PR

ガールズバーは人材難?キャストの採用費・求人方法・トラブル回避術

山本綺羅星

ガールズバーって開業するのはいいけど…
そもそも働いてくれる女の子って、どうやって集めるの?
高い時給を出せば勝手に応募くるんじゃないの?

アカガネ所長

それが、実際はぜんぜん甘くないんですよ。
「求人出しても全然応募が来ない」「来てもすぐ辞める」って悩んでるオーナーは本当に多いです。

この記事でわかること
  • ガールズバーが人手不足に陥る理由と求人の実態
  • 採用にかかる費用・媒体・SNSスカウトの方法
  • 応募しても辞めてしまう原因と対策
シマナガ

ガールズバーは慢性的な人手不足業界に該当します。
どのエリアも求人倍率が高く、応募数の確保と定着率の維持が最大の課題です。
どんなにオシャレな店舗でも、女の子がいなきゃ営業できません。
ガールズバー経営の本質は、「商品=キャスト」ということなんです。

この記事を書いた人

こやけ企画代表:たがわひでゆき

たがわ ひでゆき

所有資格:行政書士・簿記2級
趣味:プロレス

1983年生まれ、旭川出身。
飲食店開業支援を手掛ける『こやけ企画』の代表。
長年運送業に従事しながら、キャリアチェンジを目指して3度目の挑戦で行政書士試験に合格。

脱サラを目指す方々に向けて、楽しくわかりやすく飲食店開業ノウハウを発信するブログ『脱サラ物語』を運営中。
将来、行政書士として独立開業することを目標に、日々準備を進めています。

私生活はサラリーマンとご当地レスラー「イソロク」として2足のわらじで活動中

目次

現場の実態:求人出しても人が来ない?

山本綺羅星

へぇ…ガールズバーって、意外と応募少ないのね。
でも求人サイトってたくさんあるから出せば来るんじゃないの?

アカガネ所長

確かに求人媒体は多いです。
けど──「掲載はしてるけど応募は来ない」って店舗が全国で山ほどあるんです。

シマナガ

実際のデータでは、ナイトワーク店の掲載率は95%を超えているのに、
実際に応募が入るのはその半数程度にとどまっています。
つまり、掲載しただけでは戦えない時代なんです。

売れる子を確保するには

山本綺羅星

なるほど…
そもそも女の子が「ガールズバーで働こう」って思わない限り、クリックもされないってわけね。

アカガネ所長

その通りです。
今の若い世代は「ナイトワーク=怖い・トラブル多そう」って印象を持っている子も多くて…
実際、「毎月500人が“ガールズバー辞めるべき?”と相談している」という調査もあるくらいです。

シマナガ

さらに最近は、スカウトの主戦場も街頭からSNSに移行しています。
X(旧Twitter)やInstagramでのDM勧誘が当たり前になっているんですよ。
求人だけでなく、認知のされ方そのものが変わってきているんです。

山本綺羅星

じゃあ、求人出すだけじゃなくて
「このお店で働いてみたい」って思わせる工夫も必要なのね…。

売れる子を採用するには?

山本綺羅星

たしかに人手を集めるのも大変だけど、どうせなら「売れる子」を採用したいよね…
パッと見じゃわからないのが悩みどころ…

アカガネ所長

わかります。
実は、「見た目」や「ノリの良さ」だけじゃ売れるとは限らないんですよ。

売れるキャストの特徴とは?

タイプ特徴解説
聞き上手タイプ相手の話にうまくリアクションできる会話が自然に続き、リピーターを掴みやすい
共感力タイプ「わかる〜」が自然に出せる居心地の良さを生み、長居・延長率が高まる
自己管理タイプ酒に飲まれず、身なり・体調管理ができる安定出勤で戦力として計算できる
SNS発信タイプ自分で集客できる/SNSで話題になる店の広告塔として活躍、コスパも良好
控えめ戦略タイプ強気に見せず、絶妙に“守ってあげたくなる”雰囲気一部の男性客に刺さりやすく、高額消費に発展しやすい
シマナガ

面接では「テンションが高い=売れる」と誤解されがちですが、
実際には“気配り”と“空気読み”ができる子の方がリピート率が高いです。

採用面接でチェックすべきポイント
  • 店内の雰囲気に合わせた自然な話し方ができるか
  • 質問に対して短すぎず、相手に返す“キャッチボール”ができるか
  • 「お酒強いですか?」への返答で、自分を客観視しているか
  • スマホ・SNSの活用に抵抗がないか(集客にも活かせる)
  • シフトや出勤日数を自分から相談してくる積極性があるか
山本綺羅星

なるほど…
“元気なだけ”じゃなくて、“続けられて、お客さんに好かれる子”ってことなんだね。

シマナガ

そのとおりです。
そして“売れる子”が入ってくれると、他のキャストのモチベも上がって、店全体が回りやすくなるんですよ。

採用できても辞める?離職と定着の現実

山本綺羅星

せっかく女の子が来てくれても、すぐ辞めちゃうって本当…?

アカガネ所長

本当です。
ガールズバーは人材の入れ替わりが激しく、定着率の低さが大きな課題なんです。

なぜ女の子はすぐ辞めるのか?主な離職理由

主な理由内容の例
人間関係のストレスいじめ・派閥・無視・先輩キャストとの軋轢など
想定とのギャップ想像より稼げない、立ち仕事がきつい、ノルマがプレッシャーに
シフトの不満「稼ぎたいのにシフトに入れない」「希望通りに入れない」
客層に対する不安酔客や迷惑客の対応に疲弊/セクハラ・暴言が精神的にキツい
店側のサポート不足店長が話を聞いてくれない、相談相手がいない、フォローがない
山本綺羅星

うわ…こうやって一覧で見ると、けっこう問題多いのね。
しかも、入る前と後で印象違ったらイヤになるよね…。

求職者の「よくある不安」と入店後の「リアルな声」

タイミング求職者の本音
応募前「本当に未経験歓迎なの?怖そう…」「キラキラ系で圧が強そう」
入店直後「ママ(先輩)が冷たい」「初日から放置された」
数週間後「派閥に巻き込まれた」「稼げないし空気がピリピリしてる」
離職に関する業界データと実情
  • 毎月500人以上が「辞めたい」と相談(ナイトワーク系転職サイトより)
  • 開業から半年以内に3〜4割が退職(体感値)
  • SNSや掲示板での悪評が広まると採用にも大打撃
アカガネ所長

このように、採用して終わりではなく「辞めさせない仕組み」が不可欠
そして、現状をこうして図表で“見える化”することで、戦略の盲点も見えてきます。

シマナガ

キャストは商品のようでいて、人間関係で左右される“生きた資産”です。
放っておけば壊れる。だから見える化と対策はセットなんです。

定着率を上げるためにできること

山本綺羅星

でもさ、辞める理由が多いのはわかったけど…
実際、どうしたら長く働いてくれるの?

シマナガ

大事なのは「辞めたくなる理由を潰しておくこと」。
ガールズバーの経営は、接客マニュアルより“人間関係マネジメント”が重要です。
具体的には、以下のような取り組みが定着率アップに効果的です。

定着率アップのためにオーナーができること

対策カテゴリ具体策
信頼関係構築・定期的な1on1面談で不満や不安を吸い上げる・初出勤時に丁寧なレクチャー&歓迎ムード
トラブル対策・いじめ・派閥が疑われたら即時介入(シフト調整など)・出勤調整や待遇に“えこひいき”を出さない
働きやすさの工夫・希望シフトのバランス配分を徹底・酔客対策やセクハラ時の店側対応を明文化
評価と報酬・ドリンクバックや出勤ポイントなど、モチベを可視化・月間MVPなど“がんばり”を見える形で評価
安心感の提供・LINE等での個別相談窓口を設置・スタッフ専用ロッカー、セキュリティ導入など物理面も配慮
山本綺羅星

ふむふむ…
つまり、「ちゃんと見てるよ」って伝えることがすごく大事なんだね。

シマナガ

そうなんです。
“働きやすそう”と思われれば応募も増えますし、口コミもよくなる。
リピートするのはお客さんだけじゃない、働くキャストもリピーターにするのが経営の鍵です。

アカガネ所長

採用→定着→紹介→口コミ採用──
このサイクルが回り出すと、採用コストは限りなくゼロに近づきます

ガールズバーの人件費と業界の給与ルール

山本綺羅星

キャストを雇ったら、毎月どれくらいお金がかかるの?
報酬の仕組みとかも、ちょっと気になるんだけど…

シマナガ

ガールズバーは人件費が最大の固定費です。
その仕組みを理解しておかないと、売上があっても利益が出ません。

ガールズバーの人件費の内訳

項目内容
基本時給未経験で1,500円〜、経験者は1,800〜2,000円前後(都市部基準)
ドリンクバック1杯あたり200〜500円が支給されるインセンティブ報酬
シャンパンバック高単価ドリンクの売上に応じた歩合(例:売価の10〜30%)
その他手当指名制度がない代わりに「出勤ポイント」や「皆勤賞」などを導入するケースも
総額負担例週4勤務×1日5h×3名体制 → 月あたり70万〜100万円の人件費
アカガネ所長

特に注意したいのは「時給+バック制度」です
表面の時給が2,000円でも、バック報酬込みだと実質時給3,000円超になることも
その分、ドリンク売上が安定しないと赤字リスクが高まります。

ガールズバーと他業態の給与比較(参考)

業態平均時給バック制度備考
ガールズバー1,500〜2,500円ドリンク/シャンパンバックが主カウンター越し、衣装自由が多い
キャバクラ4,000〜8,000円指名・同伴・ボトル売上バックなど多数ドレス・ヘアメイク必須
コンカフェ1,200〜1,800円チェキ・ドリンクのバックコンセプトにより服装・対応が制限される
スナック1,200〜2,000円ボトル売上に対する歩合が多い年齢層高め、常連中心
山本綺羅星

なるほどねぇ…
一見ライトでも、キャストの頑張り=コストってことね。

シマナガ

そうです。高利益業態でも、人件費管理が甘いと一気に苦しくなる。
だからオーナーは、バックの設計と売上の見通しをセットで考える必要があるんです。

ガールズバー男性スタッフの必要性と役割

アカガネ所長

綺羅星さんのように女性がオーナーになる場合は特に
ガールズバーには「黒服」や「ボーイ」と呼ばれる男性スタッフの存在が不可欠なんです。
店舗運営の裏側で、安全と秩序を守る縁の下の力持ちです。

黒服の主な役割と業務

カテゴリ役割内容
安全管理酔客・クレーム対応、セクハラ・暴言への即対応、キャスト保護
業務運営清掃、開閉店作業、在庫管理、ドリンク補助、ホール巡回
接客サポート客の案内、システム説明、混雑時のバッシング・配膳
緊急対応警察・消防との連携、キャストの送迎、事故対応
集客補助店外でのチラシ配布、SNS告知補助、外部対応
シマナガ

キャストの“盾”としての役割だけじゃありません。
清掃や在庫確認、送迎やトラブル予防まで、黒服は店の心臓部です。

山本綺羅星

男性スタッフを雇うならどんな人がいいのかしら?
どうせなら若い子がいいかな。
中年のおじさんはもう食傷気味…

男性スタッフの採用基準と給与相場(都市部基準)

項目内容
年齢原則18歳以上(20〜30代が中心)
学歴・経験不問が多い/未経験OK/やる気と清潔感が重視
時給相場1,500円前後(深夜手当含む)
月給制社員:25万〜40万円、マネージャー:50万円以上も可
福利厚生社保完備、送迎手当、深夜手当、制服貸与などあり

ガールズバーで実際に起きたキャスト関連トラブルと防止策

山本綺羅星

ガールズバーって華やかなイメージだけど、実際に働いてる女の子たちは危険に遭うこともあるのよね?

アカガネ所長

そう。トラブルの多くは「距離感の甘さ」や「ルールの不徹底」から起こるんです。
店舗経営者は安全・労務・プライバシーの3本柱を意識することが重要です。

① 店内外での犯罪・暴行トラブル

事例:
2024年、東京・新橋で18歳キャストが刺殺される事件が発生。
「店外デートを断られた」と逆上した客が犯行に及びました。
他にも、元キャストへのストーカー刺傷事件(西新宿)などが報告されています。

原因と対策

原因…客との距離感が曖昧/私的関係への誤解

防止策…防犯カメラの設置/キャストの店外接触ルール制定/異常時の即通報訓練

② 賃金未払い・不当解雇などの労務問題

事例:
2023年、錦糸町の店舗が女子中学生を接客させたとして逮捕。
また、労働組合の報告によると「賃金未払い」「即日解雇」は業界内で頻発しています。

原因と対策

原因…雇用契約の曖昧さ/売上不安定によるコスト削減

防止策…雇用契約書の交付/明確な給与明細/労基署・労組と連携する体制づくり

③ SNS・ネット上でのプライバシー侵害

事例:
キャストの顔写真や名前がSNSで拡散→住所バレや誹謗中傷へ発展。
投稿ひとつで「晒し」や「炎上」が起こるケースも。

原因と対策

原因…SNSでの無自覚な投稿/プライベートとの境界の曖昧さ

防止策…店舗独自のSNSガイドライン制定/写真投稿ルール/相談窓口の設置

シマナガ

こうした事件の根底には、“接客業という自覚の薄さ”と“安全管理の放置”があります。
「うちは小さな店だから大丈夫」と思わず、事前のルール整備が何よりの予防策です。

まとめ

アカガネ所長

ガールズバーの経営において、キャスト確保は単なる「人数合わせ」ではありません。
「安全」「教育」「環境づくり」まで含めて、育てる覚悟が必要です。

シマナガ

求人に困っている店舗の多くは、
・競合との差別化ができていない
・給与体系やシフト体制がブラック寄り
・問題が起きても改善されない
といった「採用しても定着しない仕組み」になっていることが多いです。

アカガネ所長

逆に言えば、ここを整えれば人材は自然と集まり、残ってくれるようになります。
採用・教育・人間関係のトラブル防止を、事業計画の初期段階から織り込んでおくことが何より大切です。

山本綺羅星

…なるほど!
キャストを大事にするお店って、やっぱり“お客さんからも愛される”んだよね。
わたしも、「誰とどう働きたいか?」をちゃんと描いた上でお店をつくっていこうと思う!

※準備中

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次