最近立ち飲み屋ってスタイルが流行ってるらしいのね。
なにより、ボクみたいな開業資金が少ない人間でも開業できる商売なんだって!
ボクみたいな脱サラ希望の商売未経験でも立ち飲み屋で成功できるかな?
不安や疑問がたくさんありますよね。
しっかりとした計画を立てることで、成功への道筋をつけることができます。
この記事でこれらの悩みを一緒に解決していきましょう。
- 立ち飲み屋の初期投資と運営コストの具体的な内訳がわかる。
- 立ち飲み屋の収益予測と利益率の計算方法がわかる。
- 成功するための立地選びや集客方法がわかる。
立ち飲み屋は居酒屋や他の業態とは違い、ふらっと入りやすいカジュアルな雰囲気が特徴で、お客さんは立って飲むため、小さな物件で始められ、回転率も高くなります。
さらに、メニューはシンプルで、ドリンクと一部のおつまみが中心なので、これにより仕入れコストや調理の手間が軽減されます。
しかし、立地に左右されたりライバルも多いためしっかりとした収支計画や運営計画が必要です。
そもそも立ち飲み屋とは?
そもそも立ち飲み屋って何?なにかルールとかあるの?
立ち飲み屋の起源は江戸時代に遡ります。
当時は酒屋でおつまみと酒を買って、その店に併設された一角で立ったまま飲むスタイルが一般的でした。
それを「角打ち」と呼ばれ北九州が発祥で、工場や港湾で働く労働者が安く気軽に立ち寄れる場所として人気があったのです。
項目 | 立ち飲み屋のルーツ |
---|---|
起源 | 江戸時代、酒屋の一角で立って飲むスタイル |
呼称 | 「角打ち」とも呼ばれ、北九州発祥 |
人気の理由 | 工場や港湾で働く労働者が安価に気軽に立ち寄れる場所として |
最近では昭和レトロや安価な飲み場として再評価されていて、不況でも安価に飲める場所としても需要が高いです。
また、スペインバルやワインバーのような欧風スタイルの立ち飲み屋も増えています。
つまり、立ち飲み屋は多様化しているのです。
へー、やっぱり人気あるんだね!
なんでそんなに流行ってるの?
立ち飲み屋には多くのメリットがあります。
立ち飲み屋経営のメリット
- 初期費用を安く抑えられる
- 小スペースで開業可能
- 内装費用や家賃が安い
- お客様との距離感が近い
- 親しくなりやすく、常連客が増えやすい
- マニュアルにない接客ができる
- 泥酔者が少ない
- 滞在時間が短く、飲酒量が少ないため
- 回転率が高い
- 短時間の滞在が多く、回転率が高い
立ち飲み屋を開業するにはいくら必要?
居ても立っても居られない!
立ち飲み屋を開業するにはいくら必要なの?
立ち飲み屋は比較的小さな店舗でスタートできるので少額での開業が可能です。
具体的には、少人数の立ち飲み屋なら5坪(約16.5平方メートル)程度でも運営可能ですが、立地がとても重要です。
いくつかの物件を参考にして開業資金を計算してみましょう。
10坪以下の居抜き物件の場合
賃料・費用 | 家賃4万円 (+管理費等 -円) 坪単価:約6,667円/坪 (敷)12万円(3ヶ月)(礼)なし(仲)4万円 |
---|---|
専有面積 | 19.84m² (6坪) |
住所 | 北海道札幌市中央区南28条 |
交通 | 札幌市電:石山通駅(徒歩15分) |
階/階建 | 路面 / 2階建 |
築年月 | – |
駐車場 | なし |
備考 | タコ焼き店居抜き物件! 夜はBar営業をしています。 |
路面店であり店舗の広さはまさに立ち飲み屋にぴったりです。
しかし、駅から離れているのが最大の弱みになります。
計算します。
物件所得費: 200,000円
外装工事費: 168,000円
内装工事費: 1,524,000円
厨房設備費: 150,000円
什器備品費: 2,137,000円
運転資金: 940,000円
総額: 約5,100,000円
になります。
500万円ちょい!なんか頑張れば開業できそう!
都心部駅チカ物件の場合
賃料費用 | 家賃:11万円 (+管理費等 なし) 坪単価:約1.5万円/坪 (敷)33万円(3ヶ月)(礼)なし(仲)11万円 (保証金):なし |
---|---|
専有面積 | 24.35m² (7.36坪) |
住所 | 札幌市中央区南◯条西18丁目 |
交通 | 西18丁目駅(徒歩2分)|西15丁目駅(徒歩5分)|円山公園駅(徒歩10分)|西線6条駅(徒歩12分)|西11丁目駅(徒歩13分) |
階/階建 | 路面 / 6階建 |
築年月 | 築44年(1980年2月) |
駐車場 | あり (無料) 駐車可能台数:2台 |
備考 | この物件は 喫茶・カフェ の居抜き物件です。 |
すすきの中心部から少し離れますが徒歩圏内に駅があります。
学校や会社が多い地域なのでターゲットに合わせたコンセプト設計が必要です。
計算します。
物件所得費: 561,000円
外装工事費: 206,080円
内装工事費: 1,869,440円
厨房設備費: 184,000円
什器備品費: 2,137,000円
運転資金: 1,795,000円
総額: 6,752,520円
になりました。
だんだんリアルになってきましたね。
すすきのから少し離れているけど、マンションが多い地域だから地元に根付いたお店を目指すのが重要ね。
繁華街中心部の激戦区のスケルトン
賃料・費用 | 家賃:23万2,920円 [税別] (+管理費等 3万8,820円) 坪単価:約1.8万円/坪 (敷)77万6,400円(礼)なし(仲)25万6,212円(保証金)なし |
---|---|
専有面積 | 42.78m² (12.94坪) |
住所 | 北海道中央区南4条西 |
交通 | すすきの駅(徒歩1分)|狸小路駅(徒歩2分)|豊水すすきの駅(徒歩5分)|西4丁目駅(徒歩6分)|資生館小学校前駅(徒歩4分) |
階/階建 | 地下1階 / 6階建(地下1階) |
築年月 | 築58年(1965年11月) |
駐車場 | なし |
備考 | 地下鉄/すすきの駅 2番出口が目の前の好立地。国道36号線沿い。地下1階のスケルトン物件です |
路面店ではないですが比較的入りやすい地下1階の物件になります。
まさに大激戦区になります。
見込み客は多いですが、他のお店に負けないコンセプト設計と集客が重要になります。
計算します。
物件所得費: 1,374,352円
外装工事費: 2,974,906円
内装工事費: 6,945,545円
厨房設備費: 1,020,319円
什器備品費: 2,137,000円
運転資金: 4,370,500円
総額: 18,822,622円
になります。
うん。スケルトン物件だから自分のカラーを全面に出せるけど、開業初心者が手を出すと火傷しちゃいそうだね。
これまでの計算結果は実際の開業されたお店のデータを元に計算しており、あくまで概算になります。
立ち飲み屋の事業計画書の作り方
まあ、だいたい開業資金はわかりましたが、立ち飲み屋ってじっさいに儲かるの?
はい。
すべては、しっかりとした計画を立てることが重要です。
根拠があり、再現性が担保されている計画があれば、あとはPDCAサイクルを回すことで事業を成功に導くことができます。
計画の根幹になるのがコンセプト設計です。
コンセプト設計をしよう
コンセプトってなんだっけ?
コンセプトとはビジネスやプロジェクトの基本的な考え方やテーマのことです。
お店のコンセプトを決めることで、どのようなサービスや商品を提供するか、どのようなターゲット層に向けて運営するかが明確になります。
具体的には、以下のような要素が含まれます。
立ち飲み屋のコンセプト要素
- テーマ
- お店の基本的なアイデアやスタイル。
例えば、「昭和レトロな立ち飲み屋」や「おしゃれなワインバル」など。
- お店の基本的なアイデアやスタイル。
- ターゲット層
- どのような客層をメインターゲットにするか。
サラリーマン、OL、若者、女性など、具体的に設定する。
- どのような客層をメインターゲットにするか。
- 提供する商品・サービス
- どのような料理やドリンクを提供するか。
例えば、安価なフードメニュー、高品質なワインなど。
- どのような料理やドリンクを提供するか。
- 雰囲気・内装
- 店内のデザインやインテリア、音楽などの雰囲気作り。
例えば、温かみのある照明、落ち着いた色調のインテリアなど。
- 店内のデザインやインテリア、音楽などの雰囲気作り。
- 価格設定
- 商品やサービスの価格帯。
例えば、リーズナブルな価格設定で気軽に立ち寄れる店にするか、
高級感を出して特別な日に利用される店にするか。など
- 商品やサービスの価格帯。
これらのコンセプトを設計することで理想の物件が見えてきます。
この目星をつけた物件の家賃や坪数から収支計画がスタートします。
なるほど!たしかに洋風バルにするのか昭和ロマンスタイルにするのかによってターゲットもメニューも変わってくるもんね!
立ち飲み屋には2通りのお店スタイルがある
立ち飲み屋のスタイルには日本方式の在来スタイルと洋風のバルスタイルの2種類があります。
バル?なんか前に聞いたことある気がするけどなんだっけ?
バル(Bar)とは、スペインやイタリアなど南ヨーロッパを起源とする飲食店の形態の一つです。
立ち飲み屋とバルの比較
項目 | 立ち飲み屋 | バル |
---|---|---|
起源 | 日本の居酒屋 | スペインやイタリアなど南ヨーロッパ |
メニュー | 居酒屋風のおつまみ、刺身、揚げ物など | タパス、小皿料理、オリーブ、チーズ、シーフードなど |
ドリンク | ビール、焼酎、日本酒 | ワイン、カクテル、ビール、スピリッツ、シェリー酒など |
座席形式 | 立ち飲みが主、少数の座席あり | 立ち飲みと座り飲みの両方が可能 |
雰囲気 | カジュアルで地元の雰囲気 | おしゃれで国際的な雰囲気 |
営業時間 | 夕方から夜遅くまで | 夜遅くまで営業 |
客層 | サラリーマン、OL、地元の人々 | 友人同士、カップル、観光客など |
価格帯 | リーズナブル(1000~2000円程度) | リーズナブルからやや高め(2000~4000円程度) |
社交性 | 知らない人同士でも打ち解けやすい | フレンドリーな会話を楽しめる |
コンセプトに応じて最適なスタイルを採用するとよいでしょう。
ターゲットやコンセプトによって変わる立ち飲み屋とバルの選び方
え~、どっちが最適なんだろう?
ターゲットやコンセプトによって、立ち飲み屋とバルの選び方も変わってきます。
以下に、どのように選ぶべきかのポイントを整理しました。
ターゲット層別の選び方
ターゲット層 | 立ち飲み屋 | バル |
---|---|---|
サラリーマン・OL | リーズナブルな価格、短時間で楽しめる | 気軽に立ち寄れる、おしゃれな雰囲気 |
若者 | カジュアルで活気のある雰囲気 | おしゃれでインスタ映えする店内 |
一人客 | 一人でも入りやすい、短時間で飲める | 一人飲みに適した落ち着いた雰囲気 |
グループ・団体 | 大人数でも対応できる広いスペース | 友人同士でシェアできる多彩な小皿料理 |
女性客 | 清潔感のある内装、安全な環境 | 女性向けのおしゃれなインテリアとメニュー |
コンセプト別の選び方
コンセプト | 立ち飲み屋 | バル |
---|---|---|
リーズナブル | 安価で多くの客を回転させるスタイル | ワインやカクテルを手頃な価格で提供 |
カジュアル | 立ち飲みでフレンドリーな雰囲気 | 立ち飲み・座り飲み両方対応、おしゃれ |
高級感・特別感 | 高品質な食材を使った特別メニュー | 高級ワインやスペシャルタパスの提供 |
地元密着 | 常連客とのコミュニティ形成 | 地元食材を使ったメニュー、地域イベント |
国際的・トレンディ | 外国人観光客にも対応、英語メニューあり | インターナショナルな料理とドリンク |
立ち飲み屋の選び方のポイントはいくつかあります。
まず、サラリーマンやOLをターゲットにする場合は、安価で短時間で楽しめる立ち飲み屋が適しています。
リーズナブルな価格設定が重要です。
次に、若者やグループをターゲットにするなら、カジュアルで活気のある雰囲気が必要です。
そして、一人客をターゲットにする場合は、一人でも気軽に入れる雰囲気作りが大切です。
バルの選び方もいくつかポイントがあります。
若者や女性をターゲットにする場合は、インスタ映えするおしゃれな内装とメニューがポイントです。
また、グループや団体をターゲットにするなら、多彩な小皿料理と豊富なドリンクメニューが重要です。
さらに、高級感を求める客層には、落ち着いた雰囲気と特別感のあるメニューを提供することが効果的です。
立ち飲み屋には2通りの会計方式がある
立ち飲み居酒屋での会計方法は、お店の運営方法に大きく影響します。
主に「キャッシュオン(代金引換)」と「レジ会計(テーブル会計)」の2つに分けられます。
それぞれの特徴とメリット、デメリットを理解して、自分の店舗に合った会計方法を選びましょう。
キャッシュオン(代金引換)
キャッシュオンは立ち飲み屋の特徴でもある支払い方法です。
お客様が飲み終わってから帰り際にまとめて代金を支払うのではなく、注文の際にその都度会計を済ませる前払い方式です。
メリット | デメリット |
---|---|
お客様にとっては会計が透明で、計算ミスの心配がないため安心感があります。 予算管理 事前に予算を決めておけば、お客様が使いすぎることを防げます。 現金管理が楽 常に現金を受け取るため、売上の管理がシンプルです。 | 明朗会計注文ごとに会計を行うため、スタッフの手間が増える可能性があります。 時間がかかる 繁忙時には会計に時間がかかり、他のお客様を待たせてしまうことがあります。 | 手間がかかる
レジ会計(テーブル会計)
レジ会計(テーブル会計)は、飲食店や居酒屋を利用する際の一般的な会計方法です。
お客様が飲食を終えた後にまとめて会計を行う方法です。
「飲食店型の立ち飲み屋」や「バル(洋風飲食店型)」では比較的見かけるタイプの会計方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
一度にまとめて会計をするため、スタッフの手間が少なくなります。 お客様がリラックスできる: お客様は注文ごとに支払う必要がないため、リラックスして楽しめます。 | 効率的なオペレーションお客様が会計を忘れて帰ってしまうリスクがあります。 現金管理の複雑さ 一度に多額の現金を取り扱うため、レジ締めが複雑になります。 | 売掛リスク
店舗運営コンセプトに応じた選び方
考慮点 | キャッシュオン | レジ会計 |
---|---|---|
コンセプト | カジュアルで回転率を重視する場合 | おしゃれでリラックスできる雰囲気を重視する場合 |
客層 | 予算を気にするお客様が多い場合 | 長く滞在して飲食を楽しみたいお客様が多い場合 |
オペレーション | 会計ミスや売掛リスクを避ける場合 | 繁忙時の効率を考える場合 |
どちらの会計方式にもメリットとデメリットがあります。
店舗のコンセプトや客層、オペレーションを考慮して、自分の立ち飲み屋に最適な会計方式を選びましょう。
両方の方式をうまく組み合わせて使うことも一つの方法です。
酒場でくしゃくしゃのドル紙幣とビールを交換する外国映画のワンシーンってよく観るよね。
あれってかっこいいよね。(甲斐の美学)
物件情報から収支計画を立てよう
立ち飲み屋の最大のメリットは小さな店舗でもお店をスタートできるところです。
通常の飲食店であれば最低10坪くらいですが、立ち飲み屋の場合は10坪以下の広さが適しています。
- 広さ 客席数の目安
- 5坪(16.5平方メートル) :10〜15名
- 10坪(33平方メートル) :20〜30名
- 15坪(49.5平方メートル): 30〜45名
立ち飲み屋ってどうして儲かると言われているの?
10坪で30人くらい収容できるの?すごいね!
でもなんで立ち飲み屋は儲かるって言われているの?
説明します。
通常の飲食店では原価率は30%前後が目安ですが、立ち飲み屋は38%と少し高めで、客単価も2000円前後です。
でも立ち飲み屋の強みは、狭い店舗でも多くのお客さんを収容できることと、高い回転率です。
この2つが立ち飲み屋の収益性を支えているのです。
居酒屋と立ち飲み屋の収益比較
居酒屋 | 立ち飲み屋 | |
---|---|---|
座席数 | 15席 | 30席 |
回転率 | 2回転 | 5回転 |
客単価 | 4,000円 | 1,800円 |
原価率 | 30% | 38% |
営業日数 | 26日 | 26日 |
月間売上 | 3,120,000円 | 7,020,000円 |
月間原価 | 936,000円 | 2,667,600円 |
月間粗利 | 2,184,000円 | 4,352,400円 |
立ち飲み屋の粗利益を見ても、客数が多いため、全体の粗利益は普通の居酒屋よりも高くなっています。
しかし、原価率が高くても客数の多さと回転率の高さで全体の粗利益が高くなり、儲けを出すことが可能です。
うう…粗利?原価率?大回転??
客単価とは、一人が一回の食事で使う金額のことです。
立ち飲み屋の客単価は居酒屋より低いけれど、売上は居酒屋の約2倍あります。
これは、多くのお客さんが短時間で次々と入れ替わるからです。
この入れ替わりを回転率といいます。
そして、原価率は少し高いけれど、高い売上のおかげで利益が大きくなるのです。
立ち飲み屋が儲かる仕組みのポイント
- 回転率の高さ
- 立ち飲み屋では、お客様が立って飲むため、長時間滞在することが少ないです。
通常、お客様の滞在時間は1時間から1時間半程度です。
これにより、同じスペースで多くのお客様を受け入れることができ、1日あたりの売上が増加します。
- 立ち飲み屋では、お客様が立って飲むため、長時間滞在することが少ないです。
- 一日当たりの客数の多さ
- 立ち飲み屋は椅子を設置しないため、同じ面積でも多くの客を収容できます。
例えば、普通の居酒屋では1日30人程度の客数が一般的ですが、立ち飲み屋ではその3倍の90人程度を受け入れることができます。
これにより、客単価が低くても全体の売上が増えます。
- 立ち飲み屋は椅子を設置しないため、同じ面積でも多くの客を収容できます。
- ドリンクの原価率の低さ
- 立ち飲み屋では、ドリンクが主な収益源となります。
特に、焼酎を炭酸やウーロン茶で割ったものなどは原価が非常に低く、高い利益率を誇ります。
例えば、提供価格300円の酎ハイの原価が80円であれば、220円の利益が出ます。
- 立ち飲み屋では、ドリンクが主な収益源となります。
- フードメニューの工夫
- 立ち飲み屋のフードメニューは、調理が簡単で原価が安いものが多いです。
例えば、ハムカツや冷奴など、原価が低い食材を使ったメニューを多く取り入れることで、全体の原価率を抑えることができます。
- 立ち飲み屋のフードメニューは、調理が簡単で原価が安いものが多いです。
- 効率的な経営
- 立ち飲み屋では、店員の数を最小限に抑えたり、セルフサービスを導入するなど、人件費を削減する工夫がされています。
また、居抜き物件を利用することで初期投資を抑えることができ、経営コストを低減しています。
- 立ち飲み屋では、店員の数を最小限に抑えたり、セルフサービスを導入するなど、人件費を削減する工夫がされています。
立ち飲み屋の収支計画表サンプル
そんなわけで一番最初に紹介した物件
10坪以下の居抜き物件の場合
を参考に収支計画表を作ってみましょう。
よろしくお願いします!
まずは、物件を借りる際に必要な費用、つまり物件取得費を計算しましょう。
そして、物件の広さから、内装費や厨房設備費の概算を予測したり、内装業者から見積もりを取ります。
これで開業に必要な資金が明確になります。
自己資金で足りない場合は、創業融資などを利用して不足分を補いましょう。
なるほど!
210万円のお金を借りる必要があるのね。
この融資を受けるのにキチンと返済できることを証明するのが事業計画書になります。
まずはこの事業が利益を出せることを証明するために先程の儲けのしくみを表にまとめて売上予測を作成します。
ピークタイムは会社員の帰宅途中の時間帯だね。
一人あたり1800円使ってもらうのが理想だね。
アイドルタイムは22時以降で閉店まで時間かな?
一日の目標は来店客は60人くらい…
この売上金額を参考に原価率38%に設定して管理費や税金などの経費をまとめていきます。
そして、キャッシュフロー計算書も合わせて作成します。
来客数が多いのでフルタイムアルバイトを1人雇入れても
初年度から500万円近い利益を出すことができます。
成長率5%と仮定すると5年間でオーナー年収600万円で安定的な運営が可能です。
これらを事業計画書のフォーマットにまとめましょう。
損益計算書と合わせてサンプルとして以下のように融資者にプレゼンをするのがよいでしょう。
事業計画書の作り方はコチラです。
まとめ
今回は立ち飲み屋の開業方法について見てきました。
立ち飲み屋の魅力は、狭いスペースでも多くのお客さんを収容でき、高い回転率を実現できることにあります。
立ち飲み屋の開業には、500万円〜600万円程度の初期費用でも開業も可能です。
原価率が高く、客単価は居酒屋より低いですが、多くのお客さんが短時間で次々と入れ替わるため、売上が高くなります。
高い回転率が原価率の高さを補い、大きな利益を生み出すのです。
しかし、立ち飲み屋は参入障壁が低いため、多くのライバルも存在します。
成功するにはコンセプトをしっかり立てましょう。
コンセプトとターゲットに合わせて、バルスタイルを取り入れたり、適切な会計方式を選び、効率的な運営を行うことで、立ち飲み屋は非常に収益性の高いビジネスモデルとなります。
小さく始めて小さく稼ぐ。
少しずつ大きく広げていくビジネスモデルは、僕みたいな大きな金額を用意できない脱サラ希望者にはぴったりだね。
流行り病が終息した現在、タイパを重視する社会背景も相まって立ち飲み屋は今が旬だよ!