低資金でも開業できる！初心者向けフランチャイズの選び方

2023-08-262024-11-30

甲斐承太郎

フランチャイズをやると低資金で開業できるんでしょ？
実際にはどれくらいの初期費用がかかっていくら儲かるの？
でもさ、個人経営とフランチャイズってどっちがいいの？

アカガネ所長

フランチャイズは、どのビジネスモデルで始めるかが成功の鍵を握ります。
この記事では、よく検索される「フランチャイズってやめておけ」という疑問に向き合い、そのメリット、デメリット、成功のポイントについて詳しく解説します。

この記事でわかること

独立開業を考える人が、何から始めればよいかのヒントが得られます。
フランチャイズのリスクとメリットを理解し、自分に合った選択ができるようになります。
実際の成功事例を参考に、フランチャイズでの成功への道筋が学べます。

シマナガ

成功しているフランチャイズシステムは、事業モデル、ブランディング、マーケティング戦略など、ビジネスを成功に導く要素をすでに確立しています。
つまり、あなたは車輪の再発明をする必要がなく、確立されたシステムに従うだけでスタートできるのです。

この記事を書いた人

たがわひでゆき

所有資格：行政書士・簿記2級
趣味：プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

こやけ企画HP

飲食店フランチャイズの仕組みとは？

アカガネ所長

フランチャイズとは、本部が提供するビジネスモデルやブランドを活用して独立する方法のことです。事業モデルやノウハウをそのまま使える一方で、成功・失敗は加盟者自身の努力次第です。

シマナガ

重個人経営とフランチャイズを比較してみました。

個人経営との違い

項目	フランチャイズ	個人経営
初期費用	比較的高め	自分の予算に応じて調整可
サポート体制	本部からの手厚い支援あり	自力で全てを行う必要あり
経営自由度	制限あり	高い
成功の確率	比較的高い	リスクが伴うことも多い

フランチャイズ店のメリット・デメリット

甲斐承太郎

フランチャイズのメリットって何？
逆に、デメリットもあるの？

アカガネ所長

フランチャイズの特徴としてブランド力や蓄積されたノウハウを利用でき強くてニューゲーム感でスタートを切ることができます。
しかし、その反面として加盟料やロイヤリティを払うなどの金銭面で大きなデメリットもあります。

メリット	デメリット
ブランド力を活用できるフランチャイズに加盟すれば、すでに知られているブランドの看板を使えるから、開業直後からお客さんを集めやすいのが魅力です。	お金がかかる加盟金や毎月のロイヤリティが必要なので、個人経営より初期費用やランニングコストが高くなる場合があります。
ノウハウが揃っている本部が用意したマニュアルや研修制度があるので、未経験でも安心してスタートできます。	自由にできない本部のルールに従う必要があるため、自分のアイデアや工夫を取り入れるのが難しいこともあります。
リスクを抑えられる試行錯誤しなくても成功の形が用意されているので、自分で一から作り上げるより失敗のリスクが少ないです。	契約や運営でトラブルが起きる可能性契約内容によっては、解約時に違約金が発生するなど、後から問題になるケースもあります。

フランチャイズのメリット・デメリット

メリット安定したビジネスモデルと本部のサポートが受けられる。
デメリット初期費用とロイヤリティがかかり、独自性が制限される。

フランチャイズ成功のポイント

甲斐承太郎

ねえ！フランチャイズで成功するポイントってないの？

シマナガ

フランチャイズは確かに成功しやすい仕組みがあるけど、それだけでは油断禁物です。
成功するには3つのポイントを押さえることが大事です。

1. 自分に合った業態を選ぶことが大前提

アカガネ所長

簡単に言えば、どんなタイプのフランチャイズが自分に合ってるかを見極めることですね。

人と話すのが得意な人

カフェや居酒屋のような接客がメインの店舗が向いている。

調理経験がない人

本部から半完成品を仕入れて簡単な調理だけで済む業態がオススメです。

時間を有効活用したい人

小規模で短時間営業のキッチンカーやデリバリー専門店がよいでしょう。

2. 信頼できる本部を選ぶ

甲斐承太郎

本部ってどうやって信頼できるか見極めるの？

アカガネ所長

以下の3つを必ずチェックしましょう。

チェックポイント

成功事例の数:
- 実際に黒字化している店舗の割合やそのスピードを確認。
サポート体制:
- 開業前の準備や開業後の運営フォローがどれだけ充実しているか。
- 「物件探しの支援」や「定期的な経営相談会」を行う本部なら安心だ。
契約内容の透明性:
- 加盟金やロイヤリティ、解約時の条件が明確かどうか。

3. 自分自身の努力を怠らない

シマナガ

経営者としての意識を持つことも重要です。

売上やコストの管理:
- 日々の数字をチェックして、どこを改善すれば利益が上がるかを考える。
地域ニーズのリサーチ:
- 自分の店舗がある地域の顧客層に合ったサービスを考える。
  - 例：「学生が多いなら手軽なメニュー」「オフィス街なら時短ランチ」など。

アカガネ所長

個人事業主として基礎を身につけるならこちらのカテゴリで勉強しましょう。個人事業主の基礎知識

フランチャイズ契約の注意点

アカガネ所長

フランチャイズ契約には、独占範囲や契約期間、違約金など、よく注意を払うべきポイントが多く存在します。
契約前に専門家のアドバイスを受けることが重要です。

フランチャイズ契約の途中解約

シマナガ

フランチャイズ経営において契約を解約する際の注意点はいくつかありますが、特に重要なのが違約金に関する事項です。
以下に主要なポイントをまとめます。

主要なポイント

契約書をよく読む
フランチャイズ契約の期間や解約に関する条項は、契約書に明記されています。
これを十分に理解することが重要です。
合意解約の可能性
理由に応じては、フランチャイズ本部との合意解約が可能な場合もあります。
この場合、違約金が発生しない可能性もあります。
違約金の計算方法
契約期間が残っている場合、その期間に相当するロイヤリティやその他の費用が
違約金として請求される可能性が高いです。
特別な状況の考慮
病気、家庭の事情、自然災害など、特別な状況が違約金の額やその必要性に影響を与える場合があります。
法的相談
何らかの理由で解約を考える場合は、専門の法律家に相談することが推奨されます。
これにより、契約解約の過程でのリスクを最小限に抑えることが可能です。

契約締結時に注意するべきポイント

条項の詳細: 契約書には違約金や解約に関する詳細な条項が含まれています。
これについては、契約前にしっかりと確認し、必要であれば交渉を行うべきです。
違約金の具体的な額: 万が一の事態に備え、違約金の具体的な額や計算方法を知っておくことが重要です。
更新と解約: 契約更新の際にも解約が容易にできるかどうか
新たな違約金が発生する可能性があるかどうかを確認しておくことが有用です。

アカガネ所長

契約を解約する際は、必ず契約書を詳細に確認し、不明点や疑問点はフランチャイズ本部または法律家に確認するようにしましょう。
違約金が発生する場合でも、その額と支払い方法、その他の条件をしっかりと確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

フランチャイズにおけるトラブル・失敗例

シマナガ

フランチャイズビジネスではしばしばトラブルも多くあります。
提供側にすべてを任せるのではなく自ら判例や事例を調べることで事前にトラブルを避ける事ができます。

フランチャイズビジネスにおけるトラブル事例

ロイヤルティの高さ
- フランチャイズ店のロイヤルティは計算方法が多様で、想定よりも高くなる可能性があります。事前に計算方法を理解し、必要経費を算出することが重要です。
売上予測と実際の乖離
- 本部企業が提示する売上予測が実態と異なる場合があります。予測の根拠を本部に確認し、独自のリサーチや専門家の意見を求めることが大切です。
商圏内の競争
- テリトリー権がない場合、近隣に同じブランドの店舗が開業することがあり、競争が激化します。テリトリー権の有無を確認し、競争状況を把握することが必要です。
解約違約金の発生
- 途中解約する際に高額な違約金が発生することがあるため、契約時に解約条件や違約金の算定方法を確認しておくべきです。
悪徳企業への注意
- 契約内容が不明瞭で、後から追加料金が発生するなどの悪徳企業に注意が必要です。契約前の説明をしっかりと理解し、書類には慎重に署名することが重要です。
労働法の適用外
- 経営者や個人事業主は労働法の保護から外れるため、過度な長時間労働に陥りやすいです。業務のバランスを考慮し、健康を害さないよう注意が必要です。
ドミナント戦略による競争
- 特定地域に同一ブランドの店舗が集中するドミナント戦略により、競争が激しくなり、事前の売上予測を下回るリスクがあります。
競業避止の厳格性
- 競業避止義務条項により、加盟者が契約解除後に同種の営業を行うことが制限される場合があります。条項の内容を事前に確認することが重要です。
違法なビジネスモデルへの注意
- 違法性のあるビジネスモデルのフランチャイズに加盟することは大きなリスクを伴います。加盟前にしっかりとビジネスモデルを調査し、法的なリスクを回避することが必要です。

アカガネ所長

これらのトラブル事例を理解し、フランチャイズビジネスへの加盟を検討する際には、それぞれの点を注意深く確認し、対策を講じることが重要です。

甲斐承太郎

うわ～、けっこうトラブルがあるのね。
気をつけないと経営が失敗するだけじゃなく裁判に費やした無駄な期間や裁判費用で大きな借金を背負ってしまう可能性ものあるね。

飲食業のフランチャイズはどうなのか

シマナガ

飲食業はフランチャイズが多く採用される業種であり、
顧客獲得がスムーズに行えるというメリットがあります。
食材の一括大量仕入れによるコスト削減や、既に市場で人気のある商品を提供できる点も強みです。
さらに、飲食業はキャッシュフローが比較的見えやすいため、経営管理がしやすい一面もあります。

アカガネ所長

しかし、飲食業はライバルが多く、新店舗が頻繁に出現するため、しっかりとした経営計画と立地選びが求められます。
幸い、多くのフランチャイズ本部は立地調査を行っており、
その蓄積されたノウハウを活用して出店エリアを選ぶサポートも提供しています。
これもフランチャイズ加盟の一つのメリットと言えるでしょう。

独立開業するならフランチャイズか独自ブランドか？

フランチャイズ	独自ブランド
手軽に始められ、成功の確率は高いが、制約も多い。	自由度は高いが、すべて自分で作り上げる必要があるので、リスクも高い。

甲斐承太郎

自分のコンセプトを強く打ち出して一国の主になるには独自ブランドで攻めたいところだけど、ブランド力を借りるカタチにはなるけど安心して運営できる点もあるからフランチャイズは魅力的だね！

2024年注目の低資金フランチャイズビジネス

甲斐承太郎

フランチャイズは初期費用やロイヤリティがかかるの？
お金が無いボクにはフランチャイズは無縁かも…

アカガネ所長

例えば、低資金で始められるフランチャイズ業態もあります。
フランチャイズは開業資金が最初から決められており必要な資金がはっきりしており目標を立てやすい。
さらに企業ブランドもあるのでスタートから順調に経営ができるので運転資金も抑えることができます。

フランチャイズ募集中のオススメリスト

定食チェーン『やよい軒』
- 開業資金860万円
  内訳加盟金：500万円（税込550万円）
  保証金：200万円（非課税）、その他費用：100万円（税込110万）、原材料・釣銭・研修費など計860万円（税込）
- 募集要項：対象個人・法人
- ロイヤリティ：-
鶏白湯専門店つけ麺まるや
- 開業資金330万円
  内訳165万円（加盟金）＋50万円（保証金）＋115万円（研修滞在費、販促費、開業備品など）
- 募集要項：年齢不問対象個人・法人その他出店募集地域：北海道～関西地区　その他の地域・要相談。
- ロイヤリティ：月額：坪数×4,400円+システム使用料27,600円（固定）
大阪伝統の串カツ専門店『串カツ田中』
- 開業資金4213万円
  内訳フランチャイズ加盟金：3,300,000円、設計費：1,100,000円、内装工事費：26,400,000円、厨房機器：4,180,000円、その他経費：7,150,000円
- 募集要項：年齢不問対象法人その他法人限定
- ロイヤリティ：5%
やきとり大吉
- 開業資金250万円
  内訳加盟金157万円・初期費用93万円（食材・備品等の実費）
- 募集要項：対象個人
- ロイヤリティ：‐
札幌スープカレー専門店エスパーイトウ
- 開業資金：開業資金955万円
  内訳FC加盟料165万円(最大24回の分割払い可能です)、FC加盟保証料50万円、内装工事費400万円、厨房機器購入100万円、什器備品購入30万円、椅子テーブル購入60万円、店舗取得費150万円～
- 募集要項：年齢25歳～55歳対象個人・法人
- ロイヤリティ：売上の3.5%
- スープカレー屋の開業についてはこちらで解説しています。
北海道バタークレープ
- 開業資金55万円
  内訳開業資金：55万円（加盟金11万円※研修費38万5000円）※別途設備利用料15万円（開業後の売上から相殺可能）
- 募集要項：年齢不問対象個人・法人その他普通自動車第一種免許(AT可)
- ロイヤリティ：0円
- キッチンカーでの開業についてはこちらで解説しています。
珈琲所コメダ珈琲店
- 開業資金850万円
  内訳加盟金 300万円、保証金300万円、研修費用 50万円、店舗施工指導料ﾋﾞﾙｲﾝ200万円、郊外店350万円、物件取得費用当別
- 募集要項：年齢年齢は問いません（面接にて適性を判断します）
  対象個人・法人その他【独立支援制度】・コメダの理念に共感し、独立してコメダ珈琲店のオーナーを目指す熱意をお持ちの方・未経験でも社員としてしっかりと経験を積んでから独立を考える方（最低１年以上の勤務経験が必要）
- ロイヤリティ：1席あたり　1,500円/月