雰囲気」や「勘」じゃなくて、式で考えると一気に見えてきますよ。



バーの売上は、基本的に次の式で分解できます。
売上 = 客単価 × 席数 × 回転数(来客数) × 営業日数
まずは、この考え方を押さえましょう。


10坪・カウンター中心・10席を想定します。
- 席数:10席
- 客単価:4,000円(※3,000〜6,000円の中間)
- 回転数:1.0回
- 営業日数:25日
この場合の月商は、
10席 × 4,000円 × 1.0回転 × 25日 = 1,000,000円



あ……
満席じゃなくても、月100万円はいく計算なんだ。



そうです。
しかも、ここからが「小さなバー経営の本番」。
席数は簡単に増やせませんが、客単価と回転数は、少しの工夫で調整できます。
「ほんの少し」で売上はこう変わる
① 客単価を+500円できた場合
- 席数:10席
- 客単価:4,500円
- 回転数:1.0回(10人)
- 営業日数:25日
- → 月商:1,125,000円
② 回転数を1.2回にできた場合
- 席数:10席
- 客単価:4,000円
- 回転数:1.2回(12人)
- 営業日数:25日
- → 月商:1,200,000円



重要なのは、「毎日満席」を前提にしないことです。
小さなバーは席数が限られる。
その代わり、客単価と回転数を設計で補える。
この構造を理解しているかどうかで、経営の安定性は大きく変わります。



なるほど……
「今日はお客さん少なかったな」って落ち込むより、
月で見て黒字かどうかを見るほうが大事なんだね。



その通りです。
小さなバーは固定費を抑え数字を分解して考えれば
10席でも、十分に成立するビジネスです。


小さなバーで、実際に「手元に残るお金」はどれくらい?



ねえ……
月100万円くらい売上が立つのは分かったんだけどさ。
正直そこが一番知りたいんだよね。
実際に、いくらくらい手元に残るの?
売上=収入ってわけじゃないんでしょ?



そこ、みんな一番モヤっとするところですね。
売上の話だけ聞くと「いけそう!」って思うけど、経費が見えないと判断できない。
なのでここでは、難しい経営論は抜きにして、小さなバーのお金の流れを一度まるっと整理しましょう。
月商100万円のとき、お金はどう分かれる?
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 月商 | 1,000,000円 | 席数×客単価×回転数の結果 |
| 原価(ドリンク・フード) | 約300,000円 | 原価率30%以内が目安 |
| 固定費・その他経費 | 約350,000円 | 家賃・水光熱・通信・雑費など |
| 経費合計 | 約650,000円 | 原価+固定費 |
| 手元に残るお金(税引前) | 約350,000円 | ワンオペの実感ライン |



初心者がまず覚えるべきなのは、「原価率は3割以内」という目安です。
バーはドリンク中心のため、
・原価が低い
・廃棄が少ない
・数字が読みやすい
という特徴があります。
そのため、月商100万円なら原価は30万円前後に収めやすい業態です。



ここで大事なのは、「いくら売るか」よりも「どこまで使っていいか」が先に決まること。
小さなバーは、
・原価を使いすぎない
・固定費を増やさない
この2つを守るだけで、
売上がそのまま生活に直結しやすいんです。



小さなバーでは、
月商100万円でも
50万円前後が手元に残る設計が可能です。
重要なのは、高い売上を狙うことではなく、原価率と経費を最初から決めておくこと。
なぜ小さなバーは「ワンオペ」でも成立するのか?





でもさ……
正直ここが一番不思議なんだけど。
10坪のお店を本当に1人で回せるの?
忙しい日とか、絶対パンクしそうな気がするんだけど……。



その感覚、すごく普通です。
多くの人が「飲食店=人手が必要」と思い込んでいます。
でも小さなバーの場合、
そもそも人件費を前提にしない設計ができるんです。
まずは、
「人件費がある場合」と「ワンオペの場合」の違いを
一度、整理してみましょう。
人件費がある店/ない店の違い
| 項目 | スタッフあり | ワンオペ |
|---|---|---|
| スタッフ人数 | 1人以上 | 0人 |
| 人件費(月) | 約20〜30万円 | 0円 |
| シフト管理 | 必要 | 不要 |
| 急な欠勤対応 | 必要 | 不要 |
| 教育・引き継ぎ | 必要 | 不要 |
| 利益への影響 | 大 | 最小 |



飲食店経営において、
人件費は最もコントロールが難しい変動費です。
・売上が下がっても簡単には減らせない
・採用・教育コストがかかる
・トラブルのリスクが常にある
ワンオペの場合、これらが最初から存在しません。



ここが大事なポイントです。
ワンオペというのは、「無理をする働き方」ではなく、
人を雇わなくても回る設計を先に作ること。
小さなバーは、
・メニュー数が少ない
・調理工程がシンプル
・接客と提供が同時にできる
という特徴があるので、業態としてワンオペと相性がいいんですね。
ワンオペが成立する3つの理由
①メニューがシンプル
- ドリンク中心
- 仕込みが少ない
- 提供スピードが早い
→ 厨房に張り付く必要がない。
②ピークが読みやすい
- 食事業態ほど一気に注文が集中しない
- 来店が時間帯に分散しやすい
→ 1人でも対応できる。
③人件費が利益を圧迫しない
- 月商100万円
- 利益率25%
このモデルは、人件費ゼロだから成立しています。



小さなバーは
「人を雇わない前提」で設計できる、数少ない飲食業態です。
ワンオペは節約ではなく、
利益構造そのものです。
小さなバーの魅力と落とし穴|成功の鍵は“設計”と“ツール選び”



でも、いろんなバーを見てきたけど……
小さなバーって、お客さんがまばらなことが多いし、大手のバーは広くてスタッフも何人もいてにぎやか。
こんな小さいお店でも、本当にやっていけるのかな…?



わかります、その不安。
確かに“大きなお店=安心”って感じますよね。
でも実際には、小さなバーだからこそ利益が出しやすいんですよ。
コストが少なくて済むぶん、少ない来客数でも十分に黒字化できる構造です。
しかも最近では、“おひとり経営”をサポートしてくれる強い味方(ツール)もたくさんあるんです。
小さなバーの「不安」と「解決策」マッピング
| 課題・不安 | 解決策 |
|---|---|
| お客さんが少なくて利益が出るか不安 | ワンオペ経営に特化 → 固定費が少ないため、少数客でも黒字化可能 |
| スペースが狭いので効率的な営業が不安 | 動線を考慮した什器配置やコンパクト厨房で作業効率を最大化 |
| 無駄な仕入れ・廃棄が発生しないか心配 | 小ロット対応の業者や冷凍食品・真空パック食材でロスを最小限に |
| 接客・会計・売上管理など1人で対応できるか | POSレジ+キャッシュレス決済で会計を簡単に → SNSやHPも自動連携可能 |
| 集客が大変そう | SNS・Google連携のホームページとUber Eats登録で集客チャネル拡張 |



小さなバーは、確かに“人と空間”に限りがありますが、それゆえに無駄のない経営設計が可能です。
設計とツールを味方につければ、大型店舗よりも柔軟で高収益な運営が実現できます。
リスクを抑えつつ、自分らしいお店を始めたい方には、むしろ最適なスタート地点です。


副業から始めるという選択肢も





でも正直、いきなりお店を持つって、やっぱりハードル高いよね…。
自己資金もまだそんなにないし…。



そんなあなたにぴったりなのが、“副業から始めるバー経営”です。
実は最近、会社員を続けながら週1オーナーとしてバー経営を試せる“シェアバー”が注目されているんですよ。



シェアバーとは、1つの店舗を曜日ごとにオーナーで分け合って運営するシステムです。
例えば、あなたは“毎週金曜日だけ自分のお店”を開ける、という形が可能です。
副業スタートのメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 初期費用が抑えられる | 通常の開業に比べて10分の1以下で始められるケースも |
| 本業と両立しやすい | 営業日は週1〜2日からOK。スケジュールも自由に設定可 |
| 経営の練習ができる | 接客・仕入れ・利益管理など、実際の経営感覚を身につけられる |
| 顧客&人脈が作れる | 開業前に“ファン”や“常連”を増やしておくことができる |
| テストマーケティングになる | 自分のコンセプトが通用するか“試す場”として活用可能 |



実際に札幌や函館では、月額5万円前後で営業できるシェアバーも存在しています。
“資金がたまるまでの練習”としても、“そのまま副業継続”としても優秀なモデルですね。





なるほど……いきなり自分のお店じゃなくても、“試せる場所”があるって心強いね!
しかも副業として本業と両立できるなんて…なんか現実味出てきた!
まとめ



まとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 小さなバーの利点 | 家賃が安い、ワンオペ可能、利益を出しやすい |
| 小さいがゆえの工夫 | 導線・設備の最適化/無駄のないメニュー設計 |
| 向いてる人の特徴 | 人が好き・柔軟・夜型生活OKなどいろいろなパターンあり |
| スタートの選択肢 | シェアバーや副業から始めるスモールスタートが超現実的 |
| 神ツールで補える弱点 | POSレジ/キャッシュレス決済/Uber Eats/光回線などを駆使 |



要するに、“向いてないかも”と感じた時点で計画を立てずに諦めるのではなく、
最小のリスクで試す選択肢があるということです。
スタートの形が柔軟な分、小さなバーは再現性も高く、未経験者にとっても可能性は広がっています。



なるほど…“私にもできるかも”って、ちょっと思えたかも。
じゃあ次は…実際にどれくらいお金がかかるのか、数字でシミュレーションしてみたくなってきた!





