他のお店には負けないような美味しくて魅力的で個性的でインスタにも映えるような素敵なメニューを作りたい!!
…ってどうやって作ればいいの?
飲食店の成功のためには、メニュー作りは極めて重要なプロセスです。
これには、店舗のコンセプトやデザイン、ターゲット顧客のニーズなどを考慮しながら巧みに計画を進める必要があります。
- お客さんから愛されるメニュー開発の方法
- 効果的なメニューブックの作り方
- レシピの開発方法と原価計算・価格設定の方法
飲食店を開業する際に、最も重要なのは…
お客様が何度も訪れたくなるような「メニュー」を開発することです。
一人で飲食店を開業する際のメニュー開発と食材調達について
一人で開業する場合の注意!
一人で開業する場合、メニュー数が多いと調理の工数が増えるため、メニュー数のバランスが重要です。
他にも注意点を一覧でまとめます。
1人で切盛りするメニュー作りの注意点
- 調理の工程を増やさない
- シンプルな調理工程で、効率よく美味しい料理を提供できるようにしましょう。複雑な調理や多くの手順を要するメニューは避けることが、スムーズな運営につながります。
- 集客力が少ないので薄利多売ではなく一品にこだわる
- 独自性や特徴ある一品に集中して、高い付加価値を提供することで、少ない客数でも十分な利益を確保しましょう。
- ターゲット顧客の明確化
- 顧客層を特定し、そのニーズに合わせたメニュー開発を行うことで、より効率的な集客が可能になります。
- 定番メニューの確立
- 少数精鋭のメニューで定評を得る。顧客が何度も戻ってくるような「看板メニュー」を作り、ブランド化を図ります。
- 在庫管理の効率化
- 限られたスペースでの効率的な在庫管理を行い、廃棄を最小限に抑える。必要最低限の材料で多くのメニューをカバーできるように計画を立てます。
- 多機能な調理器具の導入
- スペースを有効に使うために、1つで多くの機能を持つ調理器具を導入することで、多様な料理を効率良く作ることができます。
例えば、メイン料理を一品にして、そこからトッピングを追加する形式で調理工程を極端に減らすことが出来ます。
なるほど!込み入った手作りを増やして良いものを求めすぎしまうと工程が多くなって手が回らなくなってしまうのか
小さな店の特化戦略と食材調達法
さらに小さな店だからこそ特化戦略があります。
- 取り扱う商品を絞る
- 特定のジャンルやカテゴリーに特化した商品を提供することで、その分野においての専門性と認知度を高めることができます。例えば、地酒のみを扱う、特定の地域の食材にこだわるなど、独自性を出しやすくなります。
- 地産地消のこだわり
- 地元の食材を使用したメニューは、新鮮さはもちろんのこと、地域への貢献や環境への配慮といった付加価値を顧客に提供できます。これは顧客のロイヤリティ向上にもつながります。
- BGMなどの店舗雰囲気にこだわる
- 例えば「ロック音楽しか流さない」といった強いコンセプトを持つことで、特定の顧客層を強く惹きつけることができます。このように、食以外の要素にもこだわることで、店舗の個性を際立たせ、記憶に残りやすい店舗作りが可能になります。
- 限定メニューやイベントの実施
- 特定の日限定で特別なメニューを提供したり、地域のイベントに合わせた特別企画を行うことで、顧客の関心を引き、リピート率を上げることができます。
- 顧客とのコミュニケーション
- 小規模ならではの細やかな顧客サービスを行い、顧客一人ひとりとの強い絆を築くことができます。SNSを活用した情報発信や、顧客の声を直接聞いてメニューに反映させるなど、顧客と密接に関わることができます。
小規模店舗では大量仕入れが難しいため小ロットでも対応可能で柔軟に供給してくれる仕入先を確保することが大切です。
信頼関係を築くことで、突発的なニーズにも応じてもらいやすくなります。
品質の点でもっとも納得できるのはやはり生鮮市場や漁港、農家に直接足を運ぶ方法です。
直接足を運ぶことで旬の素材や流通経路がわかるうえに顔を覚えてもらうことで人脈を築くこともできます。
地元にこだわるのは大手チェーンには絶対できない個人店の強い武器になります。
地元の生産者との直接取引
- 地産地消を訴求点とすることで、顧客に付加価値を提供することができます。
- 中間マージンが無い分新鮮で高品質な食材をリーズナブルな価格で仕入れることができます。
- 限定生産品やあまり市場に出回らないものなどを仕入れることができる
TPPの影響で組合に頼らない農家さんや猟師さんが増えてきているよね。
われわれもそれに協力できるかたちでお互いがwin-winの関係を築いていければベストだよね!
メニュー作りの考え方は?環境や事前の期待が美味しさを左右する
メニューを決めることで
①来店客の満足度
②必要な開業準備と初期投資額
③営業開始後の経営数値
が決定します。
- 来店客の満足度:
来店客の満足度は料理内容によって大きく変わります。料理店としては、料理で顧客を満足させることが何よりも大切です。普通の料理では、他の多くの選択肢からあなたの店を選ぶ明確な理由はありません。だからこそ、他店にはない、あなただけの差別化されたメニューが必要になります。 - 必要な開業準備と初期投資額:
メニュー内容によって、必要な店舗の設備が決まります。例えば、ピザ店を開くならピザ窯が必要ですし、ケバブを提供するならキッチンカーのような狭いスペースでも事業を運営できます。適した立地や必要な設備が明確になることで、物件探しや必要な資金がはっきりしてきます。 - 営業開始後の経営数値:
最後に、メニュー内容によって、経営に必要な数値が明確になります。客単価、原材料費、人件費、客席回転率など、経営に関する重要な数字が揃い、開業計画書や具体的な計画を立てる際の大切な基盤になります。
たかがメニューを決めるだけでこんなに経営の基盤が決まってくるとは知らなかった。
しっかり経営ができるようにコンセプトに合ったメニューも考えないといけないね!
飲食店を開業する際のコンセプトとメニュー開発
飲食店を成功させるための第一歩は、魅力的なコンセプトの確立です。
コンセプトは単なるキャッチコピーではなく、飲食店の魅力や経営戦略の核心です。
しっかりとしたコンセプトを元に、メニュー開発や食材の選定を進めることが成功の鍵となります。
コンセプトに基づいたメニューの重要性
メニューは飲食店の顔とも言える存在です。
それゆえ、コンセプトに合わせたメニュー作成は
店のアイデンティティやブランドイメージを強化する手段となります。
また、効率的な調理や仕入れ、競合他社との差別化、顧客のロイヤルティ向上などの多くのメリットがあります。
メニューの役割=新規獲得と固定客の維持
レストランのメニューは大きく分けて、新メニューと定番メニューの2つに分かれます。
新メニューは顧客の新しい需要を取り込み、飽きさせないための役割があります。
一方、定番メニューはリピーターを維持するための重要な要素です。
これら二つのバランスが、飲食店の継続的な成功には欠かせません。
新メニュー | 定番メニュー |
---|---|
顧客の新しい需要と飽きさせないための役割 | リピーターを維持するための重要な要素 |
メニュー作りの考え方
経営については具体的な数字によって説明ができますが、料理の味や魅力についてはやはり第三者の目線が重要になります。
美味しさとは真夏の炎天下で仕事の後に飲む生ビールと会社の会合で目上の上司と飲む生ビールでは感じる美味しさ差が出ることでしょう。
それだけ環境や事前の期待によって商品価値とおいしさ感が左右されます。
確かに!御当地でしか食べられないプレミアムなメニューやお祭りで食べるたこ焼きは別格の美味しさだもんね!
つまり以下に「おいしい」と感じさせるか(演出)が鍵になります。
美味しさを感じさせる演出方法としてリストでまとめました。
美味しさを感じさせる演出
- 季節感
どのようなコンセプトの店舗でも季節感はです。季節に合わせた旬の食材でメニューを作るなどが大切です。(秋のモンブラン・冬のチョコレートete) - 素材感
使われている食材に特徴をもたせると印象に残りやすく高評価をもらいやすいです。
(道内産野菜のみ使用・その日に水揚げされた厳選品のみを扱いete) - ヘルシー感
健康志向が高まり、ローファット、ローカーボ商品などが好意的にとらわれやすいです。
(豆腐ハンバーグ・ブロッコリーライスete) - 手作り感
個人店では特に手作り感が大切。冷凍食品や既製品をできるだけ減らしてひと手間を加えてプレミアム感を演出しましょう。(手作りジャムete) - 安心・安全感
大手のチェーンなどの大衆店ではコストカットのためにセントラルキッチンを取入れ素材については見えにくい状態です。個人店だからこそできる生産者や産地を使用した演出を取入れましょう。
看板メニュー(メインメニュー)を開発しよう!
看板メニューや名物料理として売れる料理の条件は
「記憶に残る仕掛け」が施されています。
記憶に残る料理はリピートに繋がります。記憶に残る料理は口コミにも繋がりますのでお客さんがお客さんを呼ぶ好循環が生まれやすいです。
記憶に残る料理か…
バーガーキングのナイフの刺さった巨大なハンバーガー
びっくりドンキーのジョッキの中のミルクの中に沈むジューシーな果肉で目を惹くいちごミルク。確かに記憶に残っているメニューは魅力的ですね。
プロレスBARのフードメニューで
いわゆるハニー-トーストをもじった
アーネスト-トーストなど名前で印象に残す方法もあります。
アーネスト・トースト?なんじゃそりゃ?
おいしさ感を演出する方法をまとめてみました。
おいしさ感を演出する言葉
- モチモチ
- ふわふわ
- とろとろ
- カリカリ
- アツアツ
- 濃厚
- さっぱり
- 手作り
- ありえない
- 最強の
- できたて
- 香ばしい
- 新鮮
- 特選
- 厳選
- 数量限定
- 本日限り
- 売り切れゴメン
メニュー開発の流れ
アイデアが固まってきたら実際に提供する料理を考えて見ましょう。
コンセプトに合わせて
①誰に(ターゲット)
②いつ(曜日・時間帯)
③いくらで(客単価と皿単価)
④どのように(動機や楽しみ方演出など)
そして、食べた結果どのような感想を持ってほしいか
これらを実現できるメニューを開発しましょう。
ひとつだけでも、このメニューだけで何人でもお客を呼べる。そんな強力なメイン商品を開発できればそれだけで経営を安定化することが可能です。
藤屋のソフトクリームはこの1品だけで毎日行列ができています。
マクロな目線でみればザンギが売りのお店だったり、ラーメン二郎もこのラーメン1品だけでお店が成り立っているといえますね。
ザンギは内地の人に通じるのか…?
メニュー開発の流れ
- コンセプトに基づいたメニューの企画
- 店舗の立地、客層、コンセプトに合わせて、提供するメニューを企画します。
- 例えば、近隣オフィスエリアのビジネスパーソンや近所の大学生をメインターゲットに設定し、オーソドックスで変化に富んだメニューを計画することが考えられます。
- 原価計算
- 企画した料理の原価を抑えつつ、品質を保つ方法を検証します。
- レシピの作成
- 調理スタッフの技術やスピード、食材の仕入れ先などを考慮して、レシピを作成します。
- 食器・食材選定、盛り付け、ネーミング
- コンセプトやメニューの特性に適した食器や食材を選び、盛り付け方やメニューのネーミングも考慮します。
ポイントとして
・ターゲットのニーズを考慮する
顧客の視点で、金額やメニュー数、他店との差別化を検討しましょう。
・料理の品数は抑えめに
新規開業の場合、仕入れコストの増加や廃棄のリスクを避けるため、初めてのメニューはシンプルにし、徐々に増やしていくのが賢明です。
・期間限定メニューの活用
固定のメニューに加え、期間限定のメニューを提供することで、顧客の関心を引き、リピート顧客を増やすことができます。
これらのポイントを踏まえながら、コンセプトや店舗の外観と並行してメニュー作りを進めることで、集客につながる独自性と競争力を飲食店にもたらすことができます。
これを考えるとスープカレーやラーメンはメニューも少なくできるし、トッピングのかたちでカスタマイズのワクワクを演出できるのでオススメだね!
サブメニューを考えよう
メインメニューが固まったらサブメニューも考えて見ましょう。
サブメニューの役割は選べる楽しさを提供することができます。
サブメニューとして有名なのは
ハンバーガーのサブメニューであるポテトとコーラでしょう。
サブメニューの大きな役割としては選べる楽しさの他にメインメニューを引き立て役としての側面が大きです。
以下にまとめます。
料理がおいしくて、そのお店を好きになっちゃうとデザートも食べたくなっちゃうよね!
サブメニューの作り方のポイント
- コンセプトに合っているか
- メインメニューの引き立て役になっているのか
- お店の楽しさに一役買っているか
- 選択の幅に奥行きを与えるものであるか
- メニュー全体との整合性はあるのか
- わかりやすいかどうか
- 珍しい、面白いメニューであるか
- お店の特色や魅力を伝えるものであるか
お店のコンセプトを伸ばす独自のお酒を揃えよう
飲食店経営において、お店のコンセプトを伸ばすために独自のお酒を揃えることは、顧客にとって魅力的なポイントとなります。最近は、お酒に対する顧客の好みが多様化し、舌が肥えた顧客が増えているため、店主が厳選した日本酒や焼酎などを提供するお店が人気を集めています。特に、特定名称酒や本格焼酎などの質の高いお酒を取り扱うことで、お店は独自のファンを獲得し、リピーターを増やすことが可能になります。
飲食店でお酒を扱うことには、確かに多くのメリットがあります。料理に比べて管理がしやすいという点以外にも、以下のような利点が挙げられます。
お酒を取り扱うメリット
- 高い利益率
- お酒は一般的に食品よりも高い利益率を持ちます。特にプレミアムな酒類や、カクテルなどは顧客からの価値認識が高く、それに見合った価格設定が可能です。
- 顧客の滞在時間の延長
- お酒を提供することで、顧客が店に長く滞在し、結果的に他の食事やサービスの利用を促すことができます。
- 雰囲気作り
- 特定の酒類は店の雰囲気やテーマに合わせることができ、特定の客層を惹きつける効果があります。例えば、ワインやクラフトビール、地域限定の酒類などを提供することで、独自の店舗の雰囲気を演出できます。
- イベントやプロモーションの実施
- ワインテイスティング、ビールフェスティバル、季節ごとのお酒の紹介など、お酒をテーマにしたイベントやプロモーションを実施することができます。これらは新規顧客を呼び込むとともに、リピーターを増やす効果があります。
- 顧客満足度の向上
- 多種多様なお酒を提供することで、客層を広げるだけでなく、顧客のニーズに応じたサービスを提供できます。顧客は自分の好きなお酒を楽しむことができ、それが全体的な満足度の向上につながります。
独自の品揃えを実現するためには、店主やスタッフの深い商品知識が必要です。
多種多様な銘柄の味を覚え、顧客に適切なアドバイスを提供するには、実際に様々なお酒を体験し、学ぶことが重要です。
そのためには、他の居酒屋やバーでの勤務経験が役立ったり、日頃からお酒を飲み歩き、独学で知識を深めることも有効です。
実は…ぼく、お酒が飲めないんです。
現代はお酒が飲めなくても問題ありません。くわしくは別記事にまとめてあります。
味よりも価値!その土地でそのビルでそのフロアで一番を目指す
小規模の飲食店経営で求められるのは「平均点の高さ」ではありません。なにか突出した「一番」です。ココだけは誰にも負けない「自分だけの一番」を見つけましょう。
全国1位とかは必要ありません。
雑居ビルの中ならその「フロアでの一番」を目指しましょう。
消費者行動として
一番おいしから、一番楽しいから、一番近いから、一番サービスがいいからと購買行動には必ずなにか理由があるのです。
飲食店にとっての一番とは
世の中のすべての商品やサービスを競争をみていると、色々なことが見てくることがあります。この世の中の競争に勝つための手法をマーケティングと呼びます。選ばれる「店舗」「サービス」による一番の理由がそれぞれあります。
選ばれる「店舗」「サービス」による一番の理由がそれぞれあります。
そして、ソレ故のデメリットも存在します。選ばれるのはデメリットを上回る一番があるからです。
カテゴリ | 一番の理由 | デメリットや課題 | 課題への対策 |
---|---|---|---|
コンビニ | 近い・いつでもやってる・色々な商品がある・様々なサービスが受けられる・店舗ブランドがあり安心感がある | 価格は決して安くない・生鮮品の品揃えは悪い | 100円均一コンビニ・生鮮コンビニ |
通信販売 | 売り場までいかなくても商品が購入できる・気軽に電話一本で商品が購入できる・商品の説明が細かく特徴がわかりやすい | 購入前に実際に商品を手にする事ができない・購入前の不安がつきまとう | 購入者の声を掲載することで安心感を伝える・返品OK |
新幹線 | 長距離移動を早い時間でできる・時間に性格で間違いない・安全性が高い | 安くはない | 季節ごとの割引・会員制による割引販売・企画商品の販売 |
高速バス | 低価格で長距離移動が可能・深夜に移動するので時間が効率よく使える | 快適性はない・新幹線に比べ安全性に課題・道路状況による遅れがある | 快適な高価格座席販売・各種運行システムの導入・深夜運行による渋滞回避 |
飛行機 | 長距離移動が新幹線よりも短時間で可能・海外にも行ける | 天候などによる遅れがある・価格は割高感も見られる | 情報提供による納得感・低価格便と作業効率・ラウンジ整備・事前チェックインシステム |
確かに!急いでいる時は飛行機を使うし、出費を抑えて旅行行くなら深夜バスを使うもんね!デメリットと天秤にかけてもメリットが大きから選んでいるよ!
一番とはその店の価値になります。
アナタのお店の来店動機はなんですか?
おいしさ、豪華さ、希少性、快適性、接客力、安さ、早さ、ボリュームなどなど、なにかの一番を目指しましょう。
売れるメニューブックの秘訣を伝授
ここからはメニューブック(メニュー表)について見ていきましょう。
飲食店を運営する際、メニューブックは単なる「料理と価格」を伝えるツールではありません。
ここでは、効果的なメニューブックの作成に必要な要素やポイントを解説します。
そういえばメインのメニュー表と一緒に期間限定のメニューも一緒においてあることが多いよね!
1. メニューブックの種類とその特徴
メニューブックは、店のイメージや業態、提供するメニュー数に応じて異なる形状やデザインを選ぶことが求められます。
コストを抑えることができる。
メニュー数が少ないカフェなどに適しています。
コスト | 安い | |
差し替え | 難しい | |
メニュー数 | 2ページ | |
一枚タイプ | オススメ業種 | カフェ 喫茶店 |
メニュー数が多めのラーメン店や定食店に向いています。
コストは少し上がりますが、情報量を増やせます。
コスト | 中 | |
差し替え | 難しい | |
メニュー数 | 3ページ | |
折りたたみタイプ | オススメ業種 | 定食・ラーメン ファストフード |
メニューの変更に柔軟に対応できるデザインが特徴。
レストランや居酒屋など、メニュー数が多い場所に最適です。
コスト | 中 | |
差し替え | 簡単 | |
メニュー数 | 5ページ以上 | |
見開き版(ブックタイプ) | オススメ業種 | 洋食・和食 居酒屋・焼肉店 |
全然、気が付かなかったけど、喫茶店だったり焼肉屋、ファミレスでメニュー表のスタイルが違うね。
高級ホテルだったらシンプルな1枚タイプが多かったりするね。
2. 視線の動きを意識したレイアウト
人の視線には法則があり、この法則を利用してメニューの注文率をコントロールすることが可能です。
売りたいメニューは、横書きでは「左上」、縦書きでは「右上」に配置しましょう。
3. メニューの補足説明
メニューブックの他の役割として
わかりづらいメニュー名の補足:
メニューの名前だけでは、何を指しているのかわからないことも。そのような時は補足説明が役立ちます。
オススメの食べ方:
オススメの食べ方を提案することで、お客様が「食べてみたい」と感じるメニューの注文率を上げることができます。
サイゼリアではドリンクバーのドリンクを混ぜ合わせるテクニックがメニューに載ってたよ!
4. スタッフ教育とメニューブックの連携
経験の浅いスタッフや忙しい時間帯に、メニューの説明が十分にできないことも。
そのため、メニューブックに必要な情報を簡潔に記載しておくことが重要です。
5. 飲食店でメニューブックが果たす3つの役割
メニューブックの3つの役割
- 看板メニューを伝える
- 初回来店のお客様に印象を残すための重要な手段。
- お店や商品の価値を伝える「メディア」
- 自分の店の特色やこだわりを自由に伝えることができるツールです。
- オーダーのコントロール
- メニューブックのデザインやレイアウトによって、どの商品を主にオーダーしてもらうかを誘導することができます。
メニューブックはお店の顔とも言えるもの。そのため、しっかりと時間をかけて作成し、お店の魅力を最大限に伝えるよう心がけましょう。
メニューブックサンプルと解説
解説が雑!
新しいメニューの開発で失敗しないためのポイント
飲食店の経営者やシェフとして、新しいメニューの開発は常に挑戦の一つです。
しかし、新しいメニューの開発で失敗すると、経営や売上に大きな影響を及ぼすことがあります。そこで、失敗しないための重要なポイントをまとめました。
メニュー開発で失敗しないポイント5つ
- 必要な食材が安定して手に入ること
珍しい食材は魅力的ですが、安定供給が難しい場合は使用を避けること。
売り切れの状態は、リピート顧客を失う原因となるため注意が必要です。 - 店のコンセプトから外れないこと
お店のイメージやコンセプトに合わないメニューは、お客様の混乱や不満を招く可能性があります。
コンセプトに合ったメニューの開発を心がけましょう。 - ロスを無くし利益を追求する
新しいメニューの開発には、コストやロスを最小限にする工夫が必要です。
原価や食材のロスを考慮しながら、利益を最大化するメニュー作りを目指しましょう。 - 作業効率を考慮する
新しいメニューの追加は、キッチンの作業フローや提供時間に影響を及ぼす場合があります。
効率的な業務フローを維持しながら、メニューの追加を計画することが重要です。 - テイクアウトやデリバリーに適したメニュー開発
テイクアウトやデリバリーサービスが増える中、料理の持ち帰りや配達に適したメニューの開発は不可欠です。
風味が持続する料理や、適切な容器・包装の準備など、細かい工夫が求められます。
自分のオリジナルを追求しすぎないで上記のポイントを参考に、失敗しないお客さんに喜ばれるメニュー開発を目指そう!
料理ごとに原価計算をしよう
原価計産の算出方法をまとめます。
またしても数字が…
ここからがコンサルの仕事のメイン分野です。
料理ごとに必ず原価計算をしましょう。
原価とは料理で使用する食材金額を合計したもです。
- 各食材の単位あたりの単価を算出する
- その単価の使用分量を掛ける
- 使用する食材をすべて①と②で計算する
- 手順③で計算した金額を合計する
実際のメニューで当てはめるといかになります。
サンプルカフェのサイドメニュー:パンケーキ
各材料のコスト(1皿分):
- 小麦粉(100g): 43円
- 卵(1個): 30円
- 牛乳(200ml): 約40円
- 砂糖(10g): 2円
- バター(20g): 46円
- メープルシロップ(50ml): 約82円
- 合計コスト: 約243円
料理の販売価格を決定しよう
原価計算ができればどれだけの利益を乗せるかを考えて販売価格を決めましょう。
メニューが直接の収入源となりますので価格設定は重要です。
販売価格を決めるには
①顧客満足度
②店舗の利益
の2つを意識しなければなりません。
顧客満足度については個人店の場合は内容で勝負しなければなりません。なので価格設定は高めにして薄利多売りの土俵には上がらないように注意しましょう。
店舗の利益について、原価率は30%前後を基準にするとよいでしょう。
先程のパンケーキの原価は243円でしたので30%の原価率に合わせると
パンケーキの価格は810円になりますね。
なるほど!いつもカフェとかのケーキの価格に高すぎると思っていたけど経営者目線で考えると良心的な価格だとわかるな~。
メニュー価格の設定方法
価格の設定に役立つ情報をまとめました。
カテゴリ | 要約 |
---|---|
業態の相場理解 | ジャンルにより価格・サービスが異なる。イタリアンと寿司屋では原材料や調理法が影響。ファストフードと高級レストランはサービス質が大きく違う。 |
競合調査 | 近隣店舗の価格帯・サービス調査で、自店の価格設定やサービス方針の見直しに役立つ。 |
客単価とメニューバランス | セットメニュー提供や目立つ位置への利益率高商品配置で客単価向上。 |
原価率最適化 | 一般的な「原価率30%」を参考に、店舗状況に応じた調整。材料の一括購入や調理効率化でコスト削減。 |
地域性とシーズン活用 | 地域特産品や季節食材の使用で顧客の興味引き、満足度向上。期間限定メニューでリピート客増。 |
価格の心理効果 | 消費者心理を考慮した価格設定。例:999円は1,000円より安く感じる。 |
価格の定期見直し | 原材料価格変動や経済状況変化に応じた定期的価格見直しで、市場状況に合わせた適正価格維持。 |
まとめ
最後に原価率については低ければいいというもでもありません。
利益が優先なので利益が増えるのであれば原価率が上がっても下がっても関係ありません。原価率を気にするのは大手のみが気にすればいいので個人などの小さなお店は利益を最大にする視点で考えましょう。
例えばラーメンのトッピングで、原価10円の海苔を100円で売る場合、原価率は10%ですが、利益は90円となります。一方、原価300円の牛すじを380円で売る場合、原価率は約79%ですが、利益は80円です。この場合、海苔の方が利益率は高いものの、利益額自体は牛すじとほぼ同じです。
原価率が低い商品が高い利益率を持つことは一般的ですが、利益額(実際の利益)も考慮する必要があります。特に固定費をカバーするためには、利益額が重要になります。
原価だコスパだとそこばかりにとらわれていては真の経営はできないってことだね!