札幌のソウルフード「スープカレー」のお店を開くのはどう?
市内にはたくさんのスープカレー屋が存在しているけど
市場的には飽和状態なの?成功するポイントを教えてほしいです。
スープカレーは多くのファンに支持されている料理であり、新しい店舗が増え続けているのも事実です。だからこそ、開業を検討している方々も疑問や不安になりますよね。ここでは成功するコツも合わせてスープカレー屋を開業する方法について紹介します
- スープカレー屋を1から立ち上げる方法
- 地域の特色や食材を活かしたオリジナルのスープカレーの作り方
- 独自のブランディングやマーケティング戦略で差別化の方法
スープカレーの開業を成功させるためには、自店の特色を見つけ、それを最大限に活かすことが大切です。
地域性や独自のアイディアを活かして、他店とは一線を画す店作りを目指しましょう。
スープカレー屋の特徴
1971年に札幌市に開店した喫茶店『アジャンタ』が1975年ごろに発売した「薬膳カリィ」が原型と言われている[1]。その後、30年ほどをかけて札幌市内を中心に発展し、1990年代から2000年代に大ブームを引き起こした[2]。
サラサラとした粘り気のないスープ状のカレーである。特定の店舗が開発したというわけでもなく、前述の『アジャンタ』以外にも『スリランカ共我国』(1984年開店)、『木多郎』(1985年開店)といった店舗が個性的なカレーを提供していた[3]。自分の店のカレーを「スープカレー」と命名したのは1993年に札幌市白石に開店した『マジックスパイス』である[4][3]。これらの店は「スープカレー第1世代」と呼称されている[3]。スープカリー第1世代の各店舗には熱狂的な支持層もいたが、一般的であるとは言い難かった[3]。北海道新聞の掲載から見ると「スープカレー」の語が紙面で確認されるのは、1996年に道東部限定開催されたカレー教室の告知記事においてであり、1998年にスープカレーのレシピがコラム記事として掲載され、1999年ころになって札幌市内のスープカレー専門店の記事が目立つようになってきた[5]。スープカレー好きが高じて調査研究本を上梓した樺沢紫苑は1999年を「乱立元年」としている[5]。
ウィキペディア
薬膳スープカレーは健康志向の高い女性からの支持を受ける新しいカレーのスタイルです。
カスタマイズの楽しさと健康効果を兼ね備えたこのメニューは、店舗の特色として大きな魅力となります。
- カスタマイズの楽しさ
通常のカレーと異なり、スープカレー専門店では、具材やトッピング、辛さ、ライスの種類を自由に選ぶことができます。これにより、客は自分だけのオリジナルのスープカレーを楽しむことができる。 - 薬膳の効果
薬膳は中薬医学に基づいた料理であり、健康に良いとされる食材を用いています。これが女性を中心に注目されている理由です。
札幌市内の薬膳スープカレー専門店では、「鶏もも肉と野菜の薬膳スープカレー」や「ベジタブル薬膳スープカレー」など5種類のメインメニューが提供されています。
これに加えて、北海道でポピュラーなザンギなどやチャイなどのサイドメニューも取り揃えられており、ランチタイムにも多くの客で賑わっています。
さらに、客が選んだスープカレーの組合せをランキング形式で発表するなどのコミュニケーションツールとしての活用も考えられる。このような取り組みにより、新たな顧客を引き寄せるだけでなく、リピーターを増やす可能性も高まります。
スープカレーとルーカレーの違いって?
ってよく聞かれるけど、札幌市民にとっては全然別のものだけど、まだまだ食べたことない人もいっぱいいるよね。
スープカレーとルーカレーは、調理法、味わい、スパイスの使い方において大きく異なります。
スープカレーはスパイスの風味を前面に出したヘルシーな選択肢として、特に女性を中心に支持されています。
一方で、ルーカレーは伝統的なカレーライスの形をとっており、より広
い年齢層に親しまれるマイルドな味わいが特徴です。
これらの違いは、カレーを楽しむ際の個人の好みや健康志向に大きく影響し、それぞれのカレーに独自のファン層を生んでいます。スープカレーのスパイシーな風味とヘルシーさ、ルーカレーの深い味わいとマイルドな味は、カレーの世界の幅広さを表しています。
まだまだある!カレーのコクのように深いカレーの世界
カレーにはまだまだ、インドカレーもスリランカカレーもキーマカレーも欧州カレーも薬膳カレーもたくさんの種類があるよ!
ちなみにボクはリトルスプーンが大好き!!お店減っちゃったけど…
- インドカレー
- 特徴: インドカレーは地域によって多様なスタイルがあります。北インドのカレーはクリーミーでマイルド、南インドのカレーは辛くて酸味があるのが特徴です。多種多様なスパイスを使い、深みと複雑さが特徴です。主に肉や野菜、豆類を使い、濃厚なソースで煮込みます。
- スリランカカレー
- 特徴: スリランカカレーは、ココナッツミルクの使用が特徴的で、クリーミーかつスパイシーな味わいがあります。スリランカ独自のスパイスブレンドを使用し、辛味が強いのが特徴です。魚介類を使用したカレーも多く見られます。
- キーマカレー
- 特徴: キーマカレーは、細かく砕いた肉(主に羊肉や牛肉)を使ったカレーです。トマトベースのソースに、豆類や野菜を加えることもあります。スパイシーでありながらもマイルドな風味が特徴で、日本でも人気があります。
- 欧州カレー
- 特徴: 欧州、特にイギリスのカレーは、一般にマイルドでクリーミーな味わいが特徴です。伝統的なインドカレーをベースに、欧州人の味覚に合わせてアレンジされています。チキンティッカマサラなどが有名です。
- 薬膳カレー
- 特徴: 薬膳カレーは、体調を整えることを目的とした中国の伝統的な薬膳の理念を取り入れたカレーです。使用されるスパイスやハーブには、健康や美容に良いとされる効果が期待されています。具材には、健康に良いとされるものが選ばれます。
スープカレー屋の開業は儲かる?
カレー屋の開業は、短い提供時間とテイクアウトの可能性を最大限に活かすことで、ラーメン屋と比較しても非常に有望なビジネスモデルと言えるでしょう。
ここでは開業の王道のラーメン屋と比較してみましょう。
- 短い提供時間
カレーは温めて盛り付けるだけで、大体2分ほどで客に提供可能。これに対し、ラーメンは麺をゆでたり、トッピングを準備する時間が必要で、平均的に10分ほどかかります。 - 回転率の向上
提供時間が短いことから、カレー屋の回転率は高くなり、結果として1日に受け入れられる客数が増え、売上が伸びる可能性が高まります。 - テイクアウトの可能性
カレーは容器に入れて持ち運びやすく、テイクアウト販売がしやすい。この点を活かすことで、店舗販売以外の収益源として利用できる。
考え方として、1日に100人の客が来店したカレー屋とラーメン屋を想定します。
もし、同じ客単価、原価、店舗の大きさ、席数の条件下で、カレー屋が5回以上の回転を達成できるのに対して、ラーメン屋が4回の回転しかできなければ、カレー屋の方が20%以上の売上を上げることが可能です。
また、テイクアウトのオプションを考慮すると、さらにカレー屋の売上は伸びる可能性があります。
スープカレーはまだまだ全国区ではマイナー料理
札幌ではスープカレーは当たり前だけど
世の中ではまだまだ食べたことない人が多いの?
スープカレーはまだまだ発展途上です。
お店もまだ札幌と東京くらいしか出店が少ないのでこれから伸びる可能性は高いです。
スープカレーはバリエーションも多く、成熟した札幌市内でも個性を生かした差別化が可能でラーメンと同じく人気店は行列が発生しています。
さらにおしゃれなイメージも強いのでSNS映えなどWEB戦略にも有利です。
スープカレー屋を開業するメリット
スープカレー屋の開業は、高い需要、低コスト、多様な営業形態など、多くのメリットが伴うビジネスとして注目されています。
- 高い需要と安定性
- スープカレーは道民にとっての「国民食」。ブームに左右されることなく、安定した売上を期待できる。
- 特に、現代は中食の増加やテイクアウト、デリバリーの需要が高まっており、スープカレーがこれに適している。
- コストの低さ
- カレーの材料は一般的に低価格。大量調理が可能で、前日に準備することで効率的な運営が実現できる。
- さらに、地元の肉屋や八百屋との提携や、フランチャイズ方式を利用することで、材料費をさらに低く抑えることが可能。
- 高い回転率
- カレーは事前の下ごしらえが主で、注文後の調理時間が短縮できるため、高い回転率を実現できる。
- 多様な開業形態
- 店舗経営だけでなく、テイクアウト、デリバリー、キッチンカー、ゴーストレストランなど、様々な形態での開業が可能。
- 開業資金や目的に応じて、最適な形態を選択できる。
スープカレー屋を開業するデメリット
スープカレー屋の経営は、多くの魅力を秘めていますが、いくつかのデメリットも存在します。しかし、これらの問題点を事前に認識して対処することで、成功への道を切り開くことができます。
- ランチ営業以外の低い需要:
- 主食としてのカレーはランチタイム以外に売れにくい傾向がある。
- 対処法:夜のメニューを多様化することや、アルコールとのペアリングを提案することで、ディナータイムも魅力的に。
- 季節性の影響:
- 暖かい季節にスープカレーの売上が落ちる可能性。
- 対処法:夏向けの冷たいカレーやサイドメニューの提供で、季節の変動を乗り越える。
- 集客の難しさ:
- 新規のカレー屋は、集客が難しい。
- 対処法:SNS活用や、地域のイベント参加、フランチャイズ選択などで知名度を上げる。
- 客単価の低さ:
- カレーは比較的安価なため、客単価が低くなりがち。
- 対処法:セットメニューや特別メニューを作成し、単価アップを図る。
- 競合店の多さ:
- スープカレーの人気に伴い、多くの店舗が参入。
- 対処法:独自のスパイスやトピックスで差別化を図る。
スープカレー屋の経営には確かにデメリットもありますが、事前にそれらを認識し、適切な対処法を取り入れることで、成功の可能性は大いにあります。
スープカレー屋の開業に必要な費用
で、ラーメン屋さんと比べてスープカレー屋さんはいくらくらいで開業できるの?
スープカレー屋の開業に必要な費用は、店舗の規模や営業スタイルによって大きく変動しますが、一般的には約600万円から1500万円程度が目安です。
スープカレー屋の開業には、初期費用や運転資金など、さまざまなコストがかかります。以下に詳細をまとめました。
名称 | 説明 | 価格目安 |
---|---|---|
物件契約費 | 店舗の場所によって変動しますが、都市部や繁華街での立地は特に高額になりがちです。また、敷金や礼金、保証金などの初期費用を確保する必要があります。 | 200万円前後 |
内外装工事費 | 店舗の大きさやデザイン、装飾などによって変動します。店舗のコンセプトに合わせて、専門の業者を雇うことを考慮すると、費用は上昇する可能性があります。 | 400万円~700万円 |
設備投資費 | キッチン機器やテーブル、椅子などの店舗設備を購入する必要があります。中古機器を利用することで費用を抑えることも可能です。 POSレジは従来のレジとは違い初期費用がかからないことが多いのでオススメです。 | 100万円~250万円 |
広告宣伝費 | 開店の告知やキャンペーン、サイト作成など、新規客を呼び込むための費用です。 | 10万円~25万円 |
運転資金 | 開店初期は収益が安定しない場合が多いため、数ヶ月分の運転資金を確保しておくことが推奨されます。家賃や人件費、原材料費などのランニングコストを考慮して、適切な額を見積もりましょう。 | 400万円 |
その他の費用 | ライセンス取得費や保険、初期の原材料の仕入れ費など、想定外の出費も考慮する必要があります。 | ∞ |
「平均的な開業資金の総額として350万~800万円」という目安は大切ですが、具体的な計画としては、可能な限り詳細な見積もりを取ることが必要です。具体的な物件や設備の価格をリサーチし、余裕を持った資金計画を立てることが必要です。
開業のスタイルや規模によって、必要な費用は大きく変動します。
特に、物件選びや内装にどれだけ投資するかが、開業資金に大きな影響を与えるでしょう。
事前の計画と資金調達は、成功するための重要なステップです。
十分なリサーチと計画をもとに予算内で最適な選択を行うよう心がけましょう。
スープカレー屋の開業に必要な資格
スープカレー屋を開業するためには、次の資格が必要です。
スープカレー屋を開業するのに必要な資格
- 食品衛生責任者
- 防火管理者(収容人数が30名以上の場合)
食品衛生責任者は、飲食店を開業する際に店舗ごとに1名以上配置する必要があります。これらの資格を取得するには、講習を受ける必要があります。
失敗から学ぶ!カレー屋を成功に導く5つのコツ
失敗を繰り返さないためには、前の事例を学び、計画的に行動することが重要です。
スープカレー屋を成功させるために必要な5つのポイントを以下にまとめています。
- 回転率を上げる
- カレー屋は、比較的早い時間で提供できる料理が多いため、客の回転を早めることが収益を上げるキーとなります。
- オーダーから提供までの時間短縮や、効率的なテーブル配置、スタッフの動線を考えるなどの工夫で回転をスムーズにします。
- 運転資金には余裕を持つ
- 開業当初の集客は予測が難しいため、赤字が続く可能性を考慮して、運転資金には余裕を持って計画します。
- 出店場所を見極める
- カレー屋の成功のための大きな要因は、立地にあります。
- 賑やかな通り、オフィスビルや学校などの近くなど、多くの人が通る場所を選ぶことが望ましいです。
- セットメニューやトッピングで客単価UP
- 顧客が多くのお金を使ってもらうためには、セットメニューやトッピングなどの工夫をすることが有効です。
- 追加で注文しやすい価格設定や、オリジナルのトッピングメニューを考えることで、客単価を向上させることができます。
- 原価と利益のバランスを把握
- 食材の原価と提供価格のバランスをしっかりと把握し、利益を確保しながらもお客様に満足してもらう料理を提供することが大切です。
以上のポイントをしっかりと意識し、継続的に改善を続けることで
スープカレー屋を成功に導くことができるでしょう。
開業は大変な努力が必要ですが、それに見合った喜びや達成感も大きいものです。
必要な準備と意識を持って、成功を目指してください。
他にもしもの時に備えて保険に加入することもご検討ください。
カレー屋の3つの開業方法
カレー屋の開業方法には、主に以下の3つが考えられます。
項目 | 個人開業 | フランチャイズで開業 | 移動販売(キッチンカー)での開業 |
---|---|---|---|
特徴 | オリジナリティが出せる。自分のこだわりやビジョンを形にすることができる。 | 既に成功しているモデルをベースに開業できる。 もっと詳しくはコチラ | 低コストでの開業が可能。場所や時間に柔軟に対応できる。もっと詳しくはコチラ |
対象者 | カレーに深い知識や独自のノウハウがある方 | 初めての経営や低リスクで始めたい方 | 初期投資を抑えたい方。様々な場所での営業を楽しみたい方 |
メリット | 自分の理想とする店舗を作れる。成果が直接自分に還元される。 | 開業時のリスクが低い。成功のノウハウやブランド力が活用できる。 | 初期費用やランニングコストが低い。人のいる時間帯や出店場所を選べる柔軟性。 |
デメリット | 初期の集客や内装、運営方法などを全て自力で考える必要がある。 | オリジナリティが出しにくい。フランチャイズ本部の方針に従う必要がある。 | 売れる場所や時間帯のリサーチが必要。限られたスペースでの調理やサービス。 |
札幌の有名スープカレー店『札幌スープカレー専門店エスパーイトウ』が全国の主要都市を中心にFC加盟店を募集しています。
フランチャイズ開業の詳細と
キッチンカー開業の詳細の記事があります。
どちらも開業資金を抑えることができるかもしれませんので、資金の確保が困難な場合はご検討ください。
まとめ
スープカレー屋はまだ市場に十分に浸透しておらず、独自の魅力を持つ未開拓のジャンルです。成功の秘訣は、スープカレーのユニークな特性を生かし、他店との差別化を図ることにあります。例えば、ラーメン屋などの既存店舗の居抜き物件を活用することで、開業資金を抑えることが可能です。加えて、フランチャイズやキッチンカーなど、様々な開業方法が選択肢として存在し、それぞれにメリットとデメリットがありますが、これらの方法は開業のハードルを下げる助けとなります。
もちろんスープカレー屋を成功させるためには、美味しいカレーを提供するだけでは不十分です。
しっかりとした経営戦略が必要になります。
良質な商品とサービスを提供することは基本ですが、それに加えて、市場分析、ターゲット顧客の特定、効果的なマーケティング戦略、そしてコスト管理など、多角的なアプローチが求められます。
この記事を通じて、スープカレー屋が世界的な成功を収めるためのヒントを提供できればと思います。この情報を活用して、自分だけのユニークなスープカレー屋を開業し、世界に羽ばたくきっかけになることを願っています。
札幌のソウルフードであるスープカレーを世界へ!