やはり男ならバーを経営してみたいわけですよ!
ボクみたいなバーテンダー未経験でもバーの開業ってできる?
てか資格いるの?開業資金はどれくらい必要?
私もズブロッカ専門のバーを開くことに憧れたこともあります。
未経験者が直面する最大の課題は、業界知識の不足とリソースの管理です。
しかし、十分なリサーチと適切なアドバイザーの選定により、これらの課題は克服できます。
開業資金については居抜き物件やシェアバーを利用するなど費用を抑える工夫も可能です。
- 開業資金の目安と資金調達方法
- 必要な許可や免許の取得プロセス
- 立地選びのポイントと集客戦略
未経験からバーを開業することは、適切な準備と情熱があれば実現可能です。
事業計画の作成から資金調達、マーケティング戦略に至るまで、段階を追って計画的に取り組むことが成功への鍵となります。
バーテンダー未経験でもバーの開業できるの?
バーテンダーの経験も資格もないけどバーの開業はできるの?
バーテンダーになるのに資格は不要です。
しかし、バーテンダー資格は存在します。
あとは基本的に飲食店営業許可と場合によって防火管理者の資格だけあれば開業できます。
バーテンダーの資格
バーテンダーとしての資格を取得することは、実務経験だけでは得られない専門的な知識や技術を磨く絶好の機会です。
資格取得によって、バーテンダーとしての腕前や知識を客観的に証明することが可能になります。
このプロセスを通じて、お客様に対しても自身のスキルや知識の高さを明確に示すことができます。
資格名 | 主催団体 | 対象者 | 試験内容 | 受験資格 | メリット |
---|---|---|---|---|---|
バーテンダー呼称技能認定試験 | 一般社団法人 日本バーテンダー協会 (N.B.A.) | 飲食業でバーテンダーとして働く20歳以上の人 | 洋酒やカクテルの学科試験 | 20歳以上であること | バーテンダーとしての基礎知識の証明。キャリアアップに役立つ。 |
HBAカクテルアドバイザー | 一般社団法人日本ホテルバーメンズ協会 (HBA) | 興味がある個人 | カクテルに関する知識試験 | 特になし | カクテルに関する専門知識の習得。 |
HBAビバレッジアドバイザー | 一般社団法人日本ホテルバーメンズ協会 (HBA) | 飲料に関する専門家や興味を持つ個人 | 飲料全般に関する知識試験 | 特になし | 飲料に関する幅広い知識の習得。 |
スピリッツアドバイザー | ビア&スピリッツアドバイザー協会 (BSA) | スピリッツに興味がある個人 | スピリッツに関する知識試験 | 特になし | スピリッツに関する専門知識の習得。転職やキャリアアップに役立つ。 |
お酒の資格
バーテンダーの資格とは別にお酒に関する資格・検定もあります。
資格名 | 認定機関 | 必要な受講コース | 試験内容 | メリット |
---|---|---|---|---|
カクテルアナリスト | 一般社団法人日本能力開発推進協会 | 協会認定校の通信講座 | カクテルの歴史、製法、ワインやビールに関する知識 | 幅広いお酒の知識を習得し、お酒の楽しみ方を広げる。趣味や仕事に活かせる。 |
日本酒スペシャリスト | JAFA(一般社団法人日本能力教育促進協会) | 協会認定校の講義 | 日本酒の基礎知識、製造方法、ペアリング | 日本酒の深い理解が可能。健康的な楽しみ方やビジネスシーンでの活用も。 |
ワインエキスパート | 一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A) | – | 筆記とテイスティング試験 | 世界中のワインに関する知識を習得。ワインを深く楽しむことが可能。 |
ウィスキー検定 | 一般社団法人ウィスキー検定実行委員会 | – | ウイスキーに関する知識 | ウイスキーの楽しみ方が広がり、趣味からプロフェッショナルまで対応。 |
日本ビール検定 | 日本ビール文化研究会 | – | ビールの基礎知識から製法まで | ビールの新しい魅力を知り、ビール文化を深く理解できる。 |
焼酎ソムリエ | 日本安全食料料理協会 | – | 焼酎の歴史や製造方法、原材料に関する知識 | 焼酎の正しい味わい方を学び、趣味や仕事に活かせる。 |
これらの資格は、お酒に関連する深い知識や技術を習得することで、専門性を高めたりすることができます。
また、お酒をより深く楽しむための知識が身につくため、顧客に対しても豊かな体験を提供することが可能になります。
副業やアルバイトでバーテンダーの経験を積む
バーテンダーの仕事は夕方以降からがメインになりますので
会社員の時から退社後にアルバイトで経験する。
もしくはシェアバーなどを利用して副業マスターとして腕試しをしてみるのはいかがでしょうか
副業やアルバイトでバーテンダーの経験を積むメリット
- コミュニケーションスキルの向上
- バーテンダーとして働くことは、さまざまな背景を持つお客様とコミュニケーションを取る絶好の機会です。これにより、人とのコミュニケーション能力が自然と向上します。
- 専門知識の獲得
- カクテルの作り方、お酒の種類と特徴、飲み合わせなど、お酒に関する専門知識を実践的に学ぶことができます。この知識は、プライベートでのお酒の楽しみ方を広げるだけでなく、将来的に飲食業界で働く際の強みとなり得ます。
- マネジメントスキルの向上
- バーテンダーは、在庫管理やシフト管理、場合によってはスタッフの指導なども行います。これらの経験は、マネジメントスキルの向上につながり、他業種でのキャリアにも役立ちます。
- ストレス解消
- 創造的なカクテル作りは、日々のストレスを解消する良い方法となることがあります。趣味と実益を兼ねた活動として、バーテンダーの仕事は心身のリフレッシュにも繋がります。
- 追加収入
- 副業やアルバイトとしてバーテンダーの仕事をすることで、定期的な追加収入を得ることができます。特に、夜間や週末のみの勤務であれば、日中の本業に影響を与えずに収入を増やすことが可能です。
- 人脈の拡大
- バーテンダーとして働くことで、業界関係者や様々な職業の人たちと出会う機会が増えます。これらの出会いは、新たなビジネスチャンスや個人的な関係の発展につながることもあります。
今できることは何でもやってみることは大事だね!
少しでも可能性があるなら副業でもなんでもやってみよう!
バー経営者に向いている人はどんな人?
バーの経営者になるためには、特定の性格特性やスキルが求められます。以下は、バー経営者に向いている人の特徴をまとめたものです。
バー経営者に向いている人の特徴
- 独立心が強く、信念を持っている人
- 独立心が強く、自分の信念に基づいて行動できる人が向いています。バー経営は安定よりも挑戦が求められるため、自信を持って自分の道を進むことが重要です。この信念は、知識や技術の習得によって裏付けられるべきです。
- 行動力と積極性がある人
- 開業に向けては、さまざまな意思決定が迫られます。チャンスを逃さないためにも、行動力と積極性が必要です。自らの行動に責任を持ち、迅速に行動できる人が成功しやすいです。
- 苦境や逆境に屈しない人
- 経営者としては、行動が常に成功につながるとは限りません。時には閑古鳥が鳴くような日々が続くかもしれませんが、そこで諦めずに前進し続ける強い意志が必要です。
- 常に前向きな人
- 店舗を出店し、表舞台に立つことは、批判にもさらされることを意味します。しかし、批判を腹立たしく思うのではなく、改善のためのアドバイスとして捉え、常に前向きに取り組む姿勢が求められます。
小さなバーを開業するのに必要な資金は?
小さなバーを開業するのにいくらぐらい用意すればいいの?
一般な10坪程度のバーの開業に必要な資金の目安になります。
大体の開業資金はコチラで解説しています。
項目 | バー開業に必要な資金目安(10坪 / 10~18席) |
---|---|
物件取得費 | 約200万円(家賃約10ヶ月分が目安) |
内外装工事費 | 約700万円(※居抜きの場合約250万円) |
厨房機器 | 約70万円 |
調理道具 | 約50万円 |
食器/グラス類 | 約40万円 |
家具 | 約70万円 |
総額 | 約1,100万円(※居抜きの場合約680万円) |
総額にプラスしてさらに当面の運転資金が必要です。
運転資金は売上が無くても当面3ヶ月は運営できる資金を用意するとよいでしょう。
計算式は
家賃+光熱費(予測売上高の5%)+原価(予測売上高×(材料費率+人件費率))+管理費+共益費+通信費+広告費)
×3ヶ月+(空家賃:4ヶ月分(スケルトンの場合)+2ヶ月分(居抜きの場合))になります。
実際の空きテナントから開業費用を計算してみた。
繁華街中心部 8坪居抜き物件の場合
札幌のテナント検索サイトで見つけた実際の物件で計算してみましょう。
繁華街の雑居ビルになります。
席数はカウンター9席のみなので若干客層や客単価を意識する必要があります。
賃料・費用 | 賃料:11万円 (+管理費等 5,000円)(敷)60万円(礼)なし(仲)11万円 保証金:なし |
---|---|
専有面積 | 26.45m² (8坪) |
住所 | 北海道札幌市中央区南五条西〇丁目 |
交通 | すすきの駅(徒歩3分)|豊水すすきの駅(徒歩4分) |
階/階建 | 3階 / 7階建(地下1階) |
築年月 | – |
駐車場 | なし |
備考 | すすきの中心部の好立地ビル!!バー居抜きテナントになります(^^)/♪賃料が安めなのでランニングコストも安心です♪♪ |
開業費用を計算します
物件所得費: 1,100,000円
外装工事費: 224,000円
内装工事費: 2,032,000円
厨房設備費: 200,000円
什器備品費: 2,137,000円
運転資金: 1,807,000円
総額: 7,500,000円(目標自己資金:2,250,000円)
すすきの中心部だとやっぱり8坪でも10万円するんだね。
お客さんの母数はすさまじいけど、その分パイの取り合いも激しいのね。
住宅街中心 17坪居抜き物件の場合
中心部から外れた郊外のやや広めの物件になります。
駅から離れておりアクセスは悪いです。
しかし、広さがあり家賃も抑えられるため、周辺地域の居住者をターゲットに客数を確保するのかがポイントになります。
賃料・費用 | 賃料9万円 [税別] (+管理費等 なし) (敷)9万円(1ヶ月) (礼)なし (仲)9万9,000円 保証金:なし |
---|---|
専有面積 | 56.73m² (17.16坪) |
住所 | 北海道札幌市東区北三十二条東〇丁目 |
交通 | 新道東駅(徒歩13分)|北34条駅(徒歩20分)|元町駅(徒歩24分)|栄町駅(徒歩25分)|麻生駅(徒歩29分) |
階/階建 | 2階 / 3階建 |
築年月 | 築29年(1995年4月) |
駐車場 | あり (5,000円/台) 駐車可能台数:2台※2台セットで月額10,000円 |
備考 | 視認性良好 北光線沿いのBAR居抜き物件【17坪】 賃料設定・敷金ともにリーズナブルな設定です。 建物裏に駐車場2台可能【2台で1万円】🌸今ならフリーレント1ヶ月可能🌸内見可能 ご気軽にご連絡下さい🌸 |
計算します。
物件所得費: 900,000円
外装工事費: 456,456円
内装工事費: 4,140,708円
厨房設備費: 407,550円
什器備品費: 2,137,000円
運転資金: 1,485,000円
総額: 9,526,714円(目標自己資金:2,858,014.2円)
うう~ん。
さっきより広い分内装工事費がやや高めだね。
やっぱり1,000万円近くかかるね。
これまでの金額はすべて過去のデータから計算されたおおよその金額になります。
あくまで参考としてみておいてください。
開業費用を抑えるには
中古やリースを利用して開業費を抑える
借金するのは怖いし、自己資金もお金を借りるアテも無いです…
居抜き物件を選ぶことは、特に元々バーとして利用されていた場所であれば、設備や家具をそのまま使用することができ、内外装工事費を大幅に節約できます。
この方法では、お店のコンセプトに制限が生じる可能性がありますが、条件が合えば、費用を抑えつつも魅力的な空間を作り出すことが可能です。
設備や家具に中古品を利用することや、大型の設備についてはリースを利用することも、初期費用を抑制する効果的な手段です。
中古品を上手に選ぶことで、品質の良いアイテムを低価格で入手でき、リースを利用すれば大きな一時的な出費を避けることができます。
リースって借りるってこと?
分割払いとどう違うの?
なんかよく聞く損金って何?
リースとは、設備や家具などの資産を「借りる」ことです。
あなたが所有するのではなく、リース会社が所有権を保持します。
それに対して、分割払いは購入です。支払いを分けている間も、資産はあなたのものです。
分割払いで購入した場合、支払いの一部は資産の価値(減価償却費)として計上できます。
リースの場合はリース料全額が経費になります。
損金とは事業を運営する上で発生した経費のことです。
つまり、直接利益から経費(損金)として引かれるので税金対策としてリースの方が有利になる場合が多いのです。
バー開業までの手順
基本的な手順はどんな業態でも同じです。
基本はコチラからご確認ください。
今回はバーのスタイルに焦点を当ててご説明します。
基本のステップは
左端の大目次をクリックしてご確認ください。
勝てる小さなバーのコンセプトメイク
どんな業態であっても特に大切なのがコンセプトメイクになります。
なんで、そんなコンセプトメイクにこだわるの?
小さなバーは、大都市でも地方でも数多く存在します。
その中で、他のバーと差別化を図るためにコンセプトが必要です。
独自のテーマやスタイルを持つことで、お客さんに覚えてもらいやすく、また「ここに来たい!」と思ってもらえる理由を提供できます。
たとえば、特定のカクテルに特化していたり、音楽やインテリアにこだわったりすることで、他店とは違う個性を出すことができます。
今回はオーセンティックバーやスタンディングバー、ダイニングバーなどスタンダードなバーを中心に取り上げていきます。
カジノバーや怪談バー、ボカロバーなどのアミューズメントバーについては下記の記事をご参考ください。
んじゃ、コンセプトメイクはどこから手をつければいいの?
このような感じで細分化してコンセプトを考えていきましょう。
コンセプトを持つことで、バーのブランドイメージを作り上げることができます。
このブランドイメージは、お店のロゴ、インテリア、メニュー、スタッフの服装、サービススタイルなど全てに反映されます。
統一されたイメージを持つことで、お客さんにとっての一貫性が生まれ、安心感や信頼感を提供できます。
コンセプトシートをもとに抽象から具体に落とし込みます。
コアコンセプトが「仕事帰り」「癒し」「サードプレイス」の場合は以下のようなコンセプトシートを作成できます。
こちらのシートはここからDLできますのでご活用ください。
コンセプトに沿ったお店つくりをしよう
コンセプトとメニューが決まったら次はなにをすればいいの?
次はコンセプトを実現できる物件を見つけて内装やインテリアにこだわってアナタのオリジナルのコンセプトを打ち出したお店つくりをすることです。
スタンダードなバーではカウンターとテーブル席で構成されバックバーに並ぶお酒を並べ目を楽しませます。
やはり大切なのはコンセプトに合った雰囲気作りです。
女性客をターゲットしているならばインテリアとしてストラトキャスターは必要ありません。知識がない人にはtokaiもFenderUSAの違いもわかりません。
トイレや洗面所にアメニティグッズを置くなどの配慮のほうが喜ばれます。
適材適所があるようにジャズ・バーなどではリッケンバッカーやES-335などで…
また、よくわからないこだわり出してきたな…
…その他の考慮すべき箇所を見ていきましょう
これらのポイントを抑えることで、機能的かつ魅力的なバーの空間を創出することができます。デザインはお店の「顔」とも言えるため、コンセプトを反映させることが重要です。
お店のデザインのポイント
- エントランス
- 役割: お店の顔として、最初にお客様が目にする部分。
- デザインポイント: コンセプトが一目で伝わり、興味を引く外観。入口をガラスにすることで、店内が見え、お客様が安心して入店しやすくなります。
- カウンター
- 重要性: お店の雰囲気を大きく左右し、座れる人数にも影響を及ぼします。
- デザインポイント: 小さなお店では収容人数にも大きく関わるため、木目調や大理石など、コンセプトを主張する素材の選択がポイントになります。
- スツール
- 特徴: カウンターと合わせてお店の個性が表れる要素。
- 選択肢: カウンターテーブルの高さに合わせて、高いスツールは足をかけるステップが必要です。一本足のスタンドチェアや安定性のあるカウンターチェアがあります。
- ボトル棚
- 役割: お店の看板となり、どんなお酒を並べるかでコンセプトの主張が可能。
- こだわりポイント: デザインだけでなく、ライティングや素材選びにもこだわり、お店の印象を強く打ち出しましょう。
- テーブル席
- 考慮事項: 個人客から団体客まで対応できるよう、稼働式の2人掛けテーブルが適しています。
- レイアウト: 入店から退店までの導線がスムーズになるように計画し、お客様が快適に過ごせる空間を提供しましょう。
バーの開業に必要な厨房設備品
さらに細かく厨房設備品をみていきましょう
厨房設備品の概要
- 2槽シンク: 食器やグラスの洗浄に必要。自動食器洗い機があれば1槽シンクでも可能です。
- コールドテーブル: 背の低い冷蔵庫で、カウンターの下に設置可能。一部には上部がシンクになっているものもあります。
- 製氷機: バーにとって必需品。サイズは省スペースなものから選べます。
- アイスストッカー: 縦長の冷凍庫で、上部はシンプルなスライド蓋がついています。
- ドリンク用冷蔵庫: カクテル用のジュースやビールなどを冷やすために必要です。
- 電子レンジ: 軽食の提供や食材の仕込みに使用します。
- 食器棚: ボトル棚とは別に、利便性を重視して選びます。
選定のポイント
- サイズと容量: 店舗のスペースと提供するサービスの種類に応じて、適切なサイズと容量を選ぶことが重要です。
- 効率性: 業務の流れをスムーズにするために、設備の配置と機能性を考慮して選定します。
- 省エネ性: 長期的な運営コストを考慮し、エネルギー効率の良い設備を選ぶことが望ましいです。
バーの開業に必要な道具類
バーの経営に必要な道具をまとめてあります。
バーの経営に必要な道具類
- シェーカー
- 特徴: ステンレス製が一般的。デザインやサイズが多岐にわたります。
- 選び方: 自分が振りやすいサイズを選びましょう。
- メジャーカップ
- 用途: お酒を正確に測るために使用。
- 種類: 15ml/30mlと30ml/45mlの2種類を揃えると、基本的なカクテル作りに対応できます。
- グラス
- 種類: カクテルグラス、シャンパングラス、タンブラー、ショットグラス、ワイングラスなど、様々な種類が必要です。
- バーブレンダー (ミキサー)
- 用途: フローズンカクテル作りやフルーツのフレッシュジュース作りに欠かせません。
- スクィーザー
- 選び方: 搾りやすさを考慮して、大きめのものや電動式を選ぶと便利です。
- ミキシンググラス
- 用途: マティーニなどを作る際に必要。厚手のものが手にしっくり来ます。
- アイスピック
- 種類: 長いタイプ、短いタイプ、3つの刃がついたタイプなどがあります。
- 選び方: 一般的には長めのタイプが使いやすいとされています。
- バースプーン
- 特徴: スプーンの反対側がフォークになっているものが一般的です。
- 選び方: 深いグラスもかき混ぜやすいように、長めのものが推奨されます。
お店のレイアウトが決まれば工事業者にお店つくりを依頼しましょう。
お店の各種インフラを契約しよう
お店を開店させるには、電気会社や水道会社、ガス会社と契約する必要があります。
それと同じように、通信会社とも契約して、インターネット回線を整えておくことが大事です
特に、インターネット回線はPOSレジの管理や、フリーWi-Fiの提供、ネット予約システムの導入に欠かせません。安定した光回線を早めに契約して、スムーズな開業準備を進めましょう。
小さなバーの仕入事情
以前は、一定量以上の取引がないと仕入れ業者と契約できないケースもありましたが、現在は個人顧客にも対応する卸業者が増えています。
特に、お酒類については自分で必要な量を購入することが可能です。
営業中にお酒がなくなるなどの緊急時にも、仕入れ業者と契約していれば、直接店舗に届けてくれるといったメリットがあります。
バーの1日のスケジュール
営業開始直前まできたけど、バーの営業ってどんなスケジュールでうごくの?
営業時間や営業スタイルなどによって1日のスケジュールは変わります。
営業時間ごとのターゲットの特徴をまとめます。
営業時間別のターゲットを理解しよう
お店のコンセプトによって営業時間もターゲットも変わってきます。
ピークタイムについて理解して適切な営業時間を決めましょう
バーオーナーの一日のスケジュール
バーオーナーとしての一日は、営業時間とお客様の出足によって大きく左右されます。
以下は、カクテル提供をメインとするお店が18時にオープンする場合のスケジュール例です。
- PM4:00 – 出勤および買い出し: 日々の営業に必要な食材やドリンクの材料を仕入れます。仕入業者が納品に来る時間帯
- PM5:00 – 在庫確認および発注: 不足しているアイテムがないか確認し、必要に応じて追加発注を行います。
- PM5:30 – 店内清掃: カウンター、テーブル、床など、お客様を迎えるための店内の清掃を行います。
- PM6:00 – オープン: お客様を迎え入れ、営業開始。カクテルやその他のドリンクの提供を行います。
- AM2:00 – クローズおよび後片付け: 営業終了。お客様が帰られた後、グラスや食器の洗浄、店内の清掃を行います。さらに仕入業者に発注を行います。
- PM3:00 – 帰宅: 一日の業務が終了し、帰宅します。
バー経営者の具体的な仕事内容
バー経営者とかバーテンダーって具体的にどんな業務なの?
お酒をつくるのはわかるけど、他にどんな業務を行ってるの?
自分は未経験者だからそもそも向いているのかも不安…
この章ではバーを運営するうえで大事にしなければいけないポイントをお伝えします。
バー経営の1日の基本ルーティンは?
実際にバーテンダーってどんな業務を覚える必要があるの?
バー経営者としての具体的な仕事内容は、日々の基本ルーティンを通じて、顧客満足度の高いサービスを提供することにあります。
以下に、バー経営者の1日の基本ルーティンを詳細にまとめました。
バー経営者の1日のスケジュール(営業時間外活動を含む)
- 営業時間外活動
- 新規客の獲得とお店のPR活動が必要です。チラシやポケットティッシュの配布、ホームページやグーグルマイビジネスを通じたWEB集客が有効です。
- グーグルマイビジネス・MEO対策についてはコチラで解説しています。
- 開店準備
- 清潔感あふれる店内づくりを目指し、床や壁、カウンターの清掃からグラス拭きまで徹底的に行います。お客様を気持ちよく迎えるために、クリーンネスを重視しましょう。
- お客様の迎え方
- あいさつの仕方、迎える時の立ち位置や角度、姿勢を決めておきます。満席時の断わり方も考えておくことが重要です。
- オーダーの受け付け
- お客様からオーダーを受ける際は、おすすめを聞かれたら、まずはお客様の好みや普段飲むお酒について聞き、提案します。店によってはメニューを渡す場合もあります。
- お酒の調製
- バーテンダーとしての腕前を披露する機会です。お客様の目線を意識し、手早くドリンクを作ります。
- 提供
- オーダーを受けた順番に誤りなく提供します。マドラーやフルーツ、料理の場合は適切なカトラリーを忘れずに。
- 接客
- お客様とのコミュニケーションを取り、アイスブレイクを心掛けます。「ご注文を伺いますか?」と押しつけ感なく、2杯目のオーダーを受けます。1杯目のお酒の感想を聞くことから始めると良いでしょう。
- 会計
- カウンター、テーブル、またはレジで会計を行います。お見送りの挨拶をしっかりと行い、心地よい接客で次回の訪問に繋げます。常連客の場合は、会話を楽しんだり、感想を聞いたりして、特別感を演出する見送りがベストです。
- ワンマンで小さなお店の場合では回転率や素早いスマートな会計が求められます為POSレジがおすすめです。コチラで解説しています。
バー経営が失敗しないために必要なこと
バー経営はすごい憧れがあるけどバー経営なんて絶対失敗するとかうまくいかないとかの口コミで溢れててとても不安…大丈夫かな?
たしかにバー経営はカッコいいや儲かりやすいというイメージが強いです。
さらに参入障壁が低く居抜き物件も多く場合によって少ない金額で開業も可能なため開業する人がとても多いです。
参入障壁が低く開業がしやすいため、ずさんな経営計画でスタートして失敗しまうことが多いです。
その他に様々な原因がありますのでまとめます。
バー開業での失敗の原因パターン
- 差別化の難しさ: 多くのバーが似たようなお酒を提供しており、独自性を出すことが難しい。特別なお酒があっても、それが誰も知らないものであれば顧客を引きつけることができない。
- 専門性の不足: バーテンダーやソムリエといった専門職の中でも、高い意識と専門知識を持った人は少なく、単にバーを開きたいという情熱だけでは不十分。
- 資金力の問題: 稀有なお酒を仕入れること、特殊な設備を導入することなど、差別化を図るための試みは高い資金力を要求される。
- 実際の運営における誤算: 開業後、予想していたほどお客さんが来ない、仲間が支援をしてくれないなど、実際の運営での誤算が生じる。
- ビジネスモデルの難しさ: バーとしてのビジネスモデルを成功させるためのバランスを見つけることが難しい。立地や内装、サービスなど、多くの要素を考慮しても、「あなたでなければならない理由」を顧客に伝えることが最終的には最も重要。
- 高い失敗率: 都心部でのバーの閉店率は非常に高く、1年の生存率が非常に低いことが指摘されています。これは、バーを開業する多くの人が小資本で始めるため、居抜き物件での開業が多いが、その多くが元々失敗した場所であることが関係しています。
小さな店でいかにして売るかを考えよう
すっかり自信がなくなってきました…
もうだめぽ(おじさん構文)
逆に考えましょう。
失敗の原因を探求し、その逆の行動をすることで成功へのステップに変えることができます。
成功するバーは、ただ単にお酒を提供する場所以上のものを顧客に提供します。それは、オーナーの強力なパーソナリティ、ユニークなサービスや体験、そして顧客との深い関係を築く事によって成功する確率を高めることができます。
小さなバーでも成功する鍵
- 独自性と差別化:
- 成功するバーは、他とは異なる独自のサービスや特徴を提供することで、お客さんに新しい体験を提供します。これは、特殊なお酒のラインナップ、ユニークな内装デザイン、またはバーテンダーの特別な技能によるものかもしれません。
- オーナーのパーソナリティと魅力:
- 最終的に、バーを成功させるのはオーナー自身の魅力やパーソナリティであり、彼らが顧客を惹きつけ、リピーターにする力があります。オーナーが顧客との関係構築に優れていることが、成功の重要な要素となります。
- ライフスタイルとトレンドへの適応:
- 現代のお客さんのライフスタイルや嗜好に適応し、それを反映したサービスを提供することが重要です。特にコロナウイルス流行の影響で変化した消費者行動に対応するために、例えば家飲みのトレンドを生かしたサービス展開などが考えられます。
- ユニークなコンセプトの実現:
- バーのコンセプトがクリアで魅力的であり、そのコンセプトを実現するための熱意と知識を持っていることが必要です。例えば、特定の種類のお酒に特化したバー、特定のテーマやストーリーを持つバーなど、顧客にとって記憶に残る独自性が求められます。
- 経済的な実行可能性の確保:
- 小資本での開業が多い中で、資金の効率的な管理と、コストパフォーマンスの高いサービス提供が成功への鍵となります。また、居抜き物件の選択に際しては、以前失敗した場所での再開業のリスクを理解し、それを踏まえた上での計画が必要です。
まとめ
ここでは、小さなバーの開業方法から業務内容までの解説を行いました。
未経験者でも検定資格の取得や学習機会を通じて、バーテンダーとしての技術に磨きをかけることが可能です。
10坪程度のバーであれば、居抜き物件や中古品を利用することで、約500万円からの開業が可能です。
しかし、開業のハードルが比較的低いことが、バー業界の高い廃業率につながっています。
資金力や計画性に欠ける状態での開業が見られることもあり、開業後の差別化に苦戦することが予想されます。
また、居抜き物件が元々失敗したバーである可能性が高く、同じ過ちを繰り返すリスクも指摘されています。
失敗を避けるためには、しっかりとした計画と資金の確保、独自性やパーソナリティの磨きが重要です。
バーテンダーの経験や経営を学ぶために、副業としての経験積みも有効です。運転資金はビジネスの血液とも言えます。
しっかりとした事業計画を立てて、挑戦してください。
なるほど、開業にはただ夢を持っているだけでは不十分で、具体的な計画と準備が必要なんですね。
経験を積みながら、自分だけのバーのコンセプトを磨いていくことが大切なんですね。
アドバイスありがとうございます。勉強になりました!