いろいろあったけどついに店舗物件が決まったぞ!
あとはボクの世界観を全面に店内に反映させるぞ!
まずは、ルート66の看板とコカ・コーラの瓶の自動販売機にセサミストリートの人形と…
店舗の内装や雰囲気を決める作業はとても楽しいものですが、油断は禁物です。どのように店舗を作るかによって開業後の経営に大きく影響があります。店舗作りで気をつけるポイントをお伝えします。
- 店舗物件が決まってこれからどうやって店舗を作るのが良いのかがわかります。
- 店舗のデザイン・設計でよくあるミスを確認できます。
- 安心と信頼ができる内装工事業者をみつけることができます。
飲食店の店舗は「製造」「販売」「接客」が基本になり
この3つを同時に行う場所です。
この3つの要素を効果的に織り込まなければなりません。
つまり、目的の料理が作れる設備があって、従業員が設備を使いこなして商品を提供し、お客さんをもてなす空間デザインが必要です。
デザインを決定するゴールは「コンセプトと開業計画を実現できること」です。
店舗つくりに必要な3つの視点
まず、店舗を作る際には、自分だけの視点で決めてしまうのではなく、客観的な視点を持つことが重要です。具体的には、次の3つの視点を考慮することをお勧めします。
これらの視点をバランス良く取り入れることで、お客様、従業員、そして経営者それぞれが満足できる店舗が実現できます。
店舗つくりに大事な3つの視点
- 顧客満足度からの視点: お客様が楽しんで何度も足を運びたくなるような、魅力的な店舗作りを目指してください。顧客のニーズと期待を理解し、それを満たすような店舗設計を心がけましょう。
- 従業員満足度からの視点: 従業員が働きやすく、ストレスを感じにくい環境を作ることも大切です。効率的で快適な作業空間を提供し、従業員がモチベーションを保ちやすい環境を整えてください。
- 経営満足度からの視点: コストを効率的に管理し、高い収益性を目指す店舗設計を考えてください。ランニングコストと初期投資コストを適切に抑えることが、長期的な経営の安定につながります。
すいませんでした。お客さん、そしてそこで働いてくれる従業員さん有りきのお店ですよね。
3つの視点からの具体的な意見をまとめます。
視点 | 要望項目 | 詳細説明 |
---|---|---|
従業員視線 | 厨房レイアウト | 効率的な動きと作業ができるレイアウト |
作業スペース | 効率的な作業と整理整頓が可能なスペースの確保 | |
休憩スペース | しっかり休める休憩スペースの設置 | |
トイレ | 従業員専用トイレの設置 | |
作業動線 | 作業・調理などの動線を考慮したレイアウト | |
お客さん視線 | レイアウト | 利用しやすいレイアウト |
デザイン性 | ワクワクするデザイン | |
個室感 | 他のテーブルと目線を切るデザイン | |
賑わい感 | その空間にいるだけで楽しくなるような賑わい感を演出 | |
面白さ | デザインや装飾、色使いで面白さを取り入れる | |
経営者視線 | 初期投資 | 予算と費用対効果を考えた投資 |
工事期間 | 短い工事期間で人件費の削減 | |
素材 | 雰囲気つくりに必要な箇所や視覚、触覚で訴えるような素材を選別 | |
ピーク時 | 忙しい時間帯にも対応できるレイアウト | |
アイドル時 | 最少人員で運営できる設備と客席配置 |
店舗デザインの決め方
冒頭にシマエナガくんが説明しました
「商品の製造」「配膳・販売」「接客・サービス」の効果を同時に実現できるデザインにすることが重要です。
つまり、『コンセプトと計画通りの経営を実現できるかどうか』が唯一無二の判断基準になります。
どちらかがズレてしまえば飲食店を運営することはできません。
判断基準がしっかりしていると自然と整合性がとれます。
コンセプトが〇〇だからデザインはこうである。
経営の計画は〇〇だからデザインはこうである。
そして、従業員・お客さん・経営者の3つの視点の満足度を高めることで良い店舗作りが完成します。
なるほど!だから開業計画書が大事になってくるのか
開業計画書で決めた根底の指針があるからこそブレないで重要な店舗デザインも実現できるんだね!
店舗デザインにより経営に大きな影響があります。
店舗づくりの全体像:最小で最大の利益を生み出すには
まずは全体像から決めていきましょう。
まずはどんな商売(コンセプト)のお店なのかをハッキリと意識してどうやればコンセプトと開業計画を実現できるのかをしっかり考えましょう。
まずは2つの全体像
①意匠面=店舗の外観や内装などのデザイン要素全般
②機能面=店舗の機能性や実用性に焦点を当てた要素全般
を意識しましょう。
意匠面に重点を置きすぎたお店は、美しい外観や内装を持っていても、機能的な問題がある場合(清掃が行き届かない、通路が狭いなど)顧客に不便や不満をもたらすことがあります。
一方、機能面にのみ焦点を当てたお店は、実用的で効率的なサービスを提供できるかもしれませんが、魅力や個性が不足し、顧客の感情的な結びつきが薄い場合があります。
自分が好きなものだけや趣味だけを全面に押し出すと従業員視線の満足度を高める事ができないし、便利さばかりに目が行くとお客さん視線の満足度を高めることができないのか…
顧客にとって、「なんだかわからない店」になってしまっては意味がありません。しっかりとコンセプトに合わせてイメージを具体化させるようにしましょう。
機能面についてもコンセプトによって必要な立地環境や設備、店舗面積など大体の検討がついているはずです。
設計を誤ると開業後に修正が効かないため苦労します。
コンセプトにあった空間演出を考えよう
基本のテーマカラーを決めよう。
空間演出を考える場合はまず、テーマカラーを考えましょう
色は2色くらいが目安になります。色をたくさん使いすぎると煩くなってしまいますのでご注意ください。
飲食店にオススメのテーマカラー
- 赤などの暖色系:
気分を盛り上げて食欲を増進させます。料理との相性も良く定番のテーマカラーです。 - 青などの寒色系:
落ち着いた雰囲気を演出できます。静かなBARや高級感のあるお店と相性が良いです。 - 白・黒のモノトーン調:
フォーマルな印象を与えて、大人な雰囲気を演出できます。結婚式の二次会などに利用されます。 - ビビットな原色:
明るい元気な雰囲気になります。若者を中心としたファストフード店などにオススメ - ベージュなどの自然系:
モノトーンよりもさらに年上の年齢層や主婦などに好まれる落ち着いた雰囲気で住宅街に出店する場合などに相性が良いです。
木材を使ってベージュ系に統一したり、コンクリート打ちっぱなしのモノトーン調なBARとか素材によってもテーマカラーを引き出すことができます。
壁材にトタンやブリキを多様したり古いモノをあつめてレトロな雰囲気を演出しているお店も有るよね!
インテリアの演出:ディスプレイにもこだわりを
コンセプトを軸に店舗の空間のバランスをとるのにディスプレイはとても重要です。
客席まで案内される通路にある巨大なワインセラーやBARのずらっと並んどグラスレール、焼き肉屋などは解体前の肉の塊などお客さんの期待を盛り上げお店のコンセプトを伝えるのに役立ちます。
テーブルやイスなども大きなインテリアの演出を助けます。
テーブルだけでも、丸いのか、四角いのか、何人掛けなのか、材質は木材なのかガラスなのか、木材だけにしてもワンプライの節目が美しい素材なのかも高級感を演出するに大事な要素となります。
ディスプレイの基本4原則
- 目立たせる:ディスプレイはお客様の注目を集めるために、壁面など視線が自然と集まる場所に配置します。小物は散らばせるのではなく、目立つように集中的に配置し、大きなインパクトを与える工夫をします。
- 暖色ベースで配色:活動的な印象を与える赤などの暖色は、客席回転を高めるのに有効です。赤色は消化を促し、時間の経過を早く感じさせるため、飲食店のディスプレイには暖色を基調に使うと良いでしょう。
- 清潔に保つ:清潔さは飲食店の信頼性に直結します。ディスプレイは掃除しやすく、ほこりが付きにくい材質を選び、定期的な清掃や取り替えが容易なものにします。
- 定期的に変化させる:同じディスプレイが長く続くと新鮮味が失われ、客の注目を引かなくなります。特に頻繁に来店する常連客が多い店では、季節ごと、あるいはもっと頻繁にディスプレイを変更して店の雰囲気を新しく保ちます。
BGM・照明・香りで視覚以外の空間演出
店の演出は味覚、視覚、嗅覚、聴覚、触覚の5感に働きかける店作りが必要です。
料理でも五感を刺激することができますが、ワンランク上の演出により感動体験を大きなものにすることが出来ます。
人間の五感になにも感じさせることができなければ感動を生むことも出来ず、常連客を作り出すこともお客さまから愛されるお店を作ることも不可能になります。
その他の空間演出の効果
- 照明
- 照度:明るいと人間は活発的になり暗いとリラックスできます。
- 光源:電球は暖色ベースで料理も美味しそうに見えます。蛍光灯はキッチンに向いていて色や文字がハッキリ見えます。
- 直接:間接照明:直接照明は普通の照明です。間接照明は壁に反射させて光を柔らかくする効果があります。
- BGM
- 音響設備はこだわりがあれば天井につるすタイプが良いでしょう。音の広がりが良いです。
- 音楽のジャンル:ジャズ=お酒を中心にしたお店、クラシック=ゆっくりくつろげるカフェ、流行りの曲=若者向けや庶民的な定食屋など
- 香り
- オープンキッチンやテーブルの上で仕上げのスパイスを削るなどの演出は香りと印象を深く刻み込むのに大きな効果あります。生ゴミなど悪臭が客席までいかないように注意も必要です。
照明の色と明るさでお店の雰囲気は大きく変わります。
照明を暗くすると風営法の許可が必要になる場合がありますので低照度にする場合はご注意ください。
小さな製造拠点:厨房づくり
飲食店の厨房に求められるのは「機能面」です。厨房はお店の原動力です。ピーク時の来客数にも対応できる機能と面積が必要です。
小規模飲食店の場合はオープンキッチンにすると良いでしょう。
オープンキッチンは人員調整・生産性などの面でもメリットが多く、ライブ感やにぎわい感を演出できます。
標準的な厨房面積は店舗面積の30%程度と言われています。
店舗づくりの際には店舗設計会社は厨房機器メーカーとの取引があるので、その段階から厨房機器のレイアウトや必要なガス・電気などの容量計算なども確認しながら店舗づくりをおこなうと良いでしょう。
利益を優先して客席ばかり面積を割いてしまい、お店が回らないのは本末転倒になってしまうね。
厨房づくりでの注意点をまとめました。
厨房づくりの注意点
- 少人数で管理しやすくする: 少ないスタッフ数でも運営できるよう、タスクや責任を明確にし、効率的に仕事を分担します。
- 料理の調理過程をオープンに見せる: オープンキッチンを採用し、顧客に料理の調理過程を見せることで透明性と信頼を高めます。
- 顧客エリアと調理エリアを仕切る: 顧客と調理スタッフを仕切る仕切りやガラスのパーティションを設置し、清潔さと安全性を確保します。
- 料理が出来上がったらすぐに提供できるように工夫する: 料理の調理と提供をスムーズに行うために、調理ステーションと提供エリアを近づけるなどの工夫をします。
- 同時に使える機器を隣接配置する: 調理に必要な機器や材料を効率的に使うため、近くに配置し、スムーズな作業を可能にします。
- 皿を冷却するスペースを確保する: 料理を提供する前に皿を冷却するスペースを設け、料理の温度管理を行います。
- 換気設備を導入する: 換気設備や排気ダクトを設置して、調理中の臭いや煙を除去し、快適な環境を維持します。
- シンクの数とサイズに気を付ける: 食器洗浄や調理器具の洗浄に適切な数とサイズのシンクを設置し、効率を向上させます。
- 食器を収納できる棚の配置と数を検討する: 食器や調理器具を整理整頓するために、適切な数と配置の棚を用意します。
- 作業効率を高める設備を導入する: 調理やサービスの効率を向上させるために、作業台や調理器具を適切に配置します。
- レバー式の水道コックを選ぶ: 手の届きやすいレバー式の水道コックを使用し、水の節約と調整を容易にします。
- シャワーヘッドとストレートノズルの切り替えが可能な水道蛇口を用意する: 使途に合わせて水の噴射パターンを切り替えられる水道蛇口を選び、柔軟性を持たせます。
- 食器洗浄エリアの配置に気を付ける: 食器の洗浄作業を効率化し、スタッフの業務をサポートするために、食器洗浄エリアを適切に配置します。
- 食材の廃棄物処理エリアを設ける: 食材の廃棄物を適切に分別し、処理するためのスペースを確保します。
- 下げ皿や器具の保管スペースを確保する: 下げ皿スペースを設け、料理の出す口と下げる口の流れを滞らならないように注意する。
- 排水溝と勾配に注意する: 床やシンク周りの排水溝と勾配を設計し、水の排出を効率化し、洗浄効果を高めます。
- ごみ箱の設置場所に気を付ける: ごみ箱を使いやすくアクセス可能な場所に配置し、ゴミの分別と処理をスムーズに行います。
設備と要件
具体的な厨房設備としては、ガステーブル、シンク、調理台、業務用冷蔵庫、製氷機などが挙げられます。
これらは、飲食店の機能性と効率を保証します。
特にシンクは、食品関係の営業許可を得るための基準を満たす必要があります。
飲食店営業許可を取得するには保健所の立会検査で合格することが必要です。以下が飲食店営業の設備許可要件です。
飲食店営業許可の設備要件
- 照明: 100ルクス以上の明るさ、自然光の利用。
- 厨房: お湯が出る二槽シンク、防虫・防鼠の網戸、換気扇など。蓋付きゴミ箱、食器戸棚
※料理をしない業態の場合は最低一槽シンクでも可 - 手洗い設備の有無:ボタン式や手を触れずに水を止めることができる手洗設備
- 床や壁・天井:防水処理された水拭きや掃き掃除など清掃がしやすい床
- 更衣室:従業員の数に応じた更衣場所が調理場の近くにある
- トイレ: 厨房からの距離、衛生的な配置、手洗い場の設置。
- 冷凍・冷蔵設備: 温度計付き、厨房内に収まっていること。
- 厨房と客席の分離: 仕切りや扉で区切り。
厨房設備購入・什器・備品購入
店舗工事の前におおよその厨房機器の購入は最低見積だけでも済ませておきましょう。
厨房機器購入の流れ
- 導入数の決定: 厨房設備の設計に基づき、必要な導入数を決定します。
- 購入方法の選択: 業務用の厨房機器販売店での購入、中古商品の購入、リースの活用などがあります。
- 基準の確認: 保健所の設備基準を満たしているか確認した上で、導入を進めます。
- 備品の購入: シンクや調理台、食器棚、ガステーブル・レンジなど、必要な設備を準備します。
厨房機器購入時の注意点
- 配置の工夫: スムーズに料理を提供するため、移動に十分なスペースを確保し、仕込み場・調理場・洗い場などを適切に配置します。
- 什器の選定: テーブルや椅子などの什器は、ターゲット層や店内の雰囲気に適したものを選びます。例えば、ファミリー客層を想定している場合、子ども用の椅子を用意するとよいでしょう。
- 必要な備品の購入: おしぼり、調理器具、掃除用具などの備品も忘れずに購入します。
厨房設備などの設置のコツや初期費用を抑えるコツについては下記でも解説しています。
飲食店営業許可と店舗つくりを並行して進めよう
厨房とトイレまわりを優先して工事を進め、保健所の立会検査に合わせると効率良く開店準備を進めることが出来ます。
売上の発生源:客席について考える
全体像が決まったら次は収入を生み出す客席の検討に入ります。
①目標売上高を達成するための席数を決めます。
「売上高=客席数✕満席率✕可能客席稼働回数✕客単価」
です。
すべてが掛け算ですから増やすせばそのまま売上が上がります。
②次にその席をどうやって配置するのかコンセプトに合わせて決めましょう。
カウンターが中心なのか、テーブル席なのか店舗の価値(=ベネフィット)を意識してレイアウトしましょう。
また、数字か!
実例にあてはめて考えてみるとわかりやすいですよ。
座席数: 店舗にあるすべての座席の合計数です。多すぎる座席は顧客の居心地を悪くし、客単価が下がる可能性があります。
満席率: 全座席のうち、満席時に占める割合です。カウンターや二人掛け席が多いほど満席率が高くなりますが、客単価は下がることもあります。
可能客席稼働回数: 飲食店の主な集客時間は「11時から14時」と「18時から21時」で、これらの6時間の一組平均滞在時間が90分と仮定すると、1日に最大4回の客席稼働が可能です(6時間 ÷ 1.5時間)
これらの単語を理解のうえでお進みください。
サンプル居酒屋の条件
- 座席数: 20席
- 営業時間:
- ランチタイム: 11時から14時(3時間)
- ディナータイム: 18時から24時(6時間)
- 平均滞在時間: 90分(1.5時間)
- 定休日: 月曜日
- 客単価: ランチ1,000円、ディナー3,000円
- ランチタイムの満席率: 低(具体的な数値は示されていないため、50%と仮定)
- 平日ディナータイムの満席率: 低(50%と仮定)
- 週末ディナータイムの満席率: 高(100%と仮定)
計算式:
- ランチタイムの来客数:
- 可能客席稼働回数 (ランチ) = 営業時間 ÷ 平均滞在時間 = 3時間 ÷ 1.5時間 = 2回
- 来客数 = 座席数 × 満席率 × 可能客席稼働回数 = 20席 × 50% × 2回 = 20人/日
- 平日ディナータイムの来客数:
- 可能客席稼働回数 (ディナー) = 営業時間 ÷ 平均滞在時間 = 6時間 ÷ 1.5時間 = 4回
- 来客数 = 座席数 × 満席率 × 可能客席稼働回数 = 20席 × 50% × 4回 = 40人/日
- 週末ディナータイムの来客数:
- 来客数 = 座席数 × 満席率 × 可能客席稼働回数 = 20席 × 100% × 4回 = 80人/日
週間売上の計算:
- ランチタイムの週間売上: 20人/日 × 1,000円 × 6日 = 120,000円
- 平日ディナータイムの週間売上: 40人/日 × 3,000円 × 4日 = 480,000円
- 週末ディナータイムの週間売上: 80人/日 × 3,000円 × 2日 = 480,000円
- 合計週間売上
120,000円 (ランチ) + 480,000円 (平日ディナー) + 480,000円 (週末ディナー) = 1,080,000円/週
注意点:
この計算は簡略化されたモデルであり、祝日、特別イベント、顧客の変動など多くの要因を考慮していません。
実際の状況は立地、マーケティング、サービスの質、メニューの魅力などにより大きく異なる場合があります。
飲食店の経営って本当に数字に強くないとイケナイのね。
売上の最初の流れ:外観・エントランス
最後に外観と入口について考えていきましょう。
この売上サイクルの起点になりますので、とても重要です。
①注目→②興味→③欲求→④記憶→⑤行動
の対流起こす役割を担います。
このサイクルのモデルを
AIDMAモデルと言われています。
マーケティングや広告の分野で使われるモデルで、顧客の行動を促すプロセスを示しています。
これを飲食店に適応させる場合、簡単な説明で理解しやすくすると以下のようになります。
AIDMAモデル(Attention, Interest, Desire, Memory, Action)
- Attention(注意):
- 店舗やメニューを知ってもらう第一歩です。注意を引くために、看板や広告、ソーシャルメディアの投稿など、多くの方法があります。
- 例: 飲食店の看板が通りかかる人々の注意を引く。
- Interest(興味):
- 顧客が興味を持つようにする段階です。魅力的なメニュー、料理の写真、口コミなどを使って、顧客の関心を引きます。
- 例: メニューに美味しそうな写真や説明が載っていると、顧客は興味を持ちます。
- Desire(欲望):
- 顧客が食事や体験に対する欲望を感じるようになります。特別なオファーやプロモーション、料理の美味しさを強調することで、欲望を高めます。
- 例: “今日限定の特別メニュー”や”50%オフのキャンペーン”があると、顧客は欲望を感じます。
- Memory(記憶):
- 顧客が飲食店のことを覚えている段階です。良い食事やサービスを提供して、顧客に良い印象を残します。
- 例: 良い食事とサービスを提供すれば、顧客はその記憶を持ち続けます。
- Action(行動):
- 顧客が飲食店に来店し、注文をする段階です。行動に移るために、予約の受け付け、オンライン注文の提供、店内でのサービスなど、便益を提供します。
- 例: 顧客が飲食店のドアを開けて入店し、料理を注文する。
外見・エントランス作りで失敗で多いのが、店名やイメージを優先するばかりの抽象的な印象ばかりで具体的なお店の内容理解できなければAction(行動)の工程で流れがストップしてしまいます。
初来店客がその店を訪れた理由は
「たまたま店の前を通ったから」だそうです。
最初のAttention(注意)起点になります。
外観・エントラスはイメージを膨らませて、具体的なお店の内容を伝える印象と具体のバランスをうまく伝えることが重要です。
コンセプトとベネフィットを看板と外観から伝えましょう。
看板ひとつをとっても木の大きな看板だったり鉄製のプレートだったり質感だけでもイメージを持たせる事ができるんだね。
外観もレンガ調だったり石造りだったりといろんなお店の外観を研究するとおもしろいね。
思わず入りたくなるお店の特徴8パターン
お店を入りやすくするためには、まず入りにくい店の特徴を理解し、それらのネガティブな要素を避けることが大切です。以下は、入りにくいお店の特徴の逆を行い、より歓迎される雰囲気を作るためのポイントです。
思わず入りたくなるお店の特徴8パターン
- 明確な看板: 店の種類や名前を一目で分かるようにし、看板を明るく目立たせます。
- 明るい店内: 店内が明るく見やすいように照明を工夫し、清潔感を保ちます。
- アクセスしやすい場所に設置: 店の入り口を前面に出し、通りから見えやすい位置にします。
- 段差の少ない入口: 段差を減らし、車椅子やベビーカーでも入りやすい設計を心がけます。
- 広い間口: 入口の幅を広くして開放感を出し、複数の人が同時に入れるようにします。
- 軽いドアまたは自動ドア: ドアを軽くするか、自動ドアを設置して出入りを容易にします。
- 清潔で整備された周囲: 店の周囲を常に清潔に保ち、ゴミや雑草を定期的に清掃します。
- 屋根付きの入口: 雨や雪の日でも濡れずに済むよう、入口に屋根やオーニングを設置します。
人間の心理では、初めて訪れる店や中の様子がわからない場合、入店するにはある程度の勇気が必要になります。大手チェーン店の場合は、その一貫した店内デザインにより、事前に店内の雰囲気をある程度予測できるため、入店のハードルは比較的低いです。しかし、個人経営のお店では、その予測が難しく、新規顧客が入店する際にためらうことがあります
そのため、お店の外観や入口は、できるだけ訪れる人にとっての心理的な障壁を取り除くよう意識して設計することが重要です。
これは、透明な窓を設ける、店内の写真やメニューを外に掲示する、歓迎のサインや花を飾るなど、様々な方法で実現できます。
お店の入口や外観を工夫することで、訪れる人々の心理的な安心感を高め、気軽に入店してもらいやすくなります。
最近は店内が見える工夫をしているお店が多いよね。
外からキッチンの様子が見える鉄板焼のお店があるよ。
内装工事業者の見つけ方
計画がすべて決まれば内装工事業者を見つけましょう
まとめ
以上が店舗づくりに必要な構想になります。
小さないお店を開店する場合は使える面積が狭いので設置できる機器も最低限になってしまいますので、この構成の段階から吟味することが重要になります。
内装のテーマカラーやBGM、照明や香りなどでお店のコンセプトをひきたてることができます。
お店の重要なポイントは非日常を感じてもらうことです。
現在の飲食店のライバルはコンビニです。
お腹を満たすだけならコンビニのほうが安くて便利ですが、レジャー感で勝負することであなたのお店に価値を感じてお客さんが来店してくれることにつながるでしょう。
ぼくが実現したいお店の理想はいろんな人が気軽におとずれてワイワイとコミュニケーションを楽しむことができるお店。
ボクのお店にしかできない付加価値みつけていくよ!